1978-03-02 第84回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第4号
○藍原政府委員 マツクイムシの被害につきましては、いま先生がお話しになりましたように非常に蔓延いたしましたので、五十二年度に国会で御審議いただきました法案に基づきまして、五十二年度から松くい虫防除特別措置法という法律に基づいて徹底的な防除をしようということを考えております。 この防除の方法といたしましては、一応できるだけ早く微害型にこの被害がなるような形で対応しなければいけない。それから、基本的にはかかったものを
○藍原政府委員 マツクイムシの被害につきましては、いま先生がお話しになりましたように非常に蔓延いたしましたので、五十二年度に国会で御審議いただきました法案に基づきまして、五十二年度から松くい虫防除特別措置法という法律に基づいて徹底的な防除をしようということを考えております。 この防除の方法といたしましては、一応できるだけ早く微害型にこの被害がなるような形で対応しなければいけない。それから、基本的にはかかったものを
○藍原政府委員 いま非常に建設的な御意見をいただきました。私ども中核林業振興地域につきましては、先ほど大臣からお答えいたしましたように、五十一年度から始めましてまだいま二年目でございます。したがいまして、この成果につきましては今後いろいろと私どもも十分に調査、検討していかなければならない問題があろうというふうに心得ております。先ほど先生が御指摘になりましたように、非常に予算が少なくて実行がおくれるというお
○藍原政府委員 いま先生がお話しになりましたのとおおむね同じでございますけれども、考え方といたしましては、この事業は特別な仕事をここにつぎ込むということではなくて、いま先生がおっしゃいましたように、いろいろな仕事を集中的、総合的につぎ込んで事業の振興を図ろうというものでございます。
○藍原政府委員 いま先生からいろいろ細かい御指摘もございました。それから大臣からいま御説明申し上げましたように、私どもも、かって日本の、国有林の場合でございますけれども、やはり木材の需要とすれば、どうしても杉、ヒノキを中心にする住宅の要望が非常に強うございます。それに引きかえて、いま日本でも御存じのように国産の需要がわずか三五%ということでございますので、やはり端的に需要の多い杉、ヒノキ、カラマツ等々
○藍原政府委員 ただいま大臣から御答弁いただきましたように、国有林の財政が非常に厳しくなっておりますので、そういう観点から、私どもといたしましても、営林署につきましては、昭和二十二年に特別会計ができましてから現在ほとんど変わっておりませんが、その後の社会の情勢なり交通網のあり方なり、そういうものを考えますと、やはりそれに見合った営林署というものを考えていかなければいけない。 さらに、ただいま先生御指摘
○藍原政府委員 ただいま先生御指摘ございましたけれども、林業の面から林野庁といたしましては、たとえば振動病等に対しましては、その予防を図るということで、積極的に予防の面で対応するという姿勢をとっております。そのために森林地内等のパトロールだとか、あるいは機械の扱い方の訓練だとか、そういう面について積極的な対応をいたしておりますし、さらに、ただいまリモートコントロールのチェーンソーもできております。そういうものも
○藍原政府委員 お答えいたします。 いま農林省では、合板につきまして構造改善事業を進めておりますけれども、今回検討されております法案が適用されれば、合板につきましては、先生御指摘のように、当然構造不況業種として指定されるような手続をとっていきたいと考えております。
○藍原政府委員 林業労働力につきましても、従来から、土木等に比べますと、確かに労賃というのは低目かもしれません。しかしながら、私ども現在、森林組合の労務班の育成、あるいは県におきましては公社造林の推進等々を図りながら林業労働力の確保なり推進というものを図っておりますし、また林業労働に携わる方々につきまして、社会保障制度のいろいろな面での適用促進という形で対応も図っておりますし、本年度、ただいま御指摘
○藍原政府委員 いま先生の御指摘がありましたように、これから日本の国産材が用材として伐期に達し、国民の利用になるわけでございますけれども、現在七〇%がまだ二十年以下の森林でございます。したがいまして、日本の森林の中心が主伐に達するにはまだ相当の年数がかかるというふうにわれわれ考えておりますが、それにいたしましてもやはり間伐等がこれから行われなければなりませんし、そういう観点から私どもとしては、先ほど
○藍原政府委員 ただいま御指摘のように、現在、日本の木材需要は国産材だけではなかなか賄えないということで、外材の輸入が六五%になっておりますけれども、やはりいま御指摘がありましたように、日本の森林はまだ若齢級の森林が多うございます。したがいまして、現在私どもが考えております見通しによりましても、まだ当分の間、外材によらざるを得ないというふうに考えておりますが、しかしながら日本の林業なり林産業というものに
○藍原政府委員 御指摘のように、薪炭林が約四百万ヘクタールあると言われておりますし、そういう調査がなされておりますが、私どもそういうところを積極的に拡大造林いたしまして人工林にすると同時に、また地域によりましては、単なる杉、ヒノキではなくて、シイタケ等ほだ木、それぞれの産業に適した森林に仕立てる必要もあろうかというふうに考えておりますが、問題は、その前生樹が主として使われますのはパルプ、チップ等でございます
○藍原政府委員 ただいま先生から造林が非常におくれているという御指摘がございました。先生御存じのとおり、ただいま日本では伐採をいたしましてそして造林をしないで放置しておる個所、これは私どもほとんどないというふうに理解いたしております。したがいまして、造林するためには当然そこに生えております木を切りませんと造林ができない。薪炭林等天然林に近いものを伐採して造林するのが拡大造林でございますし、それから人工林
○藍原政府委員 ただいま先生御指摘のように、確かに日本の造林を中心にいたしました林業が量的には衰退の方向に行っていることは事実でございます。さらにまた、木材業を中心にいたします林産業につきましても、最近外材中心というような形で、非常にその辺、価格の低迷なり需要の停滞ということから衰微いたしていることも事実でございます。 ただ、私ども考えますと、こういう原因はいろいろあろうかと思います。その中で、御存
○政府委員(藍原義邦君) 先生御指摘のように、国有林につきましては昭和四十七年に非常に財政が苦しい時代がございました。この時点に、下刈りあるいはつる切り、除伐がおくれた個所がございます。それにつきまして五十年までに解消するように努力いたしました。その後やはり五十年、五十一年、財政の苦しい時期に、いま申し上げましたような、われわれ保育と申しておりますけれども、下刈りとかつる切り、除伐がおくれた個所がございまして
○政府委員(藍原義邦君) 亜高山地帯について皆伐で伐採した造林地につきましては、北海道で確かにその後不良造林地が出たという事実をわれわれもつかんでおります。したがいまして、今後はこういう亜高山地帯におきましては、大面積の伐採はしない、択伐でやっていこうということで現在方針を変えております。 そういう意味から、私どもは確かに過去におきまして皆伐をしたことの非というものは十分反省しながら、現在さらにいい
○政府委員(藍原義邦君) ただいまございました不良造林地でございますけれども、これは先生御存じのとおり、昭和二十八年に北海道に大きな洞爺丸台風が参りまして、あちらこちら倒れました。その結果、北海道では皆伐ということが非常に進みまして、いまの地点につきましては、確かに先生がおっしゃったように皆伐で伐採した地点でございます。
○藍原政府委員 ただいま先生御指摘のように、森林には木材資源としての森林の機能ばかりではございませんで、水資源の涵養あるいは国土保全の関連の土砂流出防止、土砂崩壊防止あるいは環境整備的な保健休養の機能等々がございます。そういうものを私ども従来から定性的にいろいろ話して、あるいは主張してまいりましたけれども、これを定量的に把握することを検討いたしまして、森林の公益的機能計量化調査というものを昭和四十六年
○藍原政府委員 木材全般の問題につきましては、いま政務次官からお答えいただいたとおりでございますし、また先生御指摘の製品輸入の問題でございますけれども、御存じのように、現在の木材の輸出国におきましても、素材を、丸太を輸出するよりも製材を輸出したい、付加価値を高めて輸出したいという傾向が強いことは事実でございます。したがいまして、そういう関連から、ことしの上半期につきましては、あるいはわが国の景気回復
○藍原政府委員 ただいま御指摘の五十二年度の木材の需給の見通しにつきましては、需要の総数が一億五百二十万立方というふうに見込んでおりまして、それに対しまして国産材、輸入材を含めまして大体これに対する供給はできるであろう。その場合の国産材が総数で三千六百万、それから外材、輸入関係でございますけれども、こういうものが大体六千九百二十万立方、こういうふうに見込んでおります。
○政府委員(藍原義邦君) 森林保険につきましては先生御指摘のとおり、現在の保険法では適用されないことになっております。したがいまして、ただいまその法律を改正すべく検討しております。法律の改正ということになりますので、やはりこれは国会で御審議を願わなければいけない問題でございますし、できるだけ早期の機会に対応したいと考えております。
○説明員(藍原義邦君) 先ほど私申し上げましたのは、全般的な傾向を御説明したわけでございますが、確かにいま先生御指摘のように、個所によりましては人手によりまして枝に積もりました灰を落とすとか、いろいろな方法をとっているところもございます。そこで今後こういうものにつきましては十分調査いたしまして、御指摘のように特殊林地改良という仕事がございまして、そういう事業によりまして、対応できるものにつきましては
○説明員(藍原義邦君) 林地につきましては、特に造林地につきましては、いまのところ降りました灰をどう除去するか、非常にむずかしい問題でございまして、いまのところは手はついてはおらない状況でございますが、逆に災害の面からの灰の対応につきましては必要な施設等を施しまして、雨が降りました結果、それに基づきます二次災害が起きませんような治山事業を施行する対応をいたしております。
○説明員(藍原義邦君) 造林木の倒れたものにつきましては、ただいま現地で調査いたしております。その調査結果に基づきまして、造林補助要綱に激甚災に指定された造林につきましては倒木起こしについて補助を出せることになっておりますので、その調査結果を見まして対応してまいりたいというふうに考えております。
○藍原説明員 ただいま大臣からお話ございましたように、まず本年度の問題につきましては、国会でいただきました附帯決議、あるいは審議の過程でいただきました諸先生方のいろいろな御意見等を十分取り入れてことし実行いたしまして、すでに五月九日から七月二十日までの間に第一回、第二回の散布を完了いたしております。そして、結果的には、全体の予定に対しまして九六%実行いたしております。 これに関しますいろいろな問題
○藍原説明員 資料に間違いがございましたのは、林野庁が出したわけでございまして、非常に申しわけないと思っております。この内容等につきましては、委員会の御決定に従いまして私ども対処したいというふうに考えます。 そこで、一点だけ申し上げておきたいことは、私どもは松くい虫の防除をどうやったら有効にできるのかどうかということで、これは先ほど先生が御指摘のように、林野庁がやりたいためにやるという考え方ではございませんで
○藍原説明員 ただいま先生御指摘されましたように、外材の輸入というのが、いま非常に大きな問題になっておりまして、昭和四十年に大体二八%の外材依存でございましたのが、現在では六六%という外材依存になっております。そういう形で外材が入ってまいりましたけれども、これはやはり日本の経済発展あるいは日本の戦後の復興等々のために、木材がどうしても需要がふえてまいりまして、その間、国内の木材生産は間に合わないという
○藍原説明員 林道問題につきましては、いま先生御指摘のように、山村におきます林業、これからの林業の生産強化のための基盤整備の仕事として非常に重要な仕事でございますし、先ほど御質問ございました農山村の振興という意味からも、私ども重要な仕事であろうというふうに考えております。 そのために、林道につきましては、いろいろ種類ございますけれども、従前から、それぞれなりにいろいろな努力をしてまいりましたし、特
○藍原説明員 ただいま先生御指摘のように、国有林野事業は従来から特別会計という形で、収支をみずから償うという形で実行してまいりました。最近木材価格の低迷あるいは伐採量の減等々、いろいろな因子がございますけれども、財政的に非常に厳しい問題が出てまいりました。そういう点で、従前から国有林野事業の中には公益的な機能を占める仕事も一部やっておりますし、そういう意味からも、治山事業等につきましては、従前から三分
○藍原説明員 私の方から分収造林の問題についてお答えいたします。 分収造林につきましては、先生いまおっしゃいましたように、土地所有者と、それから造林者が共同して林業経営を行うということで、日本の林業推進のための一方法として法律をつくってやっておるわけでございまして、私どもとすれば、土地所有者も、それから造林者も、ともに共同して行うものを分収造林というふうに言っております。 ただ、先生が御質問なさいました
○藍原政府委員 ただいま先生御指摘の生産意欲を減退しておるというまず一番大きな問題は、最近木材産業そのものの全般がきわめて不振でございまして、とりわけ、たとえばパルプその他低質材を利用いたします産業等、こういうものが林業の場合にはどうしても活発に動きませんと、森林を切りました場合には必ずそういう低質材が出てまいります。したがいまして、造林をしようにいたしましても、林地に生えております前生樹を切りませんと
○藍原政府委員 いま先生御指摘いろいろございましたけれども、林野庁の方でも、従前からいろいろ下部におきまして先生が御指摘になりましたような問題があったことを十分聞いております。したがいまして、昭和五十二年度に、それぞれの国有林内において地元がどういう御要望があるかその調査をやることにいたしております。そういうことによりまして、地元の今後の産業開発の開発調査ということをやりまして、その結果に基づきまして
○藍原政府委員 初めに、先生御質問の過去におきます活用の状況について御説明しておきたいと思います。 国有林野の活用につきましては、法律ができましたのは昭和四十六年でございますけれども、それ以前から活用制度というものがございまして、昭和三十八年から昭和五十年の間に農業構造改善関連で約三万六千ヘクタールを活用いたしております。そのほか林業構造改善関連で約二万五千ヘクタールという面積を活用いたしておりまして
○政府委員(藍原義邦君) ただいま全国のマツクイムシの被害を見ておりますと、非常に激害な被害が出てまいりました。これは一つの松林群について見ますと、その松林の立木の五%以上も枯れておるというところもたくさんあるわけでございますし、そこで一般的に松の枯れているものが出てまいるわけでございますけれども、私どもの目標は、一つの松林群につきまして大体一%以下の松枯れになるように、いま申し上げましたような五%
○政府委員(藍原義邦君) 関西地方の松は非常に人家に近いところ、特にあの辺は先生御存じのように、花嵐岩地帯が多うございまして、かつてはげ山復旧とかいうようないろいろな形で松を積極的に植えまして、はげておった山を緑に直したという実態がございます。そういう点で、人家に非常に近い松が多うございますので、空中散布をやれる個所、やれない個所、非常にその辺は厳正に対応しなければいけないというふうにわれわれも考えておりますし
○政府委員(藍原義邦君) 先生のいまの御質問の中には、空中散布に対して林野庁が少しせっかち過ぎてやろうとしているのではないかという御趣旨があるのではなかろうかと思いますが、私ども四十八年から空中散布を実験的にやってまいりまして、特に最初に松枯れが非常によけい出ました九州地方におきましては、ただいま先生のお話ございましたように、唐津の松枯れもこれも国有林でございます。やはり営林署なり県が中心になってやっておるわけでございますけれども
○政府委員(藍原義邦君) いま先生がおっしゃいましたのは、下刈り等に対する手抜きに対する批判的な名前だと思いますけれども、私ども、下刈りにつきましては、造林について保育が一番大事であるということで重点的に現在も指導し実行させるようにいたしております。
○政府委員(藍原義邦君) 林野庁でやった資料でございませんので、申しわけございませんが、いますぐちょっと即答いたしかねますので、統計情報部の方とよく打ち合わせをいたしまして対応いたしたいと思います。
○政府委員(藍原義邦君) 意識調査につきましては統計情報部でやりましたものですから、後ほど統計情報部と打ち合わせをいたしまして御返事いたします。
○政府委員(藍原義邦君) いま大臣からお答えいただきましたけれども、私どもの調べによりますと、商社の取引価格につきましては、私ども正確な数値を持っておりませんが、一般業界紙等の数値によりますと、大体五十ドル程度の価格で取引をしているようでございますが、一方、工場に入りました価格につきましては、五十一年の四月から一月を見ますと、四月を一〇〇にいたしますと大体一一六%ぐらいの上がりになっております。ところが
○政府委員(藍原義邦君) 今後、常勤制の任用につきましては、ただいま大臣から御答弁ございましたように、私たちといたしましても一般公務員の例にならいまして厳正に対応してまいりたい、こういうふうに考えております。
○政府委員(藍原義邦君) 松くい虫防除特別措置法案につきまして、提案理由を補足して御説明申し上げます。 本法律案を提案いたしました理由につきましては、すでに提案理由説明におきまして申し述べましたので、以下その内容につき若干補足させていただきます。 この法律案は、本則十三条及び附則から成っております。 まず、第一条におきましては、この法律の目的を定めております。 すなわち、この法律は、森林資源
○藍原政府委員 いま常勤制の問題につきましては、関係省庁あるいは労使の間で積極的に詰めております。私どもといたしましては五十二年度中には必ず発足できるように対応してまいりたいというふうに誠意をもって対応しておる次第でございます。
○藍原政府委員 シイタケにつきましては先生御存じのとおり年々その生産額がふえておりまして、五十年度ではシイタケだけで八百七十億、その他キノコ類を入れますと一千億を超える産業になりつつございます。過去におきましては、シイタケの原木でございますクヌギを中心にいたしましたものが比較的その生産地付近でとれておりましたけれども、最近では原木の所在地とシイタケの生産の盛んな地域とは必ずしも一致しておりませんで、
○藍原政府委員 初めに、雨が降った場合の漁業等に対する被害の問題について簡単に御説明申し上げておきますが、私どもも天候には十分注意いたしまして、大雨が降るような危険な場合には散布しないという方針で対処いたします。しかしながら、まいてからあるいは雨が降ることがあるかもしれません。一般的に、いま、われわれが研究した結果、まきました薬は、大体三時間たちますと松の葉に付着して流出していかないという試験結果が
○藍原政府委員 ただいまも御説明いたしましたけれども、私ども、過去四年間、ヘリコプターによる散布の実験を兼ねた防除をやってまいりました。その間、各県におきましては、こういう新しい技術によって松くい虫による枯損を防除するということに対してきわめて真剣にやってきております。そのために、私どもが中央で見ております以上にそれぞれの県では、県議会、町議会等でもいろいろ議論されておりますし、また、地元に対しての
○藍原政府委員 いま先生から、まず環境保全に配慮することを一条の目的にもうたい、それから三条にも、基本方針にはうたうというけれども、ここにも明記したらどうかという御意見がございましたが、私どもこの委員会におきましてもたびたび御説明申し上げましたとおり、森林資源と申しますのは、森林は先生御存じのように多目的機能を持っております。したがいまして、これは木材資源としての森林だけではなくて、森林が持っておりますいろいろな