1978-11-22 第85回国会 衆議院 農林水産委員会 第6号
○藍原説明員 ただいま日本ではやはり六五%は外材が入っておりますけれども、昭和四十年代の初めまでは大半がやはり国産材が使われた。その間、外国からも材も入ってまいりませんから、どうしても国民の需要にこたえるためにはある程度の伐採をして国民に利用していただく必要がございました。そのために国有林も確かによけいその時点では切りましたし、そういう意味からやはりその時点での経済的な判断から国有林というものはある
○藍原説明員 ただいま日本ではやはり六五%は外材が入っておりますけれども、昭和四十年代の初めまでは大半がやはり国産材が使われた。その間、外国からも材も入ってまいりませんから、どうしても国民の需要にこたえるためにはある程度の伐採をして国民に利用していただく必要がございました。そのために国有林も確かによけいその時点では切りましたし、そういう意味からやはりその時点での経済的な判断から国有林というものはある
○藍原説明員 ただいま先生から木曽のヒノキ、秋田の杉、青森のヒバという日本の三大美林についての今後の林野庁の考え方の御指摘がありましたが、私どもも、確かにいま申し上げましたこの三つは、日本でも昔から三大美林として言われてわれわれの先祖が築き上げた日本でも有数の美林であるというふうに考えております。そのために、林野庁といたしましても、それぞれの地域にやはり長伐期の施策をとりましてその地域については伐期
○藍原説明員 本年のマツクイムシの状況を見ますと、確かに先生御指摘のように、昨年に比べまして相当な発生をいたしております。材積的に見ますと、昨年度中に約七十五万立方という被害でございましたが、ことしの九月現在で有二十七万立方ということで、約一・七倍ぐらいになっております。 この原因は、私ども現在の時点で調べておりますと、やはりことし異常に高温であったということと非常に雨が少なかったということ、夏の
○藍原説明員 林道は林業生産の基盤で一番大事なものでもございます。したがいまして、私どもただいま予算折衝中ではございますけれども、林道の重要性にかんがみまして精いっぱいの努力をして予算獲得を図りたいというふうに考えております。
○藍原説明員 林業関係の金融を抜本的に拡充強化するということは、われわれも十分その必要性を感じておりますし、いま先生が御指摘になりました造林資金あるいは林道資金につきましても、一定の要件を満たすものにつきまして特例的に償還期限の延長等を行うよう、ただいま来年度予算にこれを盛り込みまして要求をいたしておりますし、私どももその方向に向かいまして努力をしてまいりたいというふうに考えております。
○藍原説明員 いま御指摘の問題につきましては、ただいま大蔵省に予算要求をいたしまして、鋭意大蔵省との間で検討を進めておるわけでございますし、私どもも、造林というものが最近停滞をいたしておりますし、いろいろな方法で造林の推進を図りたいというふうに考えておりますので、できるだけ所期の目的が達成できるように努力をしてまいりたいというふうに考えております。
○説明員(藍原義邦君) いま申し上げましたこの総額三十億七千五百万円という事業費の中には、いま先生がおっしゃいましたものと、それから国有林が自身でやるものと両方入っておりまして、当然そういうことでやるということでございます。
○説明員(藍原義邦君) 林野庁におきましては主として山地部分を受け持っておりまして、予算面で申し上げますと、ことし予備費をいただきまして約八億二千八百万でございますけれども、それを含めまして事業費にいたしますと三十億七千五百万円をこれからつぎ込もうと。個所数は三十四カ所でございます。 これは、主としてこれからの、いま先生も御指摘になりましたけれども、次期の降雨あるいは来春の融雪、こういうものに対する
○藍原政府委員 概算契約でございますけれども、概算契約をどうしてやっておるかということでございます。これは先生も十分御存じかと思いますけれども、樹種の中には早く売らなければ材が悪くなるものがございます。たとえばブナのようなものを春先前後に時間をかけて切り出しますと腐れが入る、虫が入る、そのために品質も低下してしまうという問題もございます。そのために迅速に売らなければいけないもの、あるいは風倒木や低質木
○藍原政府委員 御指摘のように、これから国有林の改善を進めていくに出たりましては、いろいろな面で努力をしなければいけない問題あるいは改善をしなければいけない問題があろうと思います。 その一つとして、販売につきましても、私どもも販売についてはさらに有利な販売が行えるような方途を考えながら、販売の改善をしていかなければいけないというふうに考えております。いま御指摘になりました競争入札と随意契約との問題
○藍原政府委員 ただいま先生から民有林と国有林の比較においての御指摘があったわけでございますが、確かに一部においてはそういう地域もあろうかと思いますが、一般的に申し上げまして、国有林と民有林、いろいろ仕事のやり方も違っております。たとえば地ごしらえ等を見ますと、国有林の場合も主として天然林の跡地でございますけれども、全幹集材等々をやりまして、跡地に末木枝条が比較的残らない方法で地ごしらえをやるという
○政府委員(藍原義邦君) カモシカがどうしてふえたかということを実際に専門的にお調べいただくのは、環境庁あるいは文化庁かと思いますけれども、私どもも、森林行政上カモシカの問題がゆるがせにできないということでいろいろ検討を進めておりますけれども、第一義的には、いま先生もおっしゃいましたように、やはりカモシカは文化財ということで保護されておるというところに、カモシカがふえたという原因があるのではなかろうかという
○政府委員(藍原義邦君) 国有林につきましては営林局が自分で調査したものでございますが、民有林につきましては県から上がってきた数字でございまして、これについてはなかなかその被害金額がつかみ得ないということで、数量だけ上がってまいっておるわけでございます。
○政府委員(藍原義邦君) ただいま御指摘になりましたように、カモシカの被害が近年ふえておりますことにつきましては、私どもも非常に憂慮しておる事態でございます。 年度別に申し上げますと、森林の被害でございますけれども、昭和五十年度におきましては民有林で千四百九十四ヘクタール、国有林で四百五十七ヘクタール、合計いたしまして千九百五十一ヘクタールが被害を受けております。それから、五十一年度になりますと、
○藍原政府委員 全国に約七百五十万ヘクタールの森林を持ちます国有林といたしましても、先ほど申し上げましたような森林のいろいろな機能を発揮すべく森林の経営をいたしておりますが、その中で、先生ただいま御指摘になりましたレクリェーションの問題でございますが、これにつきましては、自然休養林だとかあるいは自然観察教育林あるいは野外スポーツ林、風景林、こういうようなものをそれぞれ個所別に指定もいたしておりますし
○藍原政府委員 国有林は先ほど申し上げましたような使命を持っておりますが、それと同時に、国有林は企業的能率性をもって運営するという制度を持っております。したがいまして、現在特別会計制度で運用しておるわけでございますが、私どもは、そういう会計制度の中で、いま申し上げましたような調和を図りながら国有林の管理、経営をすることが大前提であろうと考えております。
○藍原政府委員 ただいま先生から、国有林野の使命と申しますか、そういうものに経済的な機能と公益的な機能があるがどちらを重視するかというお話でございますけれども、森林はもともと森林そのものに経済的機能と公益的機能と両方持っております。国有林野につきましても、当然、国有林野の使命とすれば、森林をよりよい森林に仕立て上げまして完全な整備をしていくことがその一番根幹の使命でございますし、さらに、それを通じまして
○政府委員(藍原義邦君) 地域によって事情は違いますけれども、たとえば北海道あたりは雪が降ってまいりますし、なかなかその実態がつかみにくい面も出てまいりますので、できるだけ早期にわれわれとしてはその実態について十分把握してまいりたいというふうに考えておりますが、いまここでいつまでということはなかなか申し切れないと思いますけれども、できるだけ早期に対応してまいりたいと考えております。
○政府委員(藍原義邦君) 前国会におきまして、いま先生御指摘になりましたようなことを私どもは御説明したわけでございますけれども、造林地の造林事業につきましては、例年、たとえば下刈り事業につきましては五十年四十一万ヘクタール、五十一年同じく四十万ヘクタール、五十二年三十八万ヘクタール、下刈りでは毎年このくらいやっておりますし、それから、つる切りにつきましても約五万ヘクタール、除伐につきましては約十万ヘクタール
○政府委員(藍原義邦君) 造林事業につきましては、この改善計画の二の「造林及び林道の開設その他林業生産基盤の整備に関する事項」でうたっておりますけれども、当然国有林のこれからの使命が、活力のある森林資源を養成するというところが大前提でございますし、そういうことに立ちまして、造林事業をやはりこれからの国有林の改善の大きな柱としてわれわれも考えております。 そういう意味から、造林につきましては、特にこれからの
○藍原政府委員 林業の技術協力につきましては、すでに四十八年に中国から十一名の林業使節団が来た事例もございます。それから四十九年には、中国側の招聘でございますか、農林技術交流代表団の中に林業班を設けまして中国を視察してまいったという事例もございます。しかしながら、われわれといたしましてもいままで中国の森林、林業事業については十分つまびらかに事情を聴取、把握いたしておりませんし、今後そういう方面につきましても
○藍原政府委員 いままでに明治の森あるいは昭和の森というものを記念行事として進めた事例がございます。今回日中平和友好条約の記念につきましては、先ほど外務大臣からお話がございましたように、いろいろな政府全体の検討の中で進められる問題と考えておりますし、そういう中でそういう方針が出れば、われわれとしても積極的に取り組みたいと思っておりますけれども、現時点ではまだそこまでは考えておりません。
○藍原政府委員 いま先生から中国に日中友好の森をつくったらどうかというお話がございましたが、先生御存じのように木を植えるということはその地域の土壌、地質それから気候等々に非常に影響されます。そういう中国の林業の事情あるいは森林の事情、そういうものもいまのところ接触が少ないために私どもも余りつまびらかにいたしておりません。そういう問題に加えまして、中国側の意向も当然必要な問題でございますし、この点につきましては
○藍原政府委員 ただいま御指摘になりましたように、マツクイムシにつきましては、ここ数年非常に猛威をふるいまして、全国の松が相当枯損しておるという実態です。私どもそのために、昨年度マツクイムシのための特別防除法案というものを制定していただきまして、空中散布によりますマツクイムシの予防に積極的に取り組んでいる次第でございます。 しかしながら、本年度は非常に天候が続き、高温なために、確かに非常に松の枯損
○藍原政府委員 ただいま先生から間伐の問題と林道の問題の御指摘がございました。 ただいまの林業の停滞の原因、いろいろあろうと思いますけれども、その大きな一つとして間伐材がなかなか売れないという問題、そのために間伐が進行しないという問題、そして森林の活力が非常に低下しておるという問題、これは非常に私どもとしても大事な問題である、ゆるがせにできない問題であるというふうに考えております。そのために、ただいま
○藍原政府委員 ただいま先生御指摘になりましたように、最近各地方に、特に県を中心にいたしまして、林業山村振興大会あるいは林業決起大会というものが持たれておるということは十分私も存じております。 山村の振興を図る中核的な産業と言えばやはり林業であるのは先生おっしゃるとおりでございますし、私どももそういうことを中心にいたしまして、従来から林業構造改善事業等々を中心にいたしまして、さらにはその他公共事業
○藍原政府委員 国有林野事業改善特別措置法に基づきます国有林野事業の改善に関する計画、以下改善計画と申し上げることにいたしますが、これにつきまして御報告申し上げます。 この改善計画につきましては、林政審議会の国有林野部会で七月中旬から八回にわたる審議が重ねられ、妥当と認める旨の答申を得たところであります。その後、関係各省等との協議を終え、去る九月二十二日に改善計画として決定したものでございます。
○政府委員(藍原義邦君) 初めに前段の御質問にお答えいたしますけれども、先ほど申し上げましたように、昭和三十年代の後半、非常に木材の需要に対する国民の要請が多かった。民有林におきましてもまだ切れる木は余りない、さらに外国からは輸入ができない、こういう事態に、やはり国有林としても国民の要請にこたえなければいけない非常に大きな使命がございまして、閣議決定等から見まして、国有林がこれからどうやって木材を生産
○政府委員(藍原義邦君) 御指摘になりましたように、伐採量を決めます一番大きな基準になりますのは成長量であることは事実でございます。しかしながら、先ほど申し上げましたように、国有林の場合、私ども老齢過熟林分と申しておりますけれども、いわゆる天然林で相当年齢のたった森林、こういうものが相当ございまして、現在でもまだ残っておりますが、そういう森林の成長量と申しますのはきわめて少ないわけでございます。したがいまして
○政府委員(藍原義邦君) ただいま国有林の過去におきます伐採についての御質問ございましたけれども、戦後国有林が林政統一になりまして、北海道国有林あるいは御料林それから国有林等々が一緒になりまして、昭和二十二年から国有林野事業特別会計として発足したわけでございますが、戦後御存じのとおり、復興あるいは経済成長ということで国内の木材の需要量が非常に急激に増大してまいっておりまして、昭和三十年代まではほとんどの
○政府委員(藍原義邦君) 申し上げますと、三本あると思います。 一番最初に、先生指摘されました国有林野特別会計法というのが一つ会計経理のあり方としてある。それから設置法というのがございます。ここで農林省の中の国有林野を経営するという問題がございます。そういう設置法に基づきまして、その流れといたしまして、農林大臣が内部命令としてこの国有林野経営規程を決めておる。それから三番目として国有林野法がございますけれども
○政府委員(藍原義邦君) 冒頭私が申し上げましたのは、法律的な流れというものを見ればそういう流れになるということを申し上げたのでございまして、先生御指摘になりました国有林野法ございますけれども、これはたとえて言えば国有財産法というものの関連から国有林野法というのが出ておるわけでございまして、そこで、いま御指摘になりました経営規程の問題でございますが、これもお読みになりましたとおり、「国有林野の経営は
○政府委員(藍原義邦君) いま先生御指摘になりました企業性の問題と公益性の問題につきましては、大臣あるいは大蔵省から御答弁いただいたとおりでございますが、ただいま先生、経営規程のお話をされましたが、経営規程の法律の流れということを考えてみますと、これは農林省の設置法の流れであるというふうにわれわれ考えております。それから、会計上の処理の問題として特別会計法がございますけれども、これは会計上の処理のあり
○政府委員(藍原義邦君) 数字を申し上げますと、経営基本計画によりまして、昭和四十四年度から四十七年度までは一応二千百万立方という計画になっておりまして、それから四十八年から五十一年までは千五百万立方という形で経営基本計画では伐採量を決めております。
○政府委員(藍原義邦君) いま先生御指摘になりましたように、増産計画というものは、まずその基本計画を立てた時点からこれに乗り移ってきたと、そういう形で経営をいたしております。
○政府委員(藍原義邦君) 冒頭、先ほど大臣からお答えいただきましたけれども、私どももこれから国有林の改善計画を改善をするに当たりまして、改善しなければならない問題が多々あるというふうに考えております。その内容としては、仕事のあり方その他もあろうと思いますけれども、その中には、やはり組織の改善合理化という問題も入っておるわけでございまして、そういう改善計画の一連として組織の問題、ただいま御審議いただいておるようなことを
○政府委員(藍原義邦君) 造林資金、ただいま二十年の据え置きという形になっておりますけれども、最近非常に間伐等々が十分いかない、あるいは超伐期という考え方が民有林の中にもあるというようなことから、これらについても今後検討すべき課題であるというふうに考えまして、ただいま私ども十分その辺の検討を進めておる次第でございます。
○政府委員(藍原義邦君) ただいま御指摘ありましたように、林業問題につきましてはいろいろ現状が厳しい状況でございまして、私どもも今後林業の推進のためにそれなりの対応はしていかなければいけないというふうに考えておりますが、ただいま林業関係の金融関係で大きく分けますと、ただいま御審議いただいております公庫関係の資金、それから林業改善資金というものを五十一年度に設けております。この二つではなかろうかと思います
○藍原政府委員 先生御指摘になりましたように、カモシカによります森林の被害というものは年々増加いたしておりまして、昭和五十一年度には全国で二千五百四十三ヘクタールに及んでおります。これは昭和四十七年に比べますと約七倍ということで、私どもも非常に憂えているわけでございますが、特に被害が大きい民有林関係でございますけれども、長野県、岩手県、岐阜県、この三県で全体の被害の大体九〇%以上になっておるという状況
○藍原政府委員 ただいま先生がおっしゃいましたように、おおむね十年ぐらい漸減いたしまして、その間伐採量が減りますと、その分の収入は減りますけれども、私どもはその間、やはり収入の面につきましても収入増加の方途を販売合理化等を含めましていろいろ検討して収入の増を図っていきたい。あわせまして、支出につきましても十分その辺は支出の合理化を図りまして節減を図るという形の中で、できるだけ国有林の財政が厳しくならないような
○藍原政府委員 先生のおっしゃるとおりでございまして、漸減いたしまして一時横ばいになりますけれども、その後はまた増加いたしまして、先生のおっしゃるような形で二十年目ごろには十分国有林の財政も立ち直り、健全な運営ができるというふうにわれわれは考えております。
○藍原政府委員 改善計画の前半の十年でございますが、前半の十年は基本的な伐採量につきましては漸減の傾向になります。したがいまして、その間に基本的な点を十分整備いたしまして、将来の二十年光に向かいましての体制を整備していくということをねらいにいたします。十年たちまして、伐採量が下がりまして、当分の間その伐採量で、二十年弱の期間、大体縮減のまま横ばい程度の伐採量になりますが、それからはその以前に植えました
○藍原政府委員 御存じのとおり、国有林が戦後昭和二十二年に統一されまして、国有林野特別会計として発足したわけでございますが、その間それぞれの時代に見合いました国有林の使命を果たしてきたというふうにわれわれ考えております。特に過去におきまして、まだ外材が入らない時代に国産材で国内の需要を賄うという時期が非常に長く続いたわけでございますが、その間におきまして国有林もできる限りの伐採をするということで、奥地
○藍原政府委員 ただいま先生御指摘になりましたように、ただいま御審議いただいております法案には、北海道にただいま五つございます営林局の一つの札幌営林局を北海道営林局にいたしまして、残りの四局をそれの支局にするということで御審議いただいておるわけでございます。 それに伴いまして当然一部仕事の入れかえがあるわけでございますが、北海道全体の仕事のあり方、これにつきましては、北海道の国有林が減るわけではございませんから
○藍原政府委員 ただいま先生が御指摘になりましたように、日本は森林国だと言いながら、国土が三千七百万ヘクタールしかございません。さらに人口が一億いるということで、一人当たりの森林面積にすると〇・三ヘクタールしかないというきわめて小さな森林国であるということが言えると思います。したがいまして、木材の需給関係を見ましても、国民の需要に対する生産能力というものがきわめて劣っておるというのが現状でございます
○藍原政府委員 赤字の問題につきましてはいろいろあろうかと思いますけれども、これを、損益計算上の損失の発生とそれから現金収支上の資金不足という二つの側面からとらえてみますと、損益計算上の損失の発生の理由といたしましては、まず収入面でございますけれども、これは森林の持っております公益的機能の維持やあるいは資源賦存の状況から、伐採量に限界があるという問題が一つございますが、これに加えまして、一般的な問題
○藍原政府委員 先生が非常に前向きの御提案でございますが、私どもも、二十年間のうちに国有林が健全なものになるように、十年間を改善期間といたしまして、その間に鋭意その基盤を築くということにいたしておりますので、考え方としては全く先生のお考え方と同じでございます。
○藍原政府委員 ただいま御指摘になりました特別措置法案の二条に基づきます改善計画の内容につきましては、これは関係行政機関の長と協議をすることになっておりますし、また林政審議会の意見も徴することに定めておりますので、いまのところ確定したものではございませんけれども、農林省といたしましては、大体いまの事務的な詰めの段階で、申し上げるようなことを考えております。 第一の、事業運営の基本方針でございますが
○藍原政府委員 先ほど申し上げましたように、国有林はこれからその経営につきまして改善を図っていこうということを考えておりますが、そのためにもまず何よりも必要なことは、自主的な改善努力が必要であろうというふうに考えております。その一環といたしまして、やはり事業規模に見合ったそれぞれの組織の改善なりあるいはその対応ということが必要かというふうに考えます。 北海道につきましては、先生十分御存じだと思いますが
○藍原政府委員 林政審の答申をいただきまして、その検討は現時点まで進めてまいりましたけれども、営林署の数をどのくらいやるというものは具体的な数字としては挙がっていないというふうにわれわれは考えております。
○藍原政府委員 いま御指摘になりました昭和四十四年ごろに、林野庁におきまして営林署を八十ぐらいにしたらどうだという案があったではないかということでございますけれども、これはいろいろ林野庁が国有林の組織の問題その他改善の問題について検討しておるときの内部資料でございまして、現段階においては、このような構想は全然考えておりません。 それから、次に御指摘になりました昭和四十七年十二月の林政審議会答申でございますが
○藍原政府委員 治山事業につきましては、治山治水緊急措置法に基づきまして過去におきまして五カ年計画を順次やってまいったわけでございますが、ただいま第五次の治山五カ年計画という計画期間に入っております。昭和五十二年度が初年度でございまして、この五ヵ年計画におきましては大体第四次の五カ年計画の約一・八倍の規模で策定しております。その計画額は一兆三百億円ということになっておりまして、昭和五十二年度並びに五十三年度
○藍原政府委員 ただいま御指摘になりました「みどりの効用」でございますが、これは、昭和四十年代に入りまして森林の公益的機能に対する国民的要請も非常に高まってまいりました。そういう観点から、林野庁では昭和四十六年度から三カ年で森林の公益的機能の計量化調査というものを行ったわけでございます。そしてこの調査結果に基づきまして、一般的に森林に公益的機能があるということが定性的に言われておりましたが、この機能