1948-06-18 第2回国会 衆議院 通信委員会 第16号
しかしながらわが國が從來いわゆる模倣科学であり、日本資本主義の発展過程が著しく根本的に科学推進に適應しなかつたという御議論に対しては私ども傾聽いたしますが、現段階における料金政策において、これは学界の出版物であるというその一事だけをもつて料金を全然無料にするか、あるいは著しく割安にすることは、現業官廳たる逓信省の行き過ぎた行き方であると私は考えます。
しかしながらわが國が從來いわゆる模倣科学であり、日本資本主義の発展過程が著しく根本的に科学推進に適應しなかつたという御議論に対しては私ども傾聽いたしますが、現段階における料金政策において、これは学界の出版物であるというその一事だけをもつて料金を全然無料にするか、あるいは著しく割安にすることは、現業官廳たる逓信省の行き過ぎた行き方であると私は考えます。
これら農地の交換分合は、第一に農民に土地を開放する、買收及び賣渡しをこの目標によりまして一挙にやるというところの技術最の問題もありますが、わが國の食糧増産というようなところの見地に立ち、また農地改革の裏づけとしての農業協同組合の精神といたしまして、世界に稀なる零細農業経営のわが國農業の改革にあたりましては、資本主義的の自作農、この制度を基礎といたしまして、そして社会主義的の内容をもつところの生産方法
從いましてこの納付金はそれが現実の利益となつて出て来る以前に徴收されるわけでありまして、仮にこの納付金の徴收が正当なものであるとしても、これはそれだけその限度におきましては実質的には資本課税になるというわけであります。
第四、租税につきましては、資本主義的な原理に立つ限り、即ち現在の社会制度及び社会制度一般を承認する限り、すでにほぼ限度に達して來ておる考えなければなりません。小さな原因は、或いは小さな租税の改革は、いろいろあり得ますけれども、大体においてこのことは疑うべからざる事実であると思います。
次に、この歳出の中で大きな割合を占めておりますのは、言うまでもなく直接資本家に対する救助費だけでなく、それに対する積極的な補助費であります。
まだ構想は具体化しないのでありまするが、資本金を日本銀行、政府で出し合いまして、そうして大体全部の金融機関がこれに加盟する、その加盟したものが毎年一定の保險料を支拂いまして、そうして万一支拂不能に陷るという際におきまして、支拂資金をその中からもらうという、かような構想なのであります。さようなことでありまして、ただいまのところでは具体的にどうするという構想はできていないのであります。
これは資本金を大体三十億円ということに考えておるのでありますが、ただいま予算で出資を予定するという金額は三億円、残りの二十七億円につきましては、これは大体政府の出資というふうに相なろうかと思うのでありますが、この残額をいかなる時期にいかなる方法で拂い込むか、かようなことは、ただいまの予算といたしましては、予定しておりません。
國鉄におきましては予算との関係——と申しますると、その資本勘定、工事関係におきまして若干予算の削減を見るやもはかり知れませんので、そうなりますると、このセメントの配当をもちまして、十分所定の工事をやつていくことができるというふうに考えております。
なお私ども長らく民間におりまして経理の方面を扱つておる者から見ますと、実は資本勘定といいますか、設備勘定と損益勘定の区分の十分につかないような企業の形態では、十分独立採算制もとれないと考えます。こういうような点も十分考えまして、独立採算制をとり得るような企業の形態をこしらえたい、こういうような意見が非常に述べられております。しかしまだ行政調査部としてまとまつた意見に至つておりません。
対道以外の会社はすべて現在帳簿價格によつておりますが、本來、鉄道のような事業にありましたは、御承知のように固定資本が多くて流動資本が少いのでありますから、むしろ帳簿價格よりも、取替等によります支出の関係からいつて、貨幣経済の面より物の経済から見まして、時價によつてあげるのがほんとうだと思うのでありますが、それでは非常に多くなりますので、事業の性質上、小さい帳簿價格で六億だけあげた次第であります。
しかるに農林省は山の開放には手を着けぬとか、あるいは山林資本閥に対して常に躊躇した意見ばかり、盛んに不必要だというような意見まで吐いている。
その会社も、今日内地で以て相当の資本を集めることができると思います。地方的の会社を沢山拵えてもよいと思うのです。東京であるならば、私は今目黒に住んでありますが、戰災で電話を燒かれてしまつたのであります。今多忙な仕事をしておるのでありますが、どうしても電話を附けて貰えないのであります。
併しながら官業たると民業たるとを問わず、苟くも企業性を持つ事業、これはイデオロギー的に題ましても、資本主義或いは社会主義的見地から見ましても、やはり独立採算制を堅持しなければ將來の永遠の事業の発展というものは絶対にないと私は信ずる者であります。一軒の中におきましても、入る出ずるの收支の償わないような仕事は永続性がない、これは断言できます。現在ソ連においてさえもそうであります。
それから貨物運賃の階級性について申上げますならば、これは直接消費されるところの米、味噌、醤油とか薪炭であるとかいうようなもの、大衆が直ちに負担するところのそういう運賃、それと、それからもう一つは、生産資材でございまする石炭とか、鉄鋼とかいうような、一應資本家が負担して、それから製品となつて大衆が負担うる運賃、こういうふうに二つに分けてこれを分析して見ますると、はつきりその中にいわゆる大衆收奪的な性格
或る意味においては、例えば特殊な復金の援助を受けたとか、或いは特に担保物件を持つておる一部の有力な資本漁業とか、こういうものは戰後惠まれて早く復興の緒についておりますが、併しこれはこの席では一々檢討しません。これすら現在は経済難に陷つておるのであります。とにかく非常に漁業に金が集つたということは……。
と申しますのは、資本主義の初期におきまして新らしい資本を形成させるためには、どうしても國家の補助によりまして鉄道を建設し、運賃も又或る程度まで一般会計において見るというようなことは各國においてあつたのでありまして、廣く申しますならば、そういうた近世國家の成立当時に見られるような重商主義的な政策というものか、今日の高度資本主義の國におきましても日本のような國におきましても尚見られるのでありまして、併しそれは
これは資本の蓄積を困難にされておるし、又それによりました利潤が極めて小さく限定されておる。こういう点からして外資導入の非常に大きな障害になる。從つて法人税を引下げることによつて、外資導入を容易ならしめるというようなことが理由になつておるように思うのであります。併し私はこの点に柳か疑問を持つ者であります。
帰すためには、これはやはり法人の負担しておる負担が重ければ、それを軽減して活動を敏活にして貰うという方向に持つて行くべきであり、これは勤労者の所得税を軽減したことと法人税を軽減したこととは一連のものとして、これは生産の増強に役立つものであり、そのこと自体がインフレーシヨンを抑えて行くということに相当大きな役割をなすものである、こういうふうに考えておりますのでありまして、これは外資導入に名を籍りて、資本家
第三の問題でありますが、大資本に比べて中小資本の場合がどういうふうに不利な立場に立つかという詳しい研究はしておりませんが、いろいろな本によりますと、大資本に比べて中小企業が圧迫されるという欠点は、取引高税に対するすべての人の意見であります。
○川合委員 主として三樹さんからは取引高税を中心にいろいろな御意見が展開されて、所得税の基礎控除その他に関しては、大体において政府の原案で御満足だというようなお話があつたのでありますが、資本家的團体である日本商工会議所が、すでに前より勤労所得者に対する基礎控除その他の低減を主張されたということは、日本の資本家團体の非常な進歩であろうというふうに私は考えておるのでありますが、その後における物價騰貴の状況
從來資本金の一割以上の利益に対しては、全部超過所得に対する法人税がかかつてきたのであります。從つて資本金いかんによつて法人税が非常に高くなり、またある程度安くなるというふうな計算になるのであります。ところが今お話の問題は税率の問題ではなくして、主として課税の方法の問題ではないかと思います。というのは課税標準のつかまえ方が、法人の場合と個人の場合と非常に違うのではないか。
労働條件の低劣を資本家や政府が行つていると云う点については、國際的水準にある労働基準法により、低劣なる労働條件は改善されている。組合の要求は労働條件の低劣よりもインフレの問題で、インフレ克服策は政府として別に考慮している。 專從者の問題は、組合の健全なる発達のためである。しかし、一度にこれを行うことは、角をたて、牛を殺すことになる。またこれは労働者の既得権と云うより、封建性の随性である。
これらは資本攻勢と言はざるを得ない。
○北村國務大臣 復興金融金庫法の改正につきましては、既に数次にわたり國会の御審議をお願いして來たところでありまするが、今回さらに資本金増加のため同法の一部改正法律案を提案いたした次第であります。
全漁獲高の八〇%を占める沿岸漁業の零細なる漁民は、金融逼迫によりて又以前のごとく商業資本に蚕食されつつあるのであります。近く漁業法の改正も行われて漁業権制度も民主化せられんとしているときに、今にして何らかの手を打たねば、この時代の勢いに逆行するものであります。復金はどうも原始産業を軽視しているやうな傾向が見られます。
次には金融の問題でありますが、水産金融にありましては、大体主として復興金融金庫の融資の問題でありますが、遠洋漁業、資本漁業会社、その他加工、製氷等には相当融資をされたようであります。しかるに一番重要な沿岸漁業に対する融資がどうも不徹底なようであります。
○石原(圓)委員 金融の問題でありますが、御承知のように遠洋漁業や大型船、捕鯨船等の金融は、乘組員には重大な利害関係があるが、あとは資本関係である。その人の数から見れば非常に少い。ところが沿岸漁業のあぐり網というものになると、乘組員は六十人であるが、その家族が背後に七、八百人も千人も生活しなければならぬ。
或いは又鐵道などにおいては資本家對勞働者という形に置かれておるし、世間も亦おしなべてそういうように考えておるのでありますが、こういうような結果を來たしておるということは一體何に起因するのであるか。政府は資本家ではないのである。
○國務大臣(芦田均君) 只今の御意見は、この豫算の如何なる部分が豫算の、いわゆる資本家というものの利益を圖つて編成されたかという問題を、少し具體的に承わらないと、私にはちよつと心付きがありません。
そこでこのような過渡期においては止むを得ないことであるというような建前からですね、いわゆる昨今の政黨が一部の資本家といいますか、そういうものから特定な援助を受けて政治をやつておるのだというような、この印象を國民が受けて、それに對する批判的な態度に出ておるというような場合においても、今日の段階としては、この程度は止むを得ないというように、やはりお考えになるのかどうか。
政府の計画生産をやつておりますものの外は、大体見込生産を余りやらせないことになつておりますので、自分の勘定で余り多くの見込生産をやらないことが、今のこの不安定な世界の事情と賣行きの状態よりしましては、限られたる非常に乏しい原料・資源を以て、賣行きの確実でない見込生産を余り多くやらすことが困難でありますので、多くの継ぎ資本は要らん筈なんであります。
それが一つの理由でありますことと、貿易手形の割引の不円滑をかこつておる業者の中には、非常に眞面目な業者もありまするけれども、中には不眞面目な業者もあるのでありまして、貿易手形で金融をつけて置きながら、それを固定資本に一部流用する、そうして次の貿易手形で前の貿易手形を支拂うべかりし支拂に充てるというような者も間々あるやに聞いておるのであります。
先ず税率でありますが、最近における法人課税の実情、資本と所得との間の不均衡等を考慮いたしまして、超過所得の階級区分を引上げ、又税率を引下げたのであります。即ち現行資本金の一割超過額百分の十を三割超過額百分の十に、二割超過額百分の二十を五割超過額百分の十五に、三割超過額百分の三十を十割超掛額百分の二十にそれぞれ引下げることといたしました。
アメリカにおいてタフト・ハートレー法が制定されるような状態であるから、アメリカが資本主義の國であるがゆえにこうした法律が制定されたとするならば、日本もまたアメリカの現在占領下にある。
その他あらゆるものを考えてみますると、この厖大なる支出は、あげて一般の金融資本を中心とするところの諸君の損失補填にこの金が賄われておるのであります。從つてかような金額を総計するならば、おそらく千八百億ないしは二千億程度になろうと思うのであります。
そもそも國営事業の社会化というような点は、被搾取的な意識がないということが根本的なとりえなのでありまして、それが今日の官営事業において、殊に逓信方面において、なおかつ民間の資本主義的な考え方を基盤にした事業運営と同樣の運用がなされておつて、從業員諸君の考え方が未だに資本家を相手にすると同樣の動きが顯著であるということは、われわれ実は國営事業の社会化という面から考えますとはなはだ疑いなきを得ない。
一つはなるたけ現在の資本主義機構というものを生かして、そこにいろいろ手を加えていく、ある程度の社会主義政策も織りこんでいく、こういう行き方を主張する人と、相当思い切つた社会主義施策を断行して、そうして一挙に今日の問題を処理しようという、この二つの考え方があろうかと思います。