1950-04-22 第7回国会 衆議院 本会議 第40号
次に本法案の内容のおもなる点を申しまますれば、第一は、生活保護の制度を憲法第二十五條の規定に盛られた国民の生存権保障の理念を具現するにふさわしいものとしたことであります。
次に本法案の内容のおもなる点を申しまますれば、第一は、生活保護の制度を憲法第二十五條の規定に盛られた国民の生存権保障の理念を具現するにふさわしいものとしたことであります。
ここに御列席の幾多の諸君とともに、新日本の国是として、わけても天皇を象徴とする新しい民主政治の基本と、絶対平和主義の條章と、生存権、労働権、団結権などの経済的基本人権を含む輝かしい新憲法の制定に参加いたしましたことは、私の生涯忘れるることのできない追憶でございます。いうまでもなく、この憲法に明示せられた新しい国是の大本は、さらに現実の法令施策において具体化されねばなりません。
すでに生存権の擁護を世界注視の中に憲法に規定したこと、或いは健康保險にせよ、或いは失会保險制度にせよ、各種慈善的意味のあるところの事業を、むしろ奬励しておるというような現状におきまして、いわゆる生活保護のようなものをいよいよ積極化して然るべきものと思うのであります。勿論その運用の面において極力愼重を期さなければならないということはよく私も承知いたしております。
社会保障、失業対策にいたしましても、四百万の失業者に対しまして公共事業費の人件費を入れまして僅かに二十万位の救済にしか過ぎないという点を勘案いたしますると、憲法に示されておりまするところの勤労権は剥奪されましたと同時に生存権さえも脅かされておるというような現状であるのであります。
あるいは生命権、生存権を要求するという国民的な権利によるものとして、生活保護法というものがつくられておるわけでありますが、しかしこういう状況——失業者が、あるいは食えなくなつておる国民が職を求めて、働く権利、生きる権利を求めて、職業安定所に詰めかけて、それを要求する。厚生大臣の方では、生活保護法その他によつてこれに一定の手を打とうという。
○木下源吾君 人事院の勧告を政府は無視しているという点については、多数の識者も、国民も、これはいわゆる憲法の生存権を守る労働者の立場をこのような状態に追込むことについては、憲法違反であると言う。かように言われているのでありますが、総理大臣はかかる憲法違反の疑義あることをも尚強行せられる。今後ともそういうお考えであるかどうか。
○柄澤委員 現在の法律のもとではやむを得ないというふうなお考えでございますけれども、いろいろな地方その他の税金につきましても、悪税の声も相当高いときに、賃金の遅拂いで、生活できないというところまで追い込まれて、一家心中があつたり、子供を殺しておるという実情にかんがみまして、生存権を特に侵されておるような今日、働く者の生存権を保障するのは賃金以外にはないのでございますから、特に現在のような危險にさらされているときに
今回の改正における主なる点を申し上げますると、 第一に、この制度を憲法第二十五條の規定に盛られました国民の生存権保障の理念を体現するに相応しいものとしたことであります。
第一に、この制度を憲法第二十五條の規定に盛られた、国民の生存権保障の理念を体現するにふさわしいものとしたことであります。
それは理由の第一といたしまして、政府の政策によつて失業を招来し、しかも離職するのでありますから、当然それらの公職員諸君の家族の生活なり、御本人の基本的生存権を擁護するということは、民主主義のいろはの第一歩でありますので、そういうものを完徹する民主主義の重要な意義から考えましても、最低限度六箇月以上の退職金を支給するのが妥当であると私ま考えております。
たまたま総裁は日本における憲法学者の雄でありますので、この機会にお伺いして置きたいと思いますが、生存権が確立されて、確保されるということは、公務員に取つては言うまでもなく賃金の充足であります。これは賃金の充足を保護するために、それを確保するためには、憲法の二十八條によつて労働の基本権、それが認められておる。ところが二十八條の基本権がです。
生存権を確保する、守るために手段を奪われ、尚政府がこれを自分の責任義務を果さない場合においては、労働基本権の上にある生存権を擁護する立場に立つ者は、そういうことを行なつておる政府は憲法に私は違反しておるじやないか、抵触するんじやないか、この点をお尋ねしておるのであつて、従つてそういうことが明確になれば、進んで総裁は今のような政府に反対だとそういうような消極的な言葉ではなく、進んで政府を憲法違反で私はこれを
二十五條の規定しておる生存権と、これが二つの柱である……一つは財産権で一つは労働権である。この二つの柱の上に立つたものが基本的人権である。二十九條は財産権の不可侵でなければならない。基本的人権でないとおつしやる官房長官の意見には私は納得できません。この議論は幾らしましても、私とあなたと憲法に対する考え方が違うわけでありまして、私はよく研究して知つておりますが、あなたはよく研究がしてないと思う。
○猪俣委員 なお、この判決に示されましたところの重要な基本点であります仲裁裁定の性格でありますが、この東京地方裁判所の判決の中心課題は、この仲裁裁定なるものは、結局においてその公共性にかんがみ争議権を制圧せられましたところの一般職員の生存権を保障せんとして、争議権にかえて與えられたものである、仲裁委員会はその機能を営むものである、仲裁裁定はそのような性格を持つものであるということがこの判決の中心思想
ところが根本に遡りまして、憲法の十一條と二十五條、二十八條こういうところを見て見ますると、判決にもちよつと書いてありましたように、二十五條でこれは国民の生存権というものを基本的人権としてはつきり認めておりますし、その辺の基をなすものは二十九條の財産権と、二十七條、二十八條の労働権であるということは、誰しも学的に知つておることであります。
○飯塚委員 日程第一の請願の要旨は、放送法案中第九條第二項第七号、及び同條第五項による日本放送協会のラジオ修理業界への進出は、幾十万の民間ラジオ業者並びにその家族の生存権を脅かすものである。ついては同法案の両條項を削除して、業界の不安を一掃されるようにとりはからわれたいという趣旨であります。
併しながら憲法二十五條の国民のいわゆる生存権に関しては全く別の意味を以て扱わなければならない。政府の今回の行為は、この罷業権とそうして仲裁制度というものを分離いたしまして、当然公務員が保護を受ける代りに設けられたこの制度を無視し、この制度の裁定という嚴然なる法律上の事実を曲げて、そうして公共企業体職員の生存権を脅かしておるのであります。
このものが與れば、すなわちまたそこに間違いもできるのでありまして、この多数党の威力が正当に運ばれておる場合はよろしいのでありまするが、これが曲つて運用せられましたときに、すなわち司法権の独立ということが起つて来るのでありまして、裁判所におきまして、あらゆる努力に拮抗して基本的人権を擁護する今日におきまして、司法権の独立とは、すなわち多数党に対する障壁となし、一般大衆の生存権を守るのが司法権の独立というふうに
即ち「裁定は争議権に代る生存権の保障の裁判的制度であり、この裁定の効力の発生を国会の承認にかからしむる理由は少しもない。国会は單に財政上の観点から承認か否かをなし得るに過ぎず、裁定自体の当否を決することは許されない」と、はつきりと国会の裁定に対する権限を正しく規定しておるのであります。
結局我々は判決と同様に、国民諸君殊に労働者諸君の生存権は、健康にして文化的な生存をなすということについての権利は、最も尊重しなければならぬと思つております。
なぜならば現に失業の発生は、あるいは首切り、企業整備とか定員法の実施とかいうふうなことで、いわば資本主義の陣営の側に立つ政党の政策によつて、意識的に計画的に強行されておるというところに失業発生の根本的な原因があるという点をよくお認めになりませんと、たとえば生活保護法において、憲法第二十五條の理念に基きと書いてありますが、二十五條の理念に基いて、人間の生存権、国民の生存権を確保するとうたいながら、しかも
われわれにも世界中至るところに生存する生存権というのはあるでしよう。この気持がすなわち世界国家をつくり上げる前提となるのじやないかと私は言いたい。今日はもう飛躍的に、アメリカにおいてもヨーロツパにおいても、すでに世界国家ということが首題になつて行われて来ておる。原子爆彈時代は御承知の通りである。