1962-04-26 第40回国会 衆議院 本会議 第41号
本法案は、かかる実情にかんがみ、工場や事業場における事業活動に伴って発生するばい煙等の処理を適切に行なうことによって、大気汚染による公衆衛生上の危害を防止して、生活環境の保全と産業の健全な発展との調和をはかるとともに、大気汚染に関する紛争を円満に解決するための制度を設けることを目的として提出されたものであります。
本法案は、かかる実情にかんがみ、工場や事業場における事業活動に伴って発生するばい煙等の処理を適切に行なうことによって、大気汚染による公衆衛生上の危害を防止して、生活環境の保全と産業の健全な発展との調和をはかるとともに、大気汚染に関する紛争を円満に解決するための制度を設けることを目的として提出されたものであります。
私はただいま議題となっておりますばい煙規制法案についていろいろお伺いいたしたいと存じますが、まず第一にわが国の工業地帯における大気汚染度は、その降下煤塵量を調べてみても、すでに欧米先進工業国を上回る状態になっており、東京都が去る二十四年に公害防止条例を制定したのを初め、大阪府、神奈川県等各地で条例の制定が行なわれるなど、早くから大気汚染は産業公害の重要問題として注目されていたものでありまして、その点
通産省関係は、工業技術院傘下の電気試験所、中央計量研究所、それから資源技術試験所等に、こういったいわゆる大気汚染状況を測定する機械あるいは除塵装置の研究としまして、三十七年度二千七百万円の予算を計上いたしております。
○小林(ち)委員 次に煤煙の排出基準のことですが、その前に、現在通産省、厚生省、その他の各省庁で実施しておられる大気汚染調査の現状について、その予算措置もあわせてお知らせ下さい。
大気汚染、それから水質汚濁、あるいは騒音、こういう産業公害と申しますか、あるいは一般的に公害と申しますか、各省で研究をし、あるいはその対策が講ぜられておりますけれども、現在の研究制度あるいは予算では十分ではないと考えられます。特にばらばらで、しかもその程度が低い、あるいはまた各省の研究機関での研究成果と民間の研究の成果とは必ずしも結合をされてないのではないか、こういう感じがいたします。
○国務大臣(三木武夫君) 具体的な問題は政府委員から補足をいたしますが、環境科学と申しますか、今御指摘になった大気汚染とか、水質汚濁とか、あるいは騒音の防止とか、あるいはまた産業の発展に伴う産業公害、こういうものに対しては非常に立ちおくれておる。
——これは特にお聞きしますが、今大気汚染の中でも有害な排気ガス等については研究中であって何ら対策は出ない、対策は急いで立てます、こういうようなことになっておりますが、今厚生省並びに通産省の方で急いで研究中です。ところが、急いでも急がないでも、現に直接仕事上受けでいるのが交通整理巡査だ。車は全部右側の方に排気するようになっていますから、まん中にいると両方から受ける。
大気汚染に関する行政が、従来相当数の市で自発的に積極的に取り上げられてきた経緯にかんがみ、この法律の実効を期するために、大気汚染状況の監視、事故時の措置等、この法律に規定する都道府県知事の権限に属する事務の一部を、これらの大気汚染行政に関する熱意と能力を有する市の長に行なわせることとする必要がある。以上の理由に基づき、政令で関係市の長に事務を委任できる根拠規定を設けるものである。以上。
最近の都市における建築物等の増加並びに大気汚染、排気等により、樹木が滅失、枯損しておる実情にかんがみ、都市の健全な環境の維持及び向上をはかるため、都市の美観風致の維持上、特に必要のある樹木または樹木の集団について、市町村長に保存樹または保存樹林の指定、指定の解除及び助言等を行なう権限を与え、一方、これらの保有者及び一般人に対しても保存義務を課す等の措置を講じようとするものであります。
従来、都市内の樹木等の保存に関しては、史跡名勝天然記念物、保安林等を除いては、特別の法制上の措置はとられていない現状でありますが、最近、都市におきましては、ビル等の建築に伴って樹木が年々滅失しつつあり、また大気汚染、排気等により樹木が枯損している実情にかんがみ、都市の美観風致を維持し、都市の健全な環境の維持及び向上をはかるためには、少なくとも一定の大きさ以上の樹木または樹木の集団について、積極的にその
第五に、以上のような通常の状態における規制のほか、ばい煙や特定有害物質についての事故時の措置及びスモッグの発生による緊急時の措置につきましては、大気汚染の防止の見地からする所要の規定を設けることといたしております。
第五に、以上のような通常の状態における規制のほか、煤煙や特定有害物質についての事故時の措置及びスモッグの発生による緊急時の措置につきましては、大気汚染の防止の見地からする所要の規定を設けることといたしております。
従って、大気汚染防止の運動は世論の支持の中で漸次拡大し、地方公共団体においても公害防止条例を設け、地域住民のために努力を払うようになり、ある県、市においては公害防止の設備に対し補助金すら与えておる実情であります。
第五に、以上のような通常の状態における規制のほか、ばい煙や特定有害物質についての事故時の措置及びスモッグの発生による緊急時の措置につきましては、大気汚染の防止の見地からする所要の規定を設けることといたしております。
大気汚染等のいわゆる公害問題につきましては、政府としましては、現在専門家、関係者等の意見も徴しまして、その問題点、対策等についていろいろ検討いたしておるところでございます。さしあたり、ばい煙の排出の規制等に関する成案を得ましたので、今回この法律案を提出いたしまして、御審議をお願いすることにいたした次第であります。
○吉田法晴君 これは、産業公害についての汚濁水の研究は、工業技術院あるいは民間の研究等があり、それを工業技術院なりあるいは経済企画庁で総合されておるということですが、別の産業公害といいますか、大気汚染——大気汚染も放射能関係は原子力局関係でやっているのかもしれませんが、取り上げられておる。
工業技術院といたしましては、産業廃水でございますとか、大気汚染とかいうような一般に跡始末の問題でございますが、こういう問題はなかなか産業自体で取り扱うことで、どちらかと申しますと積極的にやらないような種類のものでございますので、私ども国の研究機関でこういう問題を積極的に解決しようというようなことで、産業廃水の問題は、昭和三十三年ごろから重要研究テーマとして取り上げて参っておるわけでございます。
○政府委員(藤崎辰夫君) 先ほど申し上げるべきことだったと思いますけれども、基礎的研究と応用というお話でございましたが、少なくとも大気汚染とかあるいは産業廃水というふうな面に関しましては、むしろ応用研究でございまして、実用の研究でございます。
○市川房枝君 そこで、連絡調整のためにまあ今お取り上げになるテーマ、題目といいますか、今の大気汚染とか騒音とか災害とか——災害はまあこれは災害があったときあれでしょうけれども、それはどこでおやりですか。
○横山フク君 この大気汚染のほうで私調べたのです。結局厚生省の資料が一番ないのです。私は厚生省が一番この問題に対して熱心で、一番先にするところだと思ったのですけれども、厚生省に一番なかったということはたいへん残念だったと思うのです。時間の関係でその次の問題に移らしていただこうと思うのです。
○政府委員(五十嵐義明君) 大気汚染関係の予算としましては、専門の方の御意見を伺う費用として三十八万円ほどの予算がございます。それから公害の激しい地区でそれを調べてみたい、実態を把握したいということで七十一万円ほどの予算がございます。そのほかに先生御指摘の地方衛生研究所の機械設備等の整備の補助金として六百万円ほどを計上いたしておるわけでございます。
大気汚染ですね。落下放射能の問題も重要な問題ですし、ふだんに徐々に蓄積されておりますけれども、頻度からいったらもっとおそろしいのは大気汚染じゃないかと思います。これに対して厚生省で今年度の予算には地方研究所の補助金程度が考えられておるだけですけれども、そのほかに対してどういう考え方を持っていらっしゃるのか、予算の上の面だけではなく。予算の上の面だけでは地方衛生研究所の補助金だけになっていますがね。
たとえは、多数部門の協力を要する総合的試験研究というものの一例を申し上げますと、水質汚濁でありますとか、大気汚染であるとか、それぞれほかの省でもやっておって、いわゆる多数部門にまたがるものでございます。
そういう意味で二、三すでに問題になっておる通産省としての問題は、たとえば工業用水の確保であるとか、あるいは沈下防止をそれに合わすとか、あるいは大気汚染、これについて特別立法をするとかというような意味で、過度集中を防除するという積極策はありませんけれども、この産業がもたらす公害等についての防止方策をとるとか、積極の面ではただいまのところは工業用水、さらにこれに必要な電力量あるいはガス、そういうようなエネルギー
○政府委員(森清君) おっしゃるとおりに、大気汚染の問題につきましては、かねてから通産省におきまして、その防止策についていろいろ苦慮いたしておりました。
私は、それよりももっとおそろしいのは、いわゆる大気汚染という角度から、このほうがむしろ常時あるのでございます。この大気汚染に対して、三木長官はどういうふうにお考えになり、また科学技術庁でどういう対策を立てていらっしゃるのでございましょうか。
○国務大臣(三木武夫君) 横山委員の御指摘のように、大気汚染ということは、重大な都会生活に問題を投げかけておるわけでございます。これは各省の行政と関連していろいろ研究を進めている、たとえば通産省でいえば排気ガスとか、あるいは煤煙、こういうものに対する研究をやっております。
それからあと、公害といいますか、人災の中には、放射能を含んだ大気汚染、それから騒音の問題、それから汚濁水、これは工場、鉱山によりますものを含みますが、大体そういうことだと思いますが、いかがでしょうか。
先生の後ほど御指摘下さいました水質汚濁、大気汚染あるいは騒音、こういうふうな問題は、私ども環境科学技術というような名前をつけましてあげておりまして、大臣の所信表明の中に、環境科学技術というような表現で言われておりますが、一応区分しておりますけれども、考え方につきましては全く同様でございまして、非常にそれぞれの行政からいろいろ分かれておりますので、各省庁それで特に総合化をはかって、お互いの間で共通な問題等
公害の中で御指摘のように、騒音なり、あるいは大気汚染、いろいろございますが、従来公害の中の大気汚染につきましては、科学技術庁の放射能関係ですでに法的に、また制度的にも、その危害の防止について制度化されておる面がそれぞれあるわけであります。大気の汚染の中で、主として煤煙によって一般の住民の福祉に関係のあることにつきましては、数年前からいろいろ世論の関心も高まっております。
それから、大気汚染につきましては、煤煙、粉塵の測定方法、測定基準というものがございます。なおそのほかに、有害ガスといたしまして硫黄酸化物、窒素酸化物、こういうものの測定方法、あるいは測定基準、こういうものが今まで統一されておりません。こういう研究を重点的に早く進めなければならぬということでございます。
水質汚濁とかあるいは大気汚染とか、騒音の防止に対して委託研究費を五カ年続けてあげましょう、これでやってもらいたいというので、科学技術庁でやっておるわけであります。 そのほかには、こういう環境改善に関する予算の総合調整をやっておるのですが、全体として二億五千万程度のものですから、金額も少ない。
大事なことなんでありますが、これは御承知のように、大気汚染だとか、あるいは水質汚濁とか、騒音防止ということは、ずいぶん前からの問題なんです。これは簡単なことで効果を上げるなんということは、なかなか容易にできないのです。
現在三十三ページにございまするような水質汚濁防止に関する研究、大気汚染でございますが、大気汚濁に関する研究、人工降雨に関する研究、こういうふうな研究を委託し、あるいは補助によりまして研究の推進をはかっております。 それから三十四ページにございますが、発明実施化試験補助金でございます。発明奨励関係の業務は私どものところで分担しております。
そこでやっぱり、こういう大気汚染の問題等が、今後非常に大きな問題になってくるんじゃないかというふうに私は思うんですが、ここに人工降雨なんてありますけれども、人工降雨の問題については、これは数年来いろいろ新聞にも出ておりますが、一向に早天に雨が降ったというようなことも、あまりその後実験されていないので聞かないわけなんですが、特に大気汚染の問題では、やはりこれは人体に及ぼす影響も大きい問題があろうかと思
次に、そういう除塵装置、大気汚染防止のための諸施設、諸機械については、税制面でも御考慮願いたい。固定資産税の免除とか、こういう点までお考え願いたい。うるさいから何とか格好をつけなければならぬだろうという取り上げ方ではなくして、これを機にほんとうに裏打ちのある、しかも親切な、実効の上がるものとして国会に出されることを、この機会にお願いしたいと思います。
最近ようやく大気汚染防止法というものが出されるんだという話は聞いていますけれども、いまだ提案をされていない。この前の水の問題の際には、たしか水質保全は経済企画庁の担当であり、工場排水の方は通産省の所管だ、両省で調整をとって進めていこうということのようであります。たしか昭和三十二年ころでしたけれども、当時、厚生省が大気汚染防止の法案を準備しました。
これは単に気象庁だけの問題ではなくて、科学技術庁あるいは内閣全体の問題でありますけれども、この機会に気象庁として大気汚染というふうな問題について、現実にどういうふうに措置されておるのか。新年度ではさらに前進をした態勢の中で措置されようとしておるのか、これを一つ明らかにしてもらいたい。