1951-05-10 第10回国会 参議院 本会議 第39号
先ず第一に領土問題でありますが、領土問題については先ほど詳細なる御答弁がありましたので、私としてはこの問題について更に御答弁を求めませんが、併しながら率直に申しまして、国民的感情から申しまして、千島列島、琉球列島、小笠原の諸島は決して我々の貧欲なる侵略主義によつて領有したものではないのであります。
先ず第一に領土問題でありますが、領土問題については先ほど詳細なる御答弁がありましたので、私としてはこの問題について更に御答弁を求めませんが、併しながら率直に申しまして、国民的感情から申しまして、千島列島、琉球列島、小笠原の諸島は決して我々の貧欲なる侵略主義によつて領有したものではないのであります。
その結果、ソビエトは南樺太並びに千島を領有したにもかかわらず、ソビエトの対日覚書においては、それはそつとして触れないで、ただある特定国が信託統治に置かんとする琉球列島並びに小笠原諸島だけについて日本の主権を認めようという、しごく手前がつてなところも見受けられるのであります。私はこの機会に、わが党の領土問題に対する態度を重ねて明白にいたしておきたいのであります。
なぜならば、翌年の一九四六年一月二十九日、連合軍最高司令官の覚書において、日本の権力の及ばない地域の中に千島列島、歯舞群島、色丹島を明記されたのであります。従つて、ソ同盟は、同年二月二十六日、憲法を改正して、この地域をサガレン州に正式に編入したのであります。また、いわゆるマツカーサー・ラインは、歯舞群島中の水晶島と、北海道花咲半島との間に設定されておる次第であります。
次に、宮崎県に参りましては、これは專ら南洋遠洋漁業、殊に沖繩列島、大島方面の事情を聴取いたしましたが、この南の漁区はいわゆる、浮釣の方面でありまして、底曳ではございませんが、專ら沖繩におきましては「かつお」、「まぐろ」の漁業といたして、冬来ておる魚群を追つて参ります関係で、只今二十四度線でとどまつておりますが、更に南二十度線まで漁区を南に下げて頂きたいということは一致した陳情でございまして、なお沖繩列島
というのは、私どもが非常にふしぎに思いますことは、今までもう五年もの間、そういう事態がありましたのにもかかわらず、何らこれが連合国間におきましても問題になつておらなかつたのみならず、一九四六年の一月でしたか、総司令部の覚書の中にも、歯舞諸島、色丹島、千島列島というものが日本の主権からはずされておるということが明確に書いてあります。
○高田(富)委員 その点は、さつき申し上げましたように、軍事基地としてこの千島列島の重要性からすれば、当然明らかに付随していると思いますが、この点についてはあまり時間をかけることはいたしませんが、同時に私はここで領土の問題については、今般ダレス氏の私案として報道されております中には、二十九度線でしたか、沖縄と奄美大島等については日本の領土から切離されるというふうな私案が提起されたやに伝えられております
○並木委員 七原則には「台湾、澎湖諸島、南樺太及び千島列島の地位に関しては連合三国、ソビエト連邦、中国及び合衆国の将来の決定を受諾する。條約が効力を生じた後一年以内に決定がなかつた場合には、国際連合総会が決定する。」こういうことがあつたことは、御承知の通りであります。
○国務大臣(吉田茂君) とにかくこの島はいわゆる千島列島に属せざるものであつて、当然日本に帰属すべきものなりという主張を以て、連合国に政府の要望として率直に述べております。
○高田(富)委員 さつきの並木委員の御質問に答えられまして、歯舞諸島の中に色丹島が入るという御返答でしたが、これは連合国最高司令官の覚書の中にも、日本の主権の及ばない地域として、千島列島、歯舞諸島、色丹島とちやんと書いてあるんですよ。それが同じものだ、一緒だということをあなたがお言いになる根拠はどこにあるのですか、その根拠をお示し願いたい。
千島列島及歯舞諸島は北海道本土と指呼の間に散在し、遠く昔より吾等の祖先によつて開拓され其の血統を受け継いだ子孫永住の地として現在に至つたのである。之等の諸島は決して暴力により略奪し又は盗取したものではない。この事実を裏書するものは、一八五四年の日露和親條約及一八七五年の樺太クリル交換條約である。
ことにこれらの諸島は、わが国水産業の上からは過去における漁獲高を見てもわかる通り、その平均漁獲高において歯舞諸島は約四千万貫、南千島においては一千八百万貫あり、千島列島全体の漁獲高の半量を越えていた次第である。 すなわち歯舞諸島及び南千島の近海は寒流と暖流が交流し、魚族は非常に多くたら、さけ、ます等の魚類のほか、かに、ほたてかいその他こんぶ、のり等の海藻などの水産資源が豊富である。
ですから政府といたしまして、この点十分考慮された上で、この国際の軋轢の中に耐えて行くために、十分考慮してこうした千島列島の返還問題なども考慮されているのかどうか、もしこれを一たび誤ることになりますれば、われわれはある一定国の手先となつて、日本の独立を危うくすることは、目に見えて明らかなのである。のみならず、日本の国民を戦争にまたひつ込むような危険が目の前にぶら下つている。
従つて琉球列島にはもちろん属しておらず、その住民の生活をはじめ文化、産業、経済等は全く内地に依存するの深い関係を持つている。しかしてその領土権はあくまで日本にあることは疑いのないところである。
従つて琉球列島にはもちろん属しておらず、その住民の生活をはじめ文化、産業、経済等は全く内地に依存するの深い関係を持つている。しかします領土権はあくまで日本にあることは疑いのないところである。
よつてわれわれは、千島列島、小笠原諸島、あるいはただいま申し上げました奄美大島のごときところは、講和会議以前において、経済交通が円満にできるように、しかもダレス特使も日本に来て、領土の問題については、国民の熱意のあるところをば私は見とつてお帰りになつたものと信ずるのでありまするが、この際ポツダム宣言を親切に解釈してもらうことにいたしまして、われわれといたしましては、奄美大島はもちろんのこと、琉球、小笠原諸島
従つて米国の欲するごとく、琉球諸島及び小笠原諸島を、米国を施政権者とする信託統治地域にしようとする場合も、ソ連との協議という過程を経ない参加のもとで協議することを明示しておるのは、第三原則すなわち領土に関する原則のうち、台湾、澎湖諸島、南樺太及び千島列島の地位に関する部分でありまして、この問題に関しましては、連合王国、ソビエト連邦、中国及び合衆国の決定を日本は受諾する、こういうふうになつておりまして
○高倉委員 一点だけお伺いしたいと思いますが、領土問題につきまして講和七原則において琉球、小笠原諸島を国連信託統治に、台湾、澎湖島、南樺太、千島列島につきましては、英米ソ華の四箇国の決定に待つというのでありますが、ダレス特使との会談において、吉田総理は小笠原、琉球の返還を要求されたいというように新聞に報道されているのであります。ダレス氏とどんなぐあいに話合いが行われたか。
というのは、まず歴史的に考え、あるいは法律的に考え、かつまた民族ないしは地理的に考えまして、琉球列島、ことに奄美大島などはわが国の領主に属すべきものである、またそうしなければならぬという国民の熱烈なる希望でありますので、もし事情が許されるものならば、ダレス氏との会談の零囲気なりと私どもは承知をいたしたいのであります。この一点についてまずお尋ねをいたしたいのであります。
○上林山委員 総理のお答えは、やむを得ない御事情があるということは十分に承知しておりますので、かつまた国民の熱烈なる要望を、ダレス特使だけに限らず、連合各国にこれを十分に伝えたし、これからも伝えてこれが実現をはかるという、その熱意を私どもは十分に信用することにいたしまするが、ただここに琉球列島の中に奄美大島が含まれているというような実にあいまいな風説をなす者がありますので、私どもはこれは法律的にあるいは
つまちウルツプ島の以北からカムチヤツカに至る列島でございますが、併しそれから南の擇捉島、國後島、色丹島等は、これをクリルという認識の中に含めるのは非常に無理で、これはむしろ南千島と歯舞群島は、連合国が、我々が帰属を定めると言われましたが、日本の周辺島嶼として考えて頂きたいと思われまするし、又南のほうにおきましては、今日いろいろ歴史的に考えましても、琉球と申しますか、今日占領軍によりまして切離されました
それから硫黄島は正式には硫黄島列島、母島列島、父島列島、聟島列島、こういうふうに分れておりまして、大体父島列島が、父島、兄島、弟島。母島列島が母島、姉島、妹島、姪島。それから聟島列島が聟島、嫁島、媒島。硫黄島列島は中硫黄島、北硫黄島、南硫黄島、こういうふうに分れておりまして、鳥島は無人島になつております。
○曾祢益君 ちよつと私遅れて参つたのですが、小笠原列島の代表としておいでになつているのでございますね。御趣旨は小笠原列島と、それから硫黄諸島ですか、小笠原群島、硫黄列島ですか、そのまだ南にもあるのじやないですか、大東島、鳥島……
ただ大島の特殊性につきましては昇さんからもお話が出ましたが、多少琉球と事情を異にする点があるのでありまして、若し大畠が琉球列島たるか故に琉球と運命を共にしなければならんというようなことでありますれば、これは一つその点を明らかに御理解を願つて置く必要があろうかと思うのであります。先ほど昇さんからもお話がありました通り、近頃新聞紙等でも琉球列島の中に入れて取扱つておる。
ところが今月奄美大島は琉球群島とか或いは沖繩列島といううちに含まれているかのように思われます。現に新聞紙ですら沖繩列島のうちに含まれていて、殆んど奄美大島は別扱いにしておりません。たまたま沖繩の表題で書いている記事を見るとそれが全く奄美大島のことを書いているのにしばしば出つくわすことがありまする。
○山本(利)委員 ではついでにお伺いいたしますが、当局において十分なる手をお打ちになつているそうでありますから、これは先ほど申しました千島列島とか琉球とかいつたものよりは別個に扱われる可能性が十分にあるとお考えになつておりますか。
最後に先ほど来領土の問題については、今デリケートであるからあれこれ云々しない方がよかろうという外務当局からのお話でありまして、この点については私も差控えたいと考えますが、ただここに懸念することは、大きく、琉球列島であるとか、あるいは千島列島であるとかいう問題の帰属がどうなるかということのもう一つ前に、あの鹿児島県の大島郡として取扱われておつたところの薩南諸島——奄美大島を含んでおるところの薩南諸島、
そこで千島列島の問題は、これはヤルタ協定においてアメリカとソ同盟の間にりつぱに取結ばれた国際條約でありますから、この條約のその精神は、ポツダム宣言によつて引継がれるものであつて、これによつてわれわれが国際的な信義を守らなければならぬということは、敗戰国の私は当然の義務であろうと思う。これを云々するというようなことは、結局ポツダム宣言の精神にもとるものであるとわが党は考えておる。
たとえば千島列島、ハボマイですか、ハボマイ諸島の返還というようなことについても、いろいろあなたの御意見があるようです。われわれ国民としては、カイロ宣言というものに対しての公の発表を得ておりませんので、ほんとうはやはり講和條約にあたつても、ポツダム宣言を履行していただく、われわれもポツダム宣言を履行して行くということが、ほんとうじやないかというような点から考えて、少し疑問があるのです。
○團伊能君 極めて重大な深刻なる千島列島の問題を、この委員会で取上げるに当りまして、私はその前に二、三、伺つて置き、又この委員会といたしまして、決定して置かねばならん極めて小さい字句の問題でございますが、字句の問題の御協議を一遍願いたいと思います。それは現在の條約面に現われております問題に千島という文字はございません。
かような見地から、今日本の領土はこれほど狭められて、若しも千島列島が日本に返つて来て、その産額で日本人の蛋白源を補うとしたならば、その栄養カロリーから日本の領土というものを計算いたしまするというと、本州以上の領土がここに生れるという結果になるのであります。
それからなおエンサイクロペジアその他に現われております外国のいわゆるクリル諸島というものを引いて見ますというと、大体今の歯舞、色丹のその線ではなしに、占守から国後に至る一列の列島でございます。これを大体指しているように私たちは了解しております。但しこれは外交上のものではなしに、ただ自然科学のほうで、そういうふうに扱つているということでございます。
そうして千島列島を云々するものは、故意にソ同盟を誹謗し、国民に対して反ソ感情を沸き立たせ、国民を反ソ反共戰争にかり立てようとするものであるといわなければならない。」さらにそのあとで「そのために立つてみずから鬪う人民の権利を主張する。」かような質問は世の中にないと思うが、あなたはこれでも質問だと言われるのですか。