1962-05-04 第40回国会 参議院 本会議 第20号
○苫米地英俊君(続) 衷心から歓迎するところであります。しかるに、一部には、この金が米国の手を経て、韓国、台湾、ベトナム等の軍事援助に転用されるおそれがあるとして非難する向きもありますが、かかる議論は全くの杞憂か、しからずんば故意に歪曲した邪推と申さなければなりません。 これを要するに、米国側が当初から債務として何らかの処理を求めている以上、これらの援助のおかげで現在のような目ざましい復興を遂げ、
○苫米地英俊君(続) 衷心から歓迎するところであります。しかるに、一部には、この金が米国の手を経て、韓国、台湾、ベトナム等の軍事援助に転用されるおそれがあるとして非難する向きもありますが、かかる議論は全くの杞憂か、しからずんば故意に歪曲した邪推と申さなければなりません。 これを要するに、米国側が当初から債務として何らかの処理を求めている以上、これらの援助のおかげで現在のような目ざましい復興を遂げ、
○苫米地英俊君(続) 日本側は、援助物資として確実に受領したもののみを集計した数字を日米交渉の基礎とし、この総額から控除すべき各種の項目を差し引き、西独処理方式を適用し、さらに、対米債務として処理すべきものを差し引く等、十分わがほうの主張を認めさせ、総額の三分の一以下に減額したものを支払額と決定したのであります。これは、西独の場合に比し有利な解決であり、きわめて妥当な額であると考えるのであります。
○苫米地英俊君 私は、自由民主党を代表し、ただいま議題となりました日本国に対する戦後の経済援助の処理に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件に対し、賛成の討論を行なわんとするものであります。 今回の協定によって、わが国が戦後米国から受けた経済援助に対し、最終的解決が行なわれるのでありますが、この際、私は、皆さんとともに、まず終戦当時わが国民が置かれた姿を想起せざるを
○苫米地英俊君 できないとすれば、ひとつ来年あたりの予算ではそういうことを十分に御考慮になる必要があるのじゃないかと思いますが、その点を私はぜひ必要な一部分だと考えておるわけであります、この住居という問題について。 それからその次にもう一つ、アメリカあたりでは教育手当というやつを出していますが、日本の家族手当、子供が外国へ行ったって、日本の家族手当もらったってこれは何にもならない現状ですが、向こうへ
○苫米地英俊君 関連してちょっとお伺いしますが、前にも私この会議で言うたことがあると思っておりますが、まあこれは予算関係で御考慮できなかったのだと思いますけれども、ところによっては、在外公館におられる方々が住宅を求めること自身が困難なんですね。それからして、それに対して前金で払わなくちゃならないというようなことで、宿屋住いをしておられる、借金して。こういうところを私各所で見かけて、これじゃ外国へ来て
○苫米地英俊君 私は日本としては早い時期に豪州、ニュージーランド、それからアフリカ、こういうところへ——今でもアフリカには相当飛行機が入っていますけれども、これはことごとくヨーロッパを基地として入っておりますので、こちらのほうから行く人はヨーロッパへ行ってから行かなければならぬというようになっておりますので、こういう点は早くに研究していただいたらどうだろうかと思っています。 さらにお聞きしておきたいのは
○苫米地英俊君 大体わかりましたけれども、そこで日本の航空業を国際的に伸ばしていく余地がだんだん狭まってくると思うのですが、そのためにはなるべく早く航空協定を、すき間のあるところへ割り込んでいく必要があるかと思うのですけれども、今それに対する可能性はどうなんでございましょうか。
○苫米地英俊君 私ちょっとアメリカの雑誌で見たのですが、アメリカで航空機が過剰競争をやりまして採算が非常に悪くなってきた、こういうことを見たのですが、これは世界的に見てもだんだんそういう傾向が起こってきてやしないかと思うのですが、国際的に見て今どんな状態になっておるのでしょうか。
○苫米地英俊君 私は、自由民主党を代表いたしまして、ただいま議題となりました昭和三十六年度一般会計並びに同特別会計予算補正二件に対し、賛成の意を表明せんとするものであります。 今回の予算補正は、一般会計におきましては、本年度発生した災害に対する対策、国家公務員の給与の改善、生活保護基準の引き上げ、公立文教施設の一部と公営住宅の建築補助単価の改定、食糧管理特別会計への繰り入れ、地方交付税交付金及び臨時地方特別交付金
○苫米地英俊君 それではあれですか。新聞にある、ハマーショルド事務総長が、フランスは国際連合の決議を無視しておるという、非常に不満を感じておるという記事は、あれはあやまちだと言われるのですね。
○苫米地英俊君 今のお話を承ると、ハマーショルド事務総長が現地へ行って不満を表明したということがさっぱりわからないのですが、その点はどうなんでございますか。
○苫米地英俊君 フランスとチュニジアの問題ですね。これも新聞で了解する程度で、わからないのですけれども、あれは、解決の仕方によっては、国連自身にも、世界の平和にも非常に大きな影響を持つと思うのです。国連の一部では、フランスが国連の決議を無視しているというようなことを言っているようであります。新聞ですからわかりませんが、新聞ではそういうことが報ぜられておる。それからフランスの方では、内政問題に国連が介入
○苫米地英俊君 今の政府の御答弁で、航空便を使えば、電報為替は要らぬじゃないかというお話、私、ちょっと合点がいかないのでございますがね。それはどういうわけですか。
○苫米地英俊君 ちょっと一つ、文化協定の提案理由に、「いろいろな措置、たとえば」という例示がありますけれども、それと英国の方との「文化団体の協力などを協力して」と、ここのところにちょっとわからないところがあるんですが、ブラジルの方は、例示のところには、文化団体というものが出てこないので、「相手国の文化機関の援助」と、相手国の援助というので、自分の国の文化機関に対して援助をやるということは述べておらないんですがね
○苫米地英俊君 それは、法律上ではその通りだと思うのです。けれども、それは平常のときのもので、今のように、冷戦が非常に先鋭化している場合に、しかも、一方では徹底して統一された意思、統一イデオロギーで押してきているときに、日本の商売人がもう少し問い立場から考えて商売をやっていかなきゃならぬ、それが国の不利益になる、自由主義国家群の不利益になるような商売については、実業家自身が考えなければいかぬ。ところが
○苫米地英俊君 関連してちょっとお伺いしたいのですが、日本の外交は、自由主義陣営に協力して世界の平和と安全を維持していく、ここにあると思うのです。今、大臣のお話を伺っているというと、法律一点張りなんです。法律一点張りで、自由主義国家の間で、法律上は確かにそういう解釈はできるけれども、自由主義国家の最も強力なアメリカが、日本のああいう行き方に対して、法律的な解釈に対して、政策がやはり協力されておらないことになるのですよ
○委員長(苫米地英俊君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に加藤シヅエ君を指名いたします。(拍手) 本日はこれをもって散会いたします。 午後一時二十五分散会
○委員長(苫米地英俊君) ただいまから委員会を開会いたします。 本日は公報をもってお知らせいたしました通り、理事の補欠互選の件をお諮りいたします。 今国会当初理事の野溝勝君が委員を辞任されましたので、本委員会の理事が一名欠員となっております。 つきましては、これよりその補欠互選を行ないたいと存じます。互選は成規の手続を省略して、委員長において指名することにいたしまして御異議ございませんか。
○苫米地英俊君 それは区別して使ってやしませんか、実際には。
○苫米地英俊君 本委員会は、かねてから、北方地域における領土の問題、安全操業問題、元居住者対策問題などにつきまして深い関心を寄せ、委員会の審議において、あるいは現地調査等を通じて、問題の解明に努めて参ったのであります。しかしながら、御承知のように、この問題は、早急に全面解決を見るという見通しもなく、特に先般のソ連側の態度硬化等とも考え合わせまして、この際現地の新しい情勢を把握し、地元関係者が何を望んでいるかについての
○苫米地英俊君 ただいまの外務大臣の御説明によりまして、事前協議は、日本が安保条約の平和維持の、また、戦争に巻き込まれないための日本の発言権を確かめておるのであって、現実に日本が脅威された場合には、戦争に入ることもあるいはあるでしょう、日本が直接攻撃された場合にはあるでしょうし、また、米国が出撃する場合にもこれを承認することもある、こういうことが、これは当然のことでありますけれども、国民に従来理解されないで
○苫米地英俊君 次に事前協議の点についてお伺いいたしたいと思います。新安保条約は、条約の第一条で平和的の性格が明瞭に打ち出されており、第五条で、条約は純粋に防衛的のものであり、自衛行動については、その発動から終止までについて明らかに規定されております。で、現行条約の不平等性、片務性の諸点の改善をしてあるもので、新条約が特に危険性を持っておるとは私は考えないのであります。条約六条に基づく施設及び区域並
○苫米地英俊君 私は、各逐条についていろいろ伺いたいのでありますが、諸般の情勢にかんがみまして、きわめて少数の点だけお伺いいたしたいと思います。 まず第一にお伺いいたしたいのは、国際情勢の見通しにつきまして、私は総理の御見解が的中しておったと、かように感ずるのでございます。しかし、この日本が武力攻撃を行なわれる危険があるということにつきましては、野党は、何も日本を侵略しようとするような国が周辺にないではないか
○苫米地英俊君 ただいまの総理のお考え、私も同感であります。英国の国会においては、議長の命令に従わない者は直ちに退場させられる。議長のその命令に従わない者は除名される、こういうふうな機構になっていると承知しているのでありますが、日本では、議長の命令を聞かないだけではなく、議長を軟禁してそれが当然であるようなことを言うている。多数横暴であるから、これに対しては抵抗権以外にはないのだということを言っておりますのみならず
○苫米地英俊君 私は安保条約の各条項について、多少今まで理解されておらないと考えられるものについてお伺いいたしたいと存ずるのであります。 安保条約の改定ができるかできないかということは、日本民族の浮沈興亡にかかわる真に死活の問題であると私は考えるのであります。改定ができなくとも、現存条約が続くのであるからいいじゃないかというような、安易な考えもありますけれども、それは、この改定ができないということによって
○苫米地英俊君 笹森先生から色丹のことが、戸籍などについて非常に重要に扱われておったのですが、これに補足して申し上げたいと思います。 御承知の通り、歯舞というのは北海道に歯舞という村がありまして、その村の一部分に歯舞島があるわけであります。従って戸籍は歯舞村に戸籍がある。ただ住んでおるところが歯舞島にある人が多いのであります、ところが帰れないというので戸籍を歯舞村の北海道の方に移す人、それからまた
○苫米地英俊君 もう一つ。先ほどの政府の御答弁からみると、だいぶ進歩した御答弁であるように考えられます。その点は了承いたしますけれども、この施政権は及ばないといっておきながら、新漁業法は施政権の及ばないところまでいく、それは属人法だからという、これだけで、そういう理屈だけで、あそこにおった人間が現在あの通り苦しんでおるのを、そういうことをやっていくことが賢明かどうか、これは政治問題になりますけれども
○苫米地英俊君 私、前から関心を持っておった問題で、注意して聞いておったのですが、どうも政府の答弁がおかしく聞こえるのです。歯舞、色丹には日本の行政権が及ばないからということを一方で言っておるのです。ところが漁業権の新しい法律が発効して、その賠償を日本国内ではやっておるけれども、行政権が及ばないというところで、新しい法に従わせるということでは行政権が及んでいるのですよ。そうして賠償しないというなら、
○苫米地英俊君 関連して。今の問題につきまして、私どもが非常に心配しておるのは、ソ連が第二回の覚書で、日本は共同宣言を守っておらないということが言われておる。これに関連して歯舞、色丹等の問題も、われわれは単にあそこに現われておるような、日本に軍が駐留している間と、こういうようなことはそのときの言い方であって、今後どういうふうに展開してくるかわからない。北海道のあの千島あたりから引き揚げた漁民は、この
○苫米地英俊君 この海協連は全部出資してもらって、政府機関の別働体である。これは移住会社の創立のときにこの問題について論争になった一つの点であると思います。公益法人である海協連は移住者から取り立てることがこれは非常に困難でございますが、できなかった場合に、少なくとも形式上は政府の債務を持っておる。実は政府の債務を果たす力も持っておらない。返すとすれば政府から仕着せをもらわなければどうにもならないという
○苫米地英俊君 私、この問題は外交部会で相当審議をし、よくというわけにはいかないのですが、了解いたしておるのでございますが、その後に日本移住会社の創立のころの速記録を克明に読んでみましたところが、あの当時取り上げられたいろいろな問題点がそのままはっきりしないで今日まできているものがあるようなのです。これは今ここであらためて取り立てていろいろ質疑応答をする必要もないので、移佳局の方でこれらの問題を解決
○苫米地英俊君 この会議を開く前に、国際関係でこういう時間には大臣が退席するということをこの委員会できめたのでありますから、この決定したときにおらない人にかかわらず、初めにきめた通りに進行していただきたい。
○仮主査(苫米地英俊君) 御異議ないと認めます。 それでは、主査に佐藤芳男君、副主査に藤田進君を御指名いたします。 御協力ありがとうございます。これによって交代いたします。 ————————————— 〔佐藤芳男君主査席に着く〕
○仮主査(苫米地英俊君) ただいまより予算委員会第二分科会を開会いたします。 本院規則第七十五条によりまして、不肖私が年長のゆえをもちまして、正副主査の選挙を管理させていただきます。 これより正副主査の互選を行ないます。互選は、投票によらず、便宜、選挙管理者にその指名を御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○苫米地英俊君 私の今言うたことを少し誤解しておるようですが、人材の集まっている外務省、中心点にない人はぼんくらだ、そんなことを私は言っておるのじゃない。ただロンドンとかワシントンとかいうところに集まり過ぎて、かえって下積みになっておって、上の仕事をやる機会が少ないのじゃないか。外国の高官と折衝する場合でも、やはり肩書きが上でないと、どうも上の方に会うということが困難である。だから私は優秀な人をああいうところに
○苫米地英俊君 今の人事の問題ですが、そういうことは、今質問になったようなことはあるかないかということは別といたしまして、ワシントンとかロンドンとか、ああいうところに非常な優秀の人が集まっておって、そうでないところには非常に優秀な人が少ないというような傾向があるように見えるのですが、ああいう中心点は確かに重要の人がありましょうけれども、やはり肩書きがないとそれ以上の仕事はできない。それなら肩書きのあるところで
○苫米地英俊君 もう一つお伺いしたいのですが、行って見ると公館に冷房装置なんというものはほとんどないのですね。公館で冷房装置のないというのはまあ日本だけなようで、これは日本で考えるというぜいたくに考えますが、能率の点からいっても健康の点からいっても必要であるばかりでなく、公館でお客ができない。交際ができない。冷房装置のないところにお客を呼んでも来ない。これではせっかく公館を置いても活動の制約を受けることになりますのですが
○苫米地英俊君 西海岸の方などは非常に気候も悪くて、土民の生活は非常 に安いのですけれども、公館の人たち の生活は土民の人たちの生活をまねをすることができない。そうするというと、みな輸入品を使わなければならな い。輸入品を使うというと生活が非常に苦しくなる。その上に多くの場所で住宅難がある。それで、長い間下宿生活をして困っている館員もあるやに見受けられるのです。それからもう一つは、家を借りるに
○苫米地英俊君 簡単な問題を二、三お伺いいたしたいと思いますが、アフリカのソールズベリーに今度公館ができるということは私は非常にいいことだと思いますが、アフリカの在勤手当の規定ですが、これは従来通りの率だと思うのですが、聞くところによると、アフリカの在勤手当はワシントンの何割引とかということになっているそうですが、正確にはどのくらい割引されているのでしょうか。