1955-05-25 第22回国会 参議院 法務委員会 第4号
○国務大臣(花村四郎君) ただいま議題となりました裁判所職員定員法の一部を改正する法律案の提案理由を説明いたします。 行政費の節約等のため、昨年来行政機関の事務の簡素化及び人員の整理が行われておりますが、これに対応して、裁判所につきましても、司法行政事務を極力簡素化して人員の縮減をはかることとなり、すでに昨年の第十九回国会における裁判所職員定員法の改正によりまして、裁判官以外の裁判所の職員が四百二十人減員
○国務大臣(花村四郎君) ただいま議題となりました裁判所職員定員法の一部を改正する法律案の提案理由を説明いたします。 行政費の節約等のため、昨年来行政機関の事務の簡素化及び人員の整理が行われておりますが、これに対応して、裁判所につきましても、司法行政事務を極力簡素化して人員の縮減をはかることとなり、すでに昨年の第十九回国会における裁判所職員定員法の改正によりまして、裁判官以外の裁判所の職員が四百二十人減員
○花村国務大臣 大体において、今佐竹君の言われたように、海難審判所の方で優先的に扱うことには相なっているのでありますが、しかしおのずからそれについてはまた例外もあるわけでありまして、要するに事案の内容いかんによっては、海難審判所の審判が先になり、あるいはその事案いかんによってはあとにもなるというような事例も今日まであります。そこで、今回起きました海難事件は、御承知のごとくまことに大きな事件でありますと
○国務大臣(花村四郎君) 商法の一部を改正する法律案について提案の理由を説明いたします。 商法につきましては、昭和二十五年法律第百六十七号をもって会社編を中心とする改正が行われたのでありますが、この改正は占領下において早急に行われた関係上、わが国の経済界の実情に対する考慮が十分でなかったうらみがあり、実施後間もなく経済界の各方面から再改正を要望する声が出て参ったのであります。そこで、政府は、商法の
○花村国務大臣 ただいまお話のありましたように、特定した候補者の名前が出ておるということでありますならば、これはもちろん選挙違反になりまするし、また、たとい特定候補の名前が出ておらなんでも、その言葉のうちで特定候補を支持したものと認め得られる事情でもそこにありますれば、これはもちろん特定候補を支持したと同一に見て、やはり選挙違反になりますることはもう当然であります。しかし先ほどは、四百円の金を渡すのに
○花村国務大臣 お答えいたします。第一の罹災生徒一人当り四百円の見舞金を支給したという事実でございますが、この事実に対しましては、所轄札幌検察庁より法務省へ報告が参っております。そこでこの種行為が選挙違反になるかどうかという問題でございますが、少くとも特定候補者の当選を得る目的をもって、しかも父兄である選挙民にその金が贈られたという事実でありませんと、ただ子供に災害見舞金を四百円与えたというだけでは
○花村国務大臣 コンニャク問題を中心として汚職がありますかどうですか聞いておりませんが、もしさような事実がありとすれば、これはもう仮借なく厳重に取締りをやって参りますることに、あえてちゅうちょをせざるものであります。何らかさような不正事実を指摘して申し入れになられまするならば、またその線に沿うてしかるべく取締りをいたしたいと存じます。 なお静岡の話が出ましたが、静岡において御承知のごとく密輸入に関
○花村国務大臣 実は今金をばらまかれたというお話があったのですが、何人がばらまかれたのかその主体がわかりませんでしたので、私は実はお隣の川崎大臣にお聞きをしたところが、医師会ということを言われた。こういう話であったものですから申し上げたのですが、もしさような御発言でなければ、それは取り消すことにいたします。
○花村国務大臣 お答え申し上げます。ただいまお話のありました医師会が選挙に対して多大の金をばらまいたという話はいまなお聞いておりませんが、もしもそういう事実がございますならば、具体的に指摘をしておっしゃっていただけば、またそれに対する考え方もあろうかと存じます。
○国務大臣(花村四郎君) ただいまの御質疑があまりはっきり聞いておりませなかったが、裁判所の営繕に比較をして法務省の営繕が繰り延べ等が多いように思うがどうかと、こういう御意見ですか。……ただいまの御質疑ごもっともと存じます。今日までとかく裁判所の営繕費よりも法務省のほうがどうも少きに失する感がありましたが、本年は大蔵省のほうへも何度となく交渉をいたしまして、大体において本年の営繕費としては法務省において
○国務大臣(花村四郎君) 検察庁その他所管の各庁における経理上の不当事項につきまして、国会の御審議をわずらわしますことは、まことに遺憾に存ずるところでございます。昭和二十八年度の不当事項は六件でありまして、これを過去数年間の数字と比較いたしますれば、その件数は著しく減少をいたしておりまして、改善に努めた成果をある程度お認めを願い得るものと信ずるのでございます。がしかし、このうちには、特に宮崎地方検察庁
○花村国務大臣 松岡委員のただいまのお説ごもっともでありまして、私もすべて賛成をいたしまするので、その線に沿うて最善の方途を講じていきたいと存じます。
○花村国務大臣 本件発生に関しまする責任の所在については、冒頭私が申し上げましたように、すみやかにこれが責任の所在を究明して、しかるべき処置をいたしたいと考えております。 なおかかる問題の再び起きませんように、ただに小菅刑務所にとどまらず、すべての拘置所に対しても慎重なる考慮を払って、これが防止策の万全を期していきたいと存じております。
○花村国務大臣 委員会開会劈頭に当りまして、一言おわびを申し上げておきたいと思うのでございます。 今般東川拘置所で重罪犯の刑事被告人の逃走事故を引き起し、各方面に多大の御迷惑をかけ、また御不安を与えておりますことは、まことに申しわけのないことでございます。東京拘置所は一昨年二月にも同様の事故を起して、当法務委員会でも問題とされましたいきさつもございますので、私どもといたしましても極力これが欠陥の除去
○国務大臣(花村四郎君) ただいまの御質疑に対してお答えを申し上げます。 人身売買、売春問題につきましては、人権問題としても、はたまた文教上の問題としても黙過しがたい問題でありまするのにもかかわりませず、一方災害発生地等におきましては、いわゆる特飲街への身売りが頻発するような情勢もありまするので、職業安定法、労働基準法、児童福祉法、婦女に売淫をさせた者等の処罰に関する勅令等、既存の法令による売春取締
○花村国務大臣 ただいま委員長が言われたような報告はありませんでした。大体号外に載っておりますような、もっぱら被害状況等に関しまする報告が大部分のようでありましたので、私もいかなる原因でそういう船禍が起きたのか、今なおわかりませんが、そういう点は運輸省の方で調査をいたしておるであろうと存じますから、いずれそれが判明いたしますれば、政府としてももちろん議会に報告するでありましょうし、また法務委員会の方
○花村国務大臣 三田村委員の御意見、ごもっともであります。ただいま申されました船禍については、先ほど予算委員会において運輸大臣から詳細報告がありまして、大部分の人は救済され、しかも残っている人々に対しましては、海上保安庁の船も何隻か出て、これが救助に当っているというような話でありましたから、その被害たるやおそらく寡少であろうと存じます。またあることを祈っておりますが、しかしそういう問題の起きましたことは
○花村国務大臣 交通禍中、もちろん法律に照らしまして犯罪となり得る行為に対しましては、これは仮借なく所定の法律に照らして処置をしてきているわけでありますが、今の船の、前に起きた処置がどうなっているかというような御質問もありましたが、それはただいま資料がありませんので、もし必要とあらば、その点は調べて申し上げることにいたしまするし、なおその他の交通禍に関するおもなものについての処置がどうなっておるかというようなことに
○花村国務大臣 調査の必要ありやいなやは別問題としまして、とにもかくにも団体等規正令に違反をしたという犯罪事実が明確に相なって参りました関係から、要するに逮捕状が出たわけでありますが、先ほども申し上げましたように、気持としては、五年も経過しているのであるから、何とかしてやりたいものだというような、いい意味における気持も起きないわけではないのですが、しかし法律の命ずるところに従って忠実にこれを順奉していくということになりますと
○花村国務大臣 細迫委員の御主張のごとく、事犯が起きてから大分長くたっておりますので、この辺で何とか考えたらどうかということも、これは考えられないこともないと思いますが、どうも人情から申しますと、さような考えも浮いてこないわけではございませんが、しかし御承知のように、一たん団体等規正令に違反し、そうしてそれが犯罪となりました以上は、その犯罪行為ありし当時の法律で処罰すべきものと、その後にできた破防法
○花村国務大臣 ただいまの御質問に対しましてお答え申し上げますが、いまだかかる偽造事件ありとの報告を受けておりませんから、従ってすみやかにこれが報告を求め、しかる上で当委員会に御報告申し上げたいと思います。
○花村国務大臣 出頭をせないという意味ではございませんが、本日は所用のため出頭ができません。しかし法務大臣がかわって出頭をいたしましても、検車総長に対するお尋ねについては、私から責任をもって御答弁ができる、こう考えましたので、かわって出頭したわけであります。
○花村国務大臣 検事総長に対するお呼び出しでありましたが、所用のため出頭ができませんのみならず、かりに出頭いたしたといたしましても、秘密事項に関しましては結局法務大臣の許可を受けなければ供述ができぬというような関係から、私がお呼び出しに応ずる方がかえって便宜であろうと存じまして、出席をいたした次第でありますから、その辺はしかるべく御了承を願たいと存じます。 そこで御質問の、吉田前首相に対する当該委員会
○花村国務大臣 ただいまこの問題に対して委員長よりの質疑があり、私から詳細申し上げておいた次第でありまするが、今のところ、現政府としては諮問委員会を設くるの考えを持っておりません。
○花村国務大臣 申すまでもなく裁判官が不偏不党、あくまでも公正であらねばならぬことは言うをまたぬことであります。従いましてその公正であるベき裁判官を任命するのでありまするから、従って任命する人といたしましてもやはりその精神をもって任命すべきでありますことは当然であります。従ってかくのごとき見地に立って考えまする場合においてもちろん不偏不党であるべきことは当然であります。あくまでも正しい立場に立って、
○花村国務大臣 ただいま委員長のお尋ねにかかる最高裁判所判事任命に関する問題に対しましては、委員長がただいま申されましたような協議論もいろいろとあるやに拝聴いたしております。ことに昨日の読売新聞でありましたか、その記事が出ておったようでありまするが、私は不幸にして多忙のためにその内容をきわめ得ざりしを遺憾に思っておりますが、御承知のごとく、最初に最高裁判所長官並びにその他の判事が任命せられましたときは
○国務大臣(花村四郎君) ただいまの取締りに関する公正ということに対しましては、あくまでも検察当局といたしましても、注意に注意を重ねてこれが取締りに当っておりましたことは、これは事実でございまして、その取締りに対して党派的観念に立脚した不公正等は断じてないと私は申し上げてよろしいと思います。ことに、今回のこの選挙違反の事例を見ましても、むしろ検挙もしくは拘束されておりまする違反者が民主党に割合に多いというような
○国務大臣(花村四郎君) 選挙の自由については、これは申し上げるまでもなく当然なことでありまして、いかなる理由によりましても、選挙の自由を拘束し得ざることは、これは当然であります。常に自由意思に基き、そして選挙権を行使していかなければならぬということは、これは当然であり、また望ましいことでありまするので、こういう面に対しましては、私どもがとやかく申さずとも、当然にこれは行われるべきであろうと存じまするので
○花村国務大臣 三田村委員から選挙違反に関する資料の提出についての御要求がございましたが、ただいまの御要求のうちで現在判明しておるものもあり、またしからざるものもございますが、後者については相当の時日を要するものもありますので、現在わかっております部分については後に局長より説明をいたすことであろうと存じますが、さように御了承を願いたいと思います。 なお一言申し上げておきたいことは、今回の総選挙は、
○花村国務大臣 この機会に一言ごあいさつを申し上げておきたいと存じます。今回第二次鳩山内閣が成立するに当りまして、不肖法務大臣として重任をいたすことに相なったのでございまするがまことに法務行政の重大性にかんがみその責任の重かつ大でありますることを痛感するものでございます。しこうして私は御承知のごとく法務委員として長年の間皆さんとともにその立場を同じゅうして参ったのでありまするが、今回はからずもその立場
○国務大臣(花村四郎君) 参議院の法務委員会開会の初頭に当りまして、私がごあいさつを申し上げ得ますることを無上の光栄と存ずるものでございます。御承知のごとく、私は第二次鳩山内閣成立に際しまして、法務大臣として留任をいたすことに相なったのでございまするが、御承知のごとく、法務行政のいかに重大であるかは多く申し上ぐるまでもございませんが、この重要性にかんがみ、法務大臣としてその職責の重かつ大でありますることを
○花村国務大臣 お答え申し上げます。この問題はただいま捜査中に属しますので、ただいまその内容について申し上げますことのできないことは、あなたが御了承下さることであろうと存じます。取調べは証人を二十数名、並びに本人につきましても最近取調べをいたしたという報告が参っております。この程度で御了承願いたいと思います。
○花村国務大臣 先ほどの言葉につけ加えておきたいと存じますが、現場との交渉が進みつつあるという意味は、よき方面に進みつつあるのでありまするが、しかし、ただいまその結論を申し上げるまでの程度に至らぬ、こういうことですから、どうぞ御了承願います。
○花村国務大臣 河本、堂森両氏の釈放問題に関しまして、昨日来現場の方面と折衝を続けつつ今日に至っておりますが、なるべくすみやかに釈放をいたしまするよう最善の努力をいたしておりますので、この程度において御了承を願いたいと存じます。
○国務大臣(花村四郎君) 鈴木君の御質問にお答え申し上げます。 長崎県大村収容所等に収容しておる韓国人等の外国人は、わが国に密入国をした者、またはわが国において麻薬の売買その他凶悪な犯罪を犯した者であつて、情状真に悪質な者を出入国管理令によつて本国に強制送還をするために、一時収容をいたしておるのでございます。従つてこれが情状において軽いもの、または家庭の状況等同情に値するものについては、特別に在留
○国務大臣(花村四郎君) 旧地主その他の人々が、それぞれの立場において合法的な方法によりまして、農地改革等を希望し、論議し、企図することは、もとより自由であります。しかし、その方法が暴力主義的破壊活動によるものであり、いやしくも破壊活動防止法の条項に該当するものとするならば、団体規正の対象となり得ることは当然でございます。しかし、今日までのところ、そのような団体の存在については報告に接しておりません
○国務大臣(花村四郎君) 船田君の御質問に対してお答え申し上げます。これは結局家族制度に関する問題と存じます。家族制度というのは親族の共同生活に関するあり方をいうのでありまして、これは道徳にまかせられた分野が非常に広いものがあるというべきであるが、さればというて道徳だけでは解決ができないものがあり、それが法律ことに民法で規定されべきであることは言うまでもございません。民法は、御承知の通り、終戦後新憲法
○花村国務大臣 お答え申し上げます。ただいまの御質問は裁判に関することでありまして、これについては最高裁判所でしかるべく善処して行くことであろうと思います。政府に関係のないことですから、どうぞしかるべく……。
○花村国務大臣 お答え申し上げます。ただいまの御質疑は、多分出入国管理に関する問題であろうと思いますが、これについては出入国管理に関しまする法規もありまするので、法規に照し、その事実とにらみ合せてきめて行きたいと存じます。
○花村国務大臣 事前運動につきましては、しばしば私から申し上げております通りに、厳正公平、不偏不覚の立場に立つて厳重に取締つて行きたいと思います。