1955-05-25 第22回国会 参議院 法務委員会 第4号
○羽仁五郎君 今の点は、実は毎年予算を拝見するときに感じておりましたですし、それから毎年全国の裁判所、検察庁などを本院から派遣せられて視察しております場合にも、絶えず一番私の心配しておる点なのですから、ただいまの局長の説明はよく了承いたしましたが、なおその点について一つ高い御意見を伺わせていただきたいということを重ねてお願いいたしておきます。その際に局長がいろいろ御苦心になってお作りになった参考資料
○羽仁五郎君 今の点は、実は毎年予算を拝見するときに感じておりましたですし、それから毎年全国の裁判所、検察庁などを本院から派遣せられて視察しております場合にも、絶えず一番私の心配しておる点なのですから、ただいまの局長の説明はよく了承いたしましたが、なおその点について一つ高い御意見を伺わせていただきたいということを重ねてお願いいたしておきます。その際に局長がいろいろ御苦心になってお作りになった参考資料
○羽仁五郎君 岸上局長をいじめるような意味は毛頭ないのですけれども、予算が十分あるならば、今のお話しのようにわれわれもそう心配しないのですが、不十分の予算の中で最高裁判所が裁判所関係の予算をお組みになるときに、どういう点に現在の日本の裁判の重点をお考えになっているのか。ことに司法権の独立という重大な使命を負うておられるのですから、あまりわれわれがいろいろとやかく申し上げることは差し控えなければならぬことが
○羽仁五郎君 この裁判所に関する予算は、最高裁判所でお作りになるので、われわれとしてはなるべくそれに対して無条件的に支持したい、支持することを理想とするものなのですが、果して最高裁判所はそれだけのことを自覚してこの予算書をお作りになっているのでしょうか、どうでしょうか、まずその点を伺いたいと思うのです。司法権の独立という重大な使命を持っておられる以上は、出した予算について立法府においてとやかくの批判
○羽仁五郎君 私は防衛庁長官に伺いたいことがいろいろあるのですが、第一にはこの防衛力というふうな、実質上における軍隊というようなものに近いものに対して、防衛庁長官としては、当然そういう力が絶えず議会のコントロールのもとになければならない。もしそうでないと、再び軍閥のようなものが復活してくる。そういう意味で全力を挙げて、現在存在している、そういう防衛力というものが、民主的な防衛力となるために、絶えず厳格
○羽仁五郎君 今の旅券法の問題は憲法と関係する問題で、行政府のただ判断で憲法に保障されている自由が制限されるというようなお考えでは毛頭ないと思うのですが、その点お答えいただきたいと思います。
○羽仁五郎君 第二点ですが、これは外相の訪米が中止された問題防衛分担費の問題でありますが、この点について二つ伺っておきたいのですが、これは日本の予算があたかもアメリカとの交渉の解決によらなければ国会に出せないというような状況になっておることを国民は非常に悲んでいる。そこでぜひ伺っておきたいのは、高い意味における防衛というものは、やはり経済安定というものがなければ、肺病の人に鉄砲をかつがせるようなことをやって
○羽仁五郎君 私は時間の関係がありますので、非常に短かい時間で五つの点について伺いたいと思います。鳩山首相が首相の地位につかれたのは非常な決意を持ってのことというふうにお察しをいたしております。ことに外交の関係については、今まである意味においては非常に危険な方向に進んでいた外交の方向を、この際正しい方向に戻そうとせられることは、並々ならぬ大事業であって、これに成功せられるということであるならば、鳩山首相
○羽仁五郎君 第二の問題は、これは法務委員会でも従来いろいろ問題になったことなのでありますが、この選挙違反の取締りということにおいて、党派的な不公平がないかどうか。そうしてそれに対してどういうふうな是正の決意を持っておられるか。で前内閣の時代でありましたが、これはお名前を申し上げるのははなはだ失礼かと思いますが、そのケース、一つの場合として申し上げるのは、前の岡崎外相に対する選挙違反の問題、これは検察審査会
○羽仁五郎君 その第一点についてはわれわれの花村法相に対する敬意を高めるようなお答えを一つぜひいただきたいと思うのですが、選挙の自由はわかりきった問題だから、言わなくてもいいというようなお考えでは、なかなかただいまの御結論におっしゃいました、選挙取締りから選挙の自由を拘束するようなことが生じないということを実行していかれる上に困難ではないかと思うのです。どうですか。今後あらゆる機会においてどうかその
○羽仁五郎君 花村法相に伺いたいのですが、選挙違反被疑事件の処理状況について伺いたい点が三つばかりあるのです。第一にこれは今さら申し上げるのもおかしいのですが、日本には選挙干渉の伝統が非常に強いことは御承知の通りです。それで敗戦後民主主義の時代になってしばらく選挙違反ということの検挙を検事なり、警察なんか、あまり熱心にやるべきでないというふうな占領軍などの指示などあって、一時は選挙法違反事件の検挙というものはかなり
○羽仁五郎君 現在の鳩山内閣は、日本における保守政党内閣の最後のものになるのではないかということを、岩淵辰雄君が十九日の毎日新聞に述べておられます。国民の期待を裏切る政党は必ず滅亡する、これは歴史の示すところであります。現在鳩山首相は公約実現のためにあらゆる手段を尽しておられることと信じます。国民が今、鳩山首相から聞きたいと思っています緊急の問題の七つについて首相に質疑を許されたい。 第一に、鳩山内閣
○羽仁五郎君 希望の表明があつた場合に、それらが即時解決されなければ、次は強硬な申し入れになるということは申し上げるまでもない。ですから、どうか、さつき申し上げたように、あんなに多数の方々を、しかもこれはまあそこに収容されておることはいたし方ないのだという根拠がないのに、そういう方々を多数あすこに収容しておかれてあすこの所長さんにもじかに聞きましたが、そんなに長く人を入れておくところではない、そんなに
○羽仁五郎君 重ねて申し上げるのは非常に恐縮なんですが、どうもその問題の要点が御了解になつていないように思うのですが、最初に出入国管理令というものが、占領中の方式から現在の方式に変えられるときにおいて、参議院の外務、法務委員会などにおいてこれは明らかにしたことですが、これは常に念頭に置かれていなければならないと思うのですが、朝鮮の方々に対しては、一般の外国人の取扱いをすることはできないということは当時政府
○羽仁五郎君 同じ問題について再度政府に対して質問をするということは、はなはだ失礼なことであつて、政府の能力を疑うのかというような疑いをも招くことで、まことに遠慮を私としてはしたいのであります。重ねて同じ問題について政府の意見を伺わなければならないことをはなはだ遺憾に考えます。しかし、その間には政府の高いレべルにおいて幾分反省をせられたような趣きもあり、本日ただいま参議院の本会議において花村法相は凶悪
○羽仁五郎君 今のいわゆる不法入国関係で十四才以下の子供さんが数が非常に多いということは、これはまあいろいろな意味で問題だろうと思うのですが、法律の制定の際には予想してないことじやないかと思うし、それからあそこの収容所の設置というものも、子供さんがこんなに多いということはおそらく予想してないだろうと思うのですが、これはどんなふうに御覧になつていますか、この問題は。
○羽仁五郎君 前回に本委員会で入国管理委員長にもおいで願つて、原則的な点について政府のお考えなり、現在やつていらつしやるところを伺つたのですが、今日はその個々の点について伺いたいと思いますので、そういうようにお許しを願いたいと思います。 で、項目がどつさりありますのですが、第一に、現在大村収容所に収容されておる方々について次の点を伺いたいと思います。その第一はこのいわゆる管理令第二十四条というのですが
○羽仁五郎君 只今各位の御発言を伺つておりますと、大体一致した御見解があるようなので、やはり願えればこういう際に勧告をして頂いたほうがよいのじやないかと思います。 どうも少し言い過ぎになるかも知れませんが、図書館の問題については一般の御理解ということが不十分で、特に国立国会図書館で一冊本を買えば、全国で買わなくても済むし、或いは議員各位におかれてもその通りで、国立国会図書館で節約をしたために、議員各位
○羽仁五郎君 若しすでに決定されているものであれば、これを承認するかしないかという問題が起らないのですが、仮に決定されておるのでないとすれば、私としてはこういうような減額の必要を認めないという意見を持つております。で仮に決定したものだとすれば今更そういう意見を申述べても仕方がないのですが、今後こういうふうなことが若し起る場合を考えまして、図書館に対して、それから又本委員会委員各位に対しまして、簡単に
○羽仁五郎君 これは私の了解するところではすでに決定されておるものと思いますが、そうでございますか。
○羽仁五郎君 それから今も亀田委員からもお話かあつたが、家庭裁判所とか、少年審判所とかに特に関連するのですが、検察庁の場合今中山委員のお話にも関連すると思いますが、科学的な設備が実に貧弱をきわめておる。ことに福井県なんかは今も伺うとモデル庁舎……モデル庁舎のあれは家庭裁判所というのか、そういう関係の医療室というのが、まあ普通のどこにでもあるような医療室ですね。だから子供とか家庭に関してはずいぶん精神病
○羽仁五郎君 今の亀田委員の御説明に関連いたしまして名古屋の高裁の前に家庭裁判所を建てるために敷地を購入して、そこになかなか建築が始まらないというのは、はなはだ問題だと思うのですが、ずいぶん口抜きの所を無理をして認可を取つて市民の家を立ち退かして、しかもそれにはいろいろな各方面からの尽力があつて、それで立ち退かしてその跡に長い間何にも建てないというのは、あすこの長官としては非常に立場が苦しくて、それを
○羽仁五郎君 憲法が最高の法規として国務大臣またわれわれ国会議員がこれを擁護する義務を負つていること件改めて申すまでもないのであります。特に御覧になりますように、この現在の憲法が成立いたしました当時には、現在政府を担当しておられます政党その責任を負われ、その全責任を負われたのは現在の首相、同じ方であります。そしてまたその憲法に対しては天皇もこの憲法に対する誓約を述べておられます。従つてもしこの憲法が
○羽仁五郎君 それでは議題になつております民法の改正の問題について、まず最初に全体的な見地において政府の所見を伺いたいと思います。ただいま御説明下さいましたように、この民法の改正の問題として政府がお考えになつておるのは、決して一言で言えば世間で伝えるがごとく、また不安を生じておるがごとく、いわゆる逆コース的な意図を持たれるものではないということを御説明下すつたのでございます。それにもかかわりませず、
○羽仁五郎君 先ほどの議題に庭つて発言することを許されたいと思います。恐縮でありますが……。 先ほど秘聴器に関する亀田委員からの質問に対して法相からお答えがあつたのでありますが、その点について亀田委員から特殊な犯罪について秘聴器を使うということについての議論には今入らないで、選挙などに関して使用されることがないという警察庁長官の見解に対して法相あるいは国家公安委員長の御見解を示されたいという御質問
○羽仁五郎君 これはなかなかその第一線のすべての警察官について間違いなきを期するということは容易なことではないことは、よくわれわれもわかつておりますが、どうか原則的な一つ高い方針として、その外国人登録法を朝鮮の方々に適用する場合に、それが無用な残酷さ、あるいは官僚主義というものがないように今後も御注意願いたいと思います。 それから第二の問題は、いわゆる国籍の問題でございますが、この朝鮮の方々の現在
○羽仁五郎君 ただいまのお答えはたはだありがたく頂戴するのですが、実はわれわれ法務委員会といたしましても、たとえば大村の収容所の現状な戸について、とてもこれを放置しておくことはできないというので、先般本院から派遣せられてそれを視察したのでありますが、大村の収容所長も非常な苦心をしておられる。収容所長が私に語られた談話の中にも、これは収容されておる人ではありませんが、やはりあそこに大ぜいの朝鮮の方々が
○羽仁五郎君 最近、日本に現在生活しておられる朝鮮の方々についてさまざまの問題が起つて、それが人権擁護というような点からわれわれに向つて訴えられているのですが、こういうような点について、一々行政上のこまかいことまで伺いたいという意味ではないので、大局的な見地から、大体四、五点伺いたいと思います。で、これは主として私が伺うのは、人権の尊重という点と、それから国際外交関係というような点からでありますから
○羽仁五郎君 先日今お見えになつております池田委員もこういうマイクを使わないでほかの方法で努力されることのほうがいいじやないかということをおつしやつておられましたが、必ずしもこれは少数の人だけの感じではなくて、かなり一般的にそういう感じを与えているんじやないかと思うので、またそのマイクを使うことによつてそれだけの効果が上るかということも双方利害得失を勘案されて、そしてマイクの使用をこのまま続けて行くかどうかということについては
○羽仁五郎君 ただいまの御見解大いに傾聴するのですが、やはり第一線に立つておられる警察官の方々はその目の前に見ている犯罪というものに引ずられて行く傾向がありますし、高い立場あるいは最高の立場で警察の責任を負われる方々の場合には、どうか今お述べになりましたような点、民主警察という前提がなければ、警察というものはないのですから、犯罪の根絶というようなものはあり得ないのですから、その点を十分絶えずあらゆる
○羽仁五郎君 全般的な問題について、今の亀田委員からの御質問に関連て、ちよつと政府側の御意見をもう少し確かめておきたいと思いますが、現在政府ではもちろん警察関係で犯罪の絶滅ということに全力を挙げておられるのでありましようが、しかし、なかなかこれは、まあ絶えず問題になることですが、警察が民主警察ということになつていないと、犯罪の絶滅ということがやはり昔のような遂になつて行つてしまうのじやないか、昔のような
○羽仁五郎君 ただいま御説明下さいましたようなその公共の福祉というものから治安の維持と、あるいは犯罪の捜査という面から適当に使用される場合もあり得ることを御説明いただいたのですが、本日あるいは昨日私どもが伺いましたところでは、第一に犯罪の容疑の対象としてそこにマイクを仕かけるということの根拠が果して十分だというように御覧になつておいででしようか、いかがでしようか。私どもの伺つたところでは、結果から見
○羽仁五郎君 最初に公安委員長秋久参考人にお伺いいたしたいのでありますが、先ほど御説明下さいました中に、この今回のようなマイク使用に関連して児民に不安を与えたということは、民主警察の建前から好ましいことでなかつた、けれどもそのマイク使用については適法であつて、それは正しいというふうにお認めになつた。けれども結論としては、正しい使用ではあつたけれどもそうした不安を与えたということについては遺憾に感ずるというような
○羽仁五郎君 神田さんにちよつと伺いたいのですが、先ほど鳥取県の公安委員長からの最初の、冒頭の御説明には、鳥取県の公安委員会におかれては人間の尊厳、そういうものを最高の原則として、そしてこの警察がいやしくも独善的な行動に出ないということを常に念頭に置いておられるという御説明があつたのですが、あなたに今のお答えについて伺つておきたいのですが、警察が何らかの疑惑を受けて、そしてこれが国会の問題となつている
○羽仁五郎君 その際、その神田本部長、岸本課長のお二人、あるいはそのどちらかの方が、これは警察のものでない、それからそういう指図をしたこともないというのに付け加えて、こういうものを使つて人の話をひそかに聞くということは、憲法に違反することだから、そんなことはあり得ない。従つてそのことがあれば大へんだから、自分のほうで調査をする、そしてその調査をした結果自分のほうにそういうことがあれば責任をとるということも
○羽仁五郎君 そうすると、最初に盗聴器が問題になつたときに、警察の盗聴器ではないということを警察の側で言われた。それは警察のどなたが責任をもつて言明されたわけですか。
○羽仁五郎君 最初に竹本さんにお伺いを申し上げますが、最初に詳しく御説明をいただいたのは、この法務委員会あてにお出し下さいました鳥取市盗聴器事件に関する報告、本年十月一日付の報告書と大体一致してお述べ下さつたのですが、最近のことをお付け加えになつたようですね。この報告書にお書きになつたことで、何か間違いだつたというような点はございませんか。
○羽仁五郎君 天使のように生まれて来た子供が、悪魔のような子供になるということは、実際責任は主として国家にある。富裕の子供であろうと、どのような貧しい家の子供であろうと、生まれたときは本当に天使のような子供なんです。その天使のような子供をあういうふうな子供に一体誰がしたのだということは、実際国家の責任なんで、国家はこれに対してあらゆる責任を負わなければならない。そこで私はこれはまあその責任はわれわれ
○羽仁五郎君 破壊活動防止法というのは、御承知のようにいろいろな問題を持つていますね。そのうちの最も御注意を願いたいと思うのは、憲法に保障する基本的人権というものに対する不当な圧迫というものがこの法律によつて起つては相成らん。これは国会の御決議なり、あるいは要望なりも当時国会においてこの立法がなされたときに、特段の注意を政府に向つてしたことは御承知の通りですね。これは公宏調査庁においても、立法当時国会
○羽仁五郎君 ちよつと今のお答えに対して……。公安調査庁に伺いたいのですが、今のお答えの中にあつた共産党その他に対して調査をしているというのはいかなる法的基礎に基いて調査をしておられるのですか。
○羽仁五郎君 第二に伺つておきたいのは、やはり最もおそるべき弊害は、外国軍の駐留に伴つて、日本国の法律、なかんずく日本国憲法に及ぼすおそるべき弊害だと思うのです。それについては格段の御努力を願つておることと思うのですが、いかがでしようか。
○羽仁五郎君 ただいまの亀田委員との質疑応答の中で、おのずから問題の重点が幾つか明らかになつたと思うのですが、それについて一々伺うというのもあれですけれども、私は一昨年から昨年にかけて、ヨーロツパを旅行して、ことに西欧、アメリカ軍の駐在している西欧諸国の実情というようなものを、多少機会があるたびに勉強してみたのですが、日本と大へん違うという事実、まあ極端な例を申し上げると、オペラなんかにアメリカの軍人
○羽仁五郎君 関連しまして……。井本さんにこの際ただいまの質疑応答からしまして伺いたいのですが、占領が長きにわたるということは、両方に非常に弊害があるということは、マツカーサーがしばしば言つておられましたが、現在占領が長きにわたつていろいろ弊害があり、それがまだ残存している。それから現在は外国軍隊が日本に駐在しているということに伴つて、いろいろな弊害が、心配すべきことがある。ただいまの亀田委員に対するお
○羽仁五郎君 その際、われわれが本院から派遣されて、中部地方の裁判、検察などの実情を調査いたしました際にも、警察制度の今度の改革に伴つて、やはりいろいろな問題が生じているようです。それからこの秘聴器の問題、その他愛知大学その他学校関係においても、やはり警察官の行動が紛争を起している事件がございますので、そういう面からもやはり警察制度が新しくなつたことについていろいろな問題が生じて、それらに関していろいろやはりこの
○羽仁五郎君 ただいまの御説明の趣旨に従えば、本日はそういう差支があるのですから、当然次の十八日に政府が出席せられるのが当然だろうと思います。なるべくそういうふうに……。
○委員外議員(羽仁五郎君) こういう種類の調査は、つまり国際的に今度初めてなされたと承知するのですが、従つてあなたの責任として、一番大きな問題としては、こういうような目的を持つた調査が、今回のような計画と企画ですね、先ず企画から始まるわけですが、今回のような企画と、それから今回のような準備と、それから今回のような設備で妥当だつたかどうかという点について、あなたが団長としてはどういうふうにお考えになつておりますか
○委員外議員(羽仁五郎君) 矢部さんに伺いたいのですが、今回の調査されます前に、調査の目的としてお考えになつていたことがあると思うのですが、その調査の目的を今回の調査でことごとく果されたのですか、それとも最初に予定しておられた目的の中で果すことができなかつたものがおありなんでしようか、その点は如何ですか。
○羽仁五郎君 私は小坂さんは今でも恐らくそうだろうと思うのでありますが、やはり修正資本主義という立場を理論上とつておられる。それから斎藤さんも前にこの法務委員会に、これは大分前、二年くらいだつたかと思いましたが、破防法なんかの問題が起つて来る前に、この法務委員会にお見えになつて委員の質疑にお答え下さつたときに、共産党の活動というようなことに対して、特に現在以上の警察力というような、そういう意味のあれをしなければならないというような
○羽仁五郎君 第二に、現在提出されておりますような警察法案や、それからそのほかの秘密保護法や最近政府がいろいろとやられておられるような立法及びその他の施策それから又実際における警察当局或いは公安調査庁なんかの活動というものは、客観的に共産党を非合法化するような方向に動いておる慮れが多分にあるのじやないか、客観的にですね。だから主観的にそういう意図がおありにならないと言うが、それはどうか。小坂さんが今
○羽仁五郎君 本来連合委員会で審議をなすべきことであつたのでありますが、併し審議の進行上ここで質疑をするということをお願いしましたのは、実は十分に伺わなければならないことがあると思つたからです。それで、端的に伺つて行きますが、この法律案又はこの法律案以外にも現在政府で共産党を非合法化し、又は共産党に対して特に何らかの手段に出ようとしておる意図がおありになるかどうか。これはどうか率直に答えて頂きたい。