1983-03-10 第98回国会 参議院 予算委員会 第3号
○国務大臣(瀬戸山三男君) 確かにわれわれの古い人間から見ますると、少なくとも学校の先生を殴り飛ばすとか、けがをさせるとか、あるいは学校を壊すというようなことはちょっと想像ができなかったです。まあこんなことを言うとまた古いからということでおしかりになる方があるかもしれませんが、昔は先生というものは神々しいといいましょうか、非常にとうといものであると尊敬をしておった、信頼をしておったといいましょうか、
○国務大臣(瀬戸山三男君) 確かにわれわれの古い人間から見ますると、少なくとも学校の先生を殴り飛ばすとか、けがをさせるとか、あるいは学校を壊すというようなことはちょっと想像ができなかったです。まあこんなことを言うとまた古いからということでおしかりになる方があるかもしれませんが、昔は先生というものは神々しいといいましょうか、非常にとうといものであると尊敬をしておった、信頼をしておったといいましょうか、
○国務大臣(瀬戸山三男君) 先ほど申し上げましたように、こういう問題はいま突然始まった問題ではございません。御承知のとおりでございます。でありますから、教育の責任省としての文部省、あるいは学校——小中学校は御承知のとおり地方の各都道府県の教育委員会の所管になっておりますから、そういう方々と従来から教育の内容のあり方、あるいは学校の校長を中心にした指導体制の確立、あるいは学校の教育の内容の改善——改善
○国務大臣(瀬戸山三男君) 校内暴力であるとか青少年の非行であるとかいうことは大分前から心配されておりましたが、最近御承知のような、細かく申し上げませんが、異常とも思われるような中学校あるいはその卒業生徒によって行われたことを非常に残念といいますか、遺憾に思い、また心配をいたしております。 その原因がどういうところにあるか、これはなかなか一言では私は申し上げられないと思います。まあ私なりに考え、また
○国務大臣(瀬戸山三男君) それも、先ほど総理がお話しになりましたように、私は文部大臣に就任する前、御存じだと思いますけれども、自由民主党の憲法調査会長を命ぜられまして、憲法にいろんな議論がありますから、どういうところをどうあるべきかということを調査会で検討しております。どうあるべきだという結論をまだ出しておりません、率直に言って。そう簡単に出せるものではありません。国民の皆さんに、いろいろ憲法の問題点
○国務大臣(瀬戸山三男君) 私が衆議院で語りましたのは、予算の委員会の委員の方から憲法と教育基本法についてのお尋ねであります。御承知のとおり、教育基本法は日本国憲法の精神を教育の基本とすると、憲法の思想、内容を教育において徹底させると、こういうことが書いてあります、言葉で言いますと。私は非常にすばらしいことを決めてあると、ただ、そのすばらしいことを決めてありますけれども、もし憲法のあのすばらしい精神
○瀬戸山国務大臣 委員長から御指名がありましたから、ひとつお許しをいただきたい。委員長から御指名がありましたから。 先ほども申し上げましたように、湯山さんから本を引用していろいろそう書いてあります、そういうことですということでありまして、そういうことも議論ができないのでしょうか。向こうから聞かれたら、いや、そんなことは書いておりませんと言うわけにはまいらないということです。でありますから、その意味
○瀬戸山国務大臣 大出さん、どうでしょうか。私はこの間の文教委員会で、湯山さんからの御質問は、憲法と教育基本法との関係からいろいろ私の考え方を聞かれました。その際に、私が党の憲法調査会長をしておりますときに書きました一般論、憲法問題に対する理解をしていただきたいということで、いろいろな意見が御承知のように世間にありますから、そういうものを含めて、妙な言葉でありますけれども憲法を論じ語るというやさしい
○瀬戸山国務大臣 速記録に書いてあることは認めます。 ただそこで、私も速記録持っておりますが、憲法九条について、装備をどういうものにするかということの議論をしてはならないというようには私は頭にないのでございますが、そう書いてはないんじゃないかという気がいたします。
○瀬戸山国務大臣 申し上げるまでもなく、われわれ人間が家庭をつくり、社会をつくり、いろいろな政治形態、経済形態等をつくって苦労して努力しておりますのは、まさに人間の生命を健やかに伸ばすということが最大の目標でございます。でありますから、あらゆる場面で人間の生命といいますか、これを尊重し、伸ばすということを考えなければならない。学校教育、当然であります。最初に川本さんからお話がありましたが、まだ小中学校
○瀬戸山国務大臣 川本委員に反論するわけじゃありませんけれども、文部省が中学浪人をつくらないようにとか高校浪人をつくらないようにという指導をしておることではないわけでございまして、おっしゃるとおり中学だけでも一人前になる人もある。また、高校卒業だけでもちゃんとした人間になる能力を持っておる人はたくさんあるわけでございます。また、そういう生活をしている人もあるわけです。私事を申し上げて恐縮でありますけれども
○瀬戸山国務大臣 川本さんおっしゃるように、こういう少年非行あるいは校内暴力と言われるものは突然発生したものではなくて、従来から残念ながらあったわけでございます。それが最近激化しておるという言葉が適当であるかどうかわかりませんが、非常に目につきつつある。と同時に、特に最近に起こりました横浜の外部に対する殺人事件、それから町田市立中学における先生が教え子を刺すというような事件まで発生してきている。その
○瀬戸山国務大臣 医療については素人でありますが、大原さんはこういう面は非常に専門家でございますから、いま傾聴して伺いました。 全体的な医師の数をどうするかということはいままで関係者から答弁しておりますが、トータルとしては、先ほど申し上げましたように、過剰になるかならないか、どのくらいのものをするかということは、医師養成の関係の文部省と医療関係の厚生省とよく打ち合わせてやるということを進めておるわけでございます
○瀬戸山国務大臣 昭和五十八年度文部省所管予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 昭和五十八年度の文部省所管予算につきましては、財政再建という厳しい財政状況のもと、臨時行政調査会の答申の趣旨をも踏まえつつ編成いたしたところでありますが、文教は国政の基本であるとの認識に立ち、教育、学術、文化の諸施策について予算の確保に努めたところであります。 文部省所管の一般会計予算額は、四兆五千三百三十七億五千三百万円
○国務大臣(瀬戸山三男君) 第九十八回国会におきまして、文教各般の問題を御審議いただくに当たり、所信の一端を申し述べます。 今日のわが国は、引き続き、かつてない厳しい財政状況下にあって、いかにして活力ある文化国家を築いていくか、また、相互依存の度合いをますます深めつつある国際社会の中で、いかにして国際協力と国際協調を推進していくかを、国政の基本課題として考えていかなければなりません。 私は、国政
○瀬戸山国務大臣 いまちょっと資料を探しておったのですけれども見つけ出せませんが、十年前と比較をいたしますと大体二・何倍にふえておる、物価の上昇等からしますると大分低くなっておる、こういう状況でありますが、詳細なことは事務当局からお答えさせます。
○瀬戸山国務大臣 小林さん御承知のとおり、共通一次試験は五回目をやりました。これはお互いに実情を見ておって、受験問題、非常に悩ましく感じておるわけでございます。もう少し大学の受験の緩和の方法はないかということで案出された制度で、五回目をやっております。 しかし、いまお話しのように、現在になりますといろいろまた欠点、難が指摘されておる。五つの教科、七つの科目をもう少し減らしたらどうかとか、あるいは時期
○瀬戸山国務大臣 簡単にということでございますが、これは簡単でないのでございまして。 結論を申し上げますと、私、文部大臣として、また文部省としては、教科書無償は継続すべきであるという決意を持っております。御存じのように昭和三十七年にこの法律が国会で審議され、三十八年から施行されております、一部でございますけれども。二十年の歴史がありますが、この無償を審議した場合の速記録が大分ありますけれども、私はそれを
○瀬戸山国務大臣 おっしゃるとおり、私もたまには夜テレビを見て頭を休めることがございますが、世界の全体のテレビの状況を私は知りませんけれども、いろいろ書き物なんか見ますと、日本ぐらい朝から夜中までテレビが放映されている国は、世界ではないのじゃないかというふうに私は見ておるのですけれども、いかがでしょうか。 その中に、まあ大人はいろいろな経験がありますから、珍しがって見る程度でございますけれども、いわば
○瀬戸山国務大臣 狩野さんから言われましたように、私は、教育というものはどういうものだ、まさに教育作業に経験のない人間でありますけれども、われわれが政治を考えたり、教育を考えたりする場合には、私の考えでは、人間というものは、平和で物心両面に豊かな社会、国をつくっている以上豊かな国、世界というものをつくろう、これが願いであろう、またそういうことをするのは、われわれが考えるのは人間社会のことでございますから
○瀬戸山国務大臣 文部行所管といいますと、私学関係、御承知のとおりでございます。いま沢田さんの御意見を聞いて、率直に言って、非常にとうとい御意見だと拝聴いたしました。申し上げるまでもなく、これから高齢化社会に向かって、年金制度全般を見直す時期に来ておる、そういう意味で、いまの御意見等を参考にしながら検討していきたい、かように考えております。
○瀬戸山国務大臣 このたび政府から提案いたしました国立学校設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、昭和五十八年度における国立大学の学部及び大学院の設置、国立短期大学の新設等について規定しているものであります。 まず第一は、三重大学の人文学部の設置についてであります。 これは、この地方における高等教育整備の必要性も勘案し、かねてから
○瀬戸山国務大臣 第九十八回国会におきまして、文教各般の問題を御審議いただくに当たり、所信の一端を申し述べます。 今日のわが国は、引き続き、かつてない厳しい財政状況下にあって、いかにして活力ある文化国家を築いていくか、また、相互依存の度合いをますます深めつつある国際社会の中で、いかにして国際協力と国際協調を進めていくかを、国政の基本課題として考えていかなければなりません。 私は、国政の課題であるこの
○瀬戸山国務大臣 まことに恐縮でございますが、また怒られるかもしれませんけれども、感じとしては、私は中野さんと同じような気持ちを持っております。特にこの青少年の非行問題、校内暴力その他の問題、将来のことを考えますと。 ただ問題は、私は、これは文部省から出たとか政府から出たと言ったら日本では成り立たないのじゃないか、率直なことを申し上げますけれども。そういう社会情勢、何といいましょうか、価値観の多様化
○瀬戸山国務大臣 私は、まだ文部行政を担当して日が浅いのですけれども、先ほど来局長等からいろいろ説明しておりますように、文部省はその職責の重大さを感じて非常に努力をしておると思います。思いますが、しかし、現実にはいま中野さんが言われたような現象が起こっておるのですから、どこかに欠陥がある。まさに学校を指導する、管理する校長の責任もあろうと思います。あるいは子供に対する各先生方の愛情の問題もあると思います
○瀬戸山国務大臣 中野さんのおっしゃるように、いわゆる少年の非行、校内暴力、家庭内暴力というようなことが近年非常に心配されておったさなかに、やや減少しておる傾向も一部見られておるという意見もあったわけでありますけれども、いまおっしゃるように、この間の横浜の事件あるいは町田市の中学校の事件と、非常に特異といいましょうか、非常にショッキングな事件で、まさに心を痛めておるというのが実情でございます。 この
○瀬戸山国務大臣 従来医者が足らないということで、御承知のとおりに、医科大学やあるいは大学の医学部、こういうものを増設してまいっております。しかし、最近の状況を見ますると、どのくらいお医者さんがおったらいいんだということはなかなか簡単ではありませんけれども、御承知のとおり大体十万人に百五十人ぐらい、これは諸外国の例等も見てそういう想定でやってきておりますが、もうすでにいま厚生大臣からお話しのように五十八年
○瀬戸山国務大臣 そのとおりでございます。
○瀬戸山国務大臣 その点は、先ほど来局長からも御説明申し上げましたが、文部省、政府の見解といたしましては、その侵略であるとか進攻であるとかいうことをどちらを表現するかということは、それは教科書を書く人の過去の歴史に対する認識を表現されたのでありますから、これが間違い、あれが間違いというわけには国としては申し上げられない。しかし、近隣諸国は、その事実を受けた相手国では、それは侵略と考えておられるということがよくわかりますので
○瀬戸山国務大臣 先ほど、いろいろ意見の交換があっておりますが、是正するといいましても、御承知のとおりに、わが国ではいわゆる国定教科書じゃありません。国でつくっておる教科書ではありません。教科書は、つくった人のものを、法律に従って検定するというふうになっておりますから、いまお話しのように、検定審議会にかけてその意見を聞いて検定をする、こういうことになっております。でありますから、官房長官の談話の意味
○瀬戸山国務大臣 お答えいたします。 文教予算について非常に困ったのではないかという趣旨のお尋ねでありますが、結論を申し上げますと、橋本議員御承知のとおり、文教予算は総体において昨年度と比較して五百十億の減でございます。しかし、その内容を見ますと、先ほどお話にありました児童生徒の減少等に関するもの、これが一番大きいのですけれども六百三十九億の減、これは当然減と言えば当然減であります。それから、私立大学等
○国務大臣(瀬戸山三男君) 私に対する質問が数項目ありますが、大体、大局的には総理からお答えになりました。私の方はそれを補足する意味でお答えいたしますが、その前に、まさにその道の大家であられる高木さんからいろいろ教育問題について御指摘をいただき、また御意見をいただきましたことを厚くお礼を申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。 まず第一は、愛国心をどう考えるかということであります。 愛国心
○国務大臣(瀬戸山三男君) 私に対する御質問は二つありました。 一つは、現在言われておりますように、まさに青少年の受験地獄みたいなことを言われておりますが、非常に私自身が心配しておりますが、いわゆる共通一次試験は、河野さん御存じのとおり、もう五回目が実施されました。それ相当の成果が上がっておるといいますけれども、しかし、現状を見ますると、もう少し五教科七科目というのを減らしたらどうかとか、あるいは
○瀬戸山国務大臣 このたび文部大臣に就任いたしました瀬戸山三男でございます。 国政のかなめは国づくりであり、国づくりの根本は人であります。したがって、人づくりにかかわる文教は、いつの時代においても国家百年の大計であり、国政の基本となるものと信じております。 今日、国際環境がますます厳しくなる中で、わが国が科学技術の進歩に立ちおくれず、また、世界に孤立することなく、将来にわたり繁栄を維持するには、
○国務大臣(瀬戸山三男君) 先ほど私からも御答弁申し上げたとおり、なお局長からも申し上げたとおりでございますが、これは非常に大事な問題でございますから、できるだけ積極的に検討を進めたいと、かように考えます。
○国務大臣(瀬戸山三男君) 共通一次試験は、いまお話しのように、過去四回実施してまいりました。これは国大協その他高校等のいろんな協議の結果四回の実施をしておりますが、現在はおっしゃるようないろんな意見が出ております。そこで、現在いろんな、時期をどうするかとか、あるいは教科をどうするかとか科目をどういうふうにするかとかいう意見がありますから、国大協または大学入試センター、文部省、こういうところで現在研究
○国務大臣(瀬戸山三男君) このたび文部大臣に就任いたしました瀬戸山三男でございます。 国政のかなめは国づくりであり、国づくりの根本は人であります。したがって、人づくりにかかわる文教は、いつの時代においても国家百年の大計であり、国政の基本となるものと信じております。 今日、国際環境がますます厳しくなる中で、わが国が科学技術の進歩に立ちおくれず、また世界に孤立することなく、将来にわたり繁栄を維持するには
○国務大臣(瀬戸山三男君) そういう意見も出つつあるそうでございますが、まだ確たる勧告はございません。現在同じく検討中でございます。
○国務大臣(瀬戸山三男君) 教科書の無償制度をどうするかということは、近来予算編成ごとに財政当局との間で議論があるわけでございますが、これはいまお話のとおりに憲法二十六条あるいは教育基本法の精神に基づいて人間の平等、それから教育の機会均等という大きな精神から発して、無償の制度が確立されておるわけでございます。そういうことで文部省の立場といたしますれば、これは基本原則でございますからぜひ崩しちゃならない
○国務大臣(瀬戸山三男君) 時間がないそうでございますから簡単に、恐縮でございますが、中学あるいは小学校等の少年の非行の問題は長谷川さんと同じように非常に心配いたしております。これは国民全体の心配であろうと思います。これはいろんな社会現象あるいは高度経済成長、もう一つ家庭の崩壊と言うと恐縮でありますが、変化、いろんな原因が錯綜しておると思いますが、いずれにいたしましてもこれじゃいけない。これはもう学校