1975-12-09 第76回国会 参議院 文教委員会 第2号
○国務大臣(永井道雄君) 自民党の見解と私の考えとが全く同じではないかという御指摘でござい申すが、これについてはなお詳細に宮之原委員からどういう点が同じであるかひとつ承りたいと思うのでございますが、私の去る土曜日におきます記者会見で記者の方々に説明いたしましたものは、これは全く私自身の見解に基づくものであり、この見解に到達いたしますのには相当の時日を要して実態に即さなければいけない。また、これまで国会
○国務大臣(永井道雄君) 自民党の見解と私の考えとが全く同じではないかという御指摘でござい申すが、これについてはなお詳細に宮之原委員からどういう点が同じであるかひとつ承りたいと思うのでございますが、私の去る土曜日におきます記者会見で記者の方々に説明いたしましたものは、これは全く私自身の見解に基づくものであり、この見解に到達いたしますのには相当の時日を要して実態に即さなければいけない。また、これまで国会
○国務大臣(永井道雄君) ただいまの宮之原委員の御質問に対して申し上げますが、自民党の政策というものに従って教育を左右してはいけないというふうに総理が言われる、私はそれについてどう考えるかと申しますと、まず、私は文教行政の責任を持っておりますから、したがいまして、その責任を遂行していく上では、第一に国民、特に教育に関心を持つ教員並びに教育関係者あるいは父母などの見解に耳を傾けるということが第一でございます
○国務大臣(永井道雄君) 三木内閣が成立いたしまして約一年を経るわけでございますが、私が本内閣に文部大臣としてその職につくようにという総理大臣の御要請がございましたのは、党籍のない教育界出身の民間人としてその職についてほしい、その意味合いは、わが国において教育がしばしば政治的な問題として過熱する、そこで君にその仕事についてほしいということでございますから、私はお引き受け申し上げたわけでございまして、
○永井国務大臣 いまの大学入学に関して以上のような原則で進んでいかなければならないということは、琉大だけでなく他の大学にも当てはまることでございますから、申し上げているわけでございます。
○永井国務大臣 ただいまの先生御指摘の問題について、文部省のとっております原則的な考え方を最初に申し上げたいと思います。 すべて日本の国民が大学に入りたいというふうに希望いたします場合に、その職業の違いによりまして差別を設けるということは、これは原則としてあり得べからざることでありますから、大学の研究教育にもちろん支障があってはいけませんが、支障のない限りどの職にあります人も大学を受け、そして入っていくという
○永井国務大臣 存じております。
○永井国務大臣 お答え申し上げます。 いま先生が比較なさいました数字は、確かにそのとおりと思います。比較なさいましたのは理工系、それから医歯系でございます。しかし先ほど大学局長が申し上げましたように、文科系に比べると教員養成の方が多いということも事実でございます。 実は諸外国の情勢を見ましても、理工系とそれから医歯系というものに経費がかかるのは、別に理工系と医歯系を特に学問として尊重しているということより
○永井国務大臣 いま先生の御指摘になりましたように、教員養成は戦後何もないというお言葉ですが、ゼロということよりも、むしろ正確には私の認識するところでは、多くの問題をはらみながら今日まで来ている。その多くの問題は容易に解決しにくいものであったというふうに考えております。 まず第一に、教員養成学部ないしは学科に相当の人材を吸収するという問題でございますが、これについては、高度経済成長期には事実上統計
○永井国務大臣 昭和四十八年度文部省所管一般会計及び国立学校特別会計の決算の概要を御説明申し上げます。 まず、文部省主管一般会計の歳入につきましては、歳入予算額四億二百三十八万円余に対しまして、収納済歳入額は九億六千八百九十四万円余であり、差し引き五億六千六百五十六万円余の増加となっております。 次に、文部省所管一般会計の歳出につきましては、歳出予算額一兆五千四十五億九千二百四万円余、前年度からの
○国務大臣(永井道雄君) 単価差につきましては、ただいま先生が御指摘になりましたように、今後とも解消するように努力していくということでございます。
○国務大臣(永井道雄君) ただいま管理局長が申し上げたとおりでございますが、管理局長が野口委員に一番初めにお答えしましたときに、超過負担はないものと考えるという言葉を使いまして、考えるというのは、何か頭の中で超過負担がなくなっていると思っているんじゃないかというような御印象を与えたかもしれないと思いまして、私はその後で、言い足りなかったところを申し上げるということで小野先生に申し上げた。ただ、管理局長
○国務大臣(永井道雄君) 大変重要な問題の御指摘であると思います。いま一般的な社会の風潮といたしまして、利己的に流れる人がふえてきたということがございますから、そこで、こういう種類の教育をいま一生懸命にやっていく人がふえなきゃいけないんですが、まあ先ほどのお言葉の中に、十年先になると一人もいなくなるんじゃないかということですが、まあ私は、また他の面も感じているので、それを卒直にいま申し上げたいと思います
○国務大臣(永井道雄君) お答え申し上げます。 ただいま労働大臣が申されたとおりでありますが、実はもう一つ、この春先から、文部省、労働省の呼びかけで、労働省と文部省との間に連絡会議を開きまして、ことしは相当求人がむずかしくなるのではないかということから、相互に連絡をとりながら仕事をしていくということを申し合わせたわけでございます。でございますから、先ほど労働大臣が言われたように、労働省も調査をしておりますが
○国務大臣(永井道雄君) お答え申し上げます。 文部省といたしましては、学生の指導あるいは就職あっせんなどに当たりまして、決して男女の別というようなことを考えることはないようにと思っておりますから、そういう態度で臨んでおりますし、また私は、いま別に先生が婦人議員であるということでお聞きになっているとも思わずお返事を申し上げております。そういう態度で考えております。ただ問題は、いまわれわれが調べましたところでは
○国務大臣(永井道雄君) これはさきの国会でも議論が出まして、私も重要であると考えましたので通達を出したわけでございます。申し上げましたように、私大連盟のほうは積極的にそういう角度で考えようという御意向でございますが、私立大学にほかにもいろいろ組織がございます。そこで全体的に私立大学がどう対応するかということはまだ最終的決定でございません。しかし、私たちの態度といたしましては、ぜひこういう政策を続けていくと
○国務大臣(永井道雄君) ただいま御指摘のように、私学、特に大学の授業料が親にとって大変な負担でございますし、これは幾つかの対処の方式があるわけでございますが、まず第一点は、ここに座っていらっしゃいます坂田防衛庁長官が文部大臣でおられた時分に、私学振興ということが始まりまして、そこで私学に対する助成を行ってまいりました。ただなかなかインフレーションの予測がつかなかったということで、当初計画されたようには
○国務大臣(永井道雄君) ただいまの問題は、具体的な中間管理職職制化についてのことでございますから、その問題について党から圧力があったか、さらにまた私がどのように考えているかということを申し上げるのがよいかと思います。 まず第一に、党におきましては当然この種の問題について御意見が多々ございますが、宮之原先生も御案内のごとく、奥野文部大臣が御在任の時分にも、五段階給与という式のものは実現する考えはございませんということを
○国務大臣(永井道雄君) 私は、政争の外に教育を置く、そして教育を充実していくということが総理大臣の施政方針演説に書いてあるわけでございまして、まさにその御趣旨に沿ってこの内閣に参加したわけであります。したがいまして、第一回目の施政方針演説に述べられたことは私の仕事の原則でありますから、政争の外に教育を置くという考えをもって臨んでいくわけであります。 具体的な問題を生じてきたときにどうするかということでありますが
○永井国務大臣 ですから、ただいま申し上げましたように、その文章を改めて進めていきますのには、非常にきちんとした具体的な政策の実現というものの裏づけを伴わなければいけないと思いますから、いまその政策の実現というものの裏づけを伴いますように審議会でも審議をしていただいている。そしてまた、この買い入れ米価の問題などにつきましても、農林省と私どもの方で、私どもの方が御要望申し上げて協議しているということでございますから
○永井国務大臣 ただいまの問題でございますが、学校給食法施行規則第一条の二項でございます。完全給食というのは、「パン」括弧いたしまして「小麦粉食品等」ということになっているのが実情でございます。そこでお米はというと、その「等」の中に入っている、こういうふうなのがいままでの状況でございました。そこで、これをどうするかということでございますが、これは先ほどから申し上げましたように、もう四千六百校もあるわけでございますから
○永井国務大臣 ただいまの学校給食の問題でございますが、先生が御指摘になりましたように、無償の米で、そうしていままでいわゆる指定校という形でやってきております学校が相当あるわけでございます。昭和五十年度について申しますと、三百六十九校でございます。しかしながら、それが昭和四十五年から始まった制度でございますから、一応本年度で打ち切りということになると、さてその後は米食という方向に向かないのではないかという
○永井国務大臣 ただいまの国連大学の問題は、奥野先生が文部大臣として御活動のころからの重要な懸案でございまして、私はこれを継承いたしまして、外務省と緊密な連絡をとりながら、わが国が世界に貢献いたしていきます上できわめて重要な機関と考えておりますので、いろいろとこれまでその発展に努力してきた次第でございます。これは財政上の問題もあり、また各地の学者がわが国の本部で活動するという問題もございます。幸いにしてこの
○国務大臣(永井道雄君) 国連大学に関する御質問に対してお答え申し上げます。 この問題は外務省と文部省が緊密に連絡をとりながら発展のために活動いたしておりますのですが、私から概要を申し上げることにいたします。 第一に、アメリカ合衆国上院におきまして国連大学基金への拠出が否決されましたことにつきましてわが国としてどのようにするかという問題がございます。これにつきましては外務省が主要なチャンネルでございますので
○永井国務大臣 私どもは当然法律の趣旨を生かすように努力をいたしていく考えで、先ほど申し上げたような数字に基づいて検討を進めている次第でございます。
○永井国務大臣 ただいま概算要求を編成いたしております段階でございますが、先生御指摘のように、知事会ももとよりでございますが、知事会以外のそれぞれ関係の方々からいろいろ御要望がございますので、ほとんど連日といってよいほどそういう御要望の文書それから調査データというものをいただいております。これを尊重いたしまして、しかし十分に検討いたしまして、そしてこれまた連日といってよろしいと思いますが検討して進めていく
○永井国務大臣 先般沖繩の海洋博の開会がありますときに私は沖繩へ参りましたが、実は先生が御指摘のように沖繩県におきます教育の問題が重要であると考えましたので、後、実は残りまして、そして琉大の学長、それから県の教育長の諸先生とお話しをするだけではなく、いまの青年の家のお話しもございましたが、あれは渡嘉敷島というところにございますが、そこへも参りまして、私としてもいろいろなことを勉強いたしてまいりました
○永井国務大臣 ただいま初中局長が申し上げましたように、準要保護世帯というのは要保護世帯よりも収入の多い家庭という考えでわれわれ進んできておりますが、しかしながら、所得割りを払わない、それを基準にすると静岡で非常に矛盾が生じるという先生の御指摘の問題、そういうことになりますと確かに矛盾でございますから、これはただいま初中局長申し上げましたように、私どもとしてまず調査をいたしまして、そして本来の趣旨に
○国務大臣(永井道雄君) 私が御答弁申し上げます前に、いま塩崎先生が述べられたことと関連して管理局長から最初に御答弁申し上げます。
○国務大臣(永井道雄君) いまの久保先生のお尋ねの点でございますが、原則的なことは塩崎先生がすでに御説明になりましたとおりであります。なお、文部省といたしまして、かようなものについてどのように考えているのか、最終的には文部大臣が責任を負うということはございますが、そのことは、文部大臣の恣意によって勝手気ままに特別の事情というものを認めることができるかどうかということが私は一番重要な点であろうかと考えます
○国務大臣(永井道雄君) ただいま藤波先生から御説明がございましたように、わが国の財政事情が非常に困難であるということも勘案されましてこの法案が成立したわけであります。大蔵省と文部省の力関係に関連いたしまして、二分の一以下ということになると、ゼロということもあるから困るではなかろうかという御趣旨の御質疑でございますが、それについてはこう考えるわけです。この法律が全然ない場合もございます。法律が全然ない
○国務大臣(永井道雄君) 森下議員のお尋ねになりました、中小企業で働きながら勉強している諸君の問題でありますが、ただいま労働大臣が申されましたように、倒産あるいは操短の措置をとっている中小企業で働きながら勉強している諸君については、もう昨年来非常に大きな問題がございますので、文部省としては非常に重大なことと思っております。 これをどうするかという問題でありますが、第一は、昨年の十月以来調査を始めました
○永井国務大臣 ただいま御決議がありました国立大学の受託研究に関する件につきましては、御決議の趣旨に沿うよう周知徹底を図り、今後一層取り扱いに遺憾なきを期してまいりたいと存じます。
○永井国務大臣 まず、これを議員立法として通すことはどうかということでございますが、私たち文教行政に当たる者といたしまして、最も尊重すべきことは国会の御意見であります。もちろん、国会の御意見というものを参酌しながら私たち自身が立法に当たるということもあるわけでございますけれども、しかし、筋道から申しますと、当然国会における御審議並びに御提案というものがきわめて積極的に展開されておりますときに、むしろ
○永井国務大臣 先生の御質疑の意味は、文政に関する国会における御審議並びに文政に関する法案というものが提出される場合に、これと大蔵当局との関係、いずれが優位に立つかということについての私の見解を述べようというふうにまず理解いたしております。 私は、その問題に関しまして申し上げたいことは、そもそも大蔵当局自体が文教予算に限らず政府全体の予算を案として提出するにとどまるものであるということを最初に申し
○永井国務大臣 専修学校につきましては、この法律の趣旨を踏まえまして、新しく設けられます専修学校の教育の振興に努める所存でございます。 私立幼稚園の教育の振興につきましても、この法律の趣旨を踏まえ、格段の努力をしてまいる所存であります。 なお、学校法人化の促進につきましては、法律の趣旨に沿い、また設置者の誠意に期待し、適切な措置を講じてその促進を図る所存であります。 また、国公私立幼稚園の適正配置
○永井国務大臣 私は麻酔銃というものの専門家でないので、麻酔銃を使うとどういう害があるかというようなことはよくわかりませんが、ただいま環境庁の方から説明がありましたように、確かに法律も古いというような問題があるようでございますから、そこで審議も進んでいるそうでありますが、こうしたことは重要な研究課題だと思います。そして、もし、そういう審議会などで適切であるということであるならば、一つの問題の解決方法
○永井国務大臣 ただいま唐沢先生御指摘の点は、すべて重要な問題でございまして、まず最初に、国民から信頼してしかるべき国立大学におきまして不始末を生じて疑いを抱かれているということに対して、文部省といたしましてまことに遺憾でありまして、その点指導監督が行き届いていなかった点についておわびを申し上げたいと思います。 その問題の三点、どういうふうに考えていくかということでございますが、経理を適正にする上
○永井国務大臣 昭和四十七年度文部省所管一般会計及び国立学校特別会計の決算の概要を御説明申し上げます。 まず、文部省所管一般会計の歳入につきましては、歳入予算額二億七千九十三万円余に対しまして、収納済歳入額は四億九千百二十七万円余であり、差し引き二億二千三十三万円余の増加となっております。 次に、文部省所管一般会計の歳出につきましては、歳出予算額一兆二千四百二億一千九百三十八万円余、前年度からの
○国務大臣(永井道雄君) PTAは戦後できたものでございますが、PTAと言っていますように、先生方とそれから御両親とその両者が協力をいたしまして、そして学校における子供の教育というものを助けていく上で活動するという趣旨のものでございます。戦後発足いたしましたときに、新しい組織でございますから、そういう点が十分理解されない向きもあったと思いますけれども、それ以後相当の時日を経る間に、私、PTAというものは
○国務大臣(永井道雄君) リジンの安全性の問題は、子供に関係がございますから、非常に社会でも関心を持っており、また、その不安というものを取り除くことが文部省としても非常に大事でございますし、さらにまた、国会においてもこの問題についていろいろ御論議がございましたので、当時も私たちは努力をいたしておりましたが、その後いろいろ調査結果がまとまりまして、そして発表いたしましたから、これにつきましては詳細政府委員
○国務大臣(永井道雄君) ただいまの加藤先生の御指摘でございますが、この教科書の新版、旧版に若干の違いはございますが、そのことは一応置くといたしまして、「マルクス主義の展開」と「マルクス」から「マルクス主義の展開」というふうにいく、その前に空想的社会主義があるということは御指摘のとおりでございますが、大項目は「社会主義」となっているわけです。そして社会主義のマルクス主義の後に「民主社会主義」というものが
○国務大臣(永井道雄君) 加藤先生のただいまの御指摘の問題は非常にむずかしいことと思います。また、重要なことであると思います。これは、教科書に限りませず、よく選集というのを出すことがあります。私も実は近代教育思想についての選集を自分で編集したことがあるのでございますが、その中にも文学作品を相当入れなければならない。ところが、ページ数から言って、全部入れますと巻数が多くなってしまう、一巻におさめるわけにいかないということから
○国務大臣(永井道雄君) ただいまの問題について、詳細にわたる事実問題がございますので、政府委員から御答弁を申し上げます。
○永井国務大臣 これは聾教育だけでなく、先生の御提起になっている一般的な問題というのは非常に重要だと思います。 特殊教育の方法について特に重視いたしておりますのは、特殊教育と普通教育という分け方があるわけです。私はその場合に、特殊という言葉も本当に適切かどうか若干の疑問を持っております。しかし、ほかに表現がないからそうなっているのだと思います。つまり、特殊教育の対象になっておる子供たちの場合に、実際
○永井国務大臣 聾教育の問題は、私も専門家ではないのですけれども、文部大臣になります前から聾教育大会には出ているのです。私もいま文部省の一員でございますから、前から持っている関心を引き続き持って仕事をいたしてまいりたいと思います。 先生の御指摘の、地方による別という問題、これも手話上の問題になっておるということを去年の大会のときも勉強いたしました。何といいましても、ことしの国際大会は日本で初めてのことであり
○永井国務大臣 先生、アメリカの場合についてお話しになりましたが、私、別に専門家ではございませんが、アメリカの手話と日本の手話は少し違うということは御案内のとおりでございます。つまり、日本の場合は身振り的な要素を基礎にしているわけですが、アメリカの場合、指文字という方式の手話でございますから、手話の有効性ということから言うと、英語の手話の方がいままでも比較的有効だと言われているわけです。そこで、日本