1953-03-20 第15回国会 参議院 予算委員会 閉会後第2号
○永井純一郎君 現状維持はそういう意味の現状維持でないのです。法制局がいうのもそういう意味じやないはずなんです。防衛費のごときものは、先ほど総理も言われた通り、重要な政策的なものは、今国民が批判しようとしておるわけなんです。決定しようとしているわけなんです。それが決定してから私は初めて提出すべきものである。この暫定予算は、吉田内閣が越権の行為を私はしていると思う。この法律的な議論、殊に私は、初めてこの
○永井純一郎君 現状維持はそういう意味の現状維持でないのです。法制局がいうのもそういう意味じやないはずなんです。防衛費のごときものは、先ほど総理も言われた通り、重要な政策的なものは、今国民が批判しようとしておるわけなんです。決定しようとしているわけなんです。それが決定してから私は初めて提出すべきものである。この暫定予算は、吉田内閣が越権の行為を私はしていると思う。この法律的な議論、殊に私は、初めてこの
○永井純一郎君 そこでその現状維持ということは、あとで私は少し時間を委員長にお願いして残しておきますから、昨日の片付けを、法制局と法律論はいたしますが、総理が出席はしないと言われた主なる理由は、政策的なものでないからという意向なんです。私はそれはよろしいと思うのです。ところがこの中に、最も国民によつて決定をされなければならないところの防衛費というごとき基本的な政策が入つて円いるわけなんです。これは明
○永井純一郎君 例の調子の総理の国会における答弁は私は非常に遺憾だと思います。今日の政府がたくさんの憲法違反をやつておることは私どもがしばしば指摘したところです。例えば国務大臣の罷免権にしても、あれは明らかにあなたの職権の濫用です。従つてこれは無効だと私は思う。今度の第七条におけるところの解散も無効です。憲法違反です。国事事項の濫用なんです。法律的に究明するならば、法制局長などは答弁ができないはずだとも
○永井純一郎君 それは政治の運用に関係なしにこの法文を見る場合にはそういう一通りの理窟は私は言えると思うが、予算の編成をきめておる財政法の私は解釈はそういうふうに言えないと思うのです。一応政府が考えておるのは、恐らく二十七年度予算において審議をされてきまつたものの中には防衛費も入つておる、その月割程度のものだからまあ当然だ、いわゆる新政策ではない、こういうような意味を今法制局は言つておると思いますけれども
○永井純一郎君 そういうふうな議論が普通に行われておるようであります。そこで私が考えますには、給与だとか、事務費だとかいう極く普通のそういつた給与事務費等だけならば、財政法三十条の解釈から行つてそういうふうに解釈して、やはり否決したり修正することがまずいというよりも、やはり許せないし、そういうことになると工合が悪くなつて来ると思うのです。今の法制局の意見をとつて行くと、暫定予算というものには一切の政策的
○永井純一郎君 この予算案、暫定予算の質疑に入る前提で、私は少し法制局長官に伺いたいのですが、この緊急集会というものがすでに非常にあいまいであると考えます。で、私が一番先に聞きたいことは、財政法の三十条に基いて出された暫定予算を参議院においては、この緊急集会で否決、或いは修正ということができるかどうかです。これは法律論として先ず聞きたいと思います。
○永井純一郎君 そういう答弁は前から、昨日から田中君がしておるところなんです。それをもう少し話は進まなければいかん、あなたが今言うようなことをするためには、例えば私はよくわからないが、給与準則の特別なものを何か作らなければならん、初任給についてそういう法律を新たに作ろうということになりますね。今提案されておる法律だけではそういうことはできないはずです。別途にそういう給与準則の特別な初任給に対するものを
○永井純一郎君 それでは局長にお尋ねしますが、今文部大臣が言われることを実行する場合に、この今回の学校職員法でどこで工合が悪いのですか、それをあなた法律的に言つて下さい。
○永井純一郎君 昨日からよく聞いていて、私ども素人だからよくわからないが、説明を聞いておると、今日政府の統一ある答弁をしてもらわなければわからないということで、一日考えてもらつたわけです。で、又ここで蒸返されているわけですが、これを聞いておりますと、政府委員の田中君の意見は学校職員法から行けばもう法律上は文部大臣が言つておることはできないのだということは、あなたははつきり言つている。それを言えないからただそういうふうな
○永井純一郎君 一点お尋ねをしたいと思いますが、私が今度の予算を見ていろいろ考えますことは、全体の規模について、私個人としてはいろいろ心配しておるわけなのですが、今のお話の中にありましたように、生活安定と言いますか、歳入の面におきまして、国民生活安定の方向から或いは資本蓄積というふうな方向かというような立場ら、いろいろお話がありましたが、この国民生活安定或いは資本蓄積の方向といつたような点を両々考え
○永井純一郎君 私は前農相の廣川君と何ら個人的に知り合いでもなし、私は全然こういうことに個人的には関与するところは勿論ないのでありまするが、只今の総理の答弁を聞いておると、つい私はもう一つ、それではお尋ねしたくなるのであります。それでは国会中にわざわざ前廣川農林大臣を罷免された理由を承りたい、かように存じます。
○永井純一郎君 先ほどの関連で、千田君の質問で委員長にお願いしたんですがお許しがなかつたので、ここで申上げますが、私は先ほどの田子新農林大臣の答弁について総理に伺いたいと思うのでありまするが、この新農林大臣の答弁は答弁になつておらないと私は考える。(「その通り」と呼ぶ者あり)私はそこで、ここで総理にお伺いいたしたいと思いますのは、憲法の何条でありましたか忘れましたが、総理は国務大臣を任意に罷免することができる
○永井純一郎君 それでは次に、この前もらつた資料に外資導入三十億乃至四十億を見込んでおるというふうに書いてあるのですが、これはどういう根拠でこの三十億乃至四十億の外資が見込んであるのか知りたいと思うのです。
○永井純一郎君 それは私も会社の経営はよくわかりませんが、磐城がいろいろ機械を持つておるのは、安いときに買つた機械だからという意味になるのですか。
○永井純一郎君 少しお尋ねをしたいのですが、私前に来ておらないので或いはすでに質疑が行われたことに亘るかも知れませんが、そういう点はできるだけ簡略にお願いしても結構でございます。 一つはこういう附帯事業が、これができるかどうかはまだ許可事項だか或いは認可事項だかわかつておらないようですが、このセメント事業ができるとして、これはこういうふうに磐城と特別の契約をしないで、会社がみずからやる場合は、もつと
○永井純一郎君 先ほどの説明では、その駐留軍の注文に応ずるというのも一つだが、この武器製造関係の法律を作つたのは、国民経済的な立場から今度は考えて、この武器製造に関する法律を立法して国会に出したということを説明をされたと思うのですが、これは非常に私は重要な、武器を作ることがいいとか悪いとかいうことは追つて政府当局の責任者と問答することとして、国民経済的な立場から武器製造というものを取上げたんだ、そういう
○永井純一郎君 今の説明の中で、従来のポツ勅による武器製造関係の趣旨は、武器を禁止するという趣旨で作つておつたわけです。でそれが今日又あなたがたのほうで武器製造の法律を出しておられるようですが、それは今の説明を聞くと、やはり武器製造という事業を円満に育てて行こう、こういうことである。でそういう趣旨の閣議決定がなされて、あの法律が出たのかどうか。その辺の点が一点と、それからもう一つは、今の説明を聞いていると
○永井純一郎君 あとでもいいです。
○永井純一郎君 この対外収支のところですが、これを特に受取のところで駐留軍が落すドルが幾ら、特需が幾ら、運賃が幾らという、もう少し細かい数字が欲しい。支払のほうもそうですね。
○委員外議員(永井純一郎君) 委員外の発言をお願い申上げましたところ、委員の諸君からお許しを頂きまして心から感謝申上げる次第であります。 只今議題になりましたこの和歌山県の大島村に駐留軍の基地を設置することに、只今の請願の通り、これはもう全村一人残らずこぞつて反対をされているのでございます。尤も、この軍事基地を置くということにつきましては、全国どこの町村におきましても、私は賛成をするところが恐らくなかろうと
○永井純一郎君 千百億ですか、全部で……、それによつてあれですか、五ヵ年間かに全部もう道路が整備するのですか、千百億で……。
○永井純一郎君 これはたしか私も詳しくはわからないのですが、自立経済計画を立てたときにそれに基く道路計画があるはずだ、港湾計画と一緒に。それに対する予算の裏付けの計画もあるはずと思うのです。それが達成されないから、今のような政府の予算の措置ではなかなか行きそうにないから、こういつたような目的税を取入れるということなのか。いろいろな陳情があつたものだからそれでただ無計画に出しておるのか。政府が従来持つておつた
○永井純一郎君 その道路五ヵ年計画、これは政府の案を僕は言うのですが、政府の道路五ヵ年計画がありまして、それに対する予算の計画があるわけなんですね。例えばこういう目的税がなくとも、所管省はその五ヵ年計画に対する予算措置をしてあるはずと思うのですが、それはどういうふうになつておりますか。
○永井純一郎君 それで、予算委員会として、この問題を取上げて審議することには私どもはもう異議ないし結構なことだと思います。それから予算委員会として先例もあるようですが、事態としてこれを別個に取上げるかどうか、それを一つ諮つてもらい、相談してもらつたらどうでしようか。そういうふうに私は思いますがね。
○永井純一郎君 連合委員会をやるか、或いは予算委員会の建前が総合的なものだから、連合委員会をやらなくとも、予算委員会自体でこの問題を取上げてやるというのと、二つあると思う。原則としては予算委員会は予算委員会としてこの問題の問題を取上げて十分やらなければならない目的税ということが特別出て来るわけですから。ところがまあいろいろな前例もあるのだろうと思いますが、予算委員会が、他の委員会に連合を申込んでやつたことがどういう
○永井純一郎君 私は、只今議題となりました改進党並びに日本社会党両派の共同提案になりますところの、昭和二十七年度一般会計予算補正(第一号)に対する修正案の趣旨を弁明いたします。 修正案の骨子の数字は、歳入におきまして一千六百三十二億五千余万円、歳出におきましては一千六百三十四億二千余万円をそれぞれ追加計上いたしますと共に、歳入の面において四百五十五億円、歳出の面におきまして四百五十六億六千余万円を
○永井純一郎君 私は只今議題に供されました改進党並びに日本社会党両派の共同提案になりますところの昭和二十七年度の一般会計予算補正に対する修正案の趣旨を弁明申上げます。 修正案の骨子の数字は、歳入におきまして一千六百三十二億五千余万円、歳出におきまして一千六百三十四億二千余万円をそれぞれ追加計上いたしておりますと共に、歳入面におきまして四百五十五億円、歳出の面におきまして四百五十六億六千余万円を新たに
○永井純一郎君 そういう説明は、今の設置法と言いますかの建前はもうそうなつているわけなんです。それは私もよくわかつているわけなんですが、実際の運営をもう少し妙味のある、まあ私どもが若しやるとすれば、非常に考え方が違うのですが、例えば今の政府にいたしましても、設置法の表向きの所管、或いは仕事のやり方は一応それとして、今あなたの御説明の通りでいいのですが、もう少し妙味のある、そうして私が先ほど来申上げるように
○永井純一郎君 一応今の長官の御意見はわかるのですが、私が申上げるのは、閣議における審議庁長官が、その場に出て来ます問題に対して発言をしたからといつて、それが審議庁の本来の仕事であるというふうに私は思わないのであります。私が申上げるのは、例えば運賃にいたしましても、米価にいたしましても、米価そのものの考え方というもの、この前みたいに農林大臣と大蔵大臣が閣議でいろいろと議論をやつて、その真中の値段を算術平均
○永井純一郎君 只今長官から御挨拶があつたわけですが、まあ私はこの行政機構改革のときにいろいろと経済安定本部を審議庁に作り変えることについて論議がいたされたわけですが、その際今度の行政機構改革による法の規定では非常にはつきりしないものがある。従つて経済審議庁になりましてから、これをどういうふうに運用して行くかということによりまして、審議庁というものがあつてなきがごときになるし、ところが又この運用の仕方
○永井純一郎君 私は日本社会党第二控室を代表いたしまして、只今上程になつておりまする電源開発促進法案の原案並びに二つの修正案のいずれにも反対をいたします。 而して私どもが電源開発そのものに反対するものでないことは言うまでもありません。(「反対だろう」と呼ぶ者あり)問題は、如何にして電源を開発するか、その開発の方式であります。この開発方式につきましては今日まで種々の案が考えられたようでありまして、諸君御承知
○委員外議員(永井純一郎君) どうも委員会でのこれは議論なんですから、私はもう少し内容のあるお答えを頂きたいと思うのですが、こういう議員立法は誠に我々は結構なんです。だがこの法律を見て、これをしたからといつて中小企業が安定するように私は考えない、そこでもつと基本的な中小企業の安定の具体策というものを政府が先ず作つて、それを持ち合せない限りは、こんなおみやげ法案みたいなものを幾ら作つてやつても、長い時間
○委員外議員(永井純一郎君) 通産行政を責任を以て担当しておられます大臣から、委員会ですから相当具体的なことの御答弁を私は欲しいのです。今の基本的な通産省がやる行政の中で、最も私どもから言えば重大な問題であつて、これについては適正な中小企業の経営規模をこういうふうに改善して行きたい、そうしてその協同化はこうして行く、又貿易等の関係、金融の関係があるから、それらを切抜ける策はこうなんだ、こういうもののきちつとした
○委員外議員(永井純一郎君) 委員外の発言をお許しを願いまして、委員長初め皆さんにお礼を申上げます。連合委員会の要求をいたしておりましたのにかかわらず、その他の電源開発等がありまして遅れまして、御迷惑をおかけしておつたのでありまして、この点御了承頂きたいと思いまするが、なお大分いろいろこの委員会で質疑がすでに行われておると思いまするし、私は今までここにおらなかつたのでダブつたりする点があると思いまするが
○永井純一郎君 よくわからないのですが、この十二條の二項ですね。これは、これによればこの民間会社のほうが優先的に仕事をやつて、そうしてこの開発会社はその民間の会社がやらない場合にやるというふうになつていますね。そういうこの十二條のお考えなのかどうか、まあ考え方ですね、それを先ず……。
○永井純一郎君 それでは少し一、二点、もう今まで大分ありましたから大してないわけですが、少し杉山さんにお尋ねして見たいと思います。 先ずこの第十二條で、会社の性格の問題がまあ一応私わからなくなるわけですが、と申しますのは、十二條の今度の最後の杉山修正案を見ますと、奥修正案と殆んどというよりも同じなんです。で、一番大切なこの会社の性格が、両修正案が出ていますが、実際はこれはもう同じだ。こうまあ見られるわけです
○永井純一郎君 私どもの党といたしましても、実はまだ今まで勿論これに似通つた案は頂いたわけですが、いろいろそれも頂いておつて具体的な検討を党といたしてはしておらないわけでありまするので、まあそう一気に余りおつしやられずに、少しの時間は、これは是非やるようにして頂きたい、こういうふうに考えますから、党に諮るくらいのことは持ち帰つてやらしてやるように、成るべくきめるようにしてもらいたいと思います。
○永井純一郎君 その点ですね、これは無理にそう勢込んで採決と言われないで、我々は何も特別に引延ばそうとも思いません。ただ私が正当に質疑したことに対する政府の重大な法律問題の点だと思いまするので、これはまあ責任ある答弁をなされなければならんと思いますしそういうふうになすつたほうがいいと思いますがね。(「採決採決と」と呼ぶ者あり)
○永井純一郎君 そうです。
○永井純一郎君 私は勿論動議に反対であります。それはなぜかといいますると、この前の最終に私が質問をいたしました水利権の取消し、取上げ等の問題に対しまして、重要な問題でありまするので質疑をいたしました。で、特に法律的な問題として法制意見局長官ですか、が呼ばれまして答えましたが、一応法制意見局長官の答えはありましたが、その際意見局長官は御承知の通り明かにこれは簡単な単なる便宜的な自由裁量ではなくして拘束
○永井純一郎君 私も今愛知さんがおつしやるように非常に長い間熱心に質疑応答がされて、大体質疑も済み、いろいろな答えも聞いて、ほぼいいと思うのですが、只今申上げましたように私が今質問した点などもこれは重要な問題だと思うのです。私どもはただやたらに議事を引延ばそうなんということは一つも考えておらないわけです。適当に質問が終つたならばもう採決をして頂いていいということはこれは異議はないのですが、なかなか杉山
○永井純一郎君 今の法制局の意見は非常に私は足りないと思うのでありまするが、あなたが指摘する二十條等の法律の解釈としても、全く便宜的な裁量ではないという点はあなたも認めておるわけであります。そこから私も昨日は議論をしておるのであつて、そこから順次法理論を発展して行けば、私が今言うようなことになつて来ると思う。そこで重ねて私が言うのは、そういつた場合に、公益上というようなことで漠然としておるから、特に
○永井純一郎君 只今の説明で、私も昨日その点を指摘したわけですが、これがいわゆる完全な便宜的な自由裁量で処理されることができなくて、法規なり或いは條規によつて裁量されるべきものだというふうに私も考えるわけであります。そこでそういうふうに考えて来ると、特にこの二十條の六号の公益上のために取消すというような場合に、公益上こちらの、これで言う電源開発会社にやらせるほうが公益上よくて、既存の例えば東京電力会社
○永井純一郎君 私は日本社会党を代表いたしまして、只今議題となりました外資に関する法律の一部を改正する法律案に対しまして反対をいたします。 私どもは外資の導入につきましては頭からこれを軍に否定せんとするものでは決してないのであります。面して外資の導入は、その方法とその外資の質の如何によりましては、却つて我が国の経済を混乱せしむる危険があり、又場合によりましては禍根を長く将来に残す危険もあると考えます