1954-04-08 第19回国会 衆議院 厚生委員会 第33号
○杉山委員 今お伺いした通りに年金の方が生活保護よりも下まわつている。私は生活保護もこれは憲法によつて最低生活を保障するという立場から、これは当然なさなければならぬことと存じますけれども、むしろ一生懸命に労働して、そうしてその報酬の一部分をさいて積み立てて来た保険、その保険を受ける場合に、慈善ではないけれども、国家の保護を受ける者よりも低いということは、どうしても考えられないのであります。少くとも社会保障制度審議会
○杉山委員 今お伺いした通りに年金の方が生活保護よりも下まわつている。私は生活保護もこれは憲法によつて最低生活を保障するという立場から、これは当然なさなければならぬことと存じますけれども、むしろ一生懸命に労働して、そうしてその報酬の一部分をさいて積み立てて来た保険、その保険を受ける場合に、慈善ではないけれども、国家の保護を受ける者よりも低いということは、どうしても考えられないのであります。少くとも社会保障制度審議会
○杉山委員 今大臣の言明の通りに、今すぐにはできないといたしましても、できるだけ近い将来において、国民全般に対して老後の心配のない国民年金制度を樹立されるようにお願いいたしたいと思います。 次に、この間緒方副総理が参りましたときにお聞き及びのように、社会保障制度審議会の答申を尊重する、こういうお話でございましたが、社会保障制度審議会では厚生年金を設定するにあたりまして、少くとも生活保護より下まわつてはならない
○杉山委員 私は昨日ちよつと休みましたので、同僚議員の質問を聞くことができなかつたので、あるいはきようの質問のうちに重複する点が多少あるかもわかりませんが、その点はお許し願いたいと思うのであります。 厚生年金保険の問題を考えますときに、御承知のように軍人にも今度は恩給が復活いたしました。また官吏には従前から恩給がある。こういうように官吏及び軍人には恩給があるが、産業戦士の恩給ともいうべき厚生年金でございますが
○杉山委員 私は日本社会党を代表いたしまして、今議題となつております医薬関係審議会設置法案に対しまして、法の体系上賛成の意を表するものでございます。 病気は、あるいは一部は自分から招いたものもございますけれども、大部分の疾病というものは、自分が望まなくても受けております人生の不幸でございます。しかしてこれが貧困の原因になつている関係からいたしまして、私どもはむしろ医療は国営にまで持つて行かなければならないものだと
○杉山委員 私は日本社会党を代表いたしまして、今議題になつております消費生活協同組合法の一部を改正する法律案につきまして、修正案に賛成し、修正案を除く原案に賛成の意を表するものであります。 御承知のように、消費生活協同組合は一八四四年英国のロツヂデールにおいて発足をいたしました。ちようどこのときに一方フランスにおきましては共和制宣言をいたしたときであります。こういうように社会改造の方法に二つの道がございますが
○杉山元治郎君 私は、ただいま上程になりました補助金等の臨時特例等に関する法律案に対しまして、両派社会党の修正案に賛成し、自由党、改進党両派の修正案並びにこれを除く原案に反対の意思を表明するものであります。(拍手)本法律案は、御承知のように、文部、厚生、農林、通産、運輸、建設の六省関係の二十三箇の補助を停止しあるいは削減せんとするもので、かつて唯一の立法機関たる国会が慎重審議決定いたしましたものを、
○杉山委員 もしも別に大してさしつかえのない問題であると思うならば、患者一同が熱望しているので、この熱望にこたえてやることが必要であります。国民全体の癩に関する認識を高めることはおおせの通り必要でございまして、この人たちに対して十分の同情と理解を持ち、そしてほんとうに一日も早く日本から癩がなくなるという事態をつくつて参りたいと思うものであります。そういう意味合いで、大しておさしつかえのない問題ならば
○杉山委員 国際的にも、あるいは学術的にもきまつた名はない。その国々において今言うような名称をつけておるというのでありますが、しかしそういうように伝統的な名前を持つているから患者が非常にこれをきらつておる。できるならば彼らが要求しておりまするように、ハンゼン氏病、こういう名前にしてほしいと思うのですが、そうすることにどういうさしつかえがあるのでしようか。
○杉山委員 同僚長谷川委員から大体癩に関して質問していただきましたので、できるだけ重複を避けて二、三の点をお尋ねしてみたいと思います。患者の要望の一つとして癩という名前をかえてほしい、ハンゼン氏病としてほしい。これは癩という名前をどうしてもつけておかなければならないのか。患者がそういうことを要求いたしますならば、これは何も大した問題はないのだから、そういう伝統的ないやがる名前をよしてそうして新しい名称
○杉山委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題になつておりまする戦傷病者戦没者遺族等援護法の一部を改正する法律案並びに各党共同の修正案に対しまして賛成の意を表するものであります。 二人の同僚もお話になりましたように、戦時中勇士として郷土から送られて参りましたにかかわらず、その病気のいかんによつていわゆる公務死でないというような関係からいたしまして、恩給もあるいは援護金また弔慰金もいただかない
○杉山委員 たいへんおそくなつて申訳ありません。 母子福祉資金の貸付の問題につきましては、私どもが以前望んでおつたところに一歩前進して参りまして、非常にこれはけつこうだと存じております。そういうような意味合いにおきまして、修正案に賛成し、なお修正部分を除いた原案に賛成いたします。 以上をもつて討論といたします。
○杉山委員 そういたしますと、この法案の問題になりまする精神衛生相談所というものが全国でどれくらいございましようか。これは法律にあるように保健所内に併置されておるものでしようか、その数をちよつとお示しを願いたい。
○杉山委員 先般保留しておきました厚生省関係の部分につきまして質疑をいたしたいと存じます。まず第一に精神衛生法の問題についてお伺いをしたいのでありますが、先般長谷川委員がお尋ねになりましたときに、精神病者がだんだんふえて行く、そうして現在は約三百五十万人ある、こういうお答えがあつたように聞きました。そこでだんだんふえて来るというのでありますが、最近数年間におきまして精神病者はどういうような傾向をたどつておりましようか
○杉山委員 関連して。今の地方鉄道軌道整備補助金の問題ですが、今承りますと約二十社にやられるだろう、二十八年度の予算では、いただいた資料では九百八十万円になつておりますが、もし二十九年度に継続されて行くとすると一億六百二十三万円になる、こういうことになつておるのですが、この法律によつて改正されるというと二千五百万円になる、こういうことになつておりますが、ここに二千五百万円という金が出ているからには、
○杉山委員 実は戦前私ども大阪の三島地方で、御承知のように、たくさんつくつておつた関係もございますので、一応そういうことがわかりますれば、われわれの地方の非常な参考になる、こういう点で、あらかじめその点を伺いたい、こういうふうに考えたわけであります。 そこで、先ほどもお話がございましたごとく、けしを栽培さすというのには、現在栽培しているものよりもより多くの所得がなければ、これは勧めてもできないと思
○杉山委員 そういたしますと、大臣はあらかじめ区域並びに面積を公示する、こういうことならば、先ほどお話の、二十九年度はどれくらいやるという大体の予想があるはずだと思うのですが、さきのお話ではそれはわからない、こういうようなお話でございましたから伺つたようなわけであります。
○杉山委員 私はけしの栽培について一、二伺つておきたいと思うのであります。 さきに滝井委員のお伺いしたところでは、戦前の栽培面積は千六百町歩ほどあつた、こういうことでございますが、二十九年度はまだ不明で、大体申請者の模様によつて決定する、こういうようなお話でございましたが、もし申請者がございましたならば、何ほどでも許すおつもりであるのか、まずこの点を伺いたいのであります。
○杉山委員 それでは、この法律が施行されましても、現在行き詰まつている地方財政にそう大した影響はない、こういう見通しのもとにこの法律が出されたというふうに解釈してよろしいですか。
○杉山委員 それでいろいろ今お話のような競輪の地方への払いもどし、そういうことによつて多少裏づけられますが、結局はやはり地方の負担になるというものがあるのでございますか。その額は一体どれくらいですか。
○杉山委員 先般来から、綱島委員あるいは川俣委員、けさは井手委員から、憲法論、原則論についていろいろ質疑がございましたが、聞けば聞くほど一層私どもの頭に納得の行かないものがございます。しかし、きようは、そういう論議をいたしましても同じむし返しになりまするので、私はおもに厚生省関係の問題について少しお伺いをいたしたいのです。 その前に、大蔵省の方も見えておるようでありますから、この法案関係によつて補助
○杉山委員 お話のように組合の中にははなはだおもしろくないものもございますので、それらを指導誘掖して行くという立場から、多少指導監督と申しますか、自主性に対しては一部抑制するようなことがあるということならば、私どももこれは認めて参りたいと思うのでありますが、そういう部分があまり強くなされますと、かえつて角をためて牛を殺すようなことになろうかと思いますので、指導誘掖をする場合には、協同組合の性格にかんがみて
○杉山委員 私は消費生活協同組合法の一部を改正する法律案について、先般お伺いいたしたのでありますが、なおいま少しお伺いをしておきたい点があるのであります。先般も申し上げましたが、消費生活協同組合の、こときは、これはどこまでも自主的な組合でなければならないと考えておるのでありますが、今度の改正案を見ると、どうも組合の自主的な部分を非常に侵害しておるというか、そういうような点が強く見受けられるのでありますが
○杉山委員 今柳田委員もお話になりましたように、本法案に対しましては、前国会において、両派社会党が政府案に対して修正の案を出したわけであります。私ども両派は、社会上最も気の毒な生活をしている、一歩誤れば生活保護になる人たち、この人たちこそ最も手厚い社会保険をやらなければならない、こういう立場からいたしまして、今柳田委員の仰せになりましたように、日雇労働者健康保険法の一部改正の政府原案に対して、修正案
○杉山委員 先ほど御説明の職域生活協同組合がたいへんうまく行つておる。これは当然だと思うのでありまして、いわゆる商人が入つて来る道の遮断もできております。また従事員も自分たちの仕事のかたわらやつて行く、また事務所の提供も受けております。そういうようないろいろの利点がございますので、職域の協同組合はお説のようにうまく発達しておると思うのであります。そういうような点は地域の協同組合には遺憾ながらございません
○杉山委員 御承知のように、今日の生活協同組合が資金面に悩んでおり、また多くのものはほとんどと申し上げるほど赤字になつておるのでありまして、そのために行き悩んでおることも御承知の通りであります。それゆえに資金面においていろいろと御援助いただくということも、生活協同組合の発展の上に大切なことだと思いますが、しかし今お話のような一億内外の資金では、今日の行き詰まつている協同組合を更生さすのにはどれだけの
○杉山委員 私はまず第一に消費生活協同組合法の一部を改正する法律案についてお伺いいたしたいと思います。生活協同組合一般の消費者に非常に大切なものであるということは、私どもは早くからこれを認めておるのでありますが、現在の情勢を見ますと、都市における発達は非常に遅々としておると申しますか、非常に微弱であります。政府自身も、その点は法案の説明の中で認めております。これは日本のような中小商人の非常に発達しておるところにおいて
○杉山委員 予算の点は大蔵省と御折衝の際にいろいろ了解済みであつた。だからそういう何パーセントにするかという問題は、今私は申し上げないとしても、法律に関する問題は少くとも、厚生省に関する問題は、厚生委員会に一応出すべきものである。それを関係のない大蔵省で削つてしまうという案を御承認になるということは実はちよつと承服しかねるのですが、いかがでしよう。法制局の方来ておりますか。
○杉山委員 あの法案を、私どもまだ不十分ですが拝見しますと、第二章が厚生省関係の分になると思うのですが、そういうように補助金を削るというような問題、あるいは法文の改廃をするというような問題を大蔵省の方面でやるということになりますと、今長谷川委員の述べられたように、医療扶助の問題においてすらもああいうような問題が起つておるのに、あそこに掲げております保育所なり母子扶助なりあるいは児童保護なり、性病予防
○杉山委員 大臣にお伺いいたしますが、数日前に補助金等の整理に関する法律案というのが閣議にかかつたということを聞き及んでおりますが、その節大臣は御出席でございましたでしようか。
○杉山委員 昨日大体伺つたのでそうでないかと思うのですが、六条の中に、政令で定める基準に従つてと書いております。その政令で定める基準とは、あとでお定めになるのかもわかりませんけれども、大体どういうような意向をお示しになつておるのか伺いたい。
○杉山委員 昨年度の予算には、たとえば塵埃処理などに対して、少々政府の補助があつたように記憶しておるのでありますが、こういうようなものについても、今度のものには見えない。地方の都市から、今言うような平衡交付金の額では、とうてい十分な処理ができないから、こういう問題についてもぜひ政府の適当な財政的援助がほしい、こういう熱烈な要望が、おそらく厚生省の方にも参つておるのだろうと思うのでありますが、私どもの
○杉山委員 昨日もお伺いしたのですが、なお残りについてお尋ねしておきたい点が二、三ございます。 それは第二条の2に、必要な技術援助というのがあります。それからその3に、技術援助並びに財政援助を与えることに努めなければならないということが規定されておりますが、技術援助というのは、どういうような援助をなさるのか。また財政的援助ということが書かれておりますけれども、私が予算書を調べたのでは、清掃法に関する
○杉山委員 今職員の不足というようなことのために狂犬病が急激に蔓延したということでありますが、今度の改正法によりますと、予防員というものを置く、その予防員は県庁の職員である獣医師である。こういう御規定のようですが、その県庁の職員で獣医師であるという方々が、ここにも数字を示されておりますが、あまりにたくさんないと思うのでありますが、それで十分かどうか、それがないときには嘱託の獣医師を置く、こういうことのようでもございますが
○杉山委員 お説のように、狂犬病のようなものは一日も早く絶滅していただきたいことはもちろんでありますが、今お話のように、非常な防禦の努力の結果ほとんどなくなつた。お示しの統計表によつても、十八年にはたつた一匹ですか、こういう数しか出ておりませんが、翌十九年には七百頭以上の数が出ておるのでありまして、これは満州から来てすぐにこういうふうにふえたということは、ちよつとおかしいのですが、何かこれは統計上の
○杉山委員 今御説明を伺いますと、狂犬病が漸次減少して来た、こういうようなお話でございましたが、いただいた資料を見ますると、必ずしもそうでないようであります。ある一定の高い時期から比較いたしますと、あるいは最近は少し下つたような傾向もありますけれども、示された二十二年度から見ますと、必ずしもそうではないようであります。そこでいただいた資料によりますと、昭和九年ないし十八年は非常に減少いたしておるのでありますが
○杉山委員 仰せのように各村々に国民健康保険がございますれば、今の点は解決するのでありますが、遺憾ながら今日までいわゆる補助がなかつたせいで、あつた村もつぶれたという点が多うございまして、また御承知のような農村の状態でございますので、医療の問題でずいぶん不自由をいたしておると思うのであります。またそのために一層貧乏しておる、こういう点もございますので、私は先ほど申し上げたように、生活保護全体でなしに
○杉山委員 今そちらのお話では、農村もお百姓さんたちが土地がある、あるいは家屋があるということで、別に機械的取扱いはせぬ、こういうお言葉でございましたが、御承知のように、農村での大部分と申しますか、五反以下の耕作者は、月収にいたしますると、約六千円内外の人々であると思うのです。御承知のように、いわゆる日雇い労務者が一日二百八十円と見て二十日就労いたしますと、五千六百円、この日雇い労務者の人と大体似たり
○杉山委員 御異議なしと認めます。よつて村上勇君は委員長に当選になりました。 委員長に本席を譲ります。 〔村上勇君委員長席に着く〕
○杉山委員 これから会議を開きます。 私が年長者でありますので、委員長が選任されますまで、衆議院規則第百一条第三項によつて委員長の職責を行います。 ただいまより委員長の互選を行います。
○杉山元治郎君 ただいま上程になりました自給肥料増産特別措置法案につきまして、提案者の一人として提案の説明を申上げます。 現下食糧増産は国家の至上命令とも言うべきものであります。増産には深耕と多肥が不可欠の条件でありますが、元来わが国の土壌は酸性のものが多く、しかるに化学肥料を多く施しますことは、いよいよ酸性化し、土壌を悪変することは周知の事実でありまして、これらを防止し、土壌生産力の増加をするにはぜひ
○杉山委員 たいへん詳しく、聞かないことまで、御答弁いただいて恐縮するのでありますが、実は私のお伺いしたい点は、今お話の早期に習慣をつけるという意味で、いわゆる食生活の部分をもつと小さい時代からやる方がいいという話はよくわかるのでありますが、なおもう一つ私の厚生省に特に伺いたかつた点は、小中学校の義務教育の子供にも給食する必要があるが、特にそれより以下の幼稚園なり保育所の子供の方になお一層必要じやないか
○杉山委員 量はそれで大体わかりました。この法案は学校給食という名前のように、内容を見ますと義務教育だけに限られておるようであります。私どもは心身の健全な発達を期するのには、どうしてみてももつと小さい時代から十分の給食を与えて行かなければならない、こういう考え方を持つております。これは普通の農作物の栽培にいたしましても、あるいは動物を飼育いたすにいたしましても、やはりごく幼年のときに十分な飼料を与えて
○杉山委員 私は教育一般の行政の問題につきましては、後日お伺いするといたしまして、本日は時間もございませんようですから、学校給食の問題だけについて、一、二点お伺いいたしたいと存じます。学校給食が一時打切られようといたしましたときに、全国からほうはいとしてこれを継続するようにという要望のあつたことからいたしましても、給食の必要なことはわかり切つておるのであります。この意味からいたしまして、今回超党派的
○杉山委員 建設省の方にお伺いいたしたいのでありますが、政令によつて定める地域並びに異常の堆積だと予想される場所の土砂を排除いたしますために、大体どれほどの費用がいるという予想なり見積りができておりましようか。
○杉山委員 提案者のお心持なり御説明はよくわかるのでありますが、そういうようになりますと、都道府県においてこれは異常だと認識いたしますときに、おのおのそこに差異があつても、都道府県がそういうふうに認識しておればそれでいい、こういうことになるのであります。そうすると、認識の相違によつて、多少都道府県によつて相違が出て来るだろうと思うのですが、そういう点について私は心配するから、何かそういうような問題について
○杉山委員 堆積土砂の排除に関する特別措置法案をおつくりになつたことに私は敬意を表するのでありますが、提案者である参議院の方に一つ伺い、またそれに関連して、建設省の方がおいでになるならば、お伺いしてみたい点があるのであります。 先ほどからのお話で、政令によつて定めるということによつて地域がよくわかるのでありますが、さつき御説明のありました異常の程度ですね、これは非常に抽象的なお言葉で、いかにも異常