1961-04-18 第38回国会 参議院 社会労働委員会 第22号
○政府委員(太宰博邦君) 補足説明を若干いたさせていただきたいと思います。 お手元にお配りしました法案参考資料の七ページにこの法案の要綱がございますので、便宜この要綱に基づきまして申し上げることといたします。 先ほど提案理由で申しましたように、これは社会福祉施設に従事します職員の処遇改善の一つとして、退職手当について新しい制度を設けたわけでございます。現在民間の社会福祉施設におきましては、退職手当
○政府委員(太宰博邦君) 補足説明を若干いたさせていただきたいと思います。 お手元にお配りしました法案参考資料の七ページにこの法案の要綱がございますので、便宜この要綱に基づきまして申し上げることといたします。 先ほど提案理由で申しましたように、これは社会福祉施設に従事します職員の処遇改善の一つとして、退職手当について新しい制度を設けたわけでございます。現在民間の社会福祉施設におきましては、退職手当
○太宰政府委員 結核の後保護施設は、現在全国に公立のものが二十三カ所、民間が三カ所、二十六カ所ほどのものがございます。年々二、三カ所程度の増であります。細々としたという御意見もございますが、それはそれなりに相当の成果を上げておりまして、大体そこで訓練をいたしまして社会復帰をはかっておる中で、約七割ほどは復帰しておるというようなことでございます。なお十分でない点は、これはあると思いますので、私どもさらに
○政府委員(太宰博邦君) 申し上げるまでもなく、売春防止法は、片方におきましてそれの取り締まりの面、それから一方におきまして婦人の保護更生というものをねらっているわけでございまして、そのために各府県に相談所あるいは施設、あるいは婦人相談員等も置きまして、ただいま努力しているわけでございまして、それぞれ関係者一同努力しておりまして、相当の成果は上がっていると思います。ただ、これは木下委員御承知の通り、
○政府委員(太宰博邦君) 昨晩のあれは、ニュースは私ちょっと聞き漏らしましたが、日赤の病院というもののあり方、極端なことになりますると、日赤がはたして病院というものを持っている必要があるのかどうかというようなことは非常に根本的な問題でございまして、こういうような点は、なかなか簡単に結論が出る問題じゃございませんけれども、先ほどお答え申しましたように、今日の日赤のいろいろな問題点というものを検討して参
○政府委員(太宰博邦君) 先日の衛生部長の話の中に確かにそういうような点があったと思いますが、まあ数字をおあげになりましたように、この金額それ自体は多い少ないというよりも、全体の病院経営の中の経費からいえば、これはほんのわずかなものでございますが、もちろんかような問題につきましても、国から何ほどかのてこ入れということも考えてやって負担を少なくしてやったらどうか、こういう御趣旨かと思うのでありますがこれは
○政府委員(太宰博邦君) 日赤の病院ストにつきましては、今日に至るまでまだ一応のまとまりもつかないという状況で、はなはだ遺憾に存じておるのでありますが、問題になります点をだんだん考えて参りますると、いろいろな点にやはり問題があるようであります。当面の問題といたしまして、さしあたりいろいろな要求を組合の方から出しておりますが、その中心をなしますものは、一律五千円のベース・アップ、それに伴って最低一万円
○政府委員(太宰博邦君) 日赤の使命というもののうち、これは病院経営以外の点がございます。それはちょっと除きまして、病院経営の面にしぼって私は申しますれば、これは大体日赤の従来の方針によりまして、それぞれの病院でもってまあ独立採算と申しますか、そういうような形で今日運営して参っておる。厚生省の方から申しますれば、これは公的医療機関に属するわけでございますので、公的医療機関というものの一つといたしまして
○政府委員(太宰博邦君) だんだんと御質疑の模様承っておりまして私どもも日赤がその使命を十二分に達成するように何とかいたしたい、かように考えておりますが、だんだん赤十字の方で御検討いただいておりますが、やはり問題は簡単ではないようでございまして、相当根本的な点にまで触れてくるような感じがいたします。先ほども日赤の方からお話がありましたふうに、審議会を開かれて、検討されておられるようでありますが、その
○太宰政府委員 大体実収入の中で保護費でもらっておりますのが半ばより少し弱、それから稼働の方が半ばより少し多い、まあ大ざっぱに申してほぼ半々くらいと思います。十月あたりにいきますと保護費の方は半ばより下がりまして、四七%くらいになっております。
○太宰政府委員 大体五六%程度が世帯主ないしは世帯の中で稼働する人がいる、残りがお話しのように老齢なり疾病その他の原因によって稼働できないものだ——もちろん時々刻々若干の変遷はございますが、大体その辺の見当と存じております。
○太宰政府委員 今担当の局の君がおりませんので、私から申し伝えますが、郡市町村別ということでございましたが、一応最低の単位までのことでありますので、その辺がはたして御期待に沿い得るかということはお答えできませんが、極力御趣旨のところはお伝えいたします。
○太宰政府委員 私どもの今手に持っております資料は昨年の四月でありまして、医師につきましては、たとえば国立病院、平均年令三十五才、で四万七百二十九円と一応出ております。これは職種別役付も含めたものでございまして、毎月きまって支給する俸給額であります。見合います日赤の分が、平均年令は三十六・九で若干上回りますが、平均給与が四万六千三百五十八円、こういうふうになっておりますので、やはり若干よかろうと思うのであります
○太宰政府委員 日赤の病院の職員の給与につきましては、大臣が今お答え申しましたように、それぞれ支部によって独立採算をとっておりますので、必ずしも一様とは申せませんが、かりに平均で申しますと、国家公務員に比較しましてお医者さんはやや日赤の方がいいように私ども承知しております。これはやはり日赤といたしましても、お医者さんのいいのを集めるという必要性は、独立採算制をとっているだけにより強いものがあると思うのであります
○太宰政府委員 便宜私が先に御答弁申し上げますが、お話のように、日本赤十字社が特殊法人としてあるのでありまして、いろいろ国際的また国内的にも社会事業の方面ないしは病院を持っておりますので、医療の面というもので幅広く活動いたしております。その場合にいろいろな数多くの従業員がおるわけでありまして、この従業員の処遇の問題につきましては、私どももあとう限り、これがそういう心配なく働けるよう考慮してもらうように
○太宰政府委員 二十八年の暮れころでありましたが、実地監査に行きまして、二十七年度の決算をやるようにということをそのときの監査で申したことは事実であります。ただそのときの経理状況というものが、関係帳簿がやはりそういう事件がありまして裁判所の方で押収した、そういうことのために報告がまだなされていない、こういうふうに承知しておる。ただいま大原委員はすでに返っておるということでありますれば、その返っておりまする
○太宰政府委員 御指摘の広島の静養院の問題につきましては、前々からいろいろ問題がありまして、私どもも心配しておるわけであります。厚生省といたしましても、実地を監査いたしまして、改善命令を出したこともございます。その一部はすでにこちらの指示通り改善されておる点もございます。また、一部につきましては関係の帳簿等がまだ手元に戻ってきていないというために、まだそれが解決されていないという面もあることは事実でございますが
○太宰政府委員 今回基準を引き上げます分につきまして、その非稼働なら非稼働世帯のエンゲル係数がどのくらいになるかということにつきましては、その年齢構成、その性別、そういうようなものにつきましてのこまかい展開をいたさなければなりません。ただいまその展開の作業をいたしておる段階でございますので、これはもう少しお待ち願いたいと思います。
○太宰政府委員 御承知の通りエンゲル係数と申しますのは、その世帯の消費支出の中に占める飲食費の割合、これはやはり実態でもって調べてみるべきが正しいものと考えます。生活保護世帯は、申し上げるまでもなく約その半ば以上の人は何らか稼働いたしております。従いまして、その他の稼働収入というものがありますので、この基準だけでもってそれを論ずることは必ずしも正確ではないと私どもは考えておる次第であります。
○太宰政府委員 生活扶助の基準を一八%引き上げました根拠は、大体生活費の中で最も基本をなします飲食物費につきまして、栄養審議会及び昭和三十三年度国民栄養調査というものを参考にいたしまして、これは積み上げ計算をいたしまして、飲食物以外の経費につきましては、大体同じような低所得水準にありまする家庭の実態調査というものとの比較におきまして、まず一般の世帯でこの程度のその他の経費でもってまかなっているという
○太宰政府委員 お尋ねの低消費水準世帯の人数でございますが、先ほどの一千万人というのはだいぶ古いときの資料でございまして、私どもの最近のあれは、御指摘の厚生白書にございますように、今日では大体百六十万世帯で約七百万弱というふうになっている。その数字から見ましても、二十九年当時は二百万世帯ほどであったから、ずっと減っておる。それだけ生活のあれが改善されておるというふうに考えていいと思うのであります。ただ
○太宰政府委員 二六%の改善をいたします際に、私ども考えました際に、使いましたデーターといたしましては、栄養審議会において、これは厚生大臣の諮問機関でございますが、これ調査、これも一つのデーターといたしたわけであります。それの内容はあとでお届けしてよろしゅうございます。
○太宰政府委員 便宜、先に私から事務当局の見解を申し上げまして、あとで大臣から答弁申し上げます。 お尋ねの二六%引き上げ云々というのは、これは生活保護全体でございませんで、申し上げるまでもなく、そのうちの生活扶助に関する分でございます。これは最近の生活扶助の基準を、私ども昨年の夏以来ずっと検討して参りましたところ、全般的にこれをもう少し上げる必要がある。特に最近における一般の国民生活水準の向上というようなことの
○政府委員(太宰博邦君) 先ほど来御審議の模様十分傾聴いたしております。私どもの範囲でできますことにつきましては、従来とも努力しては参ったつもりでありますが、なお一そう努力いたします。それから麻薬の問題、あるいは何ですか、にせあんま、もぐりあんまですか、こういうのは主管局が違いますので、帰りましてその方に伝えまして、次回もしお呼び出しがありますれば、十分調べて参るつもりでございます。
○太宰説明員 お尋ねのように、この問題は関係のあります各省が力を合わせて総合的にやらなければ、なかなか効果の上がらないものであることは事実でございます。政府部内におきましてもすでに昨年度から寄り寄りそういう相談をいたしながら参っておりますが、ただ遺憾なことには、これは厚生省が中心になってというお話でございますが、なかなかそういうことではうまくいかぬ点もございますので、ただいまのところは内閣の審議室が
○太宰説明員 政府といたしましては、一応十カ年の計画をもちまして、こういう部落のいろいろな問題、それは御指摘の通り経済の問題もございますし、環境改善の問題もございますし、またいわゆる社会教育という問題も含む総合的な問題があるわけでございますが、それを進めて参りたい。それにつきましては、中央でも熱意を傾けますと同時に、その地区の方々及びその当該地方公共団体みんなが力を合わしていくような方向にこれを持っていきたい
○太宰説明員 これは少し古い、三十三年度で調べたものでありますが、大体私の方で対策を構ずべき地区といたしまして、約三千七百、そこにおられまする人口が百十六、七万ある、こういうような一応の考えを立てております。
○政府委員(太宰博邦君) 確かに二十八条で救護員を確保するように法律上義務づけてございます。まあこういうことについて義務づけるからには何か国の方で助成をすべきじゃないかという御趣旨の御質問じゃないかと思いますが、御案内の通り、赤十字は赤十字としての一つの根本的な建前というものがあるように承っております。これは坂本委員もお詳しいかと存じますが、まあみだりに国の助成というものにたよるということは、赤十字
○政府委員(太宰博邦君) これは格別、特別な意味がないのでございまして、日本赤十字社法に基づいて日本赤十字社が行なう業務というものが規定がございます。それの全般をさすものと考えます。
○政府委員(太宰博邦君) ちょっと私の記憶で申し上げるわけでございますが、三十六条の報告は、これはときどきやっておりますが、立ち入り検査はやったことはなかったかと思います。それから監督処分、これもございません。それから三十九条のこれは、災害救助の設備等について助成をしたことがございます。
○太宰政府委員 政府の監督でございまするから、必要な程度において従来やっておるわけであります。今日の病院ストの問題につきましては、先ほど午前中日赤の当局が申し述べましたように、なかなかむずかしい問題であることは、私どももその通りだと思います。ただこの日赤の中の労使の争い、これは病院の使命にかんがみましても、極力お互いでもって話がつくものであるならば、これはお互いが話をつけるように進めておりまして、またどうもそれでは
○太宰政府委員 日赤全般に関しましては、厚生省の中で社会局が主管局になっております。まあ法律にも、日赤法の三十何条でありましたか、監督の権限を持っておる。私の方でも随時、場合によりましては向こうから報告を徴したり、それから指導というほど大げさでございませんけれども、相談にあずかっておるというようなことは従来やっております。
○太宰政府委員 私は間違いないと思います。
○説明員(太宰博邦君) 私どもといたしましては、なかなか、生活保護費というものは、申し上げるまでもなく、最低生活の問題でございますので、長期計画というふうにはなかなか乗りにくい面がございますので、そこまで考えておらぬわけでございます。ただ、最近非常に一般の国民経済なり生活水準もだんだん伸びて参っております。特にそういう、先ほど申し上げましたように、今後飛躍的に伸びるというような場合に、そういう一般の
○説明員(太宰博邦君) これは何も厚生省の明年度の予算の折衝にまあ有利な面もございましょうし、また、不利な面もあるかもしれませんが、格別そういうものに重きをおかないで、ただ適正なる判決を求めるについて、私ども不幸にして、なお納得できない点がある、こういう意味で控訴した次第でございます。 なお、明年度の予算において、生活保護法のそれぞれの基準の改善を要求しておりますことは御指摘の通りでございますが、
○説明員(太宰博邦君) 便宜私からお答えいたしますが、お尋ねの東京地方裁判所のいわゆる朝日事件に対する判決を私ども検討いたしましたわけでございますが、お話にもありましたように、入院患者の日用品費の六百円が不十分である、それから療養所における給食の際に補食というものを認めるべきである、こういう二点が中心のようでございます。私ども検討いたしました結果、その点につきましては、不幸にして納得できない点がございますものですから
○太宰説明員 便宜私から御答弁申し上げます。最初に内職の場合の勤労控除でございますが、それは先ほど大臣からお答え申し上げましたように、今の私どもの仕組みでは、その勤労の度合いによりまして、それに必要な経費として、その収入の中からその分だけ有利に解釈して、保護費の中にその分だけ入れてあげる、こういう制度をとっておる。その中に内職は私の方で見込んでおるわけであります。額は飲食物その他の経費と合わせまして
○説明員(太宰博邦君) まあ国があえてどうこう処置いたしませんでも、地方公共団体は、当然自分の県に住所を有しますいわゆる県民の方々の福祉をはかるということは当然のことでございまして、私どもといたしましては、むしろその実態の点について指導の強化、あるいはまた、こういう問題は、申し上げるまでもなく非常にむずかしい問題でございますので、一般の方々の協力と申しますか、また道徳的な観念の向上と申しますか、そういうもののやっぱり
○説明員(太宰博邦君) 第一番の補導処分に対して何か厚生省の力で意見がないかというお尋ねでございますが、私どもの耳にいたしますのは、先ほど御指摘もありましたように、六カ月という期間がはたしてこれでいいだろうかということを私ども伺うことがございますが、先ほど法務省の方の御答弁でも、実施後間もなくでもあるから、十分慎重に検討してというお話、私はそれでけっこうであろうと思います。こういうことでございまするから