1981-03-16 第94回国会 参議院 予算委員会 第10号
○国務大臣(中川一郎君) いま申し上げたような利益誘導はなかったと存じます。ただ、電源特会あるいは電源三法による地域振興の道はあるということははっきり申し上げましたし、予土線についても、地域経済が盛んになり、物の動き、人の動きが活発になれば、国鉄は国鉄としての使命が残るという話もありましたが、やってくれたら残すとか、あれをやるとかこれをやるとかというようなことは言っておりません。
○国務大臣(中川一郎君) いま申し上げたような利益誘導はなかったと存じます。ただ、電源特会あるいは電源三法による地域振興の道はあるということははっきり申し上げましたし、予土線についても、地域経済が盛んになり、物の動き、人の動きが活発になれば、国鉄は国鉄としての使命が残るという話もありましたが、やってくれたら残すとか、あれをやるとかこれをやるとかというようなことは言っておりません。
○国務大臣(中川一郎君) 私も現地に参りまして、原子力の必要性、安全性、地域振興の観点から、よく皆様の理解を得るようにいたしましたが、利益誘導などということは一切いたしておりません。
○国務大臣(中川一郎君) 私は一カ条一カ条についてまだ意見を持ち合わせておりません。自由民主党は改憲政党である、戦後弱体化政策をねらったものである、これは改めなきゃならない、こういうことでございまして、どの条文との条文についてどうこうという意見を申し上げたことはありません。
○国務大臣(中川一郎君) 農業は、大事な食糧——国家安全保障にも関連する食糧をつくっているということ、それから、農民は国家民族の魂であるということ、したがって、この二点から、ただ経済合理性で、国際分業論というようなもので処理すべきではない。やはりしっかりした民族をつくり、食糧の自給率を高めるという崇高な精神で農政をやっていかなきゃいけない。その場合考えなければならないのは、やっぱり国民の必要なものをつくるというところからいくならば
○国務大臣(中川一郎君) 私も昨年秋フランスを訪ねまして、わが国と同じ自給率の悪いフランスにおいて先見性をもって原子力の研究開発が進んでいるだけじゃなくて、立地についても九〇年代には七三%に持っていく、わが国が現在三〇%ということになっておりますことを考えても、非常におくれておる。この点、わが国がまだ安全性について国民の理解を得られないこと、またフランスではイデオロギーを超えて、社会党の方も共産党の
○国務大臣(中川一郎君) わが国の科学技術は、戦争目的にはこれをしないという基本原則を堅持しつつ、やはり二十一世紀に向けて科学技術の振興なくして日本の平和も繁栄もない、こういうことから科学技術立国を目指して、ことしはかなり予算の面においても、あるいは研究調整費といったようなもの、あるいは関係閣僚連絡会ができる等、あるいはわが党においても大事な柱の一つとして取り上げる等、かなり前向きになってきたわけでございます
○国務大臣(中川一郎君) 確かに、そんなに安全な物なら東京湾にとか、極端な場合は中川さんの選挙区にとかという声もないわけではないのでございますけれども、この点に対しては、安全ではあるけれども、国際基準がより安全なところにやるべきであって、やっぱり人間社会の手の届くところに置かない方がよろしい、こういう国際的縛りがあってやろうとしてもできないのであるから十分理解してほしい、こういうことで説明をいたしておるところでございます
○国務大臣(中川一郎君) 原子力廃棄物の海洋投棄は、国際的な基準に従って安全性を十分踏まえた上で海洋投棄を考え、昨年の八月から四回にわたり、関係国へ安全性についての説明会を行っております。かなり理解をいただいておりますが、まだ最終的な結論を得ておりませんで、これからもねばり強く、理解が得られるように努力をしていきたいと考えております。
○国務大臣(中川一郎君) 当庁では情報公開の手続に関し内部規程を定め、これに基づいて閲覧窓口を設置するなど、組織体制の整備を図って、なるべく公開すると、こういったてまえでやっております。
○国務大臣(中川一郎君) 私は憲法については、自民党の政綱に、占領憲法は弱体化政策の一環である、日本をしっかりしたものにするためには自主憲法を制定しなければならないと自民党の政綱にはっきり書いてありますから、自民党に入党して今日まで憲法改正をうたい続けて圧倒的支持をいただいておるわけでございます。いきさつについても、そのようなことを知っておりますから、自主憲法をつくりたいなあと、こう思っておるわけでございます
○国務大臣(中川一郎君) 後でまた総理からお答えいたします。 原発推進派町長がリコールで町長の資格を失ったことは、原子力を預かる政府として、特に担当大臣として残念であったと思っております。ただ、あすこの場合そのほかのファクターもありまして、必ずしも原発不賛成という声が圧倒的であったとは思っておりませんが、ああいう結果が出たことに着目をして、今後とも地域の皆様方の理解を得られるように最善の努力をし、
○中川国務大臣 このことで特別発言するとは思いませんが、もし方針が誤ったようなことがあれば、閣僚としての責任は守っていきたい、こう思っております。
○中川国務大臣 私は外務大臣でないからよくわかりませんけれども、国連その他におきまして、核兵器廃絶についてはわが国はわが国なりにそれなりの努力をしているように思っております。私どもも政治家として、また原爆を受けた日本人として、核兵器がなくなることをこいねがっているわけでございます。
○中川国務大臣 私の方が担当いたしております原子力の開発利用は、昭和三十年にできました原子力基本法に基づいて、平和の目的に限るということになっておりますし、御承知のふうに昭和四十二年には非核三原則というものを政府の基本的な姿勢としてとっておりますし、あるいは昭和五十一年でしたか、核不拡散条約に批准をいたしております。こういったことでございますので、私としてはもう平和に限る、間違っても原子爆弾をつくるというようなことはない
○国務大臣(中川一郎君) 第九十四回国会に当たり、科学技術庁長官といたしまして、所信を申し述べさせていただきます。 国際的な石油供給の不安定性から、いまやエネルギー問題は世界的な問題となっております。とりわけ、わが国は、石油を初めとするエネルギー資源に乏しく、エネルギー源の七割を占める石油については、そのほとんどすべてを海外に依存しており、エネルギー自給率はわずかに一割程度にすぎません。 このような
○中川国務大臣 私は、科学技術庁長官に就任いたしまして、八〇年代、二十一世紀に向かってエネルギーの問題等科学技術の問題はわが国のみならず世界人類の大きな課題である、こう思いまして、予算の面あるいは制度の面等で科学技術立国元年を目指して努力してきたつもりでございます。 かくて昭和六十年に予定されております科学技術博覧会はこういった観点から大きな意義を持つものであろう、国民に対して多くの認識を持っていただく
○中川国務大臣 スリーマイルアイランド事故によりペンシルバニア州及びニューヨーク州北部などで新生児の死亡率が増加したとのスターングラス教授の研究報告については、報告の詳細を入手しておりませんが、専門家などの意見を聴取してまいりました現段階において、とりあえず次のことが言えるかと存じます。 まず第一に、米国原子力規制委員会の調査結果によれば、スリーマイルアイランドの事故により環境に放出された沃素は微量
○中川国務大臣 海洋博の場合もあるいは万博の場合も、関係閣僚会議が設置されております。そこで、今回の科学技術博覧会におきましても、先ほど局長からお話がありましたように三月二十六日には実質上正式に国際的に認められる、こういうことになりますので、その認められた段階で関係閣僚会議を設置したい。この閣僚は総理大臣が指名することになっておりますので、恐らく私を含めて関係閣僚が担当することとなり、特に私が中心になってやっていくことになろうと
○中川国務大臣 相手のあることですから何年先とは言えませんが、なかなか厳しいものがあります。しかし、努力の結果がなり理解の得られた面もあり、また非常にむずかしい部面もあり、両面ありますが、数年というようなことではなくて、なるべく早くいたしたいものだ、また、やってやれないことはないのではないか、しかし相当努力は必要だ、こう思っております。
○中川国務大臣 いろいろ検討いたしましたが、過去のいきさつその他等を踏まえ、やはり「むつ」を大湊にお願いするということで意向打診を行い、何とか話し合いがつけられないかと思って、鋭意努力をしているところでございます。
○中川国務大臣 東海村の再処理工場で相次いでトラブルが起きたことはまことに遺憾でございまして、私どもとしてもまことに申しわけないことだと思っております。 幸いにして安全性については確保されておる。若干のトラブル、故障があったことではございます。そこで、こういうことはあってはならないことでございますから、管理体制をしっかりやるように、また原因をよく究明して、しっかりした措置をとるように、動燃の理事長
○中川国務大臣 石油事情が厳しくなった今日あるいは将来に向かって考えますときに、省エネルギーに並んで代替エネルギーの開発ということは、国際間の最大の課題となっております。わけてもエネルギー自給率の少ないわが国にとっては、日本が生き抜いていくための最大の課題だと言っても言い過ぎではないかと存じます。 その場合、やはり原子力発電というのが大きなウエートを占めてこなければなりません。もちろん石炭やあるいは
○中川国務大臣 今日まで科学技術会議が科学技術会議としての機能をりっぱに発揮はしてまいりましたが、一段とひとつ機能を強化したい、こういう空気が強まりまして、それにはやはり先ほど申し上げた調整費を持つ必要があるだろう、そのことによって実効ある調整ができるということから、三十三億円調整費として要求、予算の中に認められたわけでございます。 現在、この調整費の使い方を含め、科学技術会議のあり方、調整機能の
○中川国務大臣 御指摘のとおり、わが国が、資源小国あるいは国土の狭小、こういう厳しい条件にもかかわらず、世界からうらやまれるような今日の経済を築いた大きな基礎をなしたのは、科学技術を導入しあるいは開発し、そういった科学技術によって今日の経済があると言っても過言ではないと存じます。さらに、今後資源が厳しくなってきた将来のことを考えますと、いよいよ科学技術というものがクローズアップしてこなければならない
○中川国務大臣 いまのところは全く予定ありません。ましてや、放射線や放射能を現実取り入れての試験ということになれば、地元の了解なしには全くできないわけですから、これをやったから地元に不安を与えるというようなやり方はしない。 それからもう一つは、それじゃ将来あそこに投げるのじゃないかという御心配もあるようですが、私が決めるなんという時代じゃなくて、三十年先、五十年先ですけれども、学問的に言うと、ああいう
○中川国務大臣 原子力発電が必要であることについては世界的に定着していると思うのです。その場合問題なのは、低レベルの廃棄物とハイレベルの廃棄物をどうするかということでございまして、これは世界共通の悩みでございます。日本も避けて通れない。ただし、低レベルについては、世界じゅうがもう海洋投棄は定着をしている。そこで日本も海洋投棄からまず始めようということでお願いしているわけですが、これはあくまでも、安井委員御指摘
○中川国務大臣 国際科学技術博覧会の準備及び運営のために必要な特別措置に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 御承知のとおり、国際科学技術博覧会は、昭和六十年に茨城県筑波研究学園都市において開催されることとなっております。 本博覧会開催の目的は、二十一世紀を展望し、人類の豊かな生活を創造する科学技術のビジョンを示すことにより、国民の科学技術に対する理解を深めるとともに
○中川国務大臣 第九十四回国会に当たり、科学技術庁長官といたしまして、所信を申し述べさせていただきます。 申すまでもなく、科学技術の振興は、経済発展の原動力であり、国民生活向上の基礎であります。 とりわけ、石油を初めとする物的な資源に乏しく、狭い国土に多数の国民が生活しているわが国が、この厳しい制約を乗り越え、二十一世紀への発展の礎を築くとともに、世界の進歩に貢献していくためには、わが国民の英和
○中川国務大臣 エネルギーが非常にむずかしい時代を迎えて、代替エネルギーというふうになります。その場合、たとえば太陽熱をどうだというような人があるのですが、仮に浜岡の百万キロワット程度の発電をやるとすれば、現在技術では大体ゴルフ場百ぐらいの用地が必要だ、こういうことで実現性は量的に非常にむずかしいというものでございます。地熱についても、現在は五万キロワットがせいぜいでございまして、百万キロワットをやるなんということはなかなか
○中川国務大臣 御承知のように、科学技術庁は通産省がまず一義的に安全審査をしたものをダブルチェックすることになっております。浜岡の第三号発電所については現在審査中でございまして、まだ結論を得ておりません。ただ言えることは、不破委員が言ったように地震が起きたら液状になってしまうというようなことは全然ありませんで、表土は全部はがしてしっかりした岩盤の上にやりますから、新潟のような表土の中にやればいろいろな
○中川国務大臣 原子力開発利用の必要性については、もう国民の大方の皆さんが理解していらっしゃるんじゃないかと思います。エネルギーが厳しくなってきて、省エネルギーにも限界がある、代替エネルギーとしてサンシャイン等もありますが、量的にもコスト的にもまとまって代替でき得るのは石炭あるいはLNGもありますが、やはり一番は原子力である。特にフランスなんかは日本と同じ事情にあるわけですが、電気の七三%までは原子力
○中川国務大臣 九条がなるとかなんとかじゃなくて、これはわが党の、昭和三十年に自由党と民主党が一緒になって政党をつくった際に、憲法に対する改憲の考え方が述べられておりますが、これは九条なんとかいうことじゃなくて、全体としてそういう思想の持ち主である、九条については、先ほど申し上げたように疑義がないようにすべきである、こういうふうに思っております。
○中川国務大臣 おおよそ国を守る自衛隊というものは、非常に重要な国家繁栄の基礎をなすものだと思います。それが憲法違反であるとかどうとかと言われるような議論が一方にあることは残念である。もう統一して、そういう議論がなくなるように現行憲法を解釈するか、もし議論があるならば、そこは合意の得られる姿にしたいというのは常識ではないかと思っております。 ただし、いま憲法を改正するとは、鈴木内閣のもとでは言いません
○中川国務大臣 原子力開発利用に当たりまして、廃棄物処理問題というのは非常に重要な問題でございます。そこで、昭和五十年十月の原子力委員会が決めました基本方針に従って処分をするということになっております。 御指摘のように二通りございまして、低レベルのものと高レベル。低レベルの放射能廃棄物につきましては、大体法律その他基準が決まりまして、まず海洋投棄をやろうということの方針が決まり、諸外国あるいは国内
○国務大臣(中川一郎君) 昭和三十八年の豪雪を受けまして、昭和三十九年から国立防災科学技術センターに雪害実験研究所を、これは長岡でございますが、それと新庄に支所を設けまして、今日まで試験研究、実験をやっております。特にことしは大変でございますので、特調からも経費を回して研究することにいたしておりますが、かなり成果がいままで上がっているんじゃないかと思います。たとえば道路用高速ロータリーの除雪車の開発
○中川国務大臣 私が出席することは、科学技術庁が後援するから出席するわけではございませんで、私は、日本はいい国である、日本に生まれてよかったとしみじみ感じております。日本人に生まれたことに感謝をし、さらに愛国心を高揚して、よりよい日本国をつくりたい、こういうことで、要請がありましたから行くのでありまして、科学技術庁としてやるという意思はございません。
○中川国務大臣 一%というのは、わが国の経済力等から見て一%が必要であるというシビリアン的な……(山口(敏)委員「三%」と呼ぶ)いや、一%ということが決まっておるわけですね。とりあえずは〇・九%ということで努力をしている。しかし、専守防衛ということで、守るだけでいくということになれば、相撲でも、立ち合いに向こうがぶつかってきてからやるというようなことであれば横綱でも十両になかなか勝ち切らないのではないかということになれば
○中川国務大臣 竹田統合幕僚会議議長の発言の趣旨は三点ございます。 第一番目には、専守防衛というものは非常に犠牲の伴うものである。これは軍隊の犠牲のみならず住民の犠牲も伴う、こういうことが第一点でございます。 第二点は、徴兵制度を政策的にとらないということはいいにしても、憲法十八条等からいって支障があるということになれば、これは自衛隊の士気といいますか、そのものにも関係することである。 第三番目
○中川国務大臣 御指摘のように、東京の直下型地震というものはマグニチュード七ぐらいの中型地震と言われておるということ、もう一つはノイズ、東京ではいろいろな建物工事とかその他のノイズがあって観測がしにくいということ、こういうことでなかなか予知体制ができにくいところではありますが、科学技術庁としても、この間不破委員も観測いただいたそうですが、三千メートル級の深井戸三基もつくりまして相当積極的に取り組んでおります
○中川国務大臣 不破委員御指摘するまでもなく、原子力行政で一番大事なのは安全性でございます。必要性についていま国民の間に反論はないのでございますけれども、安全性ということが一番重大な関心があるところでございますから、御指摘の気持ちはよくわかるのでありますが、いま通産省では通産省での安全審査を終えたところでございます。 そこで、わが国ではダブルチェックと言って、役所側の安全審査だけでは事足りない。やはり
○中川国務大臣 原子力の立地問題についてはいろいろと考えなければなりません。したがって、地震が来た場合の予想される地震にさらに安全性を持って大丈夫だという確信を得てからやるということでございまして、三号炉については通産省の安全審査を終えまして、いま科学技術庁のいわゆるダブルチェックによる原子力安全委員会の審査を経まして、もし危険なところがあればやりませんけれども、安全であるという確信を得た上で初めて