1982-02-24 第96回国会 参議院 エネルギー対策特別委員会 第2号
○国務大臣(中川一郎君) 第九十六回国会に当たり、科学技術庁長官といたしまして所信を申し述べさせていただきます。 わが国は、自由世界第二位のエネルギー消費国であるにもかかわらず、石油を初めとするエネルギー資源に乏しく、エネルギー源の八割以上を海外からの輸入に依存するという脆弱なエネルギー供給構造を有しております。 このようなわが国のエネルギー事情及び依然として不安定な中東地域を中心とする国際情勢等
○国務大臣(中川一郎君) 第九十六回国会に当たり、科学技術庁長官といたしまして所信を申し述べさせていただきます。 わが国は、自由世界第二位のエネルギー消費国であるにもかかわらず、石油を初めとするエネルギー資源に乏しく、エネルギー源の八割以上を海外からの輸入に依存するという脆弱なエネルギー供給構造を有しております。 このようなわが国のエネルギー事情及び依然として不安定な中東地域を中心とする国際情勢等
○中川国務大臣 いま局長から御説明申し上げたとおりですが、ちょっと補足させていただくと、大事な原子力発電の核燃料サイクルにとってプルトニウム利用というのは欠かせない。これはもうフランスではすでに成功しているわけです。 そこで、研究ということであるから、科学技術庁に所管をしておる。目的は研究であって、ただし三十万キロワットの発電ができることは事実なんです。電調審というのは、いま言うように、電気の需給関係
○中川国務大臣 改善しなければならないと思っておりますので、いま専門的に研究調査をして結論を得たい、こう思っております。
○中川国務大臣 御指摘の点は、半分当たっておるわけなんですが、原子力機関あるいは宇宙開発関係の機関の会計処理をどうするかという問題でございます。 一つは、国民的に役立つものであるから、補助金処理という方法も一つあるだろうと思うのです。しかし、いまは出資金という処理の仕方をやっておる。そこで出資金が取り崩されて欠損金になっていく。これは一般企業の会計体制をとっておるものですから、そういう形にならざるを
○中川国務大臣 資源が豊富な時代には、それほど科学技術というものは大きな使命を持っておらなかった。しかし、資源が有限になってくるということを考えてくると、科学技術というものを取り入れていかなければ、これからの人口、世界じゅうの人口が生き抜いていけない。これはエネルギーが象徴的でありますし、海洋開発あるいは宇宙開発等々、あるいは将来はバイオマス等もやっていかなければいけないのではないか、こう言われているわけです
○国務大臣(中川一郎君) 委員会に国務大臣の出席は大事でありますから、当日出席しておったわけでありますし、ただ、生理現象で採決に若干おくれた。入り口まで来たことも事実でございまして、間に合わなかったことはまことに遺憾でございます。(「なぜ二階に行った」と呼ぶ者あり)二階になぜ行ったか。三階が込んでおったからでございます。
○国務大臣(中川一郎君) 私は生理現象で委員会の席を離れまして、委員会に間に合うべく来たのでございますが、玄関といいますか、出入り口に来たとき採決が終わっておったということであって、委員会を無視しようというような気持ちで行動したわけではありません。その前後に、通りすがり他党におじゃまをしたことは事実でございますが、委員会を軽視する気持ちは全くございません。
○国務大臣(中川一郎君) 私は一般論を申し上げたのでありまして、担当する大臣がそのように判断することは担当大臣の権限でございまして、それまで拘束する私には権限がございません。
○国務大臣(中川一郎君) 御承知のように、予算というものはこのように慎重審議、国会の皆さんの御議論を経て、神聖な採決を得て執行権が政府に与えられたものでございます。したがって、国会等において本会議あるいは委員会等で執行停止ということがあるならばでございますが、軽々なことで執行停止がされるということは、これは国会に対しても申しわけないことであって、軽々にそういうことはやるべきでないと、これは一般的理論
○中川国務大臣 昭和五十三年でございましたか、私が農林大臣になりました。五十二年の暮れになったのですが、五十三年の一月早々から今日と同じような経済摩擦がありまして、東京ラウンドに関連してぜひ話し合いをしたいということになり、翌年度の五十三年度分の一年分と、それから五十八年に向けての五年間の二つの話し合いがありました。五十三年の分はもちろん若干の調整で終わったわけですが、牛肉、柑橘類、オレンジあるいは
○中川国務大臣 再処理についてもいろいろ御意見がありました。御承知のように原子力発電をやるのには核燃料サイクルと言って、再処理あるいは廃棄物の処理、処分までやらなければ一貫した開発とは言えないわけです。 そこで、再処理は、いまイギリスやフランスにお願いしているという情けない事態でございますので、実験に取りかかって成功しているわけです。これまた当初よりは、もう二十年前の話ですから、値段も変わってまいりますし
○中川国務大臣 不破委員からいろいろ御指摘がありました。一時期はやめたらどうかという意見もあったわけです。これは原子力に反対する人が、何でもやめろという中での反対でして、原子力を否定する人の意見でございます。 われわれはエネルギー問題を考えるときに、原子力発電も必要であれば、原子力炉の舶用炉の開発も絶対必要である。二十一世紀と言いますけれども、そう遠い年代ではないんです。そうなったときに、科学技術立国
○国務大臣(中川一郎君) わが国が今日の経済発展を見たのは、科学技術の力によるところが大きいと言われております。さらに今後、資源の乏しいわが国が民族発展の可能性を切り開き、世界の進歩に貢献していくためには、すぐれた国民の資質を十分に生かし、次代を担う人材を育て、科学技術の振興を図ることがきわめて重要とされております。 このため、昭和五十七年度予算案においては、原子力、宇宙、ライフサイエンス等先端的分野
○国務大臣(中川一郎君) なぜこの「新定係港の建設の見通しを確認のうえ」という言葉が入ったかというと、実は関根浜につくるつくると言って、つくる意思がなくて、大湊に居座るんではないかと、正直言って、中川大臣がやっていてくれれば信用するけれども、大臣かわってだまされたら困るから、本当にやるんだということがわかった段階ということを入れておいてもらわなければならないというところから入った文章でございまして、
○国務大臣(中川一郎君) 御指摘になりましたように、佐世保での修理期間がことしの十月十五日までということになっておりましたが、着工がおくれました関係上修理が期間内に間に合わない。そこでお願いをして、来年の八月いっぱいまでで修理が終えますので、ぜひ延長をお願いしたい。円満にこれは話し合いがついておるわけでございます。 定係港につきましては、むつ市あるいは湾内の漁民の皆さんにぜひ再び定係港としてお願いをしたいと
○国務大臣(中川一郎君) 談合、不正の問題について大変国民に迷惑をかけていることは遺憾なことでございます。ただ、この問題について私専門家でございませんで、建設省を担当したこともありませんし、どうしたらいいか、こう変えるということをいま持ち合わせておりませんで、国会議員の一人、国務大臣の一人として今後勉強してまいりたいと思います。
○国務大臣(中川一郎君) 科学技術庁は、御承知のように総合調整機能と、もう一つは現場を持っております。現場については、原子力、宇宙・海洋開発、それに柱として遺伝子組みかえ、ライフサイエンス、こういうことになってございます。 そこで、四本柱のうち三本についてはかなり実績もあるわけでございますが、ライフサイエンスは最近の、これからの成長産業といいますか、期待の持てるものでございまして、お話のありましたように
○国務大臣(中川一郎君) いま総理から御答弁あったとおりでございますが、今日の日本が世界に経済的に強いと言われる原因は何かといえば、やはり科学技術であり、特に民間が中心であった。しかも改良型技術であったと言われております。これから資源有限時代を迎えるに当たりまして、さらに科学技術というものが日本にとって世界にとって必要でありますが、特に日本にとっては必要ではないか。今後は基礎的な科学技術というものを
○国務大臣(中川一郎君) 大事ですからちょっと。 私も現場に参りまして、先ほど言ったように、温かい歓迎を受けるかと思ったらプラカードを持って大変な逆の意味の歓迎を受けたわけです。これはどういうわけかといって聞いたらいま言う話でして、夏期手当を支払わないのはかわいそうじゃないかという話もしてみたのです。ところが、支払ったら訴えられるのだと。去年そういうことで、気の毒だというので話し合いがつかないまま
○国務大臣(中川一郎君) 先ほど来議論がありましたように、初めてのことですから安全評価についてもまだまだこれからということもあろうと思います。それだけに地元や関係者の皆さんには御心配のあることも事実ですし、吉田委員の御指摘も当然のことかと存じます。そこで、そういった意見を踏まえて、地元が納得がいけるように、また、もちろん研究者の方々には理解がいただけるように慎重にこれは対処して、無理押しをするようなことはいたしません
○国務大臣(中川一郎君) ライフサイエンスが未来産業としてきわめて注目されている国際的な研究課題であるということは、御認識いただけるだろうと存じます。医学とか、農業とか、工業とか、非常に期待されているように言われております。そこで、わが国でもここ数年非常に期待産業として力を入れておりまして、まあ理化学研究所にお願いをし、筑波にP4施設をつくる、こういう基本方針でやってまいりました。 吉田委員からいろいろと
○国務大臣(中川一郎君) 私も国鉄については昭和四十五年、十年前ですけれども、大蔵政務次官当時から、赤字の問題ができてまいりまして深い関心を持っておりました。さらに、運輸委員長もいたしまして国鉄の実態も見ました。言ってみれば、合理化反対、スト権スト、違法ストと、こういうことを繰り重ねてそうして月給だけは一人前にくれと、企業努力というものは一切ない、ただ、月給をむさぼり取っている実態ではないかと、ここに
○中川国務大臣 そういうことの取り扱いは今後話し合っていこうということでございまして、私が一方的に決めることではございません。話し合いですべて取り扱いは決める、五者共同声明に書いてあるとおりでございます。
○中川国務大臣 来年の八月三十一日には佐世保を出るということは、これはもう確約でございますから必ず実行しなければなりません。 それから、佐世保の方から出て大湊にお願いすることになるわけですが、これは五者共同声明にありますように、新定係港を関根浜地区にするということであり、「新定係港の建設の見通しを確認のうえ」ということになっているのです。着工とかなんとかということは書いてないのです。ここに港ができるという
○中川国務大臣 出せないというのじゃなくて、地元と相談した上で出しましょうということであるのじゃないかと思いますので、特に隠さなければならぬ問題もありませんで、こういう問題はデリケートですからやはり相手の立場も尊重したい、こういう意思を申したにすぎませんで、そうむずかしいことはないと存じます。
○国務大臣(中川一郎君) 戦後、廃墟と化した日本が今日の世界にうらやまれるほどの繁栄を見たというのには幾つかの理由があろうかと思いますが、私から見るならば、技術革新というものが世界に冠たるものであったということを忘れてはならないと思います。これからの時代を考えますと、いよいよ資源有限時代でございまして、科学技術の一層の発展が必要である。こういうことから、ことしから科学技術立国元年として科学技術振興調整費
○中川国務大臣 青森県側については五者共同声明というものがきちっとあるわけで、それに従って、これから調査なり着工なりいろいろと進めていく。そこでいろいろとまた相談をしていかなければならないことが出てくれば相談いたしますけれども、いま五者協定をいじくって、どうこうするような段階にはなっておりません。
○中川国務大臣 私が現地に参りまして申し上げたことは、見返りとしてではなく、国の行政に誠意を持って示してくれるならば、われわれも地域の振興について誠意を持って努力をいたします、約束してきたのはこれだけでございます。 その中に港湾等いろいろありますが、これは何も「むつ」を置いてもらったから新たにぽっかり出てきたものではなくて、従来からいろいろと、そういうものをやるやらないの議論があって、防衛庁その他
○中川国務大臣 そういうこともにらみながら、しっかりした研究者にしっかり研究をしてもらう、こういうことも考えながらやっていきたいと思います。
○中川国務大臣 いま官房長から答弁申し上げましたように、科学技術庁には産学民各方面から優秀な研究者を集めておりまして、それなりの待遇をいたしませんと研究の目的が達成できないという過去のいきさつ、また過去だけじゃなくて現在においてもそういう状況でございますし、公務員とはまた、公務員は公務員なりの年金等の優遇措置もございますので、必ずしも公務員と右へならえしなければならないものではなくて、それなりの俸給
○国務大臣(中川一郎君) 日本がこれだけの経済成長を遂げた背景は、エネルギーを含めて資源が豊富であったこと、それから科学技術がしっかりしておったこと、これが非常に大きく効果を上げてきた。ところが、資源有限時代である。特にエネルギーが有限時代になってまいりますと、代替エネルギーということになってくる。もうすでに石油によるエネルギーが非常にコスト高だ、これをまともに受けていま日本は非常に厳しくなってきております
○中川国務大臣 そういうくだりもございますが、原子力開発は必要であることについては理解できるということもありますし、四者協定をベースにして話し合いたいということもございますし、一節だけを取り上げられたのでは困るのじゃないかと思います。 また、私が市長選挙の結果をまじめに受けとめる、こういう趣旨のことを言ったことは事実でございますが、慎重派の市長さんが出た以上は、慎重派の市長さんとして厳粛な結果として
○中川国務大臣 お答えする前に、問題でございますから、放射能は漏れておりませんで、漏れたのは放射線でございます。この点は、そういう誤解が「むつ」に対する非常に大きな反発となって大変な苦労をする結果になりますので、あえてここで訂正させていただきます。 そういうことで、放射線が漏れましてああいう事故になり、佐世保にお願いして修理を来年の八月いっぱいで完成することになっております。 そこで、行き先の新定係港
○国務大臣(中川一郎君) 財政の厳しいときではあるけれども、将来に向かって科学技術は大事だからしっかりやるように、御意見はいかがかという御質問でございます。 御承知のように、戦後廃墟と化した日本が、国土が狭く、エネルギーその他の資源に恵まれていないにもかかわらず、今日自由世界第二位の経済大国と言われるまでの地位を築くことに成功しましたのは、科学技術の力によるところがきわめて大きいと言われております
○国務大臣(中川一郎君) 国内外を通じて安保問題、防衛問題が議論されている段階に来ております。野党の皆さんにもいろいろ意見があるように、国民の中にもいろいろ議論がある。すべて防衛の問題とか憲法の問題というと議論もしないで全部だめだと、こういう風潮があることに対して、これはまずいのじゃないか、やはり率直にこういった問題については議論し、研究すべきであると、こう申したのでございます。