1957-11-08 第27回国会 衆議院 法務委員会 第3号
○世耕委員 私は重ねてお尋ねいたしたいのは、指揮権の内容なんです。その点がどういうふうになっておるか世間では、政府側に都合が悪くなってくると指揮権を発動するのだ、こういうふうな印象を与えられておる。だから、この際、法務大臣なら法務大臣の持っておる指揮権の内容というものはどういうもので、検事総長の持っておる指揮権の内容はこういうものだということを世間に明らかにする必要があるのでわないか。それはなぜかと
○世耕委員 私は重ねてお尋ねいたしたいのは、指揮権の内容なんです。その点がどういうふうになっておるか世間では、政府側に都合が悪くなってくると指揮権を発動するのだ、こういうふうな印象を与えられておる。だから、この際、法務大臣なら法務大臣の持っておる指揮権の内容というものはどういうもので、検事総長の持っておる指揮権の内容はこういうものだということを世間に明らかにする必要があるのでわないか。それはなぜかと
○世耕委員 次にお尋ねいたしたいのは、過日の委員会で委員の方から発言された中に、造船疑獄の指揮権発動云云ということが論議されたのであります。私の聞いた範囲では、どうも事件がくさかったのだけれども、指揮権を発動して、その事件の発展を指揮権によって中止せしめたというふうな印象を深く与えたのでありますが、さようなことがかりにあり得るとすれば、非常に司法権の権威のために私は不都合じゃないかと思う。この点に対
○世耕委員 私は二、三点簡単にお尋ねしておきたいと思うのでございます。 まず第一に、先般来この委員会で問題になりました黙秘権の問題です。ややもすると世間ではこの黙秘権の問題を非常に誤解して伝えられておるように心得られるのであります。なお、特にニュース・ソースの問題についてそれが深く感ぜられるのでありますが、この機会にあらためて政府側の言明をしていただくことが適当じゃないか、こう考えましたので、この
○世耕委員 最後に一点だけ伺いますが、今のお話の中に拳銃を盗みに来る事件があるということでしたが、この拳銃は、昔で言えばさむらいの刀、です。昔は刀を盗みに来るということはなかった。(笑声)武士には刀が魂であった。もし拳銃が警察官の魂だとすれば、その魂を盗みに来るということはあり得ぬことであるし、そこに警官の精神的な訓練の弛緩があるのではないかということも、これは皮肉ではございませんが、そう考える。ですから
○世耕委員 もう一点お尋ねしたいと思いますが、簡潔にお尋ねする意味でぽつりぽつりお尋ねいたしますが、たとえば警察官が簡単に殺される、簡単に傷害を受けているということは、従来もあったのかしらぬが、特に最近目立つようですね。警察官が殺される、あるいは傷害を受けるということが非常に目立つようにわれわれは耳にする。これはどういうところに欠陥があるのかということはおそらくお考えになっておられるだろうと思う。最近
○世耕委員 今の問題に関連してちょっとお尋ねいたしますが、日本の戦後の道徳の頽廃があらゆる新しい犯罪——しかも凶悪犯罪が簡易に行われているということは国情の一端を表わすものだと思いまして、必ずしも警察力の無能を叫ぶべきじゃないと私は思いますが、幸いにして最近は科学捜査あるいは電波その他の機動的な面が非常に発達したにもかかわらず、依然として凶悪犯罪の犯行があったにもかかわらずそれの検挙に非常に時間がかかるように
○世耕委員 大阪簡易裁判所の庁舎移転に関する請願についてすでに当局からの御説明もいただき、委員諸君の御協力も願っておるようでありますが、重ねて私からお願いしたいと思うのであります。本件に関するいろいろな実情を勘案いたしまして、速急に何とか善処していただきたいということを重ねて私からお願いいたしたいと思います。
○世耕小委員 一応御説明を承わりましたが、結局古文化保存という意味から現在の拝観料もやむを得ずとっておるということなんです。やむを得ずとっておるところへ、また今度は課税するということは、すでに不当であということが言える。この点、できれば現在とっておる拝観料も無料にしたいということが古文化財保存の建前であると思う。それを拝観に来たやつをつかまえて税金をさらにとるのだということは不都合だということは簡単
○世耕小委員 観光税の問題をめぐって現在京都市と社寺側と激しい対立を繰り返しておるように伝えられております。従って、当局の税制の考え方は信教の自由を侵すものである、同時こそ生れは憲法違反であると考えられて、本委員会にも訴願してきておるような次第であります。憲法の第二十条には信教の自由が規定されております。この規定に直ちに違反するかどらかは慎重な研究を要することと思うのでありますが、第一、宗教施設を観光財
○世耕小委員 参考人にちょっと御意見を承わっておきたいのであります。今同僚委員から種々お尋ねがございまして、了解を得たのでありますが、私は別な観点からお尋ねいたしたいと思うのであります。 現在の映画企業者の倫理感というものは信頼できるかどうかということです。世間の批評を聞きますと、もうけさえすればいいのだ、利益さえ上げればいいのだということを考えて、そこに社会的倫理という観念が非常に薄いのじゃないか
○世耕委員 行政権を握っておるものは、自然治安その他も権力を持っておるというので、国民の生活保護も責任を持つということは世界共通のものであります。そういう建前から、もし国民の自由並びに一般の人権をじゅうりんすることがあるとするなれば、占領下であろうがなかろうが、これは世界人権宣言に基いてお互いが天下に要求して少しも差しつかえないものだと私は思うのであります。こういう意味から見て、民主主義の国とみずから
○世耕委員 沖縄の島民諸君の祖国愛並びに郷土愛のために熱烈な運動を展開するということに対しまして、われわれは深い尊敬の念で頭を下げるのでありますが、特に今参考にお尋ねいたしたいと思うことは、人民の自由民権の問題でございます。これはかなり深刻に伝えられておるのでありますが、政治的ないわゆる圧迫と、それから経済的な圧迫、この両面からお尋ねしておきたいと思うのであります。政治的な面の問題は、国際的ないろいろな
○世耕委員 委員諸君から詳しくお聞きになったあとでありますから、私は残りの数点だけをごく簡単にお尋ねしたいと思うのであります。 私の手元にある資料が少し古いので、二、三点念のためにお尋ねいたしますが、現在沖縄の人口はどのくらいございますか。私の方から申し上げてもいいのですが、私の手元にあるので、総人口七十八万五千七百六十六人、男三十七万五千三百十六人、女が四十一万四百五十人という内訳が出ている。大体
○世耕委員 次にお尋ねいたしたいのは、警察法第六章の七十一条の総理大臣の緊急事態の措置、これについてどういう場合を想定してこの法文があるかということをお尋ねしておきたいと思います。
○世耕委員 次にお尋ねいたしたいのは、公務執行妨害に対する犯罪の内容であります。この点について、その実例、判例を御説明願いたい。
○世耕委員 私は、法務当局並びに検察当局に数点お尋ねいたしたいと思います。 最初に、刑法百六条の騒擾罪というのはどういう罪をさして言うのですか、その実例を御説明願いたいと思います。
○世耕委員 その後こういうような告訴状が出たのですね。告訴状の出ていることは御承知でございますね。告訴人東佐誉子として、右告訴の代理人に下村栄二、田中操の両氏が弁護士として手続をとっております。それから、告訴された相手方と申しますのは、井上秀、大橋広、中原賢次、上田守長、荘寛、そして、問題のあれは、不法監禁、窃盗、恐喝、名誉棄損が名目となっている。この告訴状は御存じございますか。
○世耕委員 そのお払いになるときに、何か文書をお取りかわしになりましたか。たとえば、今後東と大学との関係は一切これで解消するとか、今後本件に対して異議を申し出ないとか、何か交換文書がございましたか。ただ退職金と口約だけでございましたか。その点、簡単に……。
○世耕委員 過日もちょっとお尋ねいたしましたが、東さんと大学側と円満に話し合いがついて、そうして辞職の手続もとって退職金の受け渡しは完了しておるということが、このいきさつの報告書の中に入っておりますが、これは事実でございますかどうか。なお、その受け渡しされたときの状況、立会人、退職手当をどなたが受け取ったか、並びにそれに関連することを、御記憶があれば説明していただきたい。
○世耕委員 入院されて後の病状は入院当時よりも順調に経過がよかったかどうか、将来この分であれば自宅に帰して養生させても十分回復の見込みがおありになって退院を許可なさったか、その点をお聞きしたいと思います。
○世耕委員 よくわかりました。それではそのつもりで二、三質問したいと思います。 今、上田博士から、犬養君の質問に対して、猪俣氏その他から詳細な角度で質問されるから答弁せざるを得なかったという御回答がありました。私はもっともじゃないかと思う。そうすると、質問する者が……。 委員長が適当な御措置をおとり下さったことを感謝いたします。 まず最初に上田さんにお尋ねいたしたいと思いますのは、入院されてから
○世耕委員 私は簡単に二、三点お尋ねいたしますが、ただいま犬養君からも御注意がございましたが、御本人がうしろにおられるその御本人に関した質問をする場合に、御同席を願うことが果していいかどうかということを実は憂慮するものであります。おられるだけに、上田博士から突っ込んで意見を聞くことのできないというような結果になると思いますが、この点は委員長はどうお取り計らいなさいますか。ある程度の範囲でお答えを願うことにいたしますか
○世耕委員 今法務当局からも芸術というお話があったし、文部当局からも芸術というお話がありましたが、この二つの文壇の著書をもし芸術品と仮定するならば、だれに見せてもいいじゃないか。学校の生徒の教材にしてもいいじゃないか。芸術に秘密はないはずです。芸術はどこに展示しても芸術じゃないか。簡単に常識的に割り切れるんじゃないか。それはどうです。これは芸術品なりとしてまだ結論は得られないが、さっそく学校で教材にしてもかまいませんか
○世耕委員 了承いたしましたが、まだ腹がきまっておらないようだから、これから一つ腹をきめていただくように願いたいと思います。 簡単に文部関係の社会教育局長にお尋ねいたしたいと思います。実は、読売新聞のけさの朝刊でございますが、「編集手帳」という記事があります。その記事の中に、私がきのう質問したことについて出ているのですが、「日本を代表する大家であり、文化勲章の受領者に対してはいささか無礼であろう」
○世耕委員 私は簡単に二、三点当局にお尋ねして結論を得たいと思うのであります。 まず最初に法務次官にお尋ねいたしたいと思いますが、先日来法務当局を代表している方々にこの法案の取扱い等に関して数点お尋ねいたしたのであります。本法案は間もなく本委員会を通過するものと考えられるのでありますが、本法案の成立は、ある意味において時宜に適した処置と考えられる。しかしながら、これを第三者の公平な立場から見ますと
○世耕委員 私は、明日事務次官がおいでになるそうでありますから、昨日の続きの一端を松原政務次官にお尋ねし、文部関係で性教育の問題に二、三触れて、その程度で本日はとどめたいと思うのであります。 昨日、松原政務次官に、「太陽の季節」という小説、これは単行本でありますが、これと、谷崎潤一郎氏が中央公論の一月、五月、六月に書いたこの小説をお読みになったかということをお尋ねいたしましたところ、まだ読んでいないというお
○世耕委員 先ほど私の発言に対して、委員長は見当違いの答弁をなさっておるように思う。暴行事件があったのが院内のことだということを聞きました。古屋君の問題も院内のことだと私は聞いておる。本会議場ではなかったが、少くとも衆議院の場内において行われておる。これが院外であれば、全然ここの問題にすべきではない。警察と個人の交渉です。少くとも衆議院議員という肩書きを持って登院して公務を行う場合には、おのずから私
○世耕委員 売春法以外のお話が出ましたから、私もその問題に関連して一応念のためにお尋ねしておきたいと思います。 実は、過般の本会議で、私は、——これは反対党であると思います。少しばかり余裕を置いてそういう言葉を使いますが、反対派の議員諸君からすねをけられた。そして貴重品を実は紛失した。しかもそれは本会議場内です。私は議長の命令によって投票場に行こうとしたが、それを妨害された。妨害ばかりではない。暴行
○世耕委員 御趣旨は一応わかりましたが、実は、従来ある法律を実際は実施していなかったのではないか、こう私は考えておる。そうして、またこんな法律を作って世間を騒がすだけで、実施する意思のない法律を作るということはむだのことではないか、むしろ法の権威を失墜しはせぬか、こういう議論が成り立つのではないかと私は思うんです。まあ、それはしかし、あとで事務次官もおいでなさるということを約束して下さいましたから、
○世耕委員 政務次官が他へお出かけになるようでございますから、政務次官にまずお尋ねいたしますが、この法律を作る前に、いろんな風紀取締法とかあるいは刑法の勅令等の規定で一応取り締れると思うんだが、特にこういう法律を今出さなくちゃならぬというのは、何か特殊な理由があったのかどうか、世間がやかましいから出したのか、一つその根本的なことを簡単に最初にお尋ねいたしたいと思うのであります。
○世耕委員 私は、本案を通じまして、直接関係がございませんが、当局に注意を喚起し、なお善処方を希望したいと思うのであります。この法案の理由書の中にもあります通り、「火災その他の災害がひん発する状況にかんがみ」云々ということがありますように、近来各地にひんぴんとして大火が起り、しかも、これを全国的に考えますと、国家の莫大な損害と民衆の被害が非常に大きいということが察せられるのであります。毎年出火の時期
○世耕委員 これは別の観点からまたあとでお聞きしたいと思いますが、参考までに伺っておきたいのですが、信仰生活というのは、一年や半年で実は信仰生活に入るということは普通の人ではむずかしい。よほど信仰生活を長くしていないとむずかしいのです。また、一面から言うと、キリスト教の例をもちましても、偉大なキリストでもはりつけになることがある。だから、宗教それ全体が悪じゃない、反面に善のものがあるということも考えなくちゃならぬのです
○世耕委員 読売の本社にいらっしゃったということはわかりましたが、次にお尋ねいたしたいのは、どれくらいの学歴をお持ちですか、それをお聞きしたいと思います。
○世耕委員 白石さんにお尋ねしますが、白石さんは、これを見ますと、元毎日新聞記者をなさったと書いてありますが、本社の方ですか、地方の方ですか。
○世耕委員 時間もだいぶ経過いたしておりますから、私はごく簡単に数点お聞きして、都合によれば御答弁はあと回しにしていただいてもいいと思います。 まず第一にお尋ねいたしたいのは、最近特に目立つ学生生徒の教授並びに先生に対する暴行事件であります。ごく最近の例といたしまして、大阪の教師暴行事件、これは大阪府下私立大鉄高等学校内の事件で、関係者は十数名に及んでおります。その他、愛知県下における普通科卒業生徒三十何名
○世耕委員 実は、能代市の大火はまことに御同情にたえないと思いますが、これについてただいま資料をいただきましたが、私はもっと資料をたくさんいただきたいと思います。その理由は、二十四年に大火があって、また三十一年に二度目の大火があって、まことにお気の毒だと思いますが、二十四年の大火のときの跡始末をどうしておったかということがまずわれわれの疑問とするところであります。ことに、この資料から見ますと、水利が
○世耕委員 法務省からも政務次官がお見えになっておりますし、刑事局長もお見えになっておるようでありますが、法律的に見て、こういうような行き方が法治国の労働運動として妥当なりや、かような問題に介入することが妥当なりやいなやということの見解を聞きたいと思うのであります。
○世耕委員 私は中座しておりましたのであるいは重複するかわかりませんが、この点お許しを願いたいと思います。 関係当局からそれぞれ御答弁が願いたいと思いますことは、最近非常にやかましくなっております砂川基地の問題であります。この砂川基地をめぐっての人権問題、いろんな問題が発生されておるのでありますが、私ども実は現場へ参りましてつぶさにその基地の何たるかをば一応調査してきた。その経験から知識を得て、一応当局
○世耕委員長 異議なしと認め、さよう決定いたしました。 なお、国政調査承認要求書の作成並びに提出手続等につきましては委員長に御一任を願います。 ―――――――――――――
○世耕委員長 これより法務委員会を開会いたします。 本日はまず国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。すなわち、衆議院規則第九十四条によりますと、常任委員会は会期中に限り議長の承認を得てその所管に属する事項について国政に関する調査をすることができることとなっております。本委員会といたしましては、一、裁判所の司法行政に関する事項、二、法務及び検察行政に関する事項、三、国内治安及び人権擁護
○世耕委員長 次に人権擁護に関する件及び裁判所の司法行政に関する件について調査を進めます。 質疑は通告順によってこれを許します。猪俣浩三君。
○世耕委員長 これより法務委員会を開会いたします。 日程に入ります前にお諮りいたしますが、昨日議長へ申請いたしました閉会中審査案件が付託になりましたら、すでに設置いたしております最高裁判所機構改革に関する小委員会及び交通犯罪に関する小委員会を中心にして審査を継続したいと存じますので、それぞれの案件を適当な小委員会に付託し審査いたさせますが、審査の必要上参考人等招致いたす場合など手続上必要な事項については
○世耕委員長 これより法務委員会を開会いたします。 本日の日程に追加いたしまして、法務行政に関しまして調査を進めます。発言の通告がありますのでこれを許します。長井源君。
○世耕弘一君 ただいま議題となりました弁護士法の一部を改正する法律案、訴訟費用等臨時措置法の一部を改正する法律案の二案につき、提案の趣旨及び内容を御説明申し上げます。 まず、弁護士法の一部を改正する法律案について申し上げます。 外国弁護士制度は、旧法時代からありましたが、終戦、占領という特殊事情のもとに、その職務範囲が拡張され、その要件が緩和されたものでありますが、独立後の今日においては、一面、
○世耕委員長 この事件について最高裁判所当局より発言の申し出がありますので、国会法第七十二条により、これを許可するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○世耕委員長 これより法務委員会を開会いたします。 弁護士法の一部を改正する法律案起草に関する件及び訴訟費用等臨時措置法の一部を改正する法律案起草に関する件について、議事を進めます。 廷まず両案について、古屋委員より概略の趣旨説明を求めます。 —————————————