1958-03-13 第28回国会 衆議院 大蔵委員会 第17号
○一萬田国務大臣 公認の為替銀行、これは非常に数が多いではないかという御質問かと思うのでありますが、この数がどういう程度がいいかという点は問題でありますが、私も、今のように、為替を営む普通銀行が多いのがいいとも必ずしも思っておりません。できれば、適当な数に持っていくことがよかろうと考えております。しかし、すでにやはり法律に基いて為替業務を許しておりますものを、にわかにこれをやめるということも、形の上
○一萬田国務大臣 公認の為替銀行、これは非常に数が多いではないかという御質問かと思うのでありますが、この数がどういう程度がいいかという点は問題でありますが、私も、今のように、為替を営む普通銀行が多いのがいいとも必ずしも思っておりません。できれば、適当な数に持っていくことがよかろうと考えております。しかし、すでにやはり法律に基いて為替業務を許しておりますものを、にわかにこれをやめるということも、形の上
○一萬田国務大臣 一応内々に今のところは話してあるので、正式の意見を取りまとめておるということはまだ聞いておりません。それと申しますのは、一方また公認為替銀行と専門銀行との関係も考えなければならない。言いかえれば、専門為替銀行というよりも、東京銀行自体のあり方が今日問題になっておりますから、この東京銀行という具体的な銀行と、他の公認為替銀行との関係を円満にするのには一体どうすればいいかというような問題
○一萬田国務大臣 為替専門銀行をどうするか、現状のままでいいか、さらにこれについて何らかの改善を加えるべきか、この点につきまして、日本銀行、東京銀行等と相談しまして、そうして、やはり御承知のように東京銀行は、国内支店を、専門為替銀行たるゆえをもって非常に制限を受けておる、従って円資金が乏しい、従来は、外貨の預託でいっておったのでありますが、この外貨の預託が今後十分にないばかりでなく、また外貨の預託制度自体
○国務大臣(一萬田尚登君) 日本の経済の景気を回復するためには、何としても輸出を増加させる、それ以外に私はないと思っております。昨年の、九月以来とりました政策も全くこの趣旨に来いておるのでありまして、その輸出を盛んにするという政策が、当初のやはり予定からいたしましても、まあ本年の三月くらいまではどうしてもこれは生産調整というところまでいかなくてはなりません。どうしても三月までこれが生産の調整ということになると
○国務大臣(一萬田尚登君) 大体そういうように考えていいと思いますが、貿易の点については私は若干違う考えを持っております。それはむろん貿易の増大をいたしておるのでありますが、これはアメリカの貿易は去年の春あたりまでの様子を見ると、三十二年度にもおそらく四十億ドルくらいな受け取りになるような形勢を上期で持っております。それが下期でだんだん輸入が増大をしてバランスをとるようにいたしておるのでありますが、
○国務大臣(一萬田尚登君) お尋ねの・アメリカの経済の現状と見通しでありますが、アメリカの経済が昨年来、世界の経済の動向とやはり軌を一にいたしまして、投資が盛大であった、それがだんだん落ちてきた、また、これを抑制するの政策に変ってきた、従って、景気が頭打ちになってよくなくなった、これはもうだれも一致した見方であると思います。まあ、これをその後の流計的なものにとりましても、たとえば国民の消費というものの
○一萬田国務大臣 これは私は広く考えなくてはならぬと思います。それは、戦後において、東南アジア諸国と日本の国交が漸次回復いたしております。特にインドネシアとの国交の回復については、この国と日本との経済関係が将来においても大きいというような見地から、朝野の希望は特に私は熱心であったと考えるのであります。しからば、この重大な日本とインドネシアとの国交を回復するには、どういうふうなことがまず解決されなくてはならぬかという
○一萬田国務大臣 私は、今回の処置によりまして、外為会計のうちにおきまして、その資産の減額をしなければならぬ、こういうことと考えております。それを法律によっていたそう、かように考えております。
○一萬田国務大臣 これは、国の債務に異同を与えるということでありますから、国会でもって御審議を願って、法律でもってやる、こういうことだと考えております。
○国務大臣(一萬田尚登君) 特別職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案につきまして、御説明申し上げます。 特別職の職員の現行俸給月額は、昭和二十七年十一月に定められたものでありますが、その後今日までに、一般職の職員につきましては再度にわたり給与の改定が行われたにもかかわらず、特別職の職員の給与は、秘書官等の一部の職員以外は据え置かれたままとなっておりますのでて、両者間の給与の均衡が失われる
○国務大臣(一萬田尚登君) ただいま議題となりました旧令による共済組合等からの年金受給者のための特別措置法等の規定による年金の額の改定に関する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 ただいま議題となりました、旧令による共済組合等からの年金受給者のための特別措置法等の規定による年金の額の改定に関する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 この法律案は、まず、旧令
○国務大臣(一萬田尚登君) この政府管掌の健康保険に三十億出しておりましたのを、十億に減じました。これは私ども何も、健康保険が充実されていくことはむろんこれは望ましいことで、これについてこれでいいのだという考え方を持っているわけでもありません。がしかしながら、やはり健康保険を考える場合には、健康保険全体、保険制度全体について考えていかなくてはならぬということは、これはまあ財政上の制約もあるからでありますが
○国務大臣(一萬田尚登君) 事情はいろいろ了とすべき点もあると思うのでありまするが、これまた全体の関係から、それから財政上の見地からもやはり判断しなければならない、さような次第でありますので、ただいまのところこの範囲を拡大し、また増加する考えは持っておりません。
○国務大臣(一萬田尚登君) お答えいたします。 この特別給付につきましては、金額といたしましては、三段階に分けまして、その職についておった年数が十年以上の者については一万円、講和会議後において十年未満、これには六千円、それから三年以上で十年以下、これには三千円、かような金額をきめたのでありますが、なお、これをどういうふうに割り当てていったかは主計局長から答弁いたさせます。
○国務大臣(一萬田尚登君) お答えします。今日この日本の経済がかようにありますことは、結局この国際収支の改善を目的にいたしまして、政策を遂行しておる結果でありますが、これは結局におきまして、国内においての物資に対する需要を喚起することを、この際差し控えるというのが根本になっております。従いまして、今御趣旨のような点は、今後経済が均衡を得て、そうして国際収支が改善され、輸出も増大する。こういうような段階
○国務大臣(一萬田尚登君) この地方税の問題は、自治庁長官から御答弁があると思いますが、実は私、先ほど社会党の方から申し入れを受けたのであります。研究はいたしております。自治庁長官から相談もありますが……。(「自治庁長官」と呼ぶ者あり)
○国務大臣(一萬田尚登君) この離職者に対しまして生業等の資金については、むしろ優先的に配慮を加えておりまして、特に別ワクにしなくてもその目的を達成いたしておると考えております。今後一そうこれに留意いたしたいと思っております。
○国務大臣(一萬田尚登君) これは、先ほど申しましたように、回収金がありますから、貸付額はふえると、かように申し上げておるのでありますが、これは数字ではっきり申した方がいいと思いますので、主計局長から答弁させます。
○国務大臣(一萬田尚登君) 大へんおしかりを受けましたが、実は決して売春婦の対策について怠っておるというわけではないのでありますが、(「怠っていますよ」と呼ぶ者あり)これは売春婦の扱い自体が、またこれ非常に私いろいろとむずかしい点があると考えるのでありまするが、私どもとしては、当然できるだけのことをいたしておるわけでありまして、この生業貸付金の点については、私、先ほど特に力を入れたと申しておるのでありまして
○国務大臣(一萬田尚登君) 売春対策につきましての予算関係でありますが、今度予算を編成するに当りまして、特に意を用いましたのは、婦人の更生という点に主眼を置きまして、それでまずこの法務省に補導院を新設いたしました。それから、何といってもやはり正業につかねばいけません。生業の貸付資金をふやす、それから被服の給与費をふやす。かように、更生ということに主眼を置いたわけであります。もっとも、これは何も本年度
○国務大臣(一萬田尚登君) ただいま質問のほとんど全部を総理大臣が御答弁なさって、私から特に御答弁する項目も残されていないようであります。ただ、恩給、公務扶助料の受給者の低利金融のことですが、これは特に指名がなかったのでありますが、これは私、関係が深いので、一応御答弁を申し上げたいと思います。 これを郵便局等で手軽に扱わしたらどうかという御意見であったと思います。一応ごもっともなことで、研究に値するとも
○国務大臣(一萬田尚登君) 今回の軍人等の恩給増額の財政に対する負担の問題でありますが、今回の軍人恩給の増額によりまして、平年度三百億であります。これが財政に大きな負担となりますことは、これはもう申すまでもありません。しかしながら、先ほどからいろいろと御説明がありましたような理由で、これはぜひともやらなくてはならぬということでありますので、今回実行することにいたしたのでありますが、しかしながら、この
○国務大臣(一萬田尚登君) その点につきましてはこの予算の編成のむしろ基本になっておるのでありまして、従いまして、今回は歳入自体はあるのでありますが、特にこの歳出を限定をいたしまして、国費として支出しなければならぬ最小限度にとどめまして、歳出一千億ということにいたしたわけであるのでありまして、これはなぜそうしたかといえば、結局この財政需要、物資に対する財政的な消費をなるべく抑制したい、かように考えます
○国務大臣(一萬田尚登君) お答えします前に、一言申しますが、三十三年は非常な異常な年でありまして、三十二年までは大体日本の経済がぐっとこういうカーブで上ってきております。予算の方は大体それほどは上らないのです。ですからこの比率がいいのだとか……、三十三年度は今度は経済の方が上り過ぎてぐっと押えるが、予算の方は大体国政を行う上において、従来の規模でやらなければならぬという特殊な事情がございますから、
○国務大臣(一萬田尚登君) 予算の規模と国民所得の割合がどうであってもいいというのでは決してございません。むろん予算の規模と国民所得がある割合にあることは私はこれはなくてはならぬ。ただしかし、どういうパーセンテージになるのが一群適切であるかというところが問題であるのでありまして、このパーセンテージが低ければ低いほどいいとも、場合によっては言えないと思います。しかし、ある程度以上は上っては悪いのでありますけれども
○国務大臣(一萬田尚登君) ですから、必要ならば、私も今一々は記憶はいたしておりませんから、主計局長から表をもってお答えをいたさせます。
○国務大臣(一萬田尚登君) この予算の折衝、編成につきましては、これは大蔵大臣が一番よく承知いたしております。むろん原案、あるいは行政長官としましては、それは希望としてはいろいろとあったと思います。しかし、これは三十三年度の予算の歳出総額がすでに一千億というワクがあるのであります。これがやはり全体の行政運用を考えなければならないので、希望通りにいかないことはある。しかし問題はそういう希望の中で、どういうふうに
○国務大臣(一萬田尚登君) お答えをします。この科学技術振興費に関する予算でありますが、これは御承知のように、昨年度におきまして原子力の予算を中心としまして大幅な増額をいたしております。原子力で六十数億の増加に昨年はなっております。この上に本年度の増加であります。本年度は科学振興に関連しまして三十五億の増加になっておると思いますが、これは今回は主として一般の研究費に充てる。科学振興と言いましても、これは
○国務大臣(一萬田尚登君) 私は、これはアメリカの経済、それから欧州の経済、それから後進国、日本としては、東南アジア諸国、アジア、アラブ、こういう後進国の経済こういうふうに分けて考えるのが一応よかろうかと思うのでありますが、アメリカの経済につきましては、私から詳しく申し上げるまでもなく、長い好景気が頭打ちになりまして、結果から言えばやや私は下降線を昨年あたりたどっておったと思うのであります。がしかし
○国務大臣(一萬田尚登君) この公務員の恩給につきましては、私どもとしては共済組合の年金にもっていきたい、かように考えて検討を加えておりますが、まだこれは関係省といろいろな関係でただいま事務の打ち合せをやっているという段階であります。
○国務大臣(一萬田尚登君) 若干の予算がふやしてありますが、これは年金等におきまして死亡する率が低くなりました関係もありまして、給付の金がふえる見込みなのでふやしてあります。なお四十二億という金は、私そういう大きな金をどうしておるということは承知いたしておりませんが、主計局長から数字的に御説明をいたさせます。
○一萬田国務大臣 大企業に対して、特に税法上優遇しておるとは考えておりません。ただ日本の経済の再建途上におきまして、政策上の見地から税法上の特別措置を講じておる点が多々あるのであります。これにつきましては私どもとしてはできるだけ早い機会に整理をしたい、かように考えて、ずいぶん従来とも整理をいたしております。本年度におきましても、やはり百数十億に上る税の減収が起るだろう、かように考えておるのでありますが
○一萬田国務大臣 今後あります在庫が、いわゆる国際収支を改善する輸入の減少に役立つわけであります。今大企業の持っておる在庫を調べて、そしてこれに税金をかけるというふうな考えは今のところ持っておりません。
○一萬田国務大臣 いろいろお話を承わりまして、非常にありがたく思っております。しかしながら、一国の大蔵大臣が公けに、かりにも信念がないかのように言われることは、これは影響するところが大きい。そういう意味において、自然ここで私の考えを申し述べる必要があると思います。それはどういうことかといえば、これは具体的な問題でありますが、今度の予算編成につきましては、御承知のように歳入は非常に多い。非常に歳入が多
○一萬田国務大臣 この予算といたしましても、極力生産的なものに使用されることが望ましいということは、言うまでもありません。ただしかしながら、不幸にして日本は戦争に負けました。戦争に負けた結果、この国を立て直す過程におきまして、不生産的ではありますが、国民生活を維持していく上においてどうしてもやむを得ない出費が多いということは、一応原則的にお認めを願いたい。むろんずっとああいう戦争がなくて日本が進んできているとすれば
○一萬田国務大臣 これは予算編成の上における折衝の技術に属する問題であります。御承知のように、これは何も新しい問題ではありません。こういうものは長い間のあれであって、予算というものは、どうしても歳出がふくれがちであります。いろいろな意味から要求が多い。財政上歳入の多いときには特にこういう要求が多い。従いましてこれはそう初めから——ほんとう言いますと、私たちとしても、これだけはこういうふうにやるのだ、
○一萬田国務大臣 お答えします。三十三年度の予算を編成するに当りまして、御承知のように予算編成の基本構想を発表しまして、これはむろん言葉は抽象的になっております。それを具体的にした予算の編成の方針としまして、大体三つの柱が立っておるのであります。それは本年度の歳出増は一千億以内にとどめる、それから過年度から来ておる剰余金がありますが、これは法令で使途のきまった分を除いてはたな上げする、そうしてある程度
○一萬田国務大臣 申すまでもなく、政治の目的は、一口に言えば貧乏の追放である。これさえなしとげれば、私は、政治はうまくいっておる、こういうふうに言っていいと思います。また、貧乏のうちで、特別な環境から生ずるとすれば、それに対応した施策を講ずることも当然のことであります。いろいろと御注意がございましたので、よく拝聴いたしまして、今後十分参考にいたしまして努力をいたします。
○一萬田国務大臣 いろいろお話を承わりまして、感銘もいたしておりますが、政府としましても、この同和の事業につきましては、厚生省に対策協議会を置きまして、各省とも緊密な連絡を取りまして、総合的に施策を進めることにいたしておることは御承知の通りであります。大蔵省としても、予算編成に当りまして、同和の事業につきましては決して粗末に扱っておるわけではございません。できるだけ力をいたしたいと考えておるわけでございまして
○一萬田国務大臣 私は、基本的な考えとしましては、あまりそういう特別な部落というものがあるような解釈を第一持たない、そうしてそういうふうな社会的な情勢もなくなるようにしていくというのが、私の基本的な考えです。
○国務大臣(一萬田尚登君) 私からお答え申し上げることは、国家公務員の新退職金制度を共済年金方式によるか恩給方式によるかという点であったように思うのであります。これについて政府部内の思想が不統一であるとかいうようなお言葉がありましたが、さようなことはありません。ただいま慎重に検討中でありまして、近いうちに結論を出したいと思っております。(拍手) 〔国務大臣堀木鎌三君登壇〕
○国務大臣(一萬田尚登君) 今回の軍人恩給増額平年度三百億円が財政上相当の負担になりますことは、これはいなむべくもありません。が、しかしながら、この平年度化は四カ年をもって行うことになっております。また、平年度化後は年々逓減を見る性格を持っております。かつ、その大部分は公務扶助料及び傷病恩給に充てられるのでありまして、下に厚く上に薄い扱いをいたしております。これは社会保障的な経費と申してもよかろうと
○一萬田国務大臣 こまかい議論はいろいろあると思いますが、大筋に申しまして、三十二年度の予算につきましても、世界の経済の動向を見誤まったというのでは私はないと思います。これはいわゆる世界的な波動を持っておる景気の循環でありまして、むろんこういうふうな事態の場合におきまして、いろいろな施策を敏活にとらないと、投資の行き過ぎということから、ほっておけばインフレ的な傾向をとるということは考えられるのでありますが
○一萬田国務大臣 これは防衛ということについての考え方が根本においてあるいは違うかもしれません。それでこれは結局議論倒れになると思いますから、あまり時間を取りませんが、防衛につきまして私どもも決して過大なものを考えていない。最小限度やむを得ない、これなくしては民生の安定はできない、農民も安心をして耕作をし得ない。ですから均衡を得た上で考えなくてはならぬと私は思います。ただ問題になりますことは、防衛費
○一萬田国務大臣 防衛に比べまして決して農業を軽視しておるということはありません。農林省の予算につきましては、最近災害の関係で費用がよほど減っておるということが一番大きな原因になっておりまして、三十三年度の予算につきましても、今度は一千億以内ですべての歳出をまかなうということの関係もありまして、そうどこにも万べんなくやるというわけにもいきませんが、農林予算につきましては、前から農林大臣も主張されておる
○一萬田国務大臣 これはやはり非常にむずかしい問題で、御承知のように税を公平に徴収しなければならぬ立場にあります。従いまして今お話の点は相続税に限るのでありますが、問題は相続税自体が重いというところに原因があると思います。相続税がそれほど重くないとすれば、別に遺産を分割して事業の継続を困難ならしめるような方法によらなくても払える。またある程度——それかといって特に相続税を軽減するわけにもいかぬとすれば
○一萬田国務大臣 防衛費と財政との関係でありますが、これについては今防衛庁長官から大よそのことをすでにお話があったのであります。今お話がありましたように、防衛計画について新しいものはまだありません。三十五年において一応目標を達する防衛計画も別に年度割をしておるわけではありませんで、ただいま防衛庁長官からお話がありましたように、財政の状況をよく勘案して、かつ民生の安定ということと兼ね合って考えるという
○一萬田国務大臣 一般的なこととしては先ほど申し上げましたように、すべて審議会は地方の問題を取り扱つて、実情に適応するような決定をしてもらいたいというのが趣旨であるのであります。従いまして、実情に応ずるような決定ができるような運営の方法をするということは私は正しいと思います。今回の広島地方の国有財産処理審議会の決定はそういう趣旨に基いて決定ができておるものと、私はかように信じておるわけであります。
○一萬田国務大臣 詳しいことは、時日の点が多いようでありますから、政府委員から補足して答弁させますが、この審議会を開きまして、ある人が欠席しておるからどういうふうにするかということは、現地の議長をしている方あたりが、その事情をよく勘案して考えなければならぬ点もありますが、欠席しておるからいつも議決ができぬということも、これはやはり審議会の運営として困難な点もあろうと私は思います。その辺は、実際に即して
○一萬田国務大臣 関係の住民の意向をできるだけ取り入れたいということは、これはもうその通りであります。さようにいたしたいと考えております。そういうふうな意味からしても、国有財産の処理については、特に地方に地方の処理審議会を設けて、いろいろな人の意見を徴しましてこれを処理するようにしてあるのも、その方針からきているのでございます。ただ、しかしそういうふうな地方の要請はやはり国家的あるいは社会的に見て妥当
○一萬田国務大臣 昭和三十一年度一般会計歳入歳出決算、同特別会計歳入歳出決算、同国税収納金整理資金受払計算書及び同政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに、本国全会に提出いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。 昭和三十一年度の予算の執行につきましては、予算の効率的な使用、経理の適正な運営に極力意を用いて参ったのでありますが、なお、会計検査院から不当事項につきましては八百六十五件、
○一萬田国務大臣 終戦以来の財政投融資の経緯並びに財政投融資に対する考え方につきましては、私今の井手さんのお考え——私も大体そういうような方向に進むべきだと思っております。ただ問題は、もう今日においては、財政投融資を経済基盤の拡大にそう使わなくてもいいのだ、大体これは民間の資金にまかしておけばいいのだという段階にあるかどうかという点に、やはり意見の相違があると思います。この問題はなるべく政府関係から
○一萬田国務大臣 私は財政投融資が何でもない、そういうふうに考えたことは一度もございません。どういうときにそういう言葉が出ましたか、今思い出せないですが、財政投融資は非常に意味が重大であるということ、また仰せられるように、これは国民大衆から出た金でもあるし、また同時に一般会計からの金でもある、こういう金は国家目的、あるいは国民生活のために使わなくてはならぬ。そういうような意味を持っておる、かように考
○一萬田国務大臣 お答えします。この国会に三十二年度の第二次予算補正として提出を予定しておりますのは、義務教育国庫負担の義務費、それと国民健康保険の助成金、これが三十一年度の精算の結果に基きまして計上いたしたい。それから旧軍人恩給の関係、これが従来の三十二年の今までの実績から見まして、計上する必要がある、かように考えておりまして、その他若干ありますが、要するにさしあたり緊急を要する経費だけを計上いたしたい