1958-03-28 第28回国会 参議院 予算委員会 第19号
○国務大臣(一萬田尚登君) この定時制高校等の国庫負担をしろという御意見は、承知いたしております。(高田なほ子君、「国庫負担じゃない」と述ぶ)これは、ただいまのところ、地方財政計画に入って、交付税交付金になっておると思いますが、その後地方財政も、御承知のように、よほど好転を見て参っておりますので、今のところ、国庫の負担というのはいたさなくてもよかろう、こういうような見地から予算に計上しておりません。
○国務大臣(一萬田尚登君) この定時制高校等の国庫負担をしろという御意見は、承知いたしております。(高田なほ子君、「国庫負担じゃない」と述ぶ)これは、ただいまのところ、地方財政計画に入って、交付税交付金になっておると思いますが、その後地方財政も、御承知のように、よほど好転を見て参っておりますので、今のところ、国庫の負担というのはいたさなくてもよかろう、こういうような見地から予算に計上しておりません。
○国務大臣(一萬田尚登君) 決してそういう、何だかしっかりした目的もなくしてやっているようなことはないので、具体的に申し上げれば、この金は主として、私はやはり他の国と、そういう機構は、たとえば国際東南アジア開発基金というようなものは、まだできないのでありますが、しかし他の国と共同の形において東南アジアのある国に金を投資をする、そういうことはあり得る、そういうような形をなるべくとって行こう、こういうことを
○国務大臣(一萬田尚登君) この構想は、また、その構想が明らかになれば自然その性格も明瞭になると思うのですが、開発のおくれている東南アジア、これを開発いたしますのには、どうしても国際的な資力もできれば集めて、そうしてそういうふうな国際的な機構でもってやることが最も適当である。そこで、そういうふうに国際的な機構のできることを希望するのでありますが、しかし、それはなかなかそう急にいかない事情もあるが、しかし
○国務大臣(一萬田尚登君) 私としましては、先ほど申しましたように、こういう科学技術の振興、あるいは企業の合理化というものは、むろん大企業と中小企業との関係において考えられるというわけじゃないので、主としてこれは国際的な関係によって、国際経済における日本経済の強化ということが、やはり私はこれはねらいになってくると思うのであります。そういう意味においてこれはやはり私は今後もむろんでありますが、なるべくこういうふうな
○国務大臣(一萬田尚登君) 具体的にどれをどうということを、今私はここで申し上げかねるのですが、今私が申し上げたように、中小企業を一体どういうふうに扱うか、これは税法ばかりではない。やはり私はこういうときに、もう少し従来のように、単に中小企業に対しての対策としては、今度は団体法ができたのでありますが、これはもうすでに長い間金利という面に重きを置いてきている。金を貸してやれ、金を貸してやれば何とかなる
○国務大臣(一萬田尚登君) この税法上の特別措置が、税自体を複雑化しておるということも、これは事実であります。がしかしながら、この税法上の特別措置は、やはりある政策上の目的を達成しようという意味でこれを認めておるのでありまして、これは一には、日本の経済のやはり科学技術における後進性といいますか、国際水準に比べてやはりおくれておる、そういう意味から、日本としては大きな人口を持ち、かつ貿易に依存しておる
○国務大臣(一萬田尚登君) 今回の補正第三号、これで三十二年度の補正はすべて終ったつもりでいたしております。従いまして、他にさらに補正を必要とするものはないと考えております。 なお、予備費につきましては、もうほとんどないと思いますが、これは主計局長から答弁をさしたいと思います。
○国務大臣(一萬田尚登君) 補正を組みますのは、真に必要やむを得ない不足の補てんのために組むのでありますが、むろん仰せのように、これを幾つにも刻んで出すということは、これは私は好ましくない。また、財政当局からいっても好むところではないのでありますが、ただしかし、事柄の内容によりまして、非常に急いで御審議を願わなくてはならぬとか、あるいはまた、ちょうど三十三年度の予算となるべく時を同じくして御審議を願
○国務大臣(一萬田尚登君) 政府は今回昭和三十二年度一般会計予算補正(第三号)及び特別会計予算補正(特第五号)を国会に提出いたしました。ここに予算委員会の御審議をお願いするに当りまして、その概要を御説明いたします。 一般会計予算補正(第三号)は、三十二年度の予算作成後に生じました事由により当面必要とされる最小限度の措置を講ずるためのものでありまして、歳入歳出とも約七七億円の追加を行うこととしております
○国務大臣(一萬田尚登君) これは今申しました本質が運転資金でありますから、将来出るであろう赤字の金額とは必ずしも関連は持たないのであります。しかし一応こんなものであろうかと申しますのは、第一、内地米にしても買い入れ数量がどうなるか、これも明らかでありません。また輸入の米麦等にいたしましても、どういうふうになるか、あるいはまたこの価値がどうであるか、運賃がどうであるか、いろいろな関係から、一応は今確定
○国務大臣(一萬田尚登君) むろん運転資金でありますから、今、国庫余裕金なんかも使っておりますが、こういうふうな勘定でたくさんできればいいのでありますが、しかし同時に財政の制約もあります。そこで一応今回は赤字が出るであろうと想像されるその赤字の部分を、さらに糧券でもって泳ぐということは、財政を一そう悪化させる、こういう意味から、一応三十三年度まで予定通り、今の勘定からいって大かたこの辺じゃなかろうかと
○国務大臣(一萬田尚登君) これはもともと考えたのは、今お話のように、食管会計の合理化と、食管会計の財政の強化といいますか、そういうねらいであります。それで一面において、従来いわゆる食管会計がどんぶり勘定といわれておりまして、かりに赤字が出ましても、その出所がきわめて不明確だというような非難もありました。それで勘定区分を今回設けまして、それの勘定においてどういうふうな収支になるということを明らかにしました
○一萬田国務大臣 ただいまお話がありましたように、税を考えます場合に、公平の原則、それから担税力のあるところから、これはもう私は基本線として考えなくてはならぬと思っております。担税力のあるところから税をとるということで、やはり最低生活ということは、当然に考慮さるべきである、かように考えておるわけであります。どういうふうに税制を持っていくかという具体的のことにつきましては、今後設置されるであろう、あるいはまた
○一萬田国務大臣 税制改正についての根本的な態度でありますが、今お話しのような点も、私ごもっともと思います。特に私は、いろいろな方の意見も今後聞くつもりでありますが、ヨーロッパでは共同市場、いわゆる一体になる、従ってヨーロッパの諸国における税制が、いろいろな意味において大きな変化をするであろうということを私は一つ考えております。それからアメリカにおいても税制が相当変化しつつあるように見受けられる。こういうようなことを
○一萬田国務大臣 外貨予算、上期ですが、これは今事務当局で相談中であります。近いうちに閣僚審議会を開いてきめたい、かように考えております。
○一萬田国務大臣 ただいまの御意見は、私も一つの御意見として考えてもいいのでありますが、しかし今回はさような予算の補正ということは、いずれから見ても必要としないという考えであります。なお今後については、各般の情勢に応じて考えていきたいと思います。
○一萬田国務大臣 私の関係で二点御答弁いたします。いずれ農林大臣代理から御答弁があると思いますが、一つは、生糸の買い入れについて見通しを誤まっていなかったか、こういう質問でございますが、これは御承知のように、ことしの二月ごろから急に糸価が下ってきて、そうして買い入れをしなければならなくなりました。こういうことから、借り入れ限度をふやすということで、これは予算編成後において、事情が非常に急変した、こういうことに
○国務大臣(一萬田尚登君) 原子力の平和利用に伴いまして事故の発生いたしますことは、絶対にこれは避けねばならぬと思います。そこで、政府は、核原料物質核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律に基きまして、原子力平和利用の全般につきまして厳重な規制と監督をいたすことにいたしております。しかしながら、万一事故が発生いたしました場合の諸問題に対しましての措置につきましては、今各国の事例をも参考にいたしまして慎重
○一萬田国務大臣 これは言葉の争いになってはつまらぬと思います。私と山際君の見解がそう相違しておるわけではない。これは要するに言葉の使い方によるのだろうと思います。大体山際君も上期において一応調整を終るとは言っておる。ただし山際君は景気がよくなるというそのときを、年末ぐらいでほんとうによくなる。私は一応調整を上期に終ってさあそれから先は悪くなるかといえば、それから先は悪くならぬが、よくなるという程度
○一萬田国務大臣 私も五カ年計画初年度の計画に基いた考えをもって進んでおりますから、見解の相違はないと思います。大体今お話のありましたように——しかし経済の問題というものは、一面政策の面とそれから実際の経済の推移というものを、これは別個でありませんが、一応詳細に考えなくてはならぬ。政策をやる者といたしましては、ただ経済がなるがままにまかせるわけにいきませんから、大体こういうふうな政策でこういうふうに
○一萬田国務大臣 政府は今回、昭和三十二年度一般会計予算補正(第3号)及び特別会計予算補正(特第5号)を国会に提出いたしました。ここに予算委員会の御審議をお願いするに当りまして、その概要を御説明いたします。 一般会計予算補正(第3号)は、三十二年度の予算作成後に生じました事由により当面必要とされる最小限度の措置を講ずるためのものでありまして、歳入歳出とも約七十七億円の追加を行うこととしております。
○国務大臣(一萬田尚登君) この健康保険に対します三十億円の国庫補助を、今回十億円に減額した理由についてのお尋ねでありますが、これは、ただいま厚生大臣からも簡明な御説明がありましたが、私からも申し上げますが、この政府管掌の健康保険は、財政強化対策が順調に進みまして、三十一年には黒字が四十八億、三十二年には大体六十億円見込まれておるのでありますが、さらに三十三年度におきまして、診療報酬の引き上げ改訂で
○国務大臣(一萬田尚登君) 国民健康保険に対します国庫負担を三割にすることは常識になっておる、将来引き上げる考えがあるか、それから調整交付金の五%は義務とする考えがあるか、こういう質問が一点であります。今回、国民健康保険の療養給付費の補助金は二割、これに新たに五%相当額の調整交付金を加えまして、国庫負担としては実際は二割五分を負担することと相なったのであります。さらにこれを引き上げるかどうかということにつきましては
○一萬田国務大臣 今の御質問のうちで、たとえば政治資金云々というふうな、そういうことがあるようなことは、私は毛頭考えておりませんが、しかし、御趣旨の点については、ごもっともと思います。 この酒類の価格決定の手続につきましては、今主税局長から詳しく申し上げさせることにいたします。
○一萬田国務大臣 酒の製造者の方の価格、いわゆる生産者価格の決定につきましては、今お話のような点は、従来もそうでありますが、今回は特に十分検討を加えまして、単にメーカーがいろんなことを訴えるからといって、それを無批判に取り上げるということは毛頭ありません。そういうような訴えがあればあるほど、製造業者の実際のいろいろな客観的条件を十分見きわめて、合理的に価格決定をいたすつもりでありまして、その点も、事務当局
○一萬田国務大臣 今回減税の対象となりまする酒類の小売価格につきましては、今事務当局に慎重に検討さしております、私の考えとしては、今回の減税は、やはりこういう酒類を嗜好する大衆の負担をできるだけ軽くするというのが趣旨でありますから、従いまして、税の負担が軽くなるだけできるだけこの価格を下げるようにという方針を私は授けております。若干の問題があると思いますが、幸いに私の承知している限りでは、しょうちゅう
○国務大臣(一萬田尚登君) これは一般的に私言えないと思うのでございます。この国有財産、これを払い下げる。これは具体的に私は決していきたいと思っています。そして払い下げをすることが真に役立つ、また払い下げすべきだという、そういう事態から考えてみたい。一般的に何でもかんでも国有財産を払い下げるのだというわけには参らぬと考えております。
○国務大臣(一萬田尚登君) 国が補助するが、地方の財政の状況等からこれが措置できなくて、金が消化し切れず残る、そうすると大蔵省は、またこれを使い切れないから金は削っていく、こういうような御質問の要旨であると思うのでございますが、これは私、やはりそういうふうに機械的に切るべきでないので、かりに国が補助を出すが、地方で十分消化し切れないとすれば、そのし切れない原因がどこにあるかよく確めて、そうして国が補助
○国務大臣(一萬田尚登君) 先般来当委員会において御調査相なっておりましたいわゆるこの宮良氏の問題につきましては、行政の取扱い上慎重を欠いた点がございましたことは、まことに遺憾に存じます。今後は、このような事態が起らないように慎重に注意いたしますから、御了承をお願いいたします。
○国務大臣(一萬田尚登君) ただいま下村君の考え方についていろいろお話がありましたが、下村君の考え方は考え方でよろしいのです。しかしこれに対してはまたいろいろな議論が多い。また、下村君は、昨年度のいわゆる皆さんの見解が違ったじゃないかということについても、やはり下村君はああいうふうに日本経済は心配ないという見解を持っておったのですから、これはそう一人の人の意見を信頼することは私はないと思いますが、その
○国務大臣(一萬田尚登君) 私は、日本経済の運営の目標を輸出振興、これにおくことには間違いありません。ただしかしながら、それだから金融をただ締めていくというのじゃありません。今日やはり貿易を振興し、輸出超過の経済に持っていくために何が障害であるかといえば、輸入を非常に増加せなくてはならぬ。なぜ輸入増加になるかといえば、日本の経済が伸び過ぎたといいますか、あるいは投資が非常に多過ぎたというところにあります
○国務大臣(一萬田尚登君) ただいまの御質疑で、私が衆議院の予算委員会で答弁したことと、その後新聞記者に何か話したということと、その関連についての御質疑については、この委員会においても、私しばしば御答弁を申し上げたはずであります。他の機会でも話しました。それは詳しく、そういうことでないということを御答弁申し上げたのでありますが、しかし、せっかくの御質疑でありますから、さらに申し上げますが、第一に、今日
○国務大臣(一萬田尚登君) 御質疑の点につきましては、すでにたびたび御説明、御答弁申し上げておると思うのでありますが、これは御承知のように政府管掌の健康保険が、むろんこれはいろいろな関係者の努力によるところがありますが、とにかくこの財政状態が好転をいたしまして、御承知のように三十一年には四十八億の黒字が出ております。それから三十二年度も大よそ六十億円の黒字が出る予定になっております。それから三十三年
○国務大臣(一萬田尚登君) 私の立場からすれば、全体の均衡を考えていかなければいけませんが、つまりどういうふうに社会保障を実施していくか、あるいはまたそのいくテンポだとか、あるいは順序、こういうようなことによって医療負担の実際も変ってくるだろう、かように考えます。しかし財政力が増すにつれて私は社会保障の国民所得に対する割合が国際的な水準に近寄るということは、努力すべきことだろうと考えております。
○国務大臣(一萬田尚登君) ただいまの御質問は予算から見た社会保障に対する財政負担ということでございますが、かりに予算という、あるいは財政的な負担ということをしばらくおけば、何人も社会保障の充実ということは念願するところでございます。ただいま御質問のように財政負担ということをもう考えない社会保障というものは実効性がないということもこれも明瞭であります。そこで何人も欲する社会保障と財政負担というものをどういうふうに
○国務大臣(一萬田尚登君) 確かめなかったという点につきまして、私はしばしば遺憾の意を表しておるのであります。こういう点は今後十分にやはり注意をしなければならない。ただしかし、税関の官吏としまして、そういうような法律に反するようなある事態があるとすれば、これを調査しなくてはならない、これは相手の人によってこれを左右されるのではない。ただ人を知るということは、どれほどその言葉が信憑性が強いかということを
○国務大臣(一萬田尚登君) こういう通報をいたしましたことは、関税行政としての遂行の上におきまして、どうしても情報が入るということはむしろ必須の要件であるのでありまして、従いまして私の考えでは従来のこの慣行、また飛行機というようなことで時間的な制約もあったと思うのでありますが、従来の慣行によって、別に人によって区別するのではないのでありまして、ある具体的な事柄があれば、これを確かめる、こういうふうなやり
○国務大臣(一萬田尚登君) 宮良寛才氏を羽田の税関の官吏が特別に調べました件につきまして、なお調査報告に不十分な点もあるという一昨日の委員長の御注意もありましたで、それで私その後これに関係いたしておりましたすべての官吏を集めまして、さらに慎重調査をいたしました。その結果、先般来御報告申し上げておいたのでありまするが、やはり当時税務官吏がああいう特別の調べをすることを余儀なくされるような信拠すべき情報
○国務大臣(一萬田尚登君) その点については直接に扱っております税関部長が来ておりますから、税関部長が事実でありますから、事実として答弁させます。
○国務大臣(一萬田尚登君) 税務官吏といたしましては通常の例にならってやったことと私は確信いたすのであります。むろん宮田良さんがそういうふうなお方であるということでありますれば、あるいはいわゆる信拠すべき情報、情報を信用する上において相手方がどういう身分であるかということは当然考慮に入れらるべきものと思うのでありますから、これは知っておれば……あとでいかようでも御非難を受けますから、私は一応申し上げたのですが
○国務大臣(一萬田尚登君) 実は私も今朝の新聞を見まして、はなはだ遺憾と思いまして、先ほどまでその報告を聴しておったわけであります。それでそういうふうな今のお話とは——後ほどまた御説明申し上げますが、事情は若干違うようであります。がしかし、そういうふうな場合が、どういうふうになるかということを実は詳しく調べておらなかった。こういうような点、今ここに税関部長が来ておりますから具体的な説明ができると思います
○国務大臣(一萬田尚登君) この金利の点ですが、日本の今日の金利が国際水準に比べまして高いということは、これはもういなめないと思います。がしかしながら、この金利の高い安いというのは、銀行の収益がどうとかいうようなことから考えらるべきでないので、やはりこの金融の調整といいますか、あるいはまた、この資金の需給関係から生じてくる、それをまあ政策的にやはり調整をする、こういう関係になると思います。従いまして
○国務大臣(一萬田尚登君) 特に私から御答弁申し上げる点だけについて簡単に申し上げます。一つは、パラグァイから申し入れのあった借款につきまして、大蔵当局は反対をしておるかのような御質疑でありますが、反対はいたしておりません。ただ、しかし、慎重な態度をとっておるということであります。と申しますのは、この借款の申し入れが、船が一そう四十三億要るこの条件は必ずしも商業ベースではありません。そうして他方、毎年五千人
○国務大臣(一萬田尚登君) お答えいたします。 テレビジョン、ラジオの普及を促進するために、税負担をなるべく軽くするようにという御意見でありますが、これは全く同じ考えでおります。従いまして御承知のように、物品税におきまして、テレビジョンでは、一般は三〇%でありますが、これを現在一七%の低率にいたしておる。ラジオの方は、一般が二〇%でありまするが、家庭用のものについては五%という低率にいたしておりまして
○国務大臣(一萬田尚登君) 結核の問題ですが、これは私に御質問があったのでありますが、今、総理大臣がこれについては御説明に相なったのであります。何か私が結核医療について非常に抵抗をしておるかのようなお言葉がありましたが、これは大へんな間違いなんで、私は結核医療については非常な熱意を傾けておることを、はっきり申し上げておきます。ただ、結核につきましては、国の財政力も考えて、今何をしなくちゃならぬかということについて
○国務大臣(一萬田尚登君) 私に対します御質問は、国民健康保険の財政強化のために今回新たに設けました調整交付金の性格についてであったと思うのであります。この調整交付金は国の義務ではありません。しかしながら、療養給付費の総額の五%に当るものを調整交付金として交付するという方針を明らかにいたしておりますから、もしもこの見込額に相違を生ずるというような場合におきまして、補正等、適当な場合にこれを是正いたしますことは
○一萬田国務大臣 私は先ほど申し上げましたように、こういうものはどれが先かということより、やはり同時解決がいい、こういう考えであったわけであります。
○一萬田国務大臣 私は決してごまかす考えは持っておりません。今申しましたように、日本とインドネシアの関係をよくするためにはどうすればいいか、場合によっては賠償を四億にして債権は回収をはかっていく、しかし何年たっても解消ができぬ、係争ばかりしている、そういう状態が果して日本とインドネシアの国交をよくするゆえんかどうかという点も考えてもらわなければならぬと私は思います。そこで賠償を解決するというような機会
○一萬田国務大臣 今回インドネシアに対します貿易上から生じておる債権を棒引きすることにいたしたのでありますが、これは何も賠償と直接に関係する意味においていたしたのではありません。私どもが念願をしておること、また国民があげて念願いたしておりますことは、日本とインドネシアの国交をすみやかに回復して、そうして日本とインドネシアの経済関係もあるいは文化的なことも大いに交流を盛んにして、早く共存共栄というような
○国務大臣(一萬田尚登君) 今の日本の国力で、社会保障が完全に行われ、また行い得るかという御質問でありまするがこれは私、やはり完全なる社会保障という内容にもよりまするが、今のところは、私はやはりむずかしいと思います。漸を追うていかなくてはならない。一つとりましても、おそらくこの社会保障のことを考える場合において、その中心となるのは、やっぱり社会保険であろうと私は思うのでありますが、社会保険を考えても
○国務大臣(一萬田尚登君) お答えいたします。今日NHKが国際放送で十五方向、延べにして一日十五時間の放送をいたしております。一方向につきまして、今までは二つの送信機を同時に使っておったのでありますが、三十三年度に至りますと、受信の方で非常に安定をしておる地域、たとえば華北等ですな、これには従来二つの送信機を使っておっても一つで済むようになりました。その関係で若干の経費の節減ができたわけであります。
○国務大臣(一萬田尚登君) まず、大蔵省の所管としては専売公社がありますが、これはまあ公社のうちでも最も民営に適するだろうという意見でありまして、これは私もさように思わぬことはありませんが、つきましては、特別にこの点について調査する機関を設けて検討さしてはどうかという答申であります。私ども特にこの調査機関を設けて、専売公社はどういうふうな企業体がいいかということを検討させようと思っております。 それから