1957-04-04 第26回国会 衆議院 文教委員会 第16号
○高津委員 都留教授の証言に基いて何十人もの教授などを調べるというようなことが報道されておりますが、それは、アメリカの全く自由でありましょうけれども、日本人が何らかの証言をしたために、アメリカの赤狩の大きな手伝いをさせられた、こういう結果が生まれるのでありますが、その大きな大学の教授を数十人もこれから調査を始めようとすることに対して、どのようなお考をお持ちでありますか。
○高津委員 都留教授の証言に基いて何十人もの教授などを調べるというようなことが報道されておりますが、それは、アメリカの全く自由でありましょうけれども、日本人が何らかの証言をしたために、アメリカの赤狩の大きな手伝いをさせられた、こういう結果が生まれるのでありますが、その大きな大学の教授を数十人もこれから調査を始めようとすることに対して、どのようなお考をお持ちでありますか。
○高津委員 視察のため、あるいはその他の用務を負って国会議員が向うに参り、アメリカに滞在している場合も、アメリカの法律ではやはりこのような喚問ができるのかどうか、できるとお認めになっているかどうかを伺います。
○高津委員 喚問状を見ると、喚問を拒否する事由はなかったように読み取れると言われたのでありますが、その喚問状の文句はどういうようになっているのでしょうか。
○高津委員 この日本の著名な、進歩的な、しかも代表的な学者を呼んで、小さい十数年前のできごとを根掘り葉掘り聞くということは、日本の学者に対してもまた日本に対してもエチケットに反するし、国際道義の上からも非常な行き過ぎだと私は思います。
○高津委員 丸善やその他の、海外洋書輸入同業会なる四十幾社が集まった団体があって、それから文部省に幾たびも、たとえば去年もことしも陳情しておるというのでありますが、その陳情について実情を調査になったのでしようか。
○高津委員 この際お尋ねをしておきますが、文部省あるいは文部大臣に対して、大小さまざまの陳情があるのですが、これは一体どのようにさばいているのでしょうか。しかるべき方から御答弁を聞いておきたいと思います。
現にこの問題は、私が二月の中旬に質問をしたが、そのときの御答弁、同時に、この二月二十日に高津委員が質問をして、あなたが推薦ならば云々と言われた、この推薦という言葉がもとになって、岡山県の教育委員長がこれまた県議会の議長をかばった発言を公的な席でやっている。あれは推薦なんだ、強要されたのではないのだ、こう言うている。実態は強要なんですよ。
過日の委員会で、私は教育の中立性の問題に関連して、実は岡山県に起りましたケースを三件取り上げてお尋ねしたのでありますが、その後、二月の二十日でございましたか、高津委員に対して、文部当局より、その現地調査をした結果の御報告がございました。
しかもあなたは、前の高津委員に対する返答において——岡山県教育委員会に関する質問に対して事実のいかんを調査すると言った、その報告に基いた高津委員の質問に対して、二月二十日に返答されているのは、教育委員会に聞き合せたところがそういう事実があったということは認めていらっしゃる。そうでしょう。もっとはっきりとあなたの答弁を整理してもらわないと、ややもすると国民に非常な誤解を与えますよ。
○高津委員 第四、文部大臣は三原分校と付属校の全教官がやっていることは所管大臣としてほめてよいとお思いになるでしょうか。
○高津委員 三十億を上回るのですか、下回るのですか。
○高津委員 これで終ります。
○高津委員 そうすると、あなたが非常に婉曲な言葉で手落ちがあったならば今後は改めるというようなことを言われたのは、そのまま文部大臣の責任だということになりますね。
○高津委員 統合本部長の文部大臣がいて、そうして連絡の方面はあなたの方でおやりになった、それがすべて命を受けてやられた、こういうふうに解してよろしゅうございますか。
○高津委員 けっこうです。
○高津委員 と思っているという第三者的な考えでなしに、文部省が、都とかあるいは建設省の方に、プッシュという言葉も困るのですが、押しまくるでも困るが、執拗にその問題を主張するという、そういう熱意はないのですか。
○高津委員 前の憲法を否定して新しい憲法を制定したのであり、神ながらの思想から出ておる紀元節、二月十一日というものですね、天孫降臨だとかこういう日にそういう運動が街頭で大きく行われ、学校にもそれが浸蝕してきておるということは、これは民主主義にとっては非常にマイナスになることであろう。マイナスになると思える部分はたくさんある。
○高津委員 関連して。ただいま文部大臣の紀元節問題に関する御答弁を聞いておりますと、二月十一日に義務教育の諸学校で学業に差しつかえない限り紀元節をやっておっても、そのことは差しつかえないと、こういうお話でございました。
○高津委員 この学校における動きといい、街頭における紀元節復活の運動といい、これは民主主義にとってはプラスになるものですか、マイナスになるものですか。
○高津委員 関連して。不良映画の悪影響ということを文部大臣はほとんど何人よりも一番強く感じておられるらしいのですが、実害がありと認められるのはどういう点からでしょうか。青少年に実害ありという証拠ですね。
○高津委員 それは新聞で見られたことであろうと思うが、文部省としてその影響を東京で調べ、大阪で調べるというように調べた統計的なものを持っておられるのかどうか。
○高津委員 暴力教室の映画を見て、その影響で学校の生徒がそういうことがあったというのは、日本で何百何十そういう例が出ておるのですか、一つですか。
○高津委員 御答弁の中に、昇格等は控えておこうというお言葉がありますが、それは私研究が足りないのですが、どういう意味でございましょうか。
それは昨日高津委員がちょっと触れられましたが、教育委員の選任の問題であります。これもむしろ方針として大臣に承わった方がいいのでありますけれども、今ちょうどここ二、三日でほぼ全国的な選任が完了するようでありますが、その過程で起きた問題の一つは、これは自民党が何か幹事長、それから文教の責任者名で出しました通牒からかもし出されたものであります。
○高津委員 教育の、教室の延長である修学旅行、それに対して税を取るのは特別の悪税だと思うのですが、特別の悪税だとあなたはお思いになりませんか。
○高津委員 誤植などが多いというのは、月給を取っている諸君がもう少し本気になればあんなことはどうにでもなるし、それからまた教科書会社へその点について勧告をすれば、その点は私は改まると思うのです。要するに偏向の是正という名をかりて、世界の大勢に反して保守的に、反動的に教科書の内容をいじくるという、そこが一番の問題点なのです。
○高津委員 大臣のように、この法案のあらゆる説明の場合に、山口日記だとかいろいろな実例をあげて、すなわち左寄りだ左寄りだ、これは是正しなければならないということを一生懸命言われた人が、無色透明の検定をやると言われても、どんどん右へ引っぱられる。全く最近の新しい世界情勢に日本だけが、失脚しつつあるダレスに引っぱられて、まだあとを追うという姿をわれわれは見ておれぬのですよ。
○辻原委員 先刻御説明申し上げましたように、実は本日修正すべき個所につきまして、高津委員も御承知のごとく、わが党におきましてはいろいろな角度から検討を加えまして出しました二点の修正のほかに、なお問題点として指摘いたしました今御指摘の三十六条もございますし、さらには三十二条に盛られております登録拒否の条項、この点につきましても——特に第二項に至りましては、先ほど第七条で申し上げました本来の固有の権利である
○高津委員 お尋ねいたします。この修正案によれば、検定拒否を規定している第七条を削除することになっております。この修正をもってすれば、文部省が新たに四十五名の専属の検定職員を置くことになっておるのが、置かないことになるのでしょうか。すなわちもしも四十五名の検定のための専従職員を置くとすれば、それは大学教授クラスであるともいわれ、行政簡素化にも反すると思います。
○高津委員 了承しました。
○高津委員 今の三つの注意の中の第一である「階級意識を助長するという理由で、民衆の生活、民衆の動きの記述を少くせよ。」ということは自分の意思ではないんだ、こういうお説だと承わりました。第二の「満州事変、日華事変、太平洋戦争の侵略約性格を指摘するのは一方的判断で、国民の愛国心を傷つける。」
○高津委員 留保するということはわからないと思います。今私の方から責任を明らかにするために平岩、田中両記者が——これは東京新聞の第一面担当の責任ある記者であります。こういう記事を書いておるのでありますから、これは事実であるかどうか、事実と違うと言えばそういう答弁でも答弁にはなるのであります。事実であるかどうかということをお伺いするのであります。
○高津委員 今大臣のお説の中には、先輩のなさった戦争がみな悪いのではないんだ、いい戦争があったんだ、こういうお説でありますが、その先輩のなさった侵略的でないいい戦争というのはどの分とどの分か。それを指摘していただきたい。
○辻原委員 そこで問題は、これは高津委員の質問に戻るわけです。というのは、同じようにその委員会の結論というものを尊重する。しかもその尊重するということは、権威があるから尊重するのだということになれば、私はその諮問あるいは議を経るという言葉の――いわゆる法律上の言葉の違いはあっても、実際に取り扱う形としては同じでなければならぬ。
○高津委員 同僚諸君に時間を費して悪いですが、問う者があるから真実を語らねばならぬ。われわれ委員が質問しても、そのことは言えませんという答弁をあなたはしておられる場合があるし、外交官でも他の政治家でも、手を横に振ってノー・コメントで逃げる手もあるのに、わざわざ録音にあのくせのある声、さびのある声をはめ込まぬでもいいじゃないですか。
○高津委員 審議会には第一次試験で通ったものだけを向うで扱うのか。審議会で扱うのだ、こう私は理解しておったのですが、第一次関門で拒否したものについて、拒否したことがいいか悪いかをやはり審議会にかけてきめるような御答弁に私は聞いたので、それでは審議会の事務量を減すことにはちっとも役立たぬではないか、こういう私の質問なんです。
○高津委員 きわめて簡単ですから。この法案の第四十五条を見ますと、供給業者のことを書いてあるのでありますが、最末端は取次供給所というものであります。その最末端のことをこの法案ではどういうように扱っておるのでしょうか。
○高津委員 新たに付加したものがあるのですか。
○高津委員 一時を一分過ぎたようですから……。
そこで一県一地域では非常に広いのじゃないか、またそういうふうになりやすいのじゃないかというような、高津委員のお尋ねもございましたが、そのとき私は、これははっきりとは申し上げませんでしたけれども、一県一地域というものは、これは例外ととってもいいじゃないかと思いまして、やはり郡市単位ということを原則として認めて、ごく例外な場合には一県一地域というような考え方も起り得る、こういうふうに解釈いたしたいと思うのでございます
○高津委員 今度採択のための委員会がそれぞれの都道府県で作られるわけであります。そして多数決できまってくるのでありますけれども、一つの種目の中で二つの種類の本が競争をして二位に落ちた、五十一対四十九、他の県ではそれが五十五対四十五、いろいろな比率でどこでも落ちるということになりますと、その二位の本は、全体的に見ると相当の人気を持っていて、どでもかしこでもいい教科書だと認めるもののある証拠です。
ただいま高津委員からのお話は一つの党派的のお考えでございまして、違った考えも、発言はなさらぬけれども、他面にはおありになるような顔をしておられました。ですから、そういう政党的な違いや政治の問題を教科書に盛るということは、私は教科書としては避けたいのでございます。
○高津委員 時間がなくてどうも恐縮ですが……。
○高津委員 広島市内にあるいま一つの東雲分校と三原分校を統合するためには、相当の予算を必要とするので、文部省にその予算を請求してくる筋合だろうと思うのであります。しかし経常費として得たものでそのくらいの移転は楽々できるのだ、こういう説をなす者もあって、迷っておるのでありますが、竹尾政務次官からでも、あるいは稻田大学局長からでも、その点をお示し願いたいのであります。
本日はまず文教行政について、特に広島大学教育学部三原分校に関して高津委員より質疑の通告がありますので、これを許します。高津正道君。
○高津委員 私はこれで終ります。