1947-11-12 第1回国会 参議院 本会議 第50号
又は通商の自由を理想として、関税の引下即ち最恵國條款主義を採つて行くべきであるかという、この二つの大きな問題を今日決めてかかることが今後の我が脚経済を指導する点におきまして重要なる点だと思うのであります。
又は通商の自由を理想として、関税の引下即ち最恵國條款主義を採つて行くべきであるかという、この二つの大きな問題を今日決めてかかることが今後の我が脚経済を指導する点におきまして重要なる点だと思うのであります。
先程お話の中に端山関税課長のお話がございましたが、全くこの今の荒廃した経済機構と人心の中にあつて、絶えず誘惑と危険に暴されておりまするこの第一線の税務官吏の尊い犠牲者でありますので、私共端山君の遺志を慰むるためにも、是非共この税務官吏の今の國家の中における重要なる役割というものを再びここに強調いたしまして、各位の十分な第一線の徴税機構に対する御認識と御同情を願いたい。
例が少し違いますけれども、曾て我が國におきまして、ダイヤモンドの輸入について関税をかけたことがある。初めは或る程度の関税をかけておる当時は税の収入も相当あつたのであります。ところが、贅沢品の関税としてこれを極端に引上げましたところが、ダイヤモンドは相変わらず國内へ入つておるのであるけれども、税収の方が少しも上がらないというような状態になりました。
そこでなるべく地方のことは地方にやらせるという趣旨から、新税の設定ということは極力抑制はしないで、自由に任せていく方向をとつてまいりたいと存じておりますけれども、しかしこれがために、小さな自治團體がまつたく鎖國的になつてしまつて、言いかえると、お互が関税障壁を設けるというような結果になつて、流通秩序の破壊を來すような税は、嚴にこれを戒めて抑止しております。
特に現在のごとく保護関税の許されておらないわが國におきましては、なおさら國際的経済基準の規模が絶対條件とならざるを得ないのであります。試みにアメリカの製鋼業部門における状態をみましても、一熔鉱炉に八百トンが投入される場合、わが國はわずかに二百五十トンであります。その他機械企業におきましても、その規模ははなはだしく劣つているのが、わが國の現状であるのでございます。
品物の値段をつけることにしましても余り安いという評判を取りましても今後非常にやりにくい点がありまして、至る所で日本の商品のダンピングだとか、或いは日本商品に対する関税を上げなければいかんという声が、安いという評判を取ると起ると思います。ここらが大変むづかしいかと思います。
主税局は、燒けましたのは関税課と監理課でございます。監理課は新たに作つたものでありまして、大した仕事も未だ発足いたしておりませんので、重要な資料その他の燒けるということはなかつたのであります。関税課につきましては、関税統計に関するものが非常に燒けてしまつたのでございます。
ただ主税局の監理課と関税課が燒けたのでございます。監理課は新たに設けた課でございまして、格別に仕事を未だ開始しておらぬ前でございましたので、何ら支障はないわけでございます。関税につきましては、戰爭前、戰爭中その他の関税に関する資料を燒失いたしましたが、これは昭和十五年の落雷による火災の例にならいまして、資料を再び蒐集して回復をいたしたいと考える次第でございます。
たまたま先般大藏省関係の某関税課長が殉職したのを機会にいたしまして、近くこれが國家の予算から出るという話でございますが、刑務所の職員が殉職した、これに対しても國家としては一文も特別に余計出すということは特に弔慰金としてできないような建前であつたのであります。
尚大藏省の所管といたしましては関税問題があるのでありますが、これは内外諸般の事情をも見極めた上でなければ決りませんので、目下研究中でございます。(拍手) 〔國務大臣水谷長三郎君登壇〕
それは、神奈川税務署の端山という関税課長をいたしております者が、去る六月二十三日に、川崎市におきまして、酒類の集團密造の摘発に参加をいたしまして、十分に職責を果し、帰る途中、川崎駅に至る間におきまして、暴漢に襲われ、内出血をいたし、二十六日に死亡いたしたのであります。