1954-10-11 第19回国会 衆議院 農林委員会 第72号
北海道は本年当初から低温が予想せられており、まず五月十日前後に猛烈な低気圧が通過いたし、相当ひどい被害をこうむりました。この点につきましては去る第十九国会におきまして、被害調査のため委員派遣を行い、五月二十一日の農林委員会において福田委員から詳細に報告されておりまするので、省略いたします。
北海道は本年当初から低温が予想せられており、まず五月十日前後に猛烈な低気圧が通過いたし、相当ひどい被害をこうむりました。この点につきましては去る第十九国会におきまして、被害調査のため委員派遣を行い、五月二十一日の農林委員会において福田委員から詳細に報告されておりまするので、省略いたします。
そのほか、もちろん船でもあるいはさん橋におきましても、風速並びに気圧の記録をとつております。船内におきましてはもちろんそれ以上の機械をもつてそれをはかつております。いよいよ出帆を前にいたしましては、慎重検討いたしておると思うのであります。
それと同時に、船にももちろんございますし、さん橋にもございますが、気圧計、風速計というものをもつて、台風の進路について、それぞれの乗組の専門家が、十分検討いたしておつたことは間違いないと思うのであります。それで五時ごろになりまして、そのときは御承知のように気圧が非常に下つております。それから一時間半たつたあとであります。
○篠田説明員 船の動けるか動けないかという問題になりますと、風の条件、性質、そのときの海上の波の模様、あるいは潮流、気圧配置がどういうふうになつておるか、非常に多種多様の要素を含んでおりまして、これを一つの規程で動けるとか動けないとかいうことは、とうていできない相談なのであります。
十五号につきましてはこれは秋型の台風で、シベリアの方の冷たい空気と太平洋の方の暖かい空気の境、つまり不連線、あるいは気圧の谷などと申しておりますが、それに沿つて進行いたしますために非常に速度が早い。そういう性質を持つております。そうして今回は進行の途上にむしろ発達した気味がございましたが、大体衰えにくいのか性格でございます。
そういう意味におきましては定点は、太平洋の上に正確な観測所がないので、太平洋上の気象の資料は私ども一般商船の報告にたよつておりますが、この台風あるいは低気圧の発生のことを気象台で放送いたしますと船舶は待避いたしますので、大事なときに資料がなくなつてしまう。
特徴といたしましては、非常に速度が早かつたということ、それから北の方に上つて行きなから多少強まつて来たということ、その強さは大体五月十日に北海道の近海で非常な遭難がありました、あのときの低気圧と同程度でございます。函館につきまして風の状況を申しますと、午後四時東の十八メートルでございます。五時南東十八メートル、午後六時南々東十三メートルでございます。午後七時南の十八メートルでございます。
これは私も素人でよくわかりません、がこの台風の進路測定についていろいろ学説があるようで、いわゆる高層気流の変化によるんだ、或いは気圧の変化によるんだというようないろいろな学説があるようなんですが、併しながらいずれにしましても、北方定点におけるところの高気圧の変化、動向というもの、そうして又高層気流の動向というもの、こういうものが台風の進路というものについて非常に重大な影響がある。
我々五年乃至六年の経験によりますと、台風、低気圧にぶつかりましたけれども、根本的な考え方は成るべく台風から遠ざかつたほうがいい。危険半円であろうが可航半円であろうが、そういう区別なしに、成るべく遠ざかつたほうがいい。
ところが、北方定点に参りますと、殆んど台風と同じくらいの低気圧が通ります。気圧のレコードからいいますと、今まで台風にぶつかつたその台風よりももつと気圧の低いものにぶつかつております。それでその低気圧が通りました後に北風、北西風が吹きますが、これが四日、五日、長いときは一週間も吹くような状態になります。
気象台で台風或いは低気圧が出たということを放送いたしますと、船舶は大部分は待避してしまいます。そして大事なときに資料がなくなつてしまいます。一般商船の資料はそれほぼ正確ではありませんけれども、これはあるほうがいいのでありまして、ところがそれさえも得られなくなつてしまう。
それから海上観察といたしまして、先般お話をいたしました北方定点から帰つて参りました気象台の観測船の凌風丸と南方定点の観測船を使いまして三隻で海上観測をやりたいということと、それから微気圧振動観測ということを九カ所重要地点でやりたいということでございまして、大体所要経費といたしましては五千八百万円、これに要するということで、現在大蔵省に折衝いたしております。
特に台風というのは、新聞等によりますと、飛行機等で、技術者の勘によつて、ちよつとあそこに飛んでくれ、あそこら辺の気圧を見てくれということができないように新聞に書いてあるのですが、そういう場合に、自由自在に日本の気象業務の手足になる格好でアメリカの飛行機が使えるのですか、その点お聞きします。
それから又五月十日の北海道方面の低気圧による集団遭難というのは、新聞に相当出ましたから御存じであろうと思いますが、当時は救援部隊を編成いたしまして、他管区からも応援を出しまして、捜査海面を非常に広範囲に拡げまして活動いたしたわけであります。これらの活動につきましては、北海道庁や地元の漁民からも非常な感謝を受けまして、水産委員会でもそういうことが報告されたわけであります。
気圧は九百六十ミリバール、こういうふうに表示してございます。御承知のように初めの予想は本州を縦断するのを中心にしていろいろな対策、準備をいたしておつたのでございますが、幸いにもこれが九州を縦断しまして日本海に抜け、ウラジオ方面に抜けて参りましたので、今のところ当初予想をいたしておつたほどの被害がなくて済んだのでございます。
米の浸透圧が常態において大体二十五気圧くらいあります。それに対して今度は大体二倍以上の浸透圧を持つたかびでないと寄生できません。そうすると大体五十気圧くらいなければ寄生できないということになります。それで今度乾燥度が増せば増すほど非常な急速度で浸透圧は高くなります。それですから特定な水分に特定なかびが寄生しております。
それから五月の九日に起きました低気圧によつて、御承知のように旋風をまじえた大暴風がございまして、この問題が北海道に主として災害を起しまして、漁船等の被害が非常に多かつたあの災害でございます。そのほかのものを全部とりまとめまして、五月以前の災害として整理をいたしまして一道二十一県、被害の報告額が二十九億六千万円であります。
○肥沼説明員 これは境というのはございませんで、まわりよりも高いのが高気圧、まわりより低いのが低気圧でございます。たとえば箱根山の上に芦ノ湖という湖水がございますが、これは山の上にあるので海抜はかなり高いのでございますが、やはり湖水です。ああいうような考え方でございます。
○肥沼説明員 気圧を平均いたしますと、大体一〇一〇ないし一三ミリバールぐらいになりますので、それより高いのを高気圧、低いのを低気圧と考えられがちなのであります。けれども実際の気象の現象を見ますと、まわりが空気が多くて空気がたくさんになつておればそこから風が流れ出します。そういう意味で、それよりももつと高いところでへこんだところがあつても、やはり高いということに意味がある。
○綱島委員 ちよつと教えていただきたいのですが、至つてしろうとの質問でおかしいほどかもしれませんが、この図面で第一から第三図までミリバールだろうと思いますが、第一図では低気圧一〇一〇、高気圧一〇一四というふうになつておりますが、大体高気圧と低気圧の境は学問的にどのくらいのものですか。
私が参りましたのは、すでに凍霜害の被害を受けましてから十二、十三日になつたときではございますが、現地について見ましたところ、オホーツク海より移動せる寒冷高気圧の侵入によつて、岩手県の県北、青森県の三戸、上北、下北の三郡に異常な低温が六月の六日、十日の二日間にわたつて襲来をいたしまして、時ならぬときに降霜と結氷を来した。これは数十年来のできごとであるといわれておりました。
○説明員(和達清夫君) 今回の北海道の暴風につきましては、それが日本海を急速に通つたということと、異常な季節外れの強い低気圧だということにつきまして、我々の予報は先ず技術的には万全を期して出して行きましたけれども、実際的にはもう少し早く出さねばならんということを痛感して、今後の努力をいたしたいと思つております。
○岡田信次君 ちよつと私ども素人が考えますと、大体日本のこの地形というか、地球上の位置から、大体南のほうなり或いは西のほうからいろんな低気圧や台風が来る。北のほうから下つて来るということはないと思うのですが、南より北のほうが今の台長のお話では重要だとおつしやるのですか、甚だ専門家の台長さんに対して恐縮ですが、そうですか。
それからまた、今回のこの低気圧に対して、現地においてわれわれが一番感じたことは気象の観測であります。この気象の観測は、あらゆる努力をして気象台はやつておる。しかしいま少し気象が早く発見されるならば、もつと対策があつたはずなのである。しかるに一兆億予算になつて、気象関係の中央気象台の予算などというものはまつたくみじめなものなのである。政調会においても総務会においても私はこれを力説した。
実は気象の関係につきましては、後ほど図面をもちまして詳細に御説明いたしますが、北海道といたしましては函館の大火以来の強い風でございまして、なお気圧の関係は、北海道の気象台としては六十年以来の低気圧だ、こういうことでまれに見る気象状態でございました。その問題につきましては、後ほど図面で御説明いたしますが、とりあえず被害の現場、それから救助の方法その他について御説明いたします。
このたび北海道の異常な低気圧に伴う災害発生に伴いまして、当委員会からさつそく現地視察調査団を御派遣いただきまして、非常にお忙しい日程のもとに道内関係方面を御視察、調査をいただき、かつ現地住民に対して激励、慰問のお言葉をいただき、さらにまた当委員会としてこれらに対する諸対策を推進くださりつつあることにつきましては、現地の私ども心から感謝感激いたしておる次第でございます。厚く御礼を申し上げます。
北海道における今回の暴風雨雪は、去る九日の夜半、日本海を横断して西海岸に上陸した九百七十ないし九百六十ミリバールの低気圧が原因でありまして、翌十日に及び、瞬間最大風速二十メートルないし三十五、六メートルに達する旋風をまじえた暴風雨雪により、石狩、空知、上川を初め、網走、釧路、十勝、日高等ほとんど全道にわたつて公共施設、漁業、農林業に甚大なる被害を与えましたことは言うまでもなく、不幸にして六百数十名に
南方に避難したことは、これはその当時風速三十数メートルの低気圧が来たのであります。これを一時南方に退避するということは、これは船乗りとしては当然の処理であります。その他の点について救助いたして現地に到着した後においては適当な処置をとつてあることは報道によつても明らかであります。私は決して乗組員が怠慢とか、或いは救助を遅れたというようなことはないと確信しております。
○政府委員(島居辰次郎君) 九日夕刻から北海道を通過いたしました低気圧による遭難船の状況及びこれに如何に救助に当りましたかということの実績その他につきまして順を追つて御説明申上げたいと思います。
而も翌十五にふたたび低気圧が来たという理由で、海難の捜索を一時中止しまして、この釧路沖の安全なところに引揚げてしまつた。そのために捜索が非常に遅れて犠牲が非常に大きくなつたんじやないか。一体フリゲート艦九隻というのは何をしておつたのか。
先ず気象の概況でございますが、五月九日深更日本海を横断いたしまして、北海道の西海岸に上陸した九百六十ミリバールの低気圧は、その瞬間最大風速、浦河におきまして三十六メートル、留萌におきまして三十二メートル、小樽、函館におきまして二十七メートル、札幌二十一メートルに達する旋風を交えた大暴風雨雪となり、而もその後平均風速二十メートルの強風を伴う猛吹雪により、所によつては一尺有余の積雪を見るに至つたのでございます