1948-05-27 第2回国会 衆議院 本会議 第51号
しかしながら最近では、ほとんど選挙のたびに別表が改正をいたされているというような状態でありまして、こういうことを考えましたときに、彼の明治二十三年の大選挙区、あるいは大正八年の小選挙区、大正十四年の中選挙区と、三回にわたつて改正をいたされておるのでありまするが、人口の異動があるからといつて、そのたびごとにこの別表を改正するということは、どうであろうか。
しかしながら最近では、ほとんど選挙のたびに別表が改正をいたされているというような状態でありまして、こういうことを考えましたときに、彼の明治二十三年の大選挙区、あるいは大正八年の小選挙区、大正十四年の中選挙区と、三回にわたつて改正をいたされておるのでありまするが、人口の異動があるからといつて、そのたびごとにこの別表を改正するということは、どうであろうか。
このことは、かつて一人一区の小選挙区時代における状況を顧みれば明らかなところなのであります。すなわち五人の選挙区では、当選の僥倖を夢みおる人までも立候補いたしまして、五倍くらいの二十五人立候補したといたしましても、もし三人区にいたしますれば、その五分の三の十五人の立候補があるかというと、そうではない。三倍くらいの九人に減つてしまうのであります。
もちろん、大選挙区にするか、中選挙区にするか、あるいは小選挙区にするかという、この行きかたに対しては、一利一害はありまするが、しかしわが國の現状といたしましては、たとえば交通が不便である、自動車が不足である、紙が足りない、こうした事実から鑑みまして、中選挙区を適当とする、こういう結論を申さざるを得ないのであります。