1951-05-28 第10回国会 衆議院 内閣委員会 第18号
すなわちアメリカ政府部内で赤といわれ、共産党だと非難されたリリエンタール氏によつて推進されましたアメリカのいわゆるTVA計画ですら、このTVA計画によつて開発された電力が、今や何に使われているかといえば、原子爆弾工場にとつてなくはてならない軍事資源として利用されているのである。
すなわちアメリカ政府部内で赤といわれ、共産党だと非難されたリリエンタール氏によつて推進されましたアメリカのいわゆるTVA計画ですら、このTVA計画によつて開発された電力が、今や何に使われているかといえば、原子爆弾工場にとつてなくはてならない軍事資源として利用されているのである。
これについては政府当局におかれましても、相当考慮していただきたいと思いますことは、一昨年広島市と長崎市が原子爆弾の被害をこうむりました関係上、これを特別法によつて救済をしてもらうために私は努力いたしまして、そうして長崎、広島は平和都市、文化都市として新しい特別法を制定してもらつたのであります。
過ぐる太平洋戦争において私たち日本人として人類最初の原子爆弾をこうむり、その惨禍を身をもつて味わいました。その言語に絶した凄惨さのゆえに、また生あるものすべてを絶滅せずにはおかない強烈なる効果のゆえに、私たちは心から原子兵器を憎みます。私たちは原子兵器の使用に反対せざるを得ません。いな、原子兵器禁止を各国に要求する義務があると考えるのであります。
そうこうしているうちに、八月の六日になまして、皆さん、忘れもいたしません、広島におきましては、人類史上いまだかつて一度も体験し得なかつた原子爆弾が落されました。越えて八月の九日におきましては第二の原子爆弾が落されまして、いよいよ日本はどうにもこうにもならなくなつたと見てとつたあのソビエトは、ソ満国境を怒濤のごとく押し寄せて来たのであります。これすなわち共産党の軍隊ではなかつたですか。
戰死者とその遺家族の総数、戦争未亡人数、傷痍軍人の数とその生活状況、生活に困難なる家庭の数、或いは原子爆彈の被害や戰災を受けた生活困窮者が明らかでないということは、多くの犠牲者のかたがたに対しまして誠に申訳ないと存ずるものであります。
ただその中にもありましたように、或いは経済的、政治的、いろいろな意味からいたしまして今の決議の内容に対するいろいろ所見を申上げることは差控えたいと存じまするが、ただ世界の平和擁護の運動の上におきまして、或いは原子爆弾を禁止するとか、いろいろな点において共産主義運動の一環としてなされておる形が強く現在見られております。
ただいま菊池委員がおつしやいましたように、われわれみんな專門家でありませんので、どういう性能があるかというようなことはわかりかねるのでありますが、原子爆彈の保有量――これも各国ともに国家機密になつておりますので、むろんほんとうのことはわかるわけではないのでありまして、現にアメリカあたりでも、これを知つている者は十五名ぐらいしかいないだろうといわれておるのであります。
○菊池委員 それでは情報部の方にお伺いしたいと思いますが、朝鮮で原子兵器が使われるであろうということをアメリカ側が発表しております。われわれもこの原子兵器が使われることを希望するのでありますが、朝鮮国内においてはかわいそうに思う。侵略軍の軍事基地でありまする満洲あたりでもつてこれが使われますことは、痛快に感じる次第であります。
平和と自由な正常経済のもとには成り立たず、動乱と混乱、原子兵器の生産異常で世界が不安におののき、主食消費者が低賃金に拘束され、強権のもと、食を求めて配給と統制下にリユツクサックを背負つてあがき、町の人々が困る。人間としては好ましくない世相のもとでしか経営の成り立たないように仕組まれているのが日本の農業政策であります。
○藤野繁雄君 現在広島、長崎で研究をしておられるのであろうと思うのでありますが、この原子爆弾の研究のために団体の設備を使用しておられて、その使用されておるところの団体は非常に困つておるのでありますが、政府において、この原子爆弾の研究に使用しておるところの団体の設備をいつになつたらば払房してもらえるように考慮して頂けるのであるか、この点お伺いしたいと思うのであります。
○国務大臣(黒川武雄君) 原子爆弾の結果につきましての研究は只今広島で行なつておりますが、日本の予算としては甚だ少いものでございますが、私も先だつて原子爆弾研究所を視察いたしましたが、実に立派な設備でありまして、これはアメリカの経費を以て研究しておるとお答えすることができると思います。長崎にはまだ設けてございませんが広島におきまして今十分研究中でございます。
○藤野繁雄君 次は原子爆弾影響研究であります。原子爆弾の被害を蒙つたのは広島と長崎の二カ所であります。私は当時長崎におつて如何に原子爆弾の被害が悲惨であつたかということを承知しておるのであります。当日の被害が悲惨であつたのみならず、当日は何ら被害もないように見受けられたところのものが、あとから次々と死亡者が多く出て来て誠に原子爆弾の被害が甚大であるということを考えたのであります。
「戰争の破壊性が恐るべく巨大なものとなり、どんなに崇高な目的も、どのような重大な理由も、戰争による犠牲を正当化できなくなつたという嚴粛な事実にいやおうなく世界の人々を直面させたのは、言うまでもなく第一には、原子爆彈、水素爆彈などのいわゆる超兵器の出現であつた。」こういうふうに書いて、絶対無抵抗主義的な思想を表明しております。これは一つの見識であります。
ロツクフエラー氏が参りまして、日本の文化の向上について非常に協力されましたことをわれわれも感謝いたしますが、国民が一番関心を持つている文化上の問題は、日本に民間航空機の保有あるいは運営を認めるかどうか、あるいは平和のための原子科学の研究を日本にも認めてもらつて、サイクロトロンをまた日本に復活させて、湯川博士が日本で自分で研究できるような地位に日本がなるかどうかという問題であります。
聞くところによりますと、皇室費が上つた理由は、宮城に原子爆彈よけの防空壕をつくつて、そこへ天皇と高官はいつでも避難できるような設備をされるということを聞いておるのです。敗戰国においては往々にしてこういうことが多いのですが、こういうようなことがもしありましたならば、これは愛国心から見てどうなんですか。
これはこういうことを言うておる者があるといううわさを、私は聞いたのであつて、政府の方としては、そういうことは、全然わからぬならわからぬ、あるいはそういうことがないならない、━━には原子爆弾の━━はないということを、答弁してもらいたかつたのであります。
さらに戰争中のことを思い出すのはいやなのでありますが、広島、長崎に落された原子爆彈というものは、これは国際法規上無警告に投下したものであるが、二十万の一般同胞に対し、何らの含みもない。われわれ新聞紙上で何らこれを承らぬのであります。
言いかえれば、戰争に反対する人口、これは原子爆彈禁止のエス・アツピールに対しても、すでに六億の人が投票しておる。世界の人口が幾らあるか、六億の人がこれに対して賛成して、原子爆彈を禁じ、原子爆彈を最初に使用した国を戰争犯罪人とみなすことけつこうですと、はんこを押しておる。この勢力がある。これが民主的諸勢力である。日本の中にも戰争に反対する勢力がある。社会党の青年部のごときもはつきりとしておる。
世界平和擁護委員会におきまして、曾つてプラーグのアツピールによりまして原子爆彈を絶対に使わない、若し最初にこれを使うものは戰犯としてこれを告発する、こういうような戰争を回避するところの、平和を飽くまで求めるところの大きな人民の要求によりまして署名が展開された。そうしてこれが大体現在におきまして世界で約六億のこれは署名が達成されておる。
○政府委員(草葉隆圓君) お話の中にいろいろありましたが、十分に御質問の点がはつきりいたしません点もありましたので、或いはお答えにそぐわん点もあるかとも存じまするが、トルーマン大統領が朝鮮戰域において原子爆彈を使用するということすら言つたという意味のことを前提としての御質問であつたと存じまするが、これは私どもの情報なり知り得ておりまする範囲では、さようなことはなかつた、そういう声明はなかつたと存じます
(拍手)ソ同盟、中国、東ヨーロツパの平和を国是とする諸国の生産力は又戦前以上に飛躍し、原子爆彈、水素爆彈をアメリカの専有物でなくしておる。更に平和を守り抜かんとする巨大なるこの民衆の平和勢力は、前古未曾有に強化しておるのであります。
そうしてこれと不可分に関連して、現在の世界及び我が国民の最大の問題及び不安となつている原子爆彈使用の問題について、我が首相は内心の信念において賛成の意向を持つておられるのか、反対の意向を持つておられるのか。
(拍手)又原子爆彈についてのお尋ねでありますが、現に原子爆彈を使うか使わないかというような現実の問題がないのでありますからして、お答えはいたしません。
さらにこれ以上に平和と独立のために闘う人民の意思は、いかなる兵器よりも、原子爆弾のおどかしよりも強いということを、朝鮮の事実が明らかにこれを証明しておる。私は質問します。吉田総理は、この強大な平和勢力を敵とし、日本人をこれと戰争させるつもりであるか…、
この戦局に関係いたしまして、先会御報告申し上げましたトルーマン、アトリー会談か、十二月四日から八日までワシントンで行われたことは御承知の通りでございまするが、結局朝鮮の事態の緊迫化に促されて、ことに十一月三十日にトルーマン大統領が記者団会見におきまして、原子爆弾を使用する用意があると誤り伝えられまして、西欧諸国に非常な衝撃を与え、アトリー首相も、原子爆弾使用という事態のまことに重大な様相にかんがみまして