1947-08-11 第1回国会 衆議院 議院運営委員会司法委員会連合審査会 第2号
もしあなたの方で臺灣、樺太などをとりたいために、何百萬の犠牲を忍ぶこともあえてするならば、あなたこそ世界平和の敵になる、かような論法をもつていたしますならば、私はアメリカは必ずその當時和平に應じて、日本はまた臺灣、樺太ぐらいは保ち得たであらうし、しかも世界平和のために感謝され廣島に原子爆彈を落されるというような、日本政治家のなすべきことをしないための大犠牲を受けることは、起らずに濟んだと思うのです。
もしあなたの方で臺灣、樺太などをとりたいために、何百萬の犠牲を忍ぶこともあえてするならば、あなたこそ世界平和の敵になる、かような論法をもつていたしますならば、私はアメリカは必ずその當時和平に應じて、日本はまた臺灣、樺太ぐらいは保ち得たであらうし、しかも世界平和のために感謝され廣島に原子爆彈を落されるというような、日本政治家のなすべきことをしないための大犠牲を受けることは、起らずに濟んだと思うのです。
またそれとともに今いうのは、少し先走つておるかも知れませんが、原子爆弾による戰爭の成果、その結果を見るという一つの觀光氣分が外國に起こつておるようでございます。と申しますのは、長崎と広島でございますが、われわれとしては、まことに殘念なことでありますけれども、第二次世界大戰の原子力の威力を見るために、諸外國の人たちが相當多數視察に來るであろうと考えております。
○久保委員 科學教育局長の御意見を承りたいのですが、日本の科學というものが、終戦後、たとえば航空科學であるとか、あるいは原子科學とかいうような、科學の一番頂點に立つておるようなものの研究が禁止されております。
○松原(一)委員 従來科學の研究は、すべて戦争の方面よりいたしておつたように承つておりますし、原子爆弾のああいう威力を發揮したのも、戦争が推進力となつておる、國運をかけての研究が、あの方面から行われておる。日本でも軍の方の研究は相當金をかけてやつておつたのですが、今後はそれが全部なくなつてしまつたので、文部省の負擔は非常に大きくなるだろうと思う。
当該地方の裁判所、檢事局の御答申でありますから、お考えになつたとは思ひますが、実際を存じておりまする私としましては、御承知のように、廣島市は原子爆彈で廃墟のようになつておりまして、交通が非常に不便で、そうして管轄になつている佐伯郡というのは厖大な郡でありまして、のみならずその中に島嶼がございます、例えば嚴島町というのがございます。賀茂郡というのも、非常に遠方の所が入つております。
尚吉川君も言われる原子爆弾による平和主義ということは、只今の御説明で十分了解できることができなかつたと思います。(笑声)以上御答弁申上げました。(拍手) 〔國務大臣平野力三君登壇〕
原子爆弾であるというところの科学性の上に立つて、今後片山内閣の平和主義を我が日本の國民の間に展開し、又世界に対して、我々が持つておるところの平和主義國家の使命というものをば説明せられんことをば希望するところの者でありまするが、右に対するところの御意見を私は首相よりお伺いいたしたいと思う者であります。(拍手) 〔國務大臣片山哲君登壇〕