1964-03-05 第46回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会原子力政策に関する小委員会 第2号
各国でとられております考え方というようなものをまず申し上げたいと思うのでございますが、最も豊富低廉なエネルギー資源に恵まれておりますアメリカにおきましても、化石燃料は長期的に見て枯渇する。先般アメリカの原子力委員会が大統領に提出いたしました報告書の中におきましては、アメリカ国内において経済的に入手できる化石燃料というものは、大体二十五年ないし百年ぐらいのうちに使い尽くすであろう。
各国でとられております考え方というようなものをまず申し上げたいと思うのでございますが、最も豊富低廉なエネルギー資源に恵まれておりますアメリカにおきましても、化石燃料は長期的に見て枯渇する。先般アメリカの原子力委員会が大統領に提出いたしました報告書の中におきましては、アメリカ国内において経済的に入手できる化石燃料というものは、大体二十五年ないし百年ぐらいのうちに使い尽くすであろう。
これは単に原子力推進機関というものが強大なエネルギーを持っておるというだけでなく、化石燃料と違って酸素が要らない。しかし、これが原子力潜水艦という巨大なる兵器のいわば大きな特徴になっていることは、今兼重さんも申された通りです。 そこで、この原子力潜水艦というものをどういうふうに原子力委員会が見られるか、あるいは外務省が見られるかということを私はお尋ねする。
それから石炭、石油というような化石燃料費の高いニューイングランド、米国の東部地域におきましては、火力発電コストは八ないし十ミル・パー・キロワット・アワーとなっておるように存知いたしておりますが、これに対しましても、現在のところでは十一ミルでございますが、これは次の第三次の燃料チャージによりますれば、十分これに対抗する数字が出せるのじゃないかということをウ社は想像をしております。
国際的に見たって、原子力発電というものは、だんだんとやってみたら、経済的にはどうも割が合わぬぞ、一方においては、他のエネルギー資源、化石燃料がどんどん出てくるぞ、しかも、新鋭火力の技術的な発展もだんだんと高まってくる、だから、もう一度やり直そうという段階にきておるのでしょう。まだやってもみない日本が、そのころには匹敵するだろうという推定の根拠は、一体どこにあるのですか。
それから外貨の節約という面でも、御存じのように、新鋭火力の発電なり、あるいは油の問題なりが、日本もアラビア石油というものができてくるということで、いろいろな状態で化石燃料のエネルギーというものが相当安価に入ってき得る、資本費も安くできるというような状態が出てきている。
これは事実でございますし、技術の進歩からいえば当然そうあるべきと思うのでありますが、原子力は、何と申しましても、従来の化石燃料に比べますと、御承知のように百万分の一くらいの量で同じ熱を出すといったエネルギーの点からいえば、非常に特殊と申しますか、非常に貴重なものでございまして、これを何とか経済に役立つように使えるようにしていくということは、どうしてもやはり見のがすことのできない問題だと思うのでございます