2012-05-11 第180回国会 衆議院 本会議 第20号
○野田毅君 私は、自由民主党・無所属の会を代表して、税制抜本改革二法案について、野田総理に質問をいたします。(拍手) 冒頭、東日本大震災から一年以上が過ぎましたが、いまだに厳しい生活を強いられている被災者の方々に対して心からお見舞いを申し上げると同時に、被災地の一日も早い復興、再興を目指して我が党も努力してまいる所存であることを申し上げます。 また、先般、茨城、栃木両県で発生した竜巻や、北関東各地
○野田毅君 私は、自由民主党・無所属の会を代表して、税制抜本改革二法案について、野田総理に質問をいたします。(拍手) 冒頭、東日本大震災から一年以上が過ぎましたが、いまだに厳しい生活を強いられている被災者の方々に対して心からお見舞いを申し上げると同時に、被災地の一日も早い復興、再興を目指して我が党も努力してまいる所存であることを申し上げます。 また、先般、茨城、栃木両県で発生した竜巻や、北関東各地
○野田(毅)委員 建前はよく知っています。だけれども、現実に、固有名詞を出すのはいかがかと思いますが、小沢さんたちは違うことをおっしゃっているじゃないですか。そして、多くの民主党の皆さんの中でも、正面からこれに対して異論を現に唱えているじゃないですか。国民はみんなそれを知っているんですよ。 では、本当に党内をまとめ切れますか。まとめ切れなかったら、これは諦めざるを得ないんですよ。そうすると、あなたが
○野田(毅)委員 政策論としてまことにそういうことは大事なことだと思いますが、政策論が正しいから政治論としてそれが国民に受け入れられるかどうかは別問題です。 特に日本は議院内閣制の国なんですよ、アメリカの大統領制とは違うんです。与党があって初めて内閣が誕生するんです。そういう意味で、与党の中がばらばらで突き進むということになると、どういうことになるんでしょうか。政治生命をかけるとおっしゃる以上は、
○野田(毅)委員 自由民主党の野田毅でございます。 きょうは、時間の限りがありますので、できるだけ簡潔に御質問をいたしますが、また、できるだけ簡潔にお答えをお願いしたいと思います。 まず、改めて総理の決意を聞きたいんですけれども、一月ですか、改めて総理が税と社会保障一体改革に政治生命をかけるという強い意思表示をされたんですが、これほど重い言葉はありません。大変ハードルは高いと思います。それでもあえてやり
○野田(毅)委員 まさにおっしゃるとおり、そこなんですね。今、それでなくても、日本の国債残高が世界で一番大きいんだ、あのギリシャよりかはるかに大きいんですよ。いつ何どきどういうことになるか、大変大きなリスクがありますね。したがって、国債の金利がどういう影響を受けるのか、市場の信認をどうやって確保できるのか、そこがポイントだ。だから、財政規律を大事にしたいというなら、そのようにおっしゃるべきなんですよ
○野田(毅)委員 トンチンカンではなくてトンテンカン、何かそういう話だったんですが、実は、その説明じゃいかぬのですよ。 というのは、大変大きな被害があって、その被害で苦しんで、一刻も早く復興しなきゃならぬというのは、規模は違うけれども、毎年のようにたくさんの水害、例えば、ことしも十二号なり十五号なりたくさんあるわけです。被災者から見れば、同じように深刻な打撃を受けているわけですね。 そういう中で
○野田(毅)委員 G20の会合は御苦労さまでした。これをめぐっていろいろお聞きしたいこともたくさんあるんですけれども、その前に、まずは当面、この復興予算、特に復興財源について多少お伺いをしたい。茂木政調会長からある程度この復興予算についての問題点は指摘をされておりますので、少し焦点を絞っておきたいと思うんです。 特に、この復興債の償還期間について、三党の幹事長で二十五年というようなことで合意をしたということなんですね
○野田(毅)委員 大分これは山本君の意見に似てきたんじゃないの。インフレ目標的なこともやるんだよという話に近づいているということなんでしょうね。 それから、これは少し話がそれるんですが、今、世界共通の課題は、各国とも財政再建というのが大きなテーマになっている。その中で一つ違和感があるのは、法人税減税なんですよ。我が国でも法人税減税を非常に強く求められておりますし、まさに国内の雇用の空洞化を防ぐためにも
○野田(毅)委員 この問題は、現在、株式市場なりあるいは為替市場なり、大変混乱ぎみになっておるわけですが、これは決して金融分野のみならず、基本的にはアメリカもヨーロッパも、まさに財政健全化というか、これが最大のテーマになっているんだ。この時期に、本当にどういうことを各国ともやろうとするのか。歳出削減だけで本当にいけるのか。そのことは、結果として景気を悪くして、もっと経済悪化から財政悪化になるんじゃないかという
○野田(毅)委員 今、岸本委員の質問を聞きながら、なかなかいい質問をしていましたね。特に、財政健全化責任法。 少し補足して言えば、我が党がこれを提案したのは昨年の通常国会、参議院で提出しました。昨年の秋は衆議院で提出しました。ことしは参議院で提出しています。残念ながら、その重要性をここまで御承知であるならば、どうして積極的に与党の皆さんも政府も前に進める努力をしなかったんだろうかなと。これから、どうせおやめになる
○衆議院議員(野田毅君) ただいま議題となりました国民生活等の混乱を回避するための租税特別措置法等の一部を改正する法律案につきまして、提出者を代表して、その趣旨及び内容について御説明申し上げます。 まず、本法律案の趣旨について申し上げます。 平成二十三年度の税制改正に係る所得税法等の一部を改正する法律案については、政府・与党の責任において早期に成立を図るべきところ、平成二十三年三月三十一日を目前
○野田(毅)議員 もともとこういうものはない方がいいのは当たり前で、年度内にきちんと処理できる。問題は、今はそれがうまくいっていない。 特に、衆議院では圧倒的に与党が強いんですよ。だから当然、衆議院は与党の多数で通過するだろう、問題は、参議院で逆になるだろう、そのときにどうするかということではないかと、私どもは実は想定をしておったんですよ。そうでなければ、衆議院を通過する段階から、知恵を出すんじゃなくて
○野田(毅)議員 今、第二点について、おおむね後藤田提出者から申し上げたことと思うんですが、本来、歳入は歳出と一体であります。入るをはかって出るを制するという言葉があるとおりですね。ですから、本来なら、歳出予算が衆議院を通過する、そのときにあわせて歳入に関する部分も一体として通過をするということが本則だと思います。 ただ、残念ながら、そういうことになりませんでした。本来なら、国会における議席数が衆参
○野田(毅)議員 ただいま議題となりました国民生活等の混乱を回避するための租税特別措置法等の一部を改正する法律案につきまして、提出者を代表して、その趣旨及び内容について御説明申し上げます。 まず、本法律案の趣旨について申し上げます。 平成二十三年度の税制改正に係る所得税法等の一部を改正する法律案については、政府・与党の責任において早期に成立を図るべきところ、平成二十三年三月三十一日を目前にしてもその
○野田(毅)委員 報道によりますと、ドイツのメルケルさんも、債務の圧縮にさらに力を入れると。あるいは、特に英国は総理みずからが、国債の格付は今も世界で最高ランクですよ、その最高ランクを維持するために、徹底して歳出カットと消費税の引き上げを訴えて、財政再建にまさに政治生命をかけるということを訴えてきている。ヨーロッパはみんなそうでしょう。アメリカだって、ガイトナーが成長と債務圧縮をどうやって両立させるかということに
○野田(毅)委員 それではだめだよ、委員長。質問者は私なんですから、私が求めている人から答弁をしてもらう、この原則を委員長はしっかり守ってもらいたい。 それからもう一つは、大変限られた時間ですから、これは往復で時間がカウントされますので、菅総理、できるだけ簡潔に答弁してください。聞かないことまで余り言わないでもらいたい。この二つを冒頭、お願いをしておきます。 そこで、既に午前中の質問でも出たわけですが
○野田(毅)委員 委員長、質問に入ります前にぜひお願いしておきたい。それは、私が答弁を求めた人以外に答弁するように委員長から指名しないでもらいたい。まず、これが第一点です。
○野田毅君 小野寺議員にお答えをいたします。 二問ございました。 まず、二〇〇五年比一五%削減について、この一五%を真水の国内削減分としたことの意義についてでございます。 これは、自民党案におきます中期目標というのは、御案内のとおり、今後の国際交渉による合意に基づき設定されるわけでありますけれども、そのうち、我が国が独自で行ういわゆる真水での温室効果ガスの国内削減分について、二〇〇五年比一五%
○野田(毅)委員 ですから、僕はその受けとめ方でぜひやってもらいたいと思うんですね。 そういう意味で、逆立ちしても鼻血が出なくなるようになるまではだめだとかそんなことを言っていたのでは務まらぬなと心配していたんですが、このところ大分発言が変わってきて、いいように変わったと私は思いますよ。やはり大臣として所管する以上、責任感が大分あふれてくるようなイメージが出てきた。まだイメージですよ、まだ具体化されていないわけですから
○野田(毅)委員 よく勉強をしていただいておるようでありますが、しっかりと頼みます。 そこで、きょうの本題はちょっとまた後ほどフォローしてもらいたいと思っているんですが、菅大臣にも来ていただいたのは、ちょっとお手元に表を、グラフですがお配りしてあると思うんです。これは私がつくったんですが、これをごらんいただいてどうお感じになるかです。 これは、左側に消費税、国、地方トータルで現在五%。最初に入れたときはこれが
○野田(毅)委員 きょうは、菅大臣には特に、金融商品の問題であるんですがおいでをいただきまして恐縮です。 その前に亀井大臣、あなたほど、突撃力というのかしら、突進力というのが抜群な人はいないんだが、同時にまた破壊力も抜群な人もいないんでね。本当は、金融担当大臣としてはどっちかというと、突進力よりは破壊力の方が大きいんじゃないかという心配をしておるのをまず申し上げておきたいと思うんです。 一応、きょうの
○野田(毅)委員 もうこの問題で余り時間をとりたくないんですがね。 ただ、法務大臣、あなたは横を向いているけれども、今また総理が、検察の捜査で贈与とみなしていただいた、私がみなしたのではないとおっしゃったんだ。おかしいじゃないですか。検察も一緒になってそういうことをやるんですか。 私は、この点、場合によってはこの問題で、おどろおどろしい言葉ではあるが、事実上、さっき加藤さんから御指摘があったけれども
○野田(毅)委員 まだ税務当局はそれに対して税務調査をどこまでやったかどうかよくわかりませんが、個別案件ですから、ここで国税庁を呼んでも答えられるわけがないので、きょうは呼びませんでした。 ただ、私も若いころ、国税庁の資産税課の課長補佐をしていたんですよ。現場の一線の相続税、贈与税調査の指導をしていたんだ。その感覚からすれば、この種の問題を、だってその額が本当にそれが適正であったか、あるいはもっとたくさんもらっていたかもしれないじゃないですか
○野田(毅)委員 この予算委員会、大事な予算を審議する場なんですけれども、悲しいことに、いつもそれに先立って、鳩山総理なり小沢幹事長の疑惑問題をまずはまくら言葉のように言わなきゃならぬ。本当に悲しいことだし、国民もうんざりしていることだ。だからといって、うやむやにしていいということではないので、やはりきちんとけじめをつけるということが必要だと思うんです。 そこで、今、加藤さんと総理のやりとりの中で
○野田(毅)委員 我々、補正を組んだときに、環境というのも、即効性のあるものと時間がかかるものとあるんですね。だから、太陽光発電のパネルをふやさせるとか、いろいろなことを随分やりました。それからエコポイントも、ある意味では消費の先食いかもしれない。だけれども、それを通じて設備投資を誘発していく効果もあるわけですね。自動車のエコ化の話もみんなそうですね。 だけれども、今度はどうもエコポイントをなくするという
○野田(毅)委員 その考えで結構だと思うんです。 藤井大臣がさっきもお話があったんですが、高橋是清の財政、これはどちらかというとケインズよりまだ早いんですね。それで、あのころ救農土木という言葉が使われた。農村が大変疲弊をしていた。その農村をどうやってよくするか。そういう中で、土木作業をやって、いうなら農外収入を与える仕事をしたんですね。これが、ある意味では農村にお金を回す、大きな雇用の受け皿になる
○野田(毅)委員 藤井大臣、亀井大臣、御苦労さまです。大変、就任早々八面六臂の活躍、大いに期待をしております。 特に亀井さん、やはり亀井さんらしいですね、発信力がある。だから、モラトリアムという話はみんなびっくりした。だけれども、大変、怒らないで聞いてね。明治の大砲的世界でよかった。アナウンス効果は絶大だったんだけれども、飛距離が短くてよかった。飛距離が飛んで犠牲者が出たら大変な状況が日本の金融業界
○衆議院議員(野田毅君) 今の世界的な金融資本市場の混乱した姿というのはもう御承知のとおりです。そうした中で、日本の市場においてはなお外国の方々の持っている株の割合が多い、売買のシェアが高い。特にファンドの売り圧力が非常に強い。そういうことで、日本の株式市場が極めて厳しい状況にあることは御案内のとおりです。 特に、今御指摘があったわけですが、かつて銀行の株式保有割合を、高過ぎるのでこれを一定の制限
○野田(毅)委員 そういう点で、我々も実は反省すべきことがあります。 それは、さっき小沢さんの話は出したんですけれども、何で小沢さんが今日引き上げに反対とおっしゃるのかわからない。やはり選挙を意識しているんでしょう。それじゃ困る。 だけれども、一方で、民主党の皆さんも、あなた方も増税の話を提案したんです。私は、偉かったと思うんです。当時、菅さんが代表のころ、おっしゃったことがあるんですね、三%引
○野田(毅)委員 大変よくわかります。 そこで、さっき与謝野大臣と政調会長の議論の中で、中福祉・中負担論の話があったんですが、私はちょっと違うんじゃないかと思う。 なぜか。それは、さっきお話ししたように、今のレベル、そんなに高福祉でもないかもしれませんが、中福祉かもしれません。多分、与謝野大臣の認識は中福祉と思っているかもしれない。だけれども、今のままのレベルなら、今の中福祉さえどんどん崩れてきているんですよ
○野田(毅)委員 麻生総理には、ダボスから強行軍、本当にお疲れでございました。体も大変だと思うけれども、頑張っていただきたいと思います。 今、保利政調会長とのやりとりの中で、社会保障、消費税についてかなり論議が進んでまいっておりますので、ちょっと質問順序を変えて恐縮なんですが、その延長線について少しお話をしてみたいと思います。 この本なんですけれども、総理、読まれたことがありますか。小沢一郎「日本改造計画
○野田(毅)議員 ただいま宮下委員御指摘のとおり、特に昨年の秋以降の状況は、PBRが一を割るような銘柄も多数出てくる。特に、海外のファンドの換金売りというようなこともありまして、通常の市場の情勢とはかなり違った様相を呈してきている。 特に、その変動幅が過剰な形で行われていきますと、結果として、金融機関、まだなお多くの株式の持ち合いをやっている現実になっておるわけでありますから、その保有株が急速な下落
○野田(毅)議員 お答え申し上げます。 今御指摘ありましたとおり、この表で見ますと、主要行等については二十二・五兆に対して十一・七兆、やはり多いですね。ですから、やはりこれは、決してこれでいいということではないのでしょう。 特に、先ほど冒頭に柳澤先生からも趣旨説明で申し上げましたが、今日の経済情勢、金融情勢はまことに異常な状況にある。そういう中で、少なくとも、いわゆるPBRが一を割っているような
○野田(毅)議員 役割分担ですので、この質問には私から答弁をさせていただきます。 ただいま柳澤先生から趣旨説明でも申し上げましたとおり、今日の金融資本市場の情勢は率直に言って異常な姿になっているということは、昨年の秋以来の状況を見て御案内のとおりであります。そうした環境の中で、少なくとも、特に外国のファンドを中心としてかなり集中的に日本株を売る、こういうような要因もありますし、特にまた、過度な変動
○野田(毅)委員 ありがとうございました。よろしくお願いします。 特に夏ごろというのは、恐らく、私の理解では、これは当然予算を伴います、そうすると、来年度の概算要求に間に合わせる、そういう意味で夏ごろ、ということがあってのことだと思います。できるだけ早期に取りまとめの方を、お手伝いをしますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に移りたいと思います。 小泉総理の後を受けて、安倍内閣になりました
○野田(毅)委員 本当にありがとうございました。 柳澤大臣、いろいろきのうもまたお話を聞いていただいて、ありがとうございました。 そこで、今の総理の温かいお気持ちを受けて、これから具体的な支援策の中身を詰めていかなきゃいけない。そのときの手順、あるいはタイミング、そして中身、それぞれこれから詰めていかなきゃなりません。 もちろん、主体的には役所が中心になると思うんですが、我々与党PT、公明党の
○野田(毅)委員 質疑に入ります前に一言。 野党の皆さんが大事な審議をボイコットしている、大変残念なことだと思います。少なくとも、それぞれ主張が異なるのはわかりますけれども、それはこの論戦を通じて展開をしてもらうというのが本来の筋道であると思うんですね。自分たちの主張が通らないからといって審議拒否をして、議会の論戦を抜きに強引に自分たちの主張を通そうということはやはり憲政の常道に反するんじゃないか
○野田(毅)委員 改正条項について、国会における衆参両院三分の二というハードルが大変高かったということが、歴史的に見て、実際に我が国における憲法改正を具体的に阻止するという形になってきたというふうに私は認識をしております。 それは、ちょうど、我々、昭和四十七年の暮れの総選挙で初当選したのですが、翌年、田中内閣で唐突に小選挙区制度の話が浮上したのですよ。そのときに、もう渡部恒三先生はいなくなったのですけれども
○野田(毅)委員 再度済みません。 今、保岡さんから官主導をどうやって政治主導にするかというようなお話もあったんですが、私は率直に言って、もう三十年余り国会活動をさせていただいて、官主導は制度のせいであるかどうかというと、私の実感では、むしろ政治家自身の資質の問題ではないかというふうに思えて仕方がありません。それは、今ちいちゃな問題に少し首を突っ込み過ぎて、大きな日本の進路をどうするかということ、
○野田(毅)委員 二、三、申し上げたいと思うんですが、一つは二院制について。 さっき枝野さんから、現実論からいえば二院制ということでやるしかないんじゃないかというお話があった。まさに、憲法の改正の発議をしようと本当にやろうと思えばそういうことかなという感じはします。ただ、その場合にでも、当面の弊害と言っちゃいけませんけれども、衆議院で議決された案件を、それを乗り越えるには、それが参議院で否決されるという
○野田(毅)委員 二つの視点から申し上げたいと思うんです。 第一点は、先ほども御指摘がありましたけれども、この憲法制定の背景、いろいろな背景があると思うんですが、やはり、公権力をもってしても侵し得ない基本的人権、そういう公権力対個人という対立概念の中でかなりきちんとしたことが書かれているけれども、一方で、いわば人権対人権といいますか、公権力ではない中での調整が今非常に必要になってきているということが
○野田(毅)委員 二点申し上げたいと思うんですが、第一点は、天皇の地位という問題と皇位継承の問題は別問題だと思います。したがって、憲法論議、これは、天皇の地位なりということを国の形としてどうするかということでありますから、この問題と皇位継承のお話とをごっちゃに同時に論ずるということは、少し違うんじゃないか。そういう点で、現行憲法が継承については別途皇室典範ということで論議をそちらに譲っていることでありますから