1952-02-13 第13回国会 衆議院 経済安定委員会 第5号
○福田説明員 個別の債権について、それが今の段階において、償却すべきやいなやということにつきましては、非常に慎重な検討を要する問題であろうと思いますし、また私どもとしても、そういつた個別債権について処置することが最も望ましいのでありますが、銀行の誠意ある管理、回収に期待をいたしておるのでありまして、正確な数字を、私どものところでは把握いたしておらないのでございます。
○福田説明員 個別の債権について、それが今の段階において、償却すべきやいなやということにつきましては、非常に慎重な検討を要する問題であろうと思いますし、また私どもとしても、そういつた個別債権について処置することが最も望ましいのでありますが、銀行の誠意ある管理、回収に期待をいたしておるのでありまして、正確な数字を、私どものところでは把握いたしておらないのでございます。
○福田説明員 元来復興金融金庫の貸付は、御承知のように長期の貸付でございまして、中には業種によつて途中で返済が困難になるものも出て来ることは、普通の銀行でもあり得ることだと思うのです。正確に数字はちよつと把握困難でありまして、また景気の変動によりまして回収が進捗したり、あるいは多少停滞するという事態も起り得ると思います。はつきり数字的にも申し上げられないのでありますが、昭和二十六年度における復興金融金庫
○福田説明員 ただいまお尋ねの復興金融金庫の融資残高は、資料は少し古うございますが、昨年の十一月末で八百三億八千万円でございます。これが最高であつた当時では、たとえば昭和二十三年の末では千三百十九億円に上つておつたのでございます。その後二十四年度において原則として融資を停止したので、逐次回収に向いまして、二十五年度末に八百六十八億六千九百万円となり、それが昨年の十一月末で八百三億八百万円ということになつております
○福田説明員 銀行局関係の法律案について御説明申し上げます。 最初にあるいは官房からお話があつたかと思いますが、ここに列挙いたしておりますものの中には、必ずしも内容についても、あるいは提案するということについて、確定的に結論を得ていないものもございますので、あらかじめその点についてお含みおきいただきたいと思います。 まず四十二番の日本輸出銀行法の一部を改正する法律案でございますが、この輸出銀行法改正
○福田説明員 先ほど申し上げましたものは、一般の金融機関の持つておる金融資金の中で中小企業に行つておる部分は一応論外といたしたのでありますが、その数字を——先ほど来はつきりどの程度あるのかということをお尋ねになつておつたと思うのでありますが、大ざつぱに申しますと、現在相互銀行の資力というものは大体千億程度であろうと思います。それから信用金庫ないし信用組合の資力が五百億程度であろうと思いますが、この両者
○福田説明員 お答えいたします。一般の金融機関の融資する分については、特に幾らという数字的な判定は困難でありますが、政府の関與し得る部面におきましては、一例として国庫余裕金の預託について申し上げますと、今からかれこれ三箇月前に約百五十億円の預託をいたしたのでありますが、その際にたとえば無盡会社とか、信用組合とか、あるいは商工組合中央金庫、農林中央金庫等に重点を置いて、そちらの方へ交付の預託をいたしたのであります
○福田説明員 非常にむずかしい問題で、かつまた私自身ドツジ氏とは会談した機会もございませんので、直接には何ら詳細は存じ上げませんが、昨日離日にあたりまして声明された十五項目についてのお話が出たのでありますけれども、一個人としてあれを読んでみました際に、これはまつたく大蔵当局がというのではなくて、個人的な感じとしましては、ドツジさんがお話になりましたあの十五項目は、表現はいろいろかわつておりますけれども
○福田説明員 ただいま御質問いただきました、市中銀行の貸出しの趨勢のことでありますが、抽象的には逐次貸出しは増加しておるということは申し上げられるのであります。その数字は、今手元に持ち合せておりませんので、数字的には正確には申し上げかねます。
○福田説明員 御質問の中にも非常に御同情あるお言葉がございましたように、非常にむずかしい問題だと思います。従来商工中金あるいは農林中金は、組合金融機関としてつまり組合の中央金融機関としての性格を持つて発足したのでありまして、いわば組合に対する金融機関で、それから先は組合と組合員という引続き昔からそういう思想で来ておつたと思いますが、ただ農林中金の系統の場合を御指摘になりましたが、農林中金の場合には、
○福田説明員 きようは銀行局長がさしつかえがございまして、どうしても来られないので私参つたような次第であります。 銀行の経営等につきましていろいろと御注意をいただいたのでありますが、ただいま御指摘になりました大口信用ですが、その具体的な事案につきましては私承知いたしておりませんので、その問題自身の可否についてはいずれ調査した上でなければお答えできませんが、どういう事情か、何らか特別な事情があるかもしれぬと
○福田説明員 ただいま澁谷委員からの御質問に対しましては、大体通産政務次官からお答えがございましたので、特に付言するほどのこともございませんが、ただ一言金融の立場から申し添えておきたいと思います。 ただいま政務次官のお話にもありましたように、金融面でできる限りの努力は続けつつあるのであります。特にコマーシャルの立場から見て、可能なる限りの金融的な引取り資金の処置については努力しておるということを御了承願
○説明員(福田久男君) 金融関係で二つ御指摘になつたと思いますが、一つは滞貨金融というか、又その限界はどういうふうに考えるべきか。一つは財政と金融との調整について滞貨金融という言葉自体がまあ使うことがいいかどうか存じませんが、又金融の原則論から申しますと、いつでも融資の限界というものはその目的が何であれその使途が適正であると見た場合、相手かたの信用力によるということになると思います。従いまして相手かたが
○説明員(福田久男君) 銀行局長止むを得ない用件で伺えないので、誠に失礼でありますが、私伺わして頂きました。只今御質問のございました金融関係についてお答え申上げます。最初に繊維関係その他輸入物資等につきまして、当初予想しなかつた事態の変化によりまして価格が非常に暴落して、それが主たる原因となつて輸出滞貨の問題、或いは輸入引取資金といつたような問題が起つて参りましたことは、先ほど来お話のあつた通りであります
○福田説明員 お話のような問題点もあると思いますが、農林中金としては、やはり一つの金融でございまするので、国庫からの公共事業としての補助金が出るという目安がつくとか、何らかの、そういつた回收についての一応の見通しがなければ、農林中金特有の力での金融では、非常に困難な場合が起りはしないかと思います。聞くところによりますと、府県等が、農林中金の行う特定の融資につきまして、損失補償の措置を講ずることによつて
○福田説明員 農林水産関係の被害につきましては、その被害の内容といたしまして、公共事業の対象となる被害と、融資の対象となる被害というような区分が一応必要ではないかと思いますが、まず前者の公共事業的な被害におきましては、農地の災害というような関係で、公共事業費の方で負担する。農林中金の方の対象とするものは、さしあたり果樹園の被害とか、あるいは漁業関係等が主で、割に農業関係は、先ほど申しました農業共済保險
○福田説明員 本日は銀行局長が伺う予定になつておりましたのですが、やむを得ない用件がございまして、私かわりまして伺つたわけであります。一応ジェーン台風について金融的な措置をとつた点について、あるいはとろうとしておる点について御報告申し上げたいと思います。 まず第一は公共施設関係、この点については先ほど経済安定本部からもお話がありましたが、公共事業として国庫から補助金の出るものを、それが出るまでのつなぎとして
○説明員(福田久男君) 金利につきましては、金融ベースという立場からは特別な金利は許容される限界があろうと思います。その意味で特に終戰後におきましては、金利の操作によつて、いわば補助的な操作をやることは適当でないという関係方面の意向も可なり強いのであります。その面から考えますと、若しも財政的な見地から、そういう措置ができれば可能でありましようが、普通の金融ベースにおいては、金利について特別な配慮をいたすことは
○説明員(福田久男君) 預金部資金の融資についてお話になりましたが、お話の通り農村の預金、いわゆるその零細預金から預金部資金はなつておりまして、その資金の地方還元ということにつきましては、前々からも十分意を拂つておつたのでありますけれども、只今のところ地方債に運用するという形において地方還元が行われておる場合でありまして、農林中金等による金融債を通じての資金の運用が制限されておりますために、非常にまあ
○説明員(福田久男君) 只今御指摘頂きました金融債償還につきまして、お話いたしたいと思います。金融債につきましては、御承知のように農林債券もありますが、工業債券、勧業債券とか、北拓債券、商工債劣等もございまして、大月中におきましては、工業債券の外に勧業債券が十三億、商工賃券が四億、農林債券の十億が交付されまして、その償還につきましては、主として債務償還を財源といたしました市中銀行による消化と、それから
○福田説明員 中小企業の定義につきましては、いろいろ議論の余地があろうと思いますが、從來復興金融金庫が中小企業に対して特別の融資措置を考えておりました際には、拂込み資本金二百万円以下の法人、またはこれに準ずる組合ないしは個人というふうに取扱つておつたのであります。中小企業廳では、おそらくそういう標準で御調査になつたのではないかと私は考えております。なお銀行局として、中小企業について何らかの調査をしておるかというお
○福田説明員 先ほど中小企業金融につきまして、別に御質問がございましたので、大体さしあたり考えておりますことについては、先ほどお答え申し上げた通りでありますが、基本的な考え方といたしまして、ただいま大企業については比較的めんどうを見ておるけれども、中小企業については、めんどうの見方が足りないんじやないか、むしろ親不切じやないかという御指摘を受けたわけであります。しかし概して金額的に申しますと、どうしても
○福田説明員 お話のように中小企業金融は非常にむずかしい問題だと存じますが、いろいろと金額の点等につきましては、中小企業廳でも御檢討されておるようであります。しかし大藏省といたしましても金額につきましては、まだ確たる確信がある数字を得るに至つておりません。また中小企業金融に対する基本的ないろいろな対策については、場合によつては法律その他を要するような場合もあるかもしれませんので、とりあえず現行の制度
○福田説明員 プリントの点につきましては、なるべく早い機会にお手元に差上げるようにいたしたいと思います。 それから通貨発行審議会の資料と、資金計画の数字と、かなり違つているのはどういうわけかという御質問でございますが、これは実ははなはだ申訳ないようなことになりますが、通貨発行審議会は、四半期の始まる以前に、たとえて申しますと、第四四半期分は十二月中に開いて、そこで一月、三月の通貨の発行限度を検討いたしておるのでありますが
○福田説明員 第一に今の説明の要旨をプリントにしてくれという御要求でございますが、大体速記録をごらんいただけばおわかりだと思います。もし簡單に今の趣旨を書いて出すようにということであれば、ごく簡略でございますが、書いたもので差上げてもよろしゆうございます。 第二の実績見込みと現実の推移とはどうかというお尋ねでございますが、計画と実績との推移はどうかという意味ではなくて、この実績見込みという間かと思
○福田説明員 お手元にお配りいたしました昭和二十四年度第一・四半期資金需給見込みという資料がございますので、それにつきまして簡単に御説明いたします。非常にこまかな字で読みにくいのでありますが、大体この表の見方から簡單に申し上げますと、上の欄の右側にずつと並べてありますのが期間でございまして、昭和二十四年の一月から三月まで月別に計画と実績見込みとを対比してございます。そうしてその横に第四・四半期、つまり
○福田説明員 ただいまの農業協同組合が事業をやるために借入金をして、そして借入金を使つたらそのあとをどうするかという御質問ですが、農業協同組合の事業そのものが食糧増産その他に直接関係し、また一定の計画に從つて行われたものであれば、その事業を継続して行くためにできるだけの努力をしなければならないと考えます。ただ事業と申されますけれども、その内容によつて購買事業、販賣事業いろいろありまして、内容のいかんによつて
○福田説明員 ただいまのお話と私のお答え申し上げましたところとが少し食違つておつたので、なお申し上げますと、新しい信用協同組合の組合員たるべき資格を持つ者が、中小企業者でなければならないかどうかという点に、一つの問題がかかつて來るようであります。しかしなるほど事業の方の富同組合は中小企業者であろうと思いますが、信用協同組合においては、業者でなくても組合員になれるようになつているわけでございます。從つて
○福田説明員 御指摘になりました中小企業等協同組合法の中では、御承知かと思いまするが、各事業は金融事業とそのほかの経済事業との兼営は認められないことになつておりますので、なおかつ市街地信用組合も、從來といえども相互扶助的な、いわゆる協同組合的な性格を持つたものでありますからおのずから両方とも同じような目的であり、同じような性格のものであると考えられますので、両者は一体と申しますか、両方とも同じ性格のものであるというふうに
○福田説明員 お手元にお配りしてあります昭和二十四年度の総合資金需給見込概算について、御説明申し上げます。 まず表の見方でありますが、左側の方は資金事情、いわゆる資金の供給力を総括して、一覽し得るようにしたものでございますが、右側の方はそれの配分でございます。二十三年度は一部推定が入つておりますが、今までわかりました範囲の実績を見込んだ上の推定実績でございます。それを対比しまして二十四年度が並べてございますが
○説明員(福田久男君) 金融梗塞の点については、お話のような事情で市中銀行からの貸出しは相当減つておるというふうに考えております。 それから第二の点に関しましては、私の方ではつきり分りませんので、いずれ別の機会に大藏省の政府委員から適当なお返事をいたすことと考えます。
○説明員(福田久男君) おつしやる通りに、金融機関の民主化の問題は更に進めなければならないと思いますし、それらの点につきましては、現在の金融機関再建整備法にも措置があり、更には経済力集中排除の問題等々と関聯いたしますので、それらの関聯において、今おつしやつたような金融機関の民主化の方策を更に具体的に決定し、実施して行きたいというふうに考えております。
○説明員(福田久男君) 只今波多野委員から御指摘ありました金融機関別日銀貸出増減額という表がございますが、これにつきまして一、二御説明を申上げたいと思ます。 昭和二十二年の五月のところで、特に五大銀行からの日銀への借入金返済七十八億九千九百万円、非常に大きな金額が出ておりますが、この金額は市中銀行が從來やつておりました戰爭保險金関係の貸出し、つまり戰爭保險金を保險会社が支拂うために日銀から銀行が借入金