1980-11-13 第93回国会 参議院 外務委員会 第4号
○田中寿美子君 ちょっと途中ですけれども、ソ連の場合ですね、穀物その他の経済制裁がいまありますね、それを緩めてほしいということもあるし、米中がいままでずっとよかったわけですから、そこのところにこの際一歩先んじて本当は非常なタカ派であり、SALTIIももう破棄しようとしているような人に対して、アメリカに近づこうと先に出てきたというふうにお考えになりますか。
○田中寿美子君 ちょっと途中ですけれども、ソ連の場合ですね、穀物その他の経済制裁がいまありますね、それを緩めてほしいということもあるし、米中がいままでずっとよかったわけですから、そこのところにこの際一歩先んじて本当は非常なタカ派であり、SALTIIももう破棄しようとしているような人に対して、アメリカに近づこうと先に出てきたというふうにお考えになりますか。
○田中寿美子君 自民党の中からも何人かの方が前もって出かけていって、そしてレーガンさんあるいはその側近と話し合うだろうというようなことも言われているんですけれども、やはりいまおっしゃったように、カーターさんの負けた一番の原因というのは、アメリカの各紙が見ているところで見ますと、やっぱりアメリカの経済問題、国内的な高インフレ、高失業率、高金利、エネルギー価格の高騰見込み、イランの人質問題の未解決などという
○田中寿美子君 私は、今度のアメリカの大統領選挙でレーガン氏が大勝したという結果になりましたことにつきまして、これは政府もそうだし、私ども政党の者あるいは一般の者もマスコミの報道によって、世論調査で五分五分にいくのではないか、カーターさんが一%ぐらい上を行ったりまたおりたりしているから、五分五分にいって、現職だからカーターさんが勝つのではないかというような期待感みたいなものがあったように思うんですけれども
○田中寿美子君 いまのお話ですと、国家保安法が適用されているというのもこちら側の推測だということになりますね。そして、国家保安法の中で、日本に滞在中の、いわゆる韓民統の議長であったという、そういう行動に関しては問われていないというふうに外務当局が判断される根拠は何なんですか。
○田中寿美子君 だからやっぱりそれは推測なんですね。外務当局はそういう推測をしていらっしゃる。そしてそれは韓国側の意思でもあると、そこで確認し合ったということですか。
○田中寿美子君 最初に金大中氏事件に関連した御質問をしたいと思っております。 これまで、金大中氏が一九七三年の八月八日に拉致されて以降、この外務委員会ではもうずうっといろいろとこの問題については政府を追及してきました。今回、金大中氏が韓国の軍法会議で死刑の判決を受けたことに対して、金大中氏の救出のためには大変国内に大衆運動が盛り上がっているわけなんです。この金大中氏が拉致されたことから、その後の扱
○田中寿美子君 ですから、大平さんとカーター大統領との間は、あうんの呼吸というか、ちゃんとわかっていたということだろうと思うのです。 そこで、私が問題にしたいのは、中期業務見積もり計画というのは、私ども国民にはその全容を知らされていない。閣議でも別にそれの繰り上げ実施などということについてはまだ決定もされていないものと思います。ですから、アメリカの方に、先にブラウン国防長官の手元にそういうものが行
○田中寿美子君 それは、ですから新聞記者がすっぱ抜いたとか何とかいうことじゃなくて、それが事実だろうと私は思うのですが、ただ、大平さんはアメリカの上下両院でのスピーチなどで見ましても、国会議員というのは平たく言えばうるさくて、うっかりしたことを言ったら大変だからというような気持ちがあって、言葉は抽象的におっしゃっている。しかし、大平さんのカーターさんへのあいさつとかスピーチは、大変親愛の情がこもっております
○田中寿美子君 ただいま戸叶委員より大平さんの訪米その他今回の外遊の問題について、非常にたくさんのことを意見も述べられ、お聞きになりました。どちらかと言えば、大平さんに同情の念を持ちながらの御発言であったような気がいたします。ですけれども、私、やっぱり何点か明らかにしておかなければならないことがあるように思います。 私は、きょうはほかの問題をやりたいと思っておりますので、ごく簡単にお尋ねいたしますけれども
○田中寿美子君 雇用における男女の平等取扱いの促進に関する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 個人の尊厳と男女の平等は、国連憲章、世界人権宣言にうたわれております人類普遍の原理であります。わが国の憲法におきましても、すべて国民は個人として尊重され、法のもとに平等であって、性別によって政治的、経済的または社会的関係において差別されることがない旨を明定しております。また
○田中寿美子君 いまおっしゃいましたように、何らかの打開が五月十七日という一つのめどまでに可能ではないかとお考えになるその背景なんですけれども、外相があちらにいらっしゃる前に和田大使が帰国しました。その前にバニサドル大統領とEC各国の大使とそれから日本の大使が会見しておりますね。そして、相当長い時間にわたって話し合いをしている。それから、ゴトブザデ外務大臣がパリに行っている。それぞれ何か内容に関しては
○田中寿美子君 いまの御説明によりましても、ほとんど五月十七日までは何もそう大したことをしないでいいようなふうに解釈できるわけなんですが、それじゃその五月十七日という日はイランの国民議会の選挙が終わった後、そしてまたECの外相会議があった後で、外相会議でどういうふうにするかということを決めるということでの目安だと思いますが、外務大臣がECの外相会議に、急遽その開かれる前にルクセンブルクにお飛びになりました
○田中寿美子君 朝からイランの問題ばかりですけれども、実はこんなにたくさん条約を提案されていますが、非常に今度のこの状況は異常でございまして、こんなにたくさん一遍に短時間で上げてしまうということ、本当に私も不本意でございます。それで、やはりきょうは、訪米を前にしていらっしゃいますし、またルクセンブルクに行ってお帰りになって、重要な会談をしていらっしゃったのでございますから、イランの問題に集中してお尋
○田中寿美子君 ただいま議題となりました公衆浴場法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 まず、提案理由の説明を申し上げます。売春防止法制定により政府公認の集娼制度が解体されてからすでに二十四年を経過した現在も売春の形態は多様化し、潜在化して、第三者による女性の搾取は後を絶ちません。今年は国連婦人の十年の中間年に当たり、来る七月にはコペンハーゲンにおいて
○田中寿美子君 日本の非常に苦しい立場が政府の態度にもあらわれていると思うのですけれども、アメリカの非常に強硬なイランに対する断交のあのやり方ですね、これは西欧諸国の反応を見ましても、たとえばフランスの外務大臣などは、カーター大統領の周辺に人物がいないのではないかと、あのように絶えず揺れ動いているのに、おつき合いしかねるというようなことまで酷評しているように報道されておりました。まあ多分、選挙を意識
○田中寿美子君 新聞などで拝見いたしますと、相当厳しいさまざまな要求が出されているというふうに伺っております。 それで、午前中の小野委員の質問に対してのお答えでは、日本政府はアメリカのイラン制裁要求に対して同調する部分もあるし、同調できない部分もあるというようなあいまいなお返事であったと思うんですが、そうしますと、そういうようなことに関しては、単に状況報告だけで、まだ全然方向は出されていないということでございますか
○田中寿美子君 外務大臣にお尋ねいたしますが、きょう正午、総理大臣初め重要閣僚が、アメリカのイランに対する制裁に日本にも同調するようにという幾つかの要請がありましたことについて、どのように対応するかということの協議をなさったと思うんですが、何か結論が出ましたか、方向が何か出されましたか、お聞かせいただきたいと思います。
○田中寿美子君 その日米間の経済摩擦の問題は私次回に譲りたいと思いますけれども、きょうは東京ラウンドに関して前回お尋ねいたしました発展途上国側が、特にUNCTADのコレア事務局長が東京ラウンドに対して批判的な報告をしていられると、そのポイントについて御説明をお願いしたわけですが、前回はまだ資料が手元になかったためにお調べくださいまして、私も外務省の経済局の担当官の皆様から御説明をいただきましたけれども
○田中寿美子君 先ほど大臣が、戸叶委員に対するお答えの中で、日本の役割りは平和と建設に徹することだというふうにおっしゃいましたが、こういう何か本当にまた冷戦構造に戻っていって、もしかしたらというふうな心配な時期になりました場合に、私はぜひとも日本が、平和憲法を持っている日本が政治的な自主性をちゃんと堅持して、そういう役割りを果たしてほしいということを希望として申し上げておきます。 そして、きょうは
○田中寿美子君 けさのニュースの第一報で、私どもはアメリカのイラン断交の問題大変ショッキングだったわけで、けさから各委員ともこの問題を問題にされました。そして、各委員ともやはり日本が自主性を持って、アメリカが、カーター大統領が少しヒステリックになっているんじゃないかという感じがするのに押し流されてはならないというような意見が大部分であったように思います。私もやはり経済的にも日本が自主性をしっかりと持
○田中寿美子君 特に優遇措置が不十分だといって不満を述べている一番の大きな不満は何なんですか。全体的に不満だということでしょうか。
○田中寿美子君 ちょうど昨年大平訪米の前にもこの問題が非常に騒がれて、事実上その政府調達開放の問題はそのままお預けになっていたと思いますね。それでそんなに取り急いで大平訪米前におみやげとして何か決着をつけるなんていうようなことをしないで、やっぱりこれは日米経済関係についてもっときちっと自主性を守っていただきたいということを御要望いたします。 実は東京ラウンドに関して昨年仮調印の当時に私やっぱり御質問
○田中寿美子君 私は東京ラウンドの国会承認を求められている件について、きょうは本当に二、三点だけ、発展途上国に関連したところでお尋ねしたいと思っておりますけれども、ただいま小野委員が触れられました日米間の経済関係の中でこの自動車の問題を出されて、総理大臣が訪米なさる前には、日本の自動車の工場をアメリカに持っていく問題については、いまのお答えですと、企業が決定するのに任せてその前には決定しないだろうということをお
○田中寿美子君 実は男女の役割り分業思想というのは本当に日本の社会に根強くはびこっておりまして、なかなか簡単に打破できない状況にあるわけなんです。昨年、大平総理大臣が施政方針演説に対する質問でのお答えの中で、市川房枝参議院議員が、例の大平さんか自分の娘に、女は学問せぬでもええ、早う嫁に行ってだんなさんにかわいがられるのが一番幸せだというふうに言ったことに対して、それでいいのかというふうに質問されたときに
○田中寿美子君 実はこの問題ね、把握の仕方が日本は大変私は間違っていると思っているんです。そこまで詳しくお話しする暇ありませんけれども、私もヨーロッパなどに昨年も、その前はアメリカにも調べに行きましたけれども、国連婦人の十年運動というのは政府がやることじゃないんです。本当はね。民間の婦人たちがいかにこれに対応しながら運動し、政府にそれを要求して目標を達成させるかということで、先進資本主義国はみんな民間
○田中寿美子君 私、最初に委員長にお礼を申し上げます。婦人問題の集中審議を予算委員会で初めて参議院でやってくださったこと、これは実は懸案のことだったので、衆議院でも一生懸命に婦人たちが要求したんですけれども、衆議院で実現できませんでした。それを参議院の方でやっていただいたのですから、参議院の先見性と申しましょうか、進歩性ということで、大いに私は感謝いたします。 これは私ども何も、まあ、ある新聞記者
○田中寿美子君 それじゃちょっと時間、時期的に間に合わないんですね。日本はその経済封鎖をやれと言われる。他の西欧諸国もこれに同調してはおらないんです。ですから、そういう不当なことを要求されたらそれは断るぐらいの自主性があってしかるべきだと思います。アメリカがかつて一九五四年にCIAによってモサデク政権を倒した。その後サバクという、あの秘密警察を置いて、パーレビを立ててどんどん恐怖政治をやったということに
○田中寿美子君 アメリカに対しても中東に対しても、日本としては非常に大事なところだからむずかしいとおっしゃるのはわかるんですけれどもね。ですけれども、日本がイランの大使館の人質をとったことに対する非難の仕方が不十分だというふうに非難するのは――これはちょうど日本は第二次大平内閣ができるまでずいぶんあそこに政治空白がありました。ですから、ちゃんとした対応がすぐにできなかったということは言えるかもしれませんけれども
○田中寿美子君 私も日本外交のあり方について御質問したいんですが、一つは、いま開発途上国も全体の団結とか、あるいは産油国、非産油国をひっくるめてアジア全体というふうな言葉もありますけれども、私、一つは対米外交の問題と、もう一つは対中近東外交の問題について日本外交の姿勢を、時間が短うございますから、詳しく立ち入るわけにいきませんので、大臣の基本的な姿勢を伺いたいと思っているんです。 イラン情勢は、ちょうど
○田中寿美子君 海洋法会議の問題についてはまた別の機会に詳しくお尋ねするということがあると思いますが、それで、海洋法会議は来年も二回あると、それだけじゃなくて外務省関係は毎年たくさんの国際会議もあるし、条約も改正されたりすると、非常に会議が多いようですが、そういうところに外務省の職員が出席し、また、外務省だけでなく関係している各省からも出席されると思うんですが、私はここで、在外公館の名称及び位置並びに
○田中寿美子君 そうしますと、海洋法条約というのは、大体来年中かあるいは再来年くらいまでに結論に達して、条約を結ぶような状況になるというふうに見通していらっしゃるようにいま伺いましたが、そうなのかどうか。 それから深海海底開発について若干の発展途上国との間に利害の違いがあるというふうな御発言があったように思いますが、どういうふうに対立、意見が違うのでございますか。
○田中寿美子君 この三条約案件はことしの三月、八十七国会で参議院先議で私ども審議いたしましたので、きょうはこれらの内容には余り立ち入らないことにいたします。そして、三条約案件といまの法律案件全部一括しながら幾つか関連したことについて私は御質問したいと思います。 第一番に北大西洋漁業機構条約に関連いたしまして、これはアメリカ、カナダ、グリーンランド、デンマークですが、に関連した沿岸の漁業管轄権に関する
○田中寿美子君 短かくお願いします。余り弁解しないで。
○田中寿美子君 ですから、外務省の出先はもっと情勢を把握していたというふうにおっしゃっているかと思いますけれども、朴体制自身が維新体制、朴大統領の独裁体制そのものが極限まで来ていたと。そして学生、労働者、それから市民まで立ち上がっていったという状況は、私どもには、われわれの得ている普通の情報ではわからなかったし、けれども、外務省としてはもっとちゃんとした情報を把握していたというふうにおっしゃっているのかなというふうにいま
○田中寿美子君 ただいまの外務省の御報告は、新聞などで私どもが読んでわかることばっかり、大変公式的な形式的なものにすぎません。きょうは大来新大臣の御意見、これからの抱負など伺いたかったんですけれども、大臣の御都合で出られませんので、外務当局のお考えを聞くよりほかないのでございますけれども、ただいまのような通り一遍のお話では余り意味がないと思います。 まず、私は、この事件に関連して外務省当局がいろいろと
○田中寿美子君 それでは、大平総理大臣、昨日のその電話の内容、いま内容は知らないとおっしゃいましたが、大平総理は、昨日のあの電話をお聞きになったかどうか、当然お聞きになっているべきだと思いますが、その内容についてどうお考えになりますか。
○田中寿美子君 大平総理大臣、時間が少ないものですから単刀直入に入らしていただきます。 昨日、金大中事件について外務省から新たな事実が発表されました。衆議院の決算委員会でも取り上げられた問題ですが、金大中氏がソウルにある日本大使館に接触を二、三週間前に図ったという発表がされました。その接触の内容なんですが、昨夜、NHKのニュースセンター9時のときに小浜キャスターと金大中氏とが電話連絡をされました。
○田中寿美子君 そうしますと、先ほどちょっと触れられましたが、たとえば金大中氏の事件なんかに関して、韓国はこの国際人権規約の締結をしていない、日本は今回これで批准をする。そういうふうな場合に、日本国内に滞在していられた金大中さんがあのように不法に拉致されたという問題、これは日本の主権の侵害の問題もありますけれども、金大中という方の人権を守るという意味でどういうことができるかということです。それから日本
○田中寿美子君 それでは、大変時間が短いものですから、先生のおっしゃっている意味は私自分の方でいろいろとそんたくすることによりまして、次の宮崎先生の方に移らせていただきます。 宮崎先生の御指摘の中で、まず第一番に、先生のおっしゃいました両規約のことの中から、両規約の基本的精神は内外人平等の原則に乗っているという言葉がございましたが、それはそのように考えてよろしいですね。A規約もB規約も、ともに、外国人
○田中寿美子君 大変時間が制約されておりますので、お二人の先生方の御意見は、私どもも承認の日ももう決まっているような状況でございますので、十分に参考にさせていただきながら、今後、この規約が批准された後も参考にさしていただきたいと思います。大変感謝申し上げます。 短うございます時間ですので、まず久保田先生の方に御質問申し上げる点をまとめて申し上げます。 一つは、原則的に人権というのは、第二次世界大戦後
○田中寿美子君 水原審議官は、そのときに、法的には証拠能力を持っている、しかし、内容については刑事訴訟法三百二十一条以下の伝聞の原則の適用を受けるというふうなことをおっしゃっていましたですね。私も、これの中身の何といいますか証明力といいますか、それはわからない、法的に証拠能力はあるというふうにおっしゃった、そこまではよく理解しております。 それじゃ、外務省の方で、これは政治的な判断をしていらっしゃるわけなんですね
○田中寿美子君 私も、これに違反するとか何とかというようなことを摘発するとか、そういう意味ではございませんで、B規約というのは、もうこの批准の時点でこれに適合していなければならないことになっておりますから、これを批准する以上は、お互いに世界の市民たちの人権を守っていくという責任があるんではないかということをまず最初に申し上げます。 金大中事件については、もう大分衆議院の方でも審議されておりますし、
○田中寿美子君 外務大臣のお留守のときに国際人権規約の審議に入っておりますわけで、ちょうどその最中に金大中事件に関するアメリカの公電が公表されてまいりまして、これは人権に関する重大な問題でもございますので、人権規約の審議の中で御質問をさせていただきたいと思います。 国際人権規約のB規約というのは市民的、政治的権利に関する条約なんですが、これは自由権的基本権と公務に参加する権利を主として規定してあるものだと
○田中寿美子君 私は、日本社会党を代表し、ただいまの大平総理の報告に対して若干の質問を行います。 申すまでもなく、今回の日米首脳会談は、来るべき東京サミットに備えて日米両国間の見解の調整を図るために行われたものであります。ところが、今回の日米首脳会談の印象は、アメリカ側が日本の国際的地位の向上を口実として、日本に防衛上、経済上過大な負担を要求し、日本側が結果として従来同様米国の要求を甘んじて受諾した
○田中寿美子君 御説明によりますと、先進国と開発途上国の間の見解の違い、輸出国・輸入国の間の見解の違いなどでなかなか調整に問題があるということのようでございますが、仮に新協定が成立しました場合に、備蓄在庫のことなんですが、わが国は保管施設などの面で現在の体制で十分対応できるものでしょうか、どうでしょうか。
○田中寿美子君 今回の一九七一年の国際小麦協定の第五次延長議定書ですが、これによってさらに有効期間を二年間延長するということになったのは、新協定の成立の見通しがなかなか立たなかったためだと思いますけれども、なぜ協定が結ばれないんだろうか、どういう主張の対立があるのか、それからこれに対して日本はどういう立場をとっているのか、それから新協定成立の見通しはどうかというようなことについて御説明を願いたいと思
○田中寿美子君 私は、七五年の四月の当委員会で、一九七一年小麦協定延長の議定書について質疑をしたことがございましたので、当時の議事録などを見てみましたが、世界の食糧事情というのが非常に変わっている、数年間でひどく変わってきたことを感じます。 かつて六〇年代に食糧不足が盛んに宣伝されました当時、世界の食糧資源の確保についての議論が盛んでございました。特に食糧自給度の低いわが国にとっては非常に騒がれていたものだと
○田中寿美子君 外務大臣、大変御苦労さまでございます。また、明日、UNCTADにお出かけになると思いますが、短い時間ですので、一遍に二点についてお尋ねしたいと思います。 今回の訪米ですね、出かけられます前は、日米間の経済摩擦の問題を非常に心配されておりました。そして今度の会談でも重点は確かに経済問題にあったと思いますが、非常に心配されておりました政府調達関係で、電電公社の電気通信機の本体の一部とか
○田中寿美子君 重要な経済閣僚のメンバーであり、日本の経済の方向について方針を出すことに主な責任を持っていらっしゃる長官でございますから、私はそういうふうにお答えになろうとなるまいと、大きな役割りはやっぱり持っていらっしゃると思うのですけれども、今度の東京サミットの議題は経済成長率の問題、雇用、インフレというふうに聞いておりますが、この点についてやっぱり日本も相当問題を抱えておりますわけですね。最近
○田中寿美子君 重要な経済閣僚のメンバーでいらっしゃいますし、いま日本の政治、外交、経済挙げて六月末の東京サミットに向けて動いている感じがありますわけですね。それで、大平総理も四月三十日から五月七日まで訪米なさいますし、それから帰っていらっしゃったら、また七日から始まるマニラでのUNCTADに大平さんがいらっしゃる。東京ラウンドの本調印が夏に予定されているわけで、アメリカとかECとの関係だけでなく、
○田中寿美子君 私は、わが国経済全般の見通しの問題と、それから物価に関連して長官にお尋ねいたしたいと思います。 長官は六月末のサミットに向けて、そのための露払いというふうに言われておりますけれども、訪米なさるそうでございますが、その役割りはどういうところにございますか。