1957-02-06 第26回国会 衆議院 本会議 第6号
○犬養健君 三品ごあいさつを申し述べます。 不肖私が二十五年間本院議員として在職しておりましたゆえをもちまして、ただいま院議をもって御丁重な表彰の御決議をいただきまして、まことに身に余る光栄でございまして感激のほかはございません。 顧みまするに、昭和五年初めて本院議員に当選の栄をにないまして以来、国会にありまして特に貢献いたしたこともなく、ただ平凡に席を汚して参りましたにかかわらず、この間、終始
○犬養健君 三品ごあいさつを申し述べます。 不肖私が二十五年間本院議員として在職しておりましたゆえをもちまして、ただいま院議をもって御丁重な表彰の御決議をいただきまして、まことに身に余る光栄でございまして感激のほかはございません。 顧みまするに、昭和五年初めて本院議員に当選の栄をにないまして以来、国会にありまして特に貢献いたしたこともなく、ただ平凡に席を汚して参りましたにかかわらず、この間、終始
○犬養委員 どうも、私たちの共通な気持ですが、あなたの御答弁は少しずつずれるような感じが不本意ながらいたします。疑惑を深くするのです。強制収容に切りかえるときに弟さんに聞いたかどうかということです。入院のときではなく……。
○犬養委員 肝心なところが落ちているのですが、強制収容をなさるときに、経済上のことは、あなたは他人だから身内よりもわかる度合いが薄い。従って、あなたより詳しい身内に伺ったことがありますか、こういうことをお伺いしたのです。たとえば弟さんに……。
○犬養委員 私はこの事件については深い知識は持っておりません。従って、いずれの方にも先入主というものがない一人でございます。今朝から私の尊敬しておる猪俣委員の説明によりまして概略を伺いまして、ぜひ人権擁護の立場から参考人の皆さんのお話を伺いたいと思う一念のみでここに伺った者でございます。 それにつきまして、ただいま参考人の上田院長のお話を伺いまして、まことに残念な申し方でございますが、伺えば伺うほど
○犬養委員 心配の要がなければ御質問もいたさないで済むのでありまして、まことに国家のためにそれは喜ばしいのでございますが、御承知のように、内外の反響は心配の状態を表わしているのでありまして、従って、まことに御苦労千万とは思いましたが、あえて御質疑をいたしている次第でございます。 そこで重光外務大臣に伺うのでありますが、長年外務省の事務に通暁しておられる大臣でありますから、このようなことは異例とお考
○犬養委員 お受け取りになりました総理大臣の御心事は確かにただいま承りました。しかしながら鳩山総理大臣は一国の最高責任者であられまして、かけがえのない最高責任者であられます。従って、説明をお聞きになって鳩山総理大臣自身は御了解をなさったと伺っておりますが、日付もあて名もない文書を直ちにお受け取りになって、そうして外務省にあとで委譲するというようなことについては、世間においても多大な疑念を抱いておりますし
○犬養委員 私は自由党を代表いたしまして、外交に関しまして鳩山総理大臣、並びに要すれば重光外務大臣に対して、若干の質疑をいたしたいと存じます。 鳩山総理大臣が御病気御全快といえども、老躯をひっさげられまして、国政の掌理に当っておられまして、ことに国交の調整ということに対して尽瘁しておられる、この御苦労に対しては多とするものでございます。しかしながら国交調整、ことにソ連邦との国交正常化に当られましたときにとられた
○参考人(犬養健君) この詳しい内容につきましては、私当時公務員でございましたので、公務員の執務中知りました職務上の秘密につきましては監督官の許可を得ることになつておりますから、そういうむずかしいことは抜きにいたしまして、できるだけ他の委員会もしくは当委員会におきまして法務当局、検察当局がすでに述べておられる範囲は、素直に申上げたいと思います。述べておられない範囲につきましては、誠にかくのごとく申すのは
○参考人(犬養健君) お答え申上げます。御承知のようにあのときの指揮権の発動は、一切これを取りやめろと申したわけではございません、何分の沙汰があるまで逮捕請求を延ばすように取り計らわれたい、右指示する、こうしかるべく……、で、その根拠といたしましては、この指揮権の発動のときに申し渡しました内容、第一の内容としては本件の性格にかんがみ、法律的性格にかんがみ、第二にはいろいろの重要法案の国会における審議
○参考人(犬養健君) お答え申し上げます。検察庁法第十四条に基きまして指揮権を発動いたしましたが、これは昨日、ただいまお話がありました、御引用のありましたような法律の根拠の上に立つているものと存じます。妥当であるかどうかということは、私はただいま虚心坦懐、輿論に待ち、また国会の御議論に待つておるのでありますが、当時の情勢としては、あれが最も適当であると考えて私がやつた次第であります。
○国務大臣(犬養健君) お答えを申上げます。お尋ねの件は、政府は、与党の圧迫によつて検察当局に手心を加えておるような噂があるが、果してそうであるかというような御趣旨であつたと思います。しばしば申上げましたように、私どもは、少しも政治的圧迫を検察当局に加えておりません。国民の注目をしておりますかかる事件に対して、厳正公平でなくては議会政治に対する信用の問題もありますので、深くこの点は心にとめまして、厳正中正
○犬養国務大臣 鈴木委員の御質疑の御趣旨は、まことにごもつともな点がございます。このたび御審議を願います本法案につきましては、国家地方警察と自治警察とをともに廃止いたしまして、府県警察ということにいたしたのでありますが、国家警察の方でも府県警察にするにはいろいろ注文もありましたがその注文のあるものはこれを押え、また伝統ある自治警察を育てて来た関係者にとりましては、愛顧の情たえがたしというところがあることはよくわかります
○犬養国務大臣 しばしば申し上げますようにこれは府県を一区画とする単位の自治警察でございます。それについて自治法の改正はどういうふうに考えておるかという御質問でございますが、これは必ずしもこれに必然付随して改正しなければならぬとは考えてはおりません。
○国務大臣(犬養健君) 逮捕許諾について、有田議員の場合には期限を附しましたが、率直に申上げまして、法務省及び検察庁はこれの解釈について頗る疑問を持つております。併しすべては裁判の決定のそれに従うということは、しばしば申上げた通りでありまして、裁判所の決定を静かに待つており、裁判所は期限附を認めない決定をいたした次第でございます。法務省も検察庁も、その裁判所の判断に従つて、これを遵守いたしている次第
○国務大臣(犬養健君) お答え申上げます。 理論としては、只今刑事局長が申した通りでございますが、実際再逮捕を行つております検察庁の察議と申しますものを私親しく見聞しておりますが、実に、これは実にお気毒な、この只今のような相互錯綜しておつて、そうして新らしい筋から、前に入つておられる人に関係のある容疑があると、特殊な何年に一度というような範囲の大きい事案についてのみ実に止むを得ず行われることでありまして
○国務大臣(犬養健君) 誤解を招く虞れがありますから、もう一遍申上げます。 裁判所を通じて内閣に逮捕状の請求がありましたときは、内閣はその資格、書類の備、不備を検査するだけで、事務的な措置であると考えております。
○国務大臣(犬養健君) 三十四条の二に関係の逮捕請求を裁判所から内閣にいたします際には、これが内閣が院の判断に任せることでありまして、内閣の措置としては、先ほど申上げましたように請求者の資格が整つておる限り、関係書類が不備でないか否かを判断する事務的なものだと思います。又別に、逮捕請求が仮に不当だと思いましても、この三十四条に関する限りは、これは院の判断に任せるべきものでありまして、その関する限りは
○国務大臣(犬養健君) 若し、詳しく御質問がありますならば、刑事局長からお答えさせます。 犯罪容疑が明らかなりと検察当局が認定いたしましたものについては、被疑事実を記載した調書一切を法務省に送つてもらいますと、昨日も申上げたのでありますが、実際上の経過措置としては、刑事局長はつぶさにこれを読みまして、要点を書き取りまして、厖大なものでございますから、便宜上要点を書き取りまして、私の指揮を求めるわけであります
○国務大臣(犬養健君) お答え申上げます。 それでは、議員加藤武徳君に逮捕請求を申上げなければならない事態に立至りましたことは、誠に遺憾であると存じます。実はこの審議をお願いいたしますいわゆる被疑事実についても、刑事局長を帯同いたしまして、御説明に上つたわけでございますが、それより以前にそこに立至るまでの経過について説明をせよと小笠原さんのお話でざごいますから、御説明申上げたいと思います。 元来
○国務大臣(犬養健君) お答えをいたします。 お二人の逮捕請求に関する説明をいたしただけで、そのほかには、勿論及んでおりません。
○国務大臣(犬養健君) お答えを申上げます。 先ず第一の、造船その他に関する不正事件の経過、将来の見通しというものはどうなつておるかという御質問でございます。実は先日、亀田議員の御質問に答えまして、造船その他不正事件に関する今までの経過は、丁度、これを読み上げたわけでございますが、若し更に御要求でございましたならば、後ほど又再び御説明をいたしたいと存じます。併し、若し御了承を得れば、この間の説明で
○犬養国務大臣 お答え申し上げます。もしもそういう事実がありましたら、これはとんだふらちなことでありまして、私は法務大臣たるに値いいたしません。しかしながらいろいろと心配してお尋ねくださるとともに、御注意をくださることとは存じますが、そういうことは断じてございません。親戚、友人というお話でありますが、加藤氏は岡山県で同県でございますけれども、参議院と衆議院の関係上、今まで電話をかけたこともないのでございまして
○犬養国務大臣 この際明確にお答え申し上げて、佐竹さんの御疑問にお答えをしないと存じます。 まず岡田、關谷両議員の逮捕の請求の場合に、加藤議員が落ちていたことはいかなることであるか、また新聞記事をお読み上げになりまして、奇怪な法務大臣の行動だということについて感想いかんというお話でございます。先日猪俣議員からもいろいろ御質疑があり、御注意もあつたのでありますが、そのときに猪俣議員が御指摘になりましたように
○犬養国務大臣 お答えを申し上げます。ただいま佐竹委員の仰せられました綱紀粛正に対する御所見、これは大体において心より同感申し上げます。私法務大臣として、また国務大臣として、やはり今後の問題といたしましては、国民の信頼を維持すべく、選挙法の改正とか、あるいは造船割当についての考え方とか、すべて再出発の心持で謙虚にやつて行く必要があると存じております。また法務大臣としても、先ごろ私の病気欠席中、佐竹氏
○国務大臣(犬養健君) お答えを申上げます。検察庁法第十四条の指揮に関して懇談するとはけしからんではないか、いろんな形容詞を付けずに、はつきり答えろということでございますが、懇談というのは、指揮の準備の協議でありまして、これは検察庁法十四条が指揮しか書いてないから、検事総長が入て来たら、いいとか悪いとか言つて、あと出て行けと、そういうことでは、私は円満なことができないと思う。(拍手)恐らく亀田さんが
○国務大臣(犬養健君) 最初の、新聞の記事を否定するかどうか。勿論新聞人というものは、それぞれ非常な勉強、努力で以て、自身としては根拠ありと思つて書かれる点でありますから、直接の批評は避けますけれども、今日においては先ほど申上げましたように、二名になつたことについて、何ら不正な政治的圧迫がないということは、承知しておられるということを私は承知しておる次第でございます。(「これはどうも本当らしいな」と
○国務大臣(犬養健君) 亀田君にお答えを申上げます。 最初に、法務大臣としてはできるだけ厳正公正であつて、社会の疑惑を招かないようにという御意見は、全然同感でありまして、素直な心持で傾聴いたしました。 それから汚職問題は、一刻も早く徹底的に捜査して社会の期待に応えるようにと、これも私は同感でございまして、かかる不祥事をのんべんだらりと何ヵ月もかかつて、際限がなく、どういう態度で当局はやつているかというような
○犬養国務大臣 検事は逮捕請求もできますが、事実問題としましては検察庁法の十四条に基きまして、重要な案件につきましては上司の指揮を仰いでおります。従つてそれに基いて検事総長が私の元へ参りまして報告をし、文字通りに言えば私の指揮を仰いでおります。
○犬養国務大臣 すでに御承知と存じますが、法務大臣は検事総長を通じてのみ指揮ができます。しかし私の場合は検事総長の報告に基きまして、できるだけーーできるだけではない、あらゆる場合においても不当な政治的圧迫ということは私の使命としていたさぬ、検事総長の報告が正しい場合はこれをその内容に即して判断をし、形の上では協議の上決定いたすことになつております。従つて指揮という言葉の内容と違いまして、話合いをして
○国務大臣(犬養健君) お答え申上げます。 運輸省海運局海運調整部総務課長補佐の雛田英夫氏が御指摘のように不慮の死を遂げられたことは、深く哀悼に堪えません。その経過につきまして申上げ、且つ御質問に答えたいと存じます。 総務課長補佐の雛田英夫氏につきましては、三月二十九日の昼頃約三十分余に亘りまして、詳しく申しますならば、零時二十分過ぎから五十分過ぎくらいに亘りまして、東京地方検察庁におきまして、
○犬養国務大臣 ただ成行きにまかせておるということはございません。また一国の立場から申しましても、かかる不幸な事件は、ただいまたびたび御指示がありましたように、迅速に捜査をやつて、事件の処理をつけて、国民の輿論にこたえて、そうして心を新たにして日本国の再建の上に、国会も国民も力を入れたいということは熱望いたしております。また検察当局の首脳部がその事件の規模から割出したところの捜査あるいは捜査の結論を
○犬養国務大臣 お答申し上げます。これは非常にお答えのしにくいことでございます。従つて今後の捜査のいかんにもよりますので、いつまでに切り上げると申し上げますることはちよつと困難でもあるし、また今ただちに申し上げることも至当かどうか少し私躊躇いたすのでありますが、しかし他方面において何といいますか、俗の言葉で申し上げますればのんべんだらりと切りがない、非常に牛歩遅々として何箇月もかかるということはありません
○犬養国務大臣 お答えを申し上げます。高橋委員の御指摘になりましたように、国民は戦争中の過激な思想動向に懲りておりますから、議会制度そのものにはあらためて愛着を持つていると思いますが、議会の言動については多大の関心を持ち、注目を浴びせ、かつ一面において失望している点は率直に申し上げて御指摘の通りだろうと思います。これに対しまして総理大臣も、選挙法の改正とかあるいは当面の問題としては造船割当をもつと何人
○犬養国務大臣 今回提出いたしました質屋営業法の一部を改正する法律案の提出理由及びその内容について御説明いたします。 今回出資の受入、預り金及び金利等の取締に関する法律案を別途提出したのでありますがその第五条において、金銭貸付の利息で日歩三十銭を越えるものについて罰則を定めたのであります。しかしながら、質屋の利息は純利のほかに質物保管料、質受手数料等を含んでおりまして、一般の金利と異なる性質を持つております
○国務大臣(犬養健君) お答を申上げます。 検事総長の報告によりますと、今申上げました諸会社についての捜査はなお引続き捜査中でございまして、打切つたものではないということから考えまして、今まで申上げました氏名以外には一人も出ないという結論を申上げては不当であると存じますが、一方この事案の性質上軽々に新聞にいろいろな名前が出たのであるが、それが全部可能性があるというように申上げることも甚だしく不当ではないかと
○国務大臣(犬養健君) 最初はもう御承知かと思いますが、造船関係に関しましては、昨年の八月東京地検に対して例の森脇将光氏より江戸橋商事株式会社の代表取締役志賀米平及び日本特殊産業株式会社取締役の猪股功の両名に対しまして、詐、商法違反等の告訴がありまして、その捜査をしているうちに日本特殊産業株式会社が日本海運株式会社、それと山下汽船株式会社等から多額の不正融資を受けていることが判明いたしまして、捜査を
○国務大臣(犬養健君) お答え申上げます。 去る二十三日に検事総長が私の部屋に参りまして報告いたしましたことは事実でございますが、御承知かも知れませんが、当委員会にも御迷惑をかけましたのですが、十日ほど休みまして、十日ほど溜つた報告をいたしたわけでございます。それ以前におきましても二、三日おき、大体そういうような間隔で間を置いて報告しておりました。今申上げましたように病気中のことをかためて申した次第
○国務大臣(犬養健君) お答え申上げます。 責任は私にございますから、早速の措置といたしましては、全国の各調査局に厳重な戒告の通牒を出しますと同時に、最近の機会において会議を招集して、厳重にこのことを申合せ、再びかかることのないように全力を挙げたいと存じております。(拍手) —————・—————
○国務大臣(犬養健君) お答え申上げます。 只今副総理から申上げました通り、法務省におきましても、三月二十三日の朝日新聞の「声」の欄に、御指摘のような投書が出ましたので、私も驚きまして、早速調査方を命じておりますところへ、更に御指摘のごとく、二十七日に「親書の秘密調べ事実」という記事が出ましたので、それによつて直ちに上田駐在の駐在官の直属長官であります長野地方公安局の第二課長を上京せしめまして、詳細
○国務大臣(犬養健君) お答え申上げます。お話のように特に寒冷単作地帯におきましては、農家の経済生活が不況に陥りますと先ず娘を売る、又売るようにすすめるボス或いは仲買人などが横行しているということは遺憾ながら事実でございます。これに対しまし私の指揮しております国警の対策を申上げますが、約二年くらいかかりまして各地方の田舎にやきますボス、仲買人つまりひとの娘を売り飛ばすというような人はそう大勢いるのでないのでありまして
○犬養国務大臣 お答えを申し上げます。池田勇人氏に関する具体的の御報告は、検察庁より聴取しまして私に報告しております当人の刑自局長がここにおりますことでありますから、刑事局長より御報告いたさせますが、私の承知しておる範囲におきましても、池田勇人氏であるからかげんするというような空気は少しも見ておりません。これは他日御了解を得られると思うのでございますが、私はさように確信をいたし、今でもそれを信じて疑
○犬養国務大臣 御承知のように不敏のものでございますが、全力をあげて職を尽したいと考えております。従つて辞職の意思はございません。
○犬養国務大臣 お答え申し上げます。私もそういううわさを聞きましたものでございますが、私の知つている範囲の原因としては、この病中記者クラブの諸君が見舞に来てくれまして、そのときに意外にやつれて痛がつておつた。あれじや職に耐えられないのじやないかと見た記者諸君が申されたのではなさそうですが、それを又聞きされた人たちが、そういう想像をされて、そういう筋からうわさが立つたというふうに聞いております。そのほかの