1952-11-15 第15回国会 衆議院 法務委員会 第4号
○犬養国務大臣 ただいまの御趣旨はわかりました。要するに、松岡さんのおつしやりたい重点は、治外法権とは法的解釈において違うという言葉の陰に隠れて日本国民の国民感情を政府は無視するような傾向に行くんではないか。それではまことに困る。こういう御趣旨のように承るのでありますが、これは御同感でございます。冒頭に申上げましたように、要するに日本国民が国連軍というものに親愛感を持ち、同じ自由国家群に属して自由世界
○犬養国務大臣 ただいまの御趣旨はわかりました。要するに、松岡さんのおつしやりたい重点は、治外法権とは法的解釈において違うという言葉の陰に隠れて日本国民の国民感情を政府は無視するような傾向に行くんではないか。それではまことに困る。こういう御趣旨のように承るのでありますが、これは御同感でございます。冒頭に申上げましたように、要するに日本国民が国連軍というものに親愛感を持ち、同じ自由国家群に属して自由世界
○犬養国務大臣 松岡君にお答え申し上げます。法務省といたしましては、冒頭に御説明いたした通り、日本政府が昨日午後四時発表いたしました内容、今朝皆さんが新聞で御承知の内容、そこに明記してありますごとく、特殊の場合を除いて、原則的に優先的裁判権を認めさせたいこういう主張を持つているのでございます。ただ国際連合軍が日本と非常に関係の深い、利害関係の深い土地において死力を尽して戦つておる。それに対する友好国
○犬養国務大臣 法務省といたしましては、昨日午後四時外務省から発表せられまして、本朝の各新聞に出ております日本政府の提案しました日本側の考え方、ことに刑事裁判権に関する日本側の考え方を妥当と考えておるものでございます。またもう一歩進めて出しますならば、いかに日本国民が国連軍というものに親愛感を持ち、その親愛感の基礎に立つて国連軍を支持する、そういう国民的傾向が生ずるような方向へ刑事裁判権の帰趨が行くように
○国務大臣(犬養健君) 只今御承知のように公共事業令というものがありませんで、これに代る立法がございませんので、只今の法務当局の処置としては刑法によらざるを得ないのであります。その立場から言いますと、只今申上げたような段階に来ませんと威力業務妨害も成立しないと、こう申上げたのでありまして、それでは国務大臣としてガスも電気もとまり放しでよいのか、これはもう平気でいてよいのかという御質問の趣旨に触れていないと
○国務大臣(犬養健君) 先日の本会議におきまして、電産ストの威力業務妨害に当てはまる場合を申上げたのでありますが、只今のお話のように、簡単でございましたので、その御疑問は御尤もとだと存じますので、一通り私の基本的な考え方を申上げたいと思います。又詳しくなりますと、私にも一々の場合まだわかりかねる点もありまして、これは主として個々のケースに重点をおいておるのでありますが、その個々のケースの大よその場合
○犬養国務大臣 ただいまのお話はごもつとも千万でございます。このことにつきましては、アメリカの委員会の進行状況を見まして、御必要ならば、また特に人を派遣するなりワシントンにおける日本大使館と打合せして、必要の処置をとりたいと考えております。率直に申し上げまして、今委員会が実は発足したばかりでありまして、しかも私たちの知つておる限りでは、非常な好意を持つてやつておるのでございます。発足したばかりの委員会
○犬養国務大臣 お答えいたします。いわゆる巣鴨プリズンに在所しております戦犯者諸君の問題につきましては、私も任官以前からあすこにあがりまして実情を拝見したこともございますし、まことに胸に迫る思いをいたしておるのでございます。御承知のようにあすこに入つておられる人も講和をきつかけとしてもつと釈放問題が促進するのではないかという期待を持つておつたのでありますが、講和以前は御承知のようにGHQの取扱いでありまして
○国務大臣(犬養健君) 岩木君にお答えいたします。 経営者側が業務の引継ぎを要求いたしまして、業務の入れ替りを済ませました後に、争議団が電源スイッチを切りました場合は、多くの場合、御承知のように刑法に規定せられました威力業務妨害に当てはまるのであります。多くの場合と申しまして、全部と申しませんことについて、或いは御不審があるかも知れませんが、当局といたしましては、一つ一つのさような場合に、その状況