2021-06-09 第204回国会 参議院 憲法審査会 第5号
○渡辺喜美君 とにかく憲法改正というのは、最終的に国民が決めるんですね。そこのところはもう選挙とか法律とかいうレベルと全然違うんですよ。そういう意味においても、原案提出や発議、これには党議拘束を掛けないという理念が正しいし、また、戦略論的に見ても、その方が憲法改正を先に進めることが可能になると私は考えるのであります。 ありがとうございました。
○渡辺喜美君 とにかく憲法改正というのは、最終的に国民が決めるんですね。そこのところはもう選挙とか法律とかいうレベルと全然違うんですよ。そういう意味においても、原案提出や発議、これには党議拘束を掛けないという理念が正しいし、また、戦略論的に見ても、その方が憲法改正を先に進めることが可能になると私は考えるのであります。 ありがとうございました。
○渡辺喜美君 全国民の代表という理念は、私の理解では、国会議員に課せられた政治道義上の至上命令であると思うんですね。安岡正篤先生風に言えば義命であるということかと思います。 船田先生は、いわゆる政治改革にも関与された御経験をお持ちですね。日本では、こうした国民代表原理と政党の党議拘束に縛られる国会議員との間の矛盾相克、こういうことを全く議論しないで政党中心主義の選挙制度をつくり、政党助成金をつくり
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美であります。 提出者の皆様、御苦労さまでございます。三年数か月のブランクの後に与野党の合意による修正が行われた、心から敬意を表する次第であります。 今、参議院改革協議会というのが週一ペースで行われておりまして、我々少数会派にも発言の機会がございます。先週、事務局の経緯を聞いて驚いたんでありますが、昭和四十年代、河野謙三議長の時代でありますが、何と党議拘束の緩和について
○渡辺喜美君 福田先生に御質問したいんですが、かなり高名な弁護士の先生方が一人一票運動というのをやっておられまして、最近どうか知りませんけれども、以前は新聞の一面広告で大々的にやっていたと記憶しているんです。つまり、投票権の行使というのは住んでいるところ、住所によって差別されてはいけない、一票は一票なんだという非常に分かりやすい論理だったと思います。 かつて、みんなの党のアジェンダには、この一人一票
○渡辺喜美君 今のエピソードは、国会の用語でいきますと、機関認証がないから駄目ということなんだろうと思うんですがね。まあしかし、国会は全国民を代表する選挙された議員でこれを組織するというのが四十三条に書かれていますね。この国民代表原理というのは、言うまでもございませんけれども、近代議会制の根本理念だというわけですよ。 飯島先生は、先ほど、ナチスの非常大権を使って、ワイマール憲法四十八条ですか、これを
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美でございます。お疲れさまであります。 今から十年近く前でしょうか、一院制議連というのがございまして、まあ別に参議院廃止するという意味ではないんですけど、衛藤征士郎先生が会長で、まあ私もメンバーの一人だったものですから、当時の横路議長のところに、衆議院百人以上、参議院五十人以上の署名を集めて、一院制の憲法改正の原案提案ですね、発議の前の段階、原案提案。原案提案権が各議員
○渡辺喜美君 今の御答弁はもうごもっともな話なんですが、まあ政治の世界で人を動かす原理というのは三つなんですよ。脅し、利益の供与、そしてシンボルの操作、象徴の操作というやつですね。例えば、脅しと象徴の操作、組み合わせるとどんな感じになるか。今、大量の国債を発行している。そうすると、これはいずれインフレになって、最悪の場合預金口座が封鎖され、強制的に預金が切り捨てられる、日本の財政は危機的な状況だ。まあ
○渡辺喜美君 大体、こういう非常事態にあるときというのは、次の未来を先取りするということがどの国でもどの時代でも行われているんですよ。まあこういうときに次の時代を先取りする、それ、国民投票をネット投票でやるなんというのはその最たるものだと思いますよ。マイナンバーもどんどんこれから普及していくでありましょうからね。 今、船田先生が御指摘になられた成り済ましとか公正さに欠けるとか、それから、何ですか、
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美であります。 提出者の皆様、また委員の皆様、大変お疲れさまでございます。五分以上席を立たれる方がどなたもいらっしゃらないという、大変すごい審査会だなと感激をいたしました。 さて、この修正案でありますが、三年前に国会に出されて、正直相当古くなってしまっていますね。この間、国会の不作為というのはありまして、この三年間、世の中は激動ですよ。平成から令和に変わり、そして
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美であります。 世の中には、建前のルールと本音のルールというのが存在するんですね。ノーマティブルールとプラグマティックルールとも言います。 憲法四十三条には、「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。」と書いてあります。伝統的な見解では、これは命令委任の禁止であると。国会議員というのは誰の代理人でもない、選挙区の代理人でもない、業界団体の代理人でもない
○渡辺喜美君 先ほど来御議論ありますように、金融資本市場はちょっと厄介かなという感じを私も受けているんですね。 前回、アルケゴスの話をいたしました。これはもしかしたら氷山の一角かもしらぬなと。今回は、アルケゴスというよりは、ARK・ETFというんですかね、日経新聞によるとARKイノベーション、破壊的イノベーション銘柄で組成したETFに狙い撃ちの空売りが入っているというんですね。そうすると、いわゆる
○渡辺喜美君 パウエル議長がテーパリングに言及しないもう一つの理由は、やはりFRBが物価の安定だけでなくて雇用の安定、これを非常に重視しているということなんですね。 先ほどのCPIについては市場予想が三・六だったと、それが四・二になっちゃった。一方、雇用統計の方は、逆に市場予想をかなり下回った数字が出てきたわけですね、アメリカの場合は。就業者増加数が少ないと、予想よりも、そういう形で出てきていると
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美でございます。 総裁、お疲れさまでございます。連休中はお休み取ることはできたでしょうか。私は、地元の穴場と言われるハイキングコース巡りをやっておりました。結構混んでいましたね。密でした。去年の今頃はほとんど人が出ていなかったところも、もう駐車場が満杯だったりとかですね。去年の連休中、私が行った穴場のハイキングコース、人がいない代わりに熊が出ましたよ。生まれて初めて
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美です。 三年数か月ぶりでこの審査会が開かれるということでありますが、今、日本の憲法体制は様々なチャレンジを受けております。例えば、尖閣がそうであり、台湾海峡もそうであります。コロナ対応というのも、これは一種の戦争であります。そういった日本の憲法秩序、体制が危機に瀕しているときに、この憲法審査会というものが国会にあってなぜ三年数か月も開かれなかったのか。国会の不作為
○渡辺喜美君 付利というのは余り私は賛成しないんですけどね。日本銀行にお金預けておくよりも民間に貸出しした方がはるかにもうかるわけですよ、金融機関というのはリスク取って何ぼの世界ですからね。日本では、そのリスク管理、すなわちリスクをいかに取るかのアート、技というよりも、いかにリスクを取らないかの隠し芸だと言われるようなこともあったりして、もっと私はリスクテークをできる、そういう金融ビジネスに努めてほしいと
○渡辺喜美君 黒田総裁の金融政策を評価する立場から、できるだけ好意的に解釈したいとは思うんですがね。 プラスマイナス〇・二からプラスマイナス〇・二五まで拡大、幅を広げたわけではないとおっしゃいましたけれども、そういう表現がいいのかどうかよく分かりませんが、深掘りの幅も拡大されたと。もう何かあったら、とにかくマイナス金利の深掘りもあるんだよという理解でよろしいですか。
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美であります。 午前中、西田委員と黒田総裁とのやり取りの中で五十年前に留学しておられたときの話をされておられましたが、多分、流動性のわなと言われるものだったんではないんでしょうかね。 これは、御案内のとおり、金利はゼロにまでしか下がらないので、低金利下では金融緩和幾らやっても効き目ないよと、こういう話なんでありますが、量的緩和というのは明らかに効果があったんですよ
○渡辺喜美君 前回、船橋洋一さんの「フクシマ戦記」という本を御紹介をいたしました。この「フクシマ戦記」の中で船橋さんが非常に面白い指摘をしておられます。安心ポピュリズムというやつなんですね。原発は絶対安心、安全なんだと、国民が不安に思うから全電源喪失なんてことはあり得ないんだという前提の下にこういう安心ポピュリズムが蔓延してこの事故が起きた。本当にこれ、この本はディテールがですね……(発言する者あり
○渡辺喜美君 浜通りの活性化プランですか、コースト・イノベーション何ちゃらプランというのがあるんですけれども、要は、例えば国際研究拠点つくると。日本全体の大学のレベル、かなり落ちてきているんですね、国際比較をすると。そういう中で、浜通りに国際研究拠点つくったら人が集まるのかと。どうもこれはグランドデザインが欠けているんじゃないかと磯山さんは指摘しておられるんですけど、いかがでしょうか。
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美でございます。 前回、福島県民所得が二〇一五年以来低下をし続けて、そして二〇一八年度、前年対比でマイナスになったと、その背景をお尋ねしましたら、大臣は、企業所得の減少と財産所得の減少ということをおっしゃいました。 ジャーナリストの磯山友幸さんが指摘しておられるんですけれども、福島県の人口、これ一目瞭然ですよ、十年前は二百二万人いたのが、この十年間で二十万人も減っちゃったんですね
○渡辺喜美君 とにかく、菅総理の改革派たるゆえんを示すのに非常にいい分野だと思いますよ。通信とか放送の分野はもう専門家と言っていいわけですからね。 内閣参与の高橋洋一教授、菅総務副大臣の頃からのブレーンかと思います。多分、しょっちゅう連絡は取っておられるんだと思いますが、高橋洋一教授が、NHK教育テレビの周波数帯をリバースオークションに掛けて、携帯の電波帯として使えるようにしたらどうかと、こういう
○渡辺喜美君 私に言わせれば、菅総理は筋金入りの改革派であると、そう信じております。 ただ、最近どうも防戦一方みたいな報道がなされているので、そこのところを私は非常に心配をしておりまして、この際、反撃に転じられたらいかがでしょうか。元々、これ見れば分かるように、もう確固たる信念をお持ちなんですよ。私のように講釈垂れないだけなんですね。 ですから、例えば今天下りとおっしゃいましたけど、天下りっていつ
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美です。 総理、大変お疲れさまでございます。あと十四分間の辛抱でございます。 お手元にコピー、ああ、今配っていますかね。これは、十三、四年前、総理と私が月刊現代という総合雑誌で対談をしたものであります。 一枚おめくりをいただきますと、右側のページに、一九四〇年体制の亡霊という見出しが付いております。一九四〇年体制というのは、一言で言えば、企業は競争するな、国家目的
○渡辺喜美君 これも、船橋洋一さんによりますと、幾つか理由を挙げておられますが、そのうちの一部でありますけれども、まず第一にSPEEDIを住民避難に生かす意思、そういうものが非常に希薄であったと、また、SPEEDIを住民避難に生かすゲームプランがまるでなかったということを指摘しています。その上で、総理官邸が活用に慎重であったということを述べておられますね。 次に、ガバナンスの欠如、要するにつっかけもちですよ
○渡辺喜美君 これはフクシマ戦記という本でして、最近刊行された。船橋洋一さんというワシントン特派員もやられたジャーナリスト。上下二巻の大変分厚い本ですが、ノンフィクションノベルとしては最高の読み物ですね。非常に面白いですよ。よく丹念に取材しておられるなと思いました。 中村審議官が記者会見やっていた三月十二日の午後ですか、炉心溶融が進んでいる可能性がありますと中村さん、炉心溶融がほぼ進んでいるのではないでしょうか
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美です。 前回、十年前の三月十二日、与野党党首会談で総理官邸に呼ばれたことを申し上げました。そのときの議事録がないかと。けれども、探してもないと、こういうお話でございましたので、私の記憶をたどりながらお話をさせていただきます。 たしか十二日、三月十二日の午後だったと記憶しております。もう既に当時、報道では、中村審議官、保安院の方ですね、炉心溶融という言葉を使って記者会見
○渡辺喜美君 そういう技術的な問題は別に追及しているわけじゃないんですよ。要は、前回も麻生大臣、一部お認めになられたように、予算の使い残しがどうもその中にあるということなんですね。せっかく用意したのにスピード感がないということは言わざるを得ないと思います。 麻生大臣は、イエレン財務長官とは、ジャネット、太郎というファーストネームで恐らく会話されるんでしょうけれども、イエレン財務長官のお父上はブルックリン
○渡辺喜美君 ちなみに、去年の実績をちょっと調べてみたんですが、三月十日現在で四十五兆円積み上がっていたんですね。それが三月三十一日では十二兆円に、まあ三十二兆円どんと減っているんですよ。 しかし、同じぐらいの額が減るとしても、今年は七十七兆円ですからね。三十二兆円減ったって四十五兆円積み上がっているという勘定ですよ。それ、どうですか。
○渡辺喜美君 渡辺喜美であります。 前回の続きでございますが、三月十日現在の日銀バランスシート上の政府預金七十七兆円と、非常に多額の額が積み上がっております。一次、二次、三次と補正予算に賛成をしてきた人間として、予算の単年度主義の良しあしは別として、非常に切ないものがございます。せっかく用意した予算が使われていないのではないかという疑いを持たざるを得ない。 この辺りはどう御説明されますか。理財局長
○渡辺喜美君 昨日付けの「現代ビジネス」というコラムの中で、高橋洋一氏、元大蔵官僚ですね、五十五年入省、現嘉悦大学教授が指摘をしていることでありますが、この三十年間、日本の名目GDPの伸び率、これ、調べが付く百四十何か国中びりだそうです。同じく、名目GDPがびりで、その日本のマネーの伸び率は、調査可能な百四十八か国中、これまた最下位であるというわけですね。名目GDPがびりということは、当然名目賃金もびりということですよ
○渡辺喜美君 十年前の三月十二日だったですかね、私、当時、みんなの党の代表をやっておりまして、官邸に呼ばれたんですね、たしか土曜日だったと思います。与野党党首会談というのでいろいろ申し上げた、米軍の支援を受けたらどうかとか、これはメルトダウンが起こっているんじゃないかとかいろいろ申し上げた中で、来週、つまり翌週の月曜日から日本の円はとんとことんとこ上がっちゃいますよと。私がイメージしたのは、いわゆる
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美でございます。 黒田総裁には大変お忙しいところお越しをいただきまして、誠にありがとうございます。 FOMCが今日からでしょうか、また今週後半には日銀の点検会合というんでしょうか、まあ指さし点検するのか何を点検するのか分かりませんけれども、どうせ点検されるんでしたら先ほど上田委員が言っておられたこの三十年間まとめて点検していただくと大変有り難いですね。 お手元の
○渡辺喜美君 日銀の保有国債の内訳を見ると、長期国債が一昨年から昨年末、二十二兆円しか増えていないんですね。いっときの八十兆円路線とは程遠い。 一方、国庫短期証券がどれくらい増えているかというと、三十一兆円も増えてしまっている。今、短期債中心の発行とおっしゃいましたけど、それを裏付けているわけです。まあ短期債というと三か月とか六か月とか、こういう国債はマイナス金利ですから発行すればするほどもうかっちゃうわけですね
○渡辺喜美君 まあやっぱり執行の遅れは認めざるを得ないということですね。 日銀に政府預金を積んだからといってベースマネーが増えるわけでも何でもないですよ。これ、単なる水膨れであります。 日銀が長期国債、まあ残存一年を超えるものを長国と呼んでいるわけでありますが、私は端的に、十年物国債、こういうものをもっとたくさん発行して日本銀行が買い取るということをやれば、これは実質金利が低下をし、期待インフレ
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美であります。 我々は、大量国債発行による大規模財政出動というものを主張してまいりましたので、第三次補正予算案には賛成をいたします。コロナに関係のないものが大量に含まれているではないかとの御指摘がありますが、日本の予算制度というのは、御案内のように増分主義というやつでありまして、前年対比でちょこっと増やすあるいはちょこっと減らすというあしき慣行に相変わらず支配されておりますので
○渡辺喜美君 私からも官房長官か副長官にお願いしておきたいと思いますが、是非、杉尾委員長、理事会で協議していただきたいと思います。
○渡辺喜美君 これ、復興庁に聞くのも酷な話で、当時、復興庁ってありませんからね。 しかし、これは極めて歴史的な会議だったと私は思っております。もう日本初というか人類初の大津波と全電源喪失というシビアアクシデントが目の前に起きた。その頃の危機管理を検証するためにも、この会議録、どこかにメモがあったってよさそうなものですけど、どうですかね、大臣、官房長官とか副長官に頼んで探してもらえませんかね。いかがでしょうか
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美でございます。 大震災の当日、私は名古屋市内で街頭演説をやっておりました。街宣車の上で突然、あっ、目まいがした、これやばいなと思ったんですが、周りを見渡すと、皆さん揺れているんですね。新幹線は止まる、携帯は通じない、車で帰ろうと思ったら清水の辺りでもう通行止めになっているという状況でありました。 後からその報告を受けたんですが、総理官邸に与野党党首会談をやるというので
○渡辺喜美君 なかなか総裁のお立場で、玉が足りなくなっちゃったんで苦肉の策でイールドカーブコントロール始めましたとも言えないんでしょうね。もし国債、長期国債がもっと潤沢にあれば、また消費増税などという愚策を犯さなければ、もうとっくに二%インフレ目標は達成していましたよ。名目成長三%、四%、経済、そういうごく普通の国の経済に日本はなったはずであります。 お手元の二枚目の縦長のグラフでありますが、これは
○渡辺喜美君 まあ実質的に債務性がないということを申し上げているわけです。 日銀法改正の翌年でしたか、九七年のちょうどこれも今頃ですが、すごい状況でしたよ、拓銀がコール市場で資金取れなくなってね。あの頃のコール市場というのはたしか時点決済方式とかいう、まあ丼勘定ですよ、早く言ってね。十一時に決済、十二時にまとめて、何時に決済。つまり、コール市場の誰が出したお金がデフォルトされたのか全く分からないというので
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美でございます。 年二回の株主総会でございますので、今しばし御辛抱をお願いしたいと思います。 お手元に資料をお配りしてあるかと思いますが、三枚目をお開きいただきますと、国の連結貸借対照表というのがあります。よくGDP対比で国の借金が二〇〇%とか、そういう話は聞くところであります。一千兆円の借金がという話は、もう耳にたこができるぐらい聞かされている。しかし、これは財務省
○渡辺喜美君 日本の金融機関の貸出残高を縦軸に取り、横軸に金利を取りますと、大体零コンマ何ぼのところにでっかい山があるんですね。それがするするっとなくなってきて、上限金利の手前でぽこっと小さなこぶが出てくる。これをフタコブラクダのグラフと呼んでおりますけれども、非常にいびつな金利体系になっているんですね。 金利というのは、御案内のようにリスクプレミアムでありますから、千差万別。もうちょっと正規分布
○渡辺喜美君 是非そうあってほしいなと思いますよ。 銀行の業績不振の背景、いろいろありますが、私はやはりデフレ経済というのが最大の理由かと思います。メガバンクの一角、みずほ銀行が週休四日制を導入をするという驚きのニュースがありました。いかに銀行業界全体が斜陽産業になってきているか。AIの発展によって、銀行とか役所とか、それから士業界、AIに取って代わられるところが非常に大きくなってくると言われております
○渡辺喜美君 渡辺喜美でございます。 例によって順不同で参りますので、後ろの秘書官、反射神経研ぎ澄まして出してくださいね。 大臣がお生まれになったのが昭和十五年。その頃、全国の銀行の数がどれぐらいあったかというと、三百六十九でありました。見てきたような口を利いて申し訳ありませんが、昭和元年には銀行の数は千五百七十一あったわけです。一県一行主義というのは、法律ではないんでしょうけれども、馬場大蔵大臣
○渡辺喜美君 確かに、日米の雇用慣行というのはかなり違う。そして、政府系金融機関というのが日本にはあって、これが、いい悪いは別として、日本のリスクプレミアムの世界をゆがめているのも事実であります。 今、日本の雇用に言及されましたが、ついこの間出てまいりました法人企業景気予測調査によりますと、かなり人余り感が出てきてしまったんですね。アベノミクスの最大の貢献というのは、雇用を確保してきた。ところが、
○渡辺喜美君 多分、返還された金額というのは全体からするともうほんの一部だと思います。今のお話にもあったように、大体六千六百億ドルのうち、もう既に五千百億ドル以上が消化されているというわけでありますから、雇用の回復には相当貢献をしておるんだろうと思いますね。 こうしたスキームと比べて、我が国の持続化給付金だ、家賃補助だ、雇用調整助成金だというのを見てみますと、まずスピード感が違いますね。それから、
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美でございます。 第二次補正予算案で、遅ればせながらいろんな玉が出てまいりました。基本的には賛成なんでありますが、日本の政策決定メカニズムのひずみというものもかなり出てきております。先ほど来お話がございます持続化給付金などは、もうまさしく押っ取り刀の企画立案、縦割りタコつぼシステムで慌ててやるとこんな構図になるのかという見本みたいなものでございます。 お手元に、アメリカ
○渡辺喜美君 事ほどさように、公平公正さとか精密さを重視する余り、もう実務が後手後手に回っているというのが現実の姿ですから、この点は改めて強く申し上げておきたいと思います。 田中大臣もお聞きになっているとは思いますが、あっ、融資関連いいですよ、もう。委員長、財務省と、それから中小企業庁、結構ですから。
○渡辺喜美君 あのね、人心収らんというのが非常に大事なことでしてね、日本人は真面目な方が多いですから、だったらもう商売やめちゃおうと、融資だったらもういいやと。特に高齢者の老舗などではそういう声が結構出ているわけですね。 そうすると、日本の文化を守ってきた人たち、地域経済も含めてですね、そういうところが突然需要が喪失し供給を止められて、もう売上げ九割減、十割減というところが続出をしている。もし、徳政令
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美でございます。 東日本大震災のときも二重ローンの問題というのがございました。この中でも議員立法に携わった方もいらっしゃるかと思います。ただ、結果としてどれくらい使われたんだと、このパンフレット見ますと、何と千八十一件しか使われていないんですね。非常に少ない、ちょっと桁が違うんじゃないかという気がいたしました。 今回のコロナウイルスの騒動でもって、遅まきながらいろいろな
○渡辺喜美君 それが公式見解かとは思いますが、有効需要を創出するのに役立つという観点からすると、今回の第二次補正予算案、真水は残念ながら十兆円ぐらいですよ。予備費十兆円も、これは使われていませんからね。何に使われるかは分からない。それから、企業の資金繰り対策という観点からは評価できますけれども、十一兆円ですか、資金繰り対応強化十一・六兆円。これは真水とは言えませんね。 では、お尋ねいたしますが、この
○渡辺喜美君 民間の予測は、御案内のように、どこでも年率二〇%マイナスを超えるだろうというのが通り相場ですよ。もう既に消費税で十兆円飛び、一―三に五兆円飛んでいるわけですからね。それよりも更にマイナスになるというとんでもないことがこれから起きる、まあ現に今起きているわけであります。 大体、一―三の数字で、三月分入っていないですよね、たしかね。だから、間もなく出てくる三月分も入ると、これ、三・四どころじゃ
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美です。 平成の三十年の間に、日本は二回危機に見舞われました。そのときの教訓、まず、モラルハザード回避を最優先にするのか、それとも大恐慌型不況回避を優先するのかという決断ですよ。どうしてもこういう危機にあってモラルハザード回避が優先だという発想になりがち、特に日本の場合には統制型の行政システム、非常にある意味、緻密、公平、公正を旨として。ところが、こういうことをやっているうちに
○渡辺喜美君 真水が確かに足りない、国債発行量が非常に足りないということは毎度申し上げているとおりですよ。 一方、少ないながらもこれから国債が増発されていくというときに無制限買取りという宣言をしているんですが、イールドカーブコントロール、YCCの下でというたがをはめてしまうと、無制限買取りというのが絵に描いた餅になりゃせぬかという心配しておりますが、いかがですか。
○渡辺喜美君 みんなの党、渡辺喜美でございます。 先ほど来御議論がございますように、実質的な非常事態宣言を日本銀行がされて、なおかつ総枠七十五兆円に及ぶ倒産隔離政策にまで踏み込んだ政策を取られておられますことは、私も非常に高く評価をするものでございます。問題は中身なんですね。言行一致で実が伴うかということであります。 順不同になって恐縮でございますが、いつもお配りをしておりますこのグラフ、保有長期国債