1952-01-26 第13回国会 参議院 本会議 第7号
○岡本愛祐君 緑風会を代表いたしまして、吉田総理大臣以下関係国務大臣に質問をいたします。 連合国の占領下にあること六年有余の我が国は、平和條約によつていよいよ近く再び独立を取戻し、新生民主主義平和国家として国際社会に復帰するのであります。併し他方よりこれを見れば、平和、安全保障両條約によつて、我が国は中立の立場を捨て、民主主義国家の陣営に投ずるのであります。而して民主主義陣営は国際連合軍を朝鮮戦線
○岡本愛祐君 緑風会を代表いたしまして、吉田総理大臣以下関係国務大臣に質問をいたします。 連合国の占領下にあること六年有余の我が国は、平和條約によつていよいよ近く再び独立を取戻し、新生民主主義平和国家として国際社会に復帰するのであります。併し他方よりこれを見れば、平和、安全保障両條約によつて、我が国は中立の立場を捨て、民主主義国家の陣営に投ずるのであります。而して民主主義陣営は国際連合軍を朝鮮戦線
○岡本愛祐君 閣僚を出しているものは與党だ、だからあと廻しにというふうなお話がありましたが、緑風会は申すまでもなく與党でありません。閣僚は確かに会員から出ておりますが、それは個人的に出ておりまして、我々は飽くまで、閣僚が一人、二人出ておつたつて厳正中立、是々非々の態度を変えるものではありません。そういたしまして、従来から與党にあらざるものの大会派順という方策が確立いたしております。従いまして緑風会は
○岡本愛祐君 ちよつと補足しておきたいと思うのですが、大体赤木君のおつしやるような考え方を私どもは持つております。折角まあ今まで御議論なすつて、どちらの言い分も私らは御尤もだと思うのですから、ここで、できれば、私どもの、微温的な折衷意見という、そういう謗をこうむるかも知れませんが、そういうことで落着いて頂ければ結構だと思うのです。労農、共産お話合いをして頂いて、まあどちらも小さい少数の会派のかたで、
○岡本愛祐君 この問題は、只今兼岩君並びに小笠原君からお話のことは道理があるというふうに思います。それでともかく御報告を聞いておきまして、承認を与えることは、常任委員の各派に対する割当に関する件が決定しましたあとでなすつたほうがいいと思います。その意見に賛成いたします。(「同感」と呼ぶ者あり)自由党もそういうようにお譲り願いたいと思います。
○岡本愛祐君 今小笠原君の言われた意味は、八乃至十二を理事会で案を作つてもらつて、運営委員会に諮つてもらう、こういうわけですか。
○岡本愛祐君 今の事務総長のお話はきりのいいお話ですが、何か事務の処理のために、議院運営のために符牒でもつけるのですか。
○岡本愛祐君 只今運営委員長の山田さんから御丁寧な御挨拶がございました。一年有余名委員長としてこの議院運営委員会というむずかしい委員会の運営に当られまして、献身的な努力をなさいましたことにつきまして、一同になり代りまして厚く御礼を申上げたいと思います。(拍手)
○岡本愛祐君 会期を二日にするか、三日にするかで皆さんの御意見を拝聴しました。多くの意見が出されておりますように、各党の態度如何によつては三日でも足らないと思います。皆さんの協力で小笠原君はここで肚を割つてやろうという御発言でありましたが、会議を、委員会をスムースにやつて行けば私は二日でもいいと思います。それで皆さんの御協力を願うことにしてそういうふうにしたらどうかと思います。
○岡本愛祐君 なお関連して伺いたいのですが、特別平衡交付金は二十五年度におきまして百八億五十万円ですか、たしかあつたわけですが、これはどういう種類のものがあつたか、それはわかつておりますか。どういう種類というのは、例えば警察で特別な費用が要つたとか、それからそのほかに何に幾らとか、そういうことで大体大分けができておりますか。できれぱ府県市町村分に分けて御説明願いたい。
○岡本愛祐君 そういたしますと、二十六年度の過不足は、二十六年度の基準財政需要額とか收入額、そのやり方で、一般平衡交付金のほうで按配すると、こういうことですか。
○岡本愛祐君 地方財政平衡交付金法の一部を改正する法律案に関連して少しお聞きしたいのであります。この法案によりまして、錯誤に基いて交付金額の変更を要する額、これは二十五年度から二十六年度にかけてどのくらいあつたものであるか、どのくらい見込違いと言いますか、錯誤があつたか。それが二十六年度においては、特別平衡交付金に食い払んで来るのかどうか、そういう点をお尋ねしておきたいと思います。
○岡本愛祐君 関連して伺つて置きますが、二十六年度の地方税の実収高の見積りですね、それはどういうことになりましようか。初めの見込みと実収分とどのくらいの差が出て来ましようか。府県と市町村別にわかればなお結構です。
○岡本愛祐君 今相馬君からのお話ですが、今議題になつているのは地方税法の一部を改正する法律案及び地方財政平衡交付金の一部を改正する法律案の審議ですね、この過程で今直ぐ定員の問題を取上げて精細な調査をするということはちよつと筋違いかと私は思うのです。だから若しそういうお含みで急ぐならば今日午後から改めてそれを議題にしてやつてもらうということならば私異議ございません。ただ今ここでやることは、議題になつているのはこの
○岡本愛祐君 だんだんお話がございましたが、小笠原君の今発言がありましたように、今直ぐここで結論を出そうというのじやないのですから、もつとよく調査をして、それからその結論によつてそういう措置をとるということにしたほうがいいと思います。
○岡本愛祐君 岡野国務大臣に要望しておきたいことは、参議院におきまして各会派一致して平衡交付金の増額、起債の枠の拡大の決議を満場一致でいたしたのであります。私ども各派におきましても、その責任を痛感しまして総司令部に対して是非ともこの増額ができますように、先ず第一義的には今提出してある補正予算、これを是非とも増額してもらわなければいかんという交渉をいたしております。過般私も緑風会を代表いたしまして、民主党
○岡本愛祐君 個々の質問は次回に願つて、政府委員から補足説明を詳しく、今次官もおられますから、してもらつておいたらどうですか。
○岡本愛祐君 私は緑風会を代表いたしまして、平和條約及び日米安全保障條約に対し賛成の意見を表明いたしたいと存じます。 我が国はポツダム宣言を受諾して以来、同宣言を忠実に履行して来たのであります。終戰以来長く平和條約の締結を見るに至らなかつたことは、その原因が主として日本側にあるのではなく、複雑な国際関係にあるのでありまして、日本国民が頗る遺憾としたところであります。而うして、今や我が国が完全な独立国家
○岡本愛祐君 総理大臣が又一面にはこの安全保障條約が平和を確保するためのものである。決して共産主義国家群に対して戰いを挑むものでないということはその通りであろうと思います。併しソ連、中共側におきましては、必ずしもそうとつておらないのでありまして、すでにいろいろあちらでこの條約に対して国連憲章違反であるとか、いろいろ言つているのであります。新らしい戰争をソ連や中共にしかけるものであるということも宣伝をいたしているのであります
○岡本愛祐君 一部の者が納得が行かない、その一部が今申したような社会党というような労働階級に基盤を持つた政党であり、又これが反対をせられた理由にもいろいろの理由はございましよう。併しともかく自由党と並んで二大政党の一つが反対をしておる。又最高学府という言葉は当りませんが、日本の最も文化の中心であるべき大学の総長が反対を公言している。こういうことになりますと、やはり国民のこれに対する疑いというものはだんだん
○岡本愛祐君 私はこの前の質問のとき申上げましたように、総理大臣がこの両條約に調印されたその基本方針については賛成でありまして、共産勢力が予告なく南鮮に侵入した事実がありますときに、日本の独立と安全を守るためにこの安全保障條約を結んだ、こういうふうに総理大臣が言つておられることに対しましては同感であります。我々も今までのこの委員会の審議を通しまして、少しでもこの條約の真の姿を広く国民にわかつてもらつて
○岡本愛祐君 そういう余地があるとすれば、今後の政府の御努力に待つことが大でありますが、このいわゆる在外資産の帰属の問題につきまして、この條約の規定は最後的の決定はまあこの條文であろうと思うのであります。そこで在外資産乃至船舶なんかで、終戰後におきまして外国の、連合国の領海とか港の中にあつたものが差押えられて、管轄の下にあることになつているのでありますが、これに対して今日は大橋法務総裁は見えておりませんが
○岡本愛祐君 生活水凖を上げて行くんだというと、向うとしてはなかなか納得ができないのであります。そこに一つ前提が私は足らない、こう思うのでありますから、まあ念のために申上げて置いたのであります。 それからこの十四條の(a)項の2のほうに「次の(ii)の規定を留保して、各連合国は、次に揚げるもののすべての財産、権利及び利益でこの條約の最初の効力発生の時にその管轄の下にあるものを差し押え、留置し、清算
○岡本愛祐君 同僚議員から十四條についていろいろ質問が出まして、私のお聞きしたいと思うことは大分質問が出たのであります。それで簡單に一、二点お尋ねをしておきたいと思いますが、只今問題になりました存立可能な経済、この字句について外務当局に、国際法とか、そういう法律的に、こういう文字を用いて、はつきりした限界があるかという御質問をしたのであります。ところが、これは法律的の文句でなくて、経済的な文句であるから
○岡本愛祐君 では、その(c)の実例はどういうものがあるか。二、三例を挙げて。
○岡本愛祐君 昨日でしたか、字句の問題を條約局長は答弁を保留されておるのですが、十四條の(a)項の2の(c)、「日本国又は日本国民が所有し、又は支配した団体」と、こうあるのですが、どういうものであるか。念のためにこの際、伺つておきたいと思います。
○岡本愛祐君 関連して……。木内委員から法務総裁に対しまして在外資産に対する日本の憲法の適用問題について御質問がありました。それに対しまして大橋法務総裁から御答弁があつたのでありまするが、日本国憲法は在外資産を管轄しないというふうに聞える御答弁をなすつたのであります。この点について私ども承服できない点が大分ありますのでありまして、在外資産に対して日本国憲法との関係、又在外資産でない船舶なんかに対する
○岡本愛祐君 そこでこの(b)項について伺つておきたいのですが、これは連合国の賠償請求権とありまして、連合国国民のというのが拔けておるのでありますが、それはどういうわけで拔かしたのか。或いは「及びその国民の他の請求権」というのでカバーをされるのか、その点を伺つておきます。
○岡本愛祐君 それでは五章につきまして質問いたします。総括貿問のときに、緑風会のほうでは主として楠見委員が質問をされたのでありまして、成るべく重複は避けたいと思うのであります。 先ず第一に、第十四條であります。この十四條につきまして、衆議院のこの條約の特別委員会における逐條質問のときの質疑応答を拜見いたしますと、或る委員はこの十四條を非常に不審に思つておられるのであります。それはこの役務賠償のみならず
○岡本愛祐君 加藤君の御質問に関連しまして、主として外務当局に希望的に意見を述べて御答弁を承わつておきたいと思いますが、先ほど在外事務所等に関して加藤君から縷々御意見が出ました。私も従来から日本の大使館、公使館のあり方というものについて非常に意見を持つておるのです。又近頃できておる在外事務所というものについても、まあアメリカに二カ月ほど行つて参りまして、つくづくその無力であるということを感じて来たのであります
○岡本愛祐君 今極く抽象的な御答弁なんでありますが、もつと詳しく聞きたいと思います。 それからこのマツカーサー・ラインと呼ばれておるあの線の関係はどうなるのか、それについて御説明を願いたい。
○岡本愛祐君 水産庁の人は来ておりませんか。
○岡本愛祐君 第九條に、「日本国は公海における漁猟の規制又は制限並びに漁業の保存及び発展を規定する二国間及び多数国間の協定を締結するために希望する連合国とすみやかに交渉を開始するものとする。」こういうふうになつております。この公海における漁業の問題は、従来からいろいろ難問題のありますところで、現にアメリカ並びにカナダと、この條約の批准発効に先立つて今日本で会議が行われておるような状況でありますが、日本政府
○岡本愛祐君 私のほうといたしましても、今の小笠原君の御意見に全然賛成でございます。我々は平衡交付金の増額、起債の増額ということを成るべく速かに政府に実行させる、そのために努力をするのでありまして、先ず第一歩といたしましては、私ども明日議員総会で諮りますけれども、今年度の補正予算に是非とも計上してもらうように努力をするつもりであります。それがいろいろの関係におきまして、万一不能となりましても、又不可能
○岡本愛祐君 只今読違いをいたしましたから訂正をお許しを頂きたいと思います。末段の「よつて、」からもう一度読みます。 よつて、政府は地方財政委員会の意見書に鑑み、更に平衡交付金及び起債の額を増加計上する措置を速かに執るべきである。 右決議する。 こういうふうに訂正をして頂きたいと思います。
○岡本愛祐君 各会派におかれまして、地方財政平衡交付金等の増額に関しまする決議案についてご相談を願つたのでありますが、会の意見をおまとめ頂きまして、先ほど來お打合せをいたしました。その結果に基きまして、決議案を提出いたしたいと思うのであります。その決議案を先ず朗読をいたします。 地方財政平衡交付金等の増額に関する決議案 地方財政の窮乏は今日より甚しきはなく、民主政治の基盤たる地方自治を脅かしている
○岡本愛祐君 それも不正確じやありませんか。憲法上可能であつてと言わなければならないのであつて、法律的に可能でも憲法では不可能だ。憲法の範囲内において、既存の法律ではそういうことは規定してないそういう援助を国際連合は要求して来るということがあるとすれば、それは法律を修正して、そうしてその義務を受諾する義務をこの章によつて負う、こういうことになると思うのですが、間違つておりましようか。
○岡本愛祐君 縷々御説明がありまして、あなたのお考えはわかりました。條約は憲法の下にある、法律は條約より又下にある、こういう御意見のように拝聴しました。そこで、先日一般質問のときに総理大臣に対して私が質問しまして、そうしてあなたが代つてお答えになつたのですが、それはその第五條の(a)項の第(iii)項といいますか、それに「国際連合が憲章に従つてとるいかなる行動についても国際連合にあらゆる援助を与え、
○岡本愛祐君 第五條に関連してお尋ねいたします。條約局長にお尋ねいたしますが、憲法と條約との効力の強弱と言いますか、それは国際公法上又国際慣行上、どういうふうになつておるか。又法律と條約の効力の強弱はどうなつておるか。この二点からお尋ねいたします。
○岡本愛祐君 只今のお話を承わりますと、かろがろしく岡野国務大臣が当委員会並びに衆議院におきまして、更に百億の短期融資を政府が実行いたしまして、そうして地方財政の窮迫を救うというような言明をすることは甚だ不穏当に思うのであります。解決の唯一の鍵としてはお話のありました五百三十億でありますか、それを以て食糧証券を持ち年度を越すというその計画を変えてもらつて、百億何とか都合してもらうということより方法がないように
○岡本愛祐君 昨日も、只今申した政府委員その他の答弁によりまして私どもそういうふうに感得しまして、甚だ遺憾だと思つておるのです。これは大蔵省の責任ある当局に出てもらつてこの点をよく確かめなければならんというので、今日委員長から御出席を煩わしたのであります。……そういたしますと、大蔵大臣はもとより銀行局長のほうにも百八十億以外の地方公共団体に許す五十億乃至百億の短期融資の話はまだ正式には来ていない、まあこういうふうに
○岡本愛祐君 河野銀行局長に御質問いたしますが、昨日当委員会におきまして会議を開きまして、あなたのほうの事務官のかたにも来てもらつて短期融資のことについて質問をいたしました。地方財政委員会のほうからは野村委員長初め政府委員が参つて答弁に当つたのであります。そこでまだはつきりしない点がありますのでお尋ねをいたしておきたいと思うのでありますが、先ず第一に岡野国務大臣が当委員会においても言明し、又昨日野村地方財政委員会
○岡本愛祐君 今の御答弁は、この前に御答弁になつたのと同様であります。それは、私は日本が両條約を締結することはポツダム宣言の違反ではないかという質問をしたのに対してのお答えでありましたが、今のは主として平和條約を結んだことに対するお答えだと思うのです。私は安全保障條約のほうについてどうであるかということをお尋ねしたいと思います。そうしてこの安全保障條約を結ぶことが、今ソ連の関係においては依然存在しておると
○岡本愛祐君 それでその点ははつきりしました。そこで今までソヴイエトとの間に存在した戰争状態よりも、この平和條約並びに安全保障條約を批准し、これが発効して來ることになりますれば、その戰争状態はもつと危險な状態になつて來やしないか、今までの休戰状態ということよりももつと進んで來やしないか、こういうふうに考えるのですが、その点はどうなるのですか。
○岡本愛祐君 西村條約局長に御質問いたしますが、この間一般質問におきまして、総理大臣に質問をしたのですが、その速記録ができて來てそれを読んで見ますと、質問したその要点が外されておるのです。ぴつたり質問に合つた答弁がないということが読んで見てよくわかるのであります。答弁かあつたときにはどうも腑に落ちないくらいで済んだのですが、よく読んで見ると、やつぱり腑に落ちないのが当然であつて、はつきり、つまり的を
○岡本愛祐君 その短期融資の一件ごとの限度とか、それから担保を要するのかどうか、或いはその期限はどのくらいか、そういうことをお話願いたいと思います。
○岡本愛祐君 大蔵省のかたにお尋ねしますが、この大蔵省における短期融資の方針というものはどういうふうになつておりますか。それを承わつておきます。