1976-08-26 第77回国会 衆議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第26号
○小野参考人 NHKとしてはただ土地を入手すればいいわけでございますので、現金で支払った方がよければそれでよかったわけでございます。あるいは適正な価格でございますならば、これが非常なやはり損益にならなければ、いまの大蔵省の要望のような、他の土地をNHKが買いまして、それと交換という方法でも、これはどうでもいいわけでございますけれども、私どもは当初は現金で払うものと思っておったわけでございます。
○小野参考人 NHKとしてはただ土地を入手すればいいわけでございますので、現金で支払った方がよければそれでよかったわけでございます。あるいは適正な価格でございますならば、これが非常なやはり損益にならなければ、いまの大蔵省の要望のような、他の土地をNHKが買いまして、それと交換という方法でも、これはどうでもいいわけでございますけれども、私どもは当初は現金で払うものと思っておったわけでございます。
○小野参考人 お答え申し上げます。 約五千坪ばかりの等価交換、いわゆる土地の交換の買収方法につきましては、たしか三十八年の暮れあたりでございましたですか、このころに大蔵省の当時の管財局の国有財産第二課長の村田課長から、もういまやめておりませんけれども、NHKの経理局長の竹田局長のところに連絡がありまして、大蔵省としては金でもらうよりもいわゆる公務員住宅用地としてかっこうな土地が欲しい、その土地が稲毛
○小野参考人 お答え申し上げます。 ただいま仰せのとおり、間違いございません。 坪数を申し上げますと、全体で二万五千坪あるわけでございますけれども、いわゆる金銭によって買い上げましたものが二万坪でございます。数字を丸くいたしますが。あと五千坪ばかりが第二段階に残りまして、これが他の土地と交換、こういう形になっております。
○小野参考人 これは法律根拠と申しましても、むしろ具体的に明確な条文があるわけではございません。ただ、禁止規定がないということ、法律根拠と言えばそういうことであろうと思いますし、当然にNHKがやっておる業務、しかも、それを調査室としても非常に参考になるので、くれないかということで提供した事実行為、法で禁止されておらない事実行為、まあ法律的な位置づけをすればそういうことになるんではないかと私は思います
○小野参考人 その辺のところは私どもの方といたしましては定かではございません。ただ、北朝鮮の扱いについては私、非常に遺憾に思っておりますので、北朝鮮の朝鮮総連に、まことに遺憾だ、こういうことは申し上げました。総連の副会長が私のところへわざわざ来られまして、まことに申しわけなかった、こういうことがきっかけで両方の関係がまずくなることは、これはやはり非常にまずいんで、これにはいろいろ事情はあるけれども、
○小野参考人 お答え申し上げます。 これは北朝鮮だけを目標のものではございません。世界をグループ別にいろいろな取材をいたしまして、それをまとめて放送しようということで、韓国の大統領にも会見を申し込んでおったわけでございます。同時に申し込んでおりました。韓国側は、どういう事情があったのでございますか、何ら回答がいまもってございません。 北朝鮮の方は、金日成首相がインタビューに応じよう、こういうような
○参考人(小野吉郎君) NHKの料金につきましては、昭和三十九年の臨時放送関係法制調査会等におきまして、この料金はNHKの業務を維持するためにNHKに特に徴収権を認められたいわゆる国民の負担金と解すべきだろう、こういうような定義が下されております。自来、いろんな説がございますけれども、やはり私どもはこういった性格のものであると考えますし、また政府部内におきましても、それらいろんな料金関係を見られる場合
○参考人(小野吉郎君) 経済企画庁とはやはりそういったいろいろな物価問題に影響する諸般の問題、経済関係の問題について、基本的な政策を持たれるところでございますので、経済企画庁には私どもの案の内容は十分に御連絡は申し上げ、経済企画庁としての立場の御意見等も賜っております。
○参考人(小野吉郎君) 独協大学の助教授とは直接交渉を持っておりませんので、どのような事実をもとに申されたか、よく私どもつまびらかにいたしません。ただ、私どもといたしましては、五十一年度予算には多くの問題を含んでおりますので、そういった点につきまして各方面の御理解を得るために十分な努力をしなければならなかったことは当然でございます。そういった意味合いからこの予算案につきまして御理解を賜りますように、
○参考人(小野吉郎君) 昭和五十年度の予算の御審議の際に、同様な御質問を賜りました。私は、そのときにお答えをいたしました気持ちはいまも変わっておりません。 民主主義は、国家形態で言えば主権在民の国家体制でございます。現行憲法もそのことを非常に高らかにうたっております。やはりそういった憲法のもとにおきまして、この民主主義の成果が十分上がりますように私どもは努めてまいらなければならないと思います。民主主義
○参考人(小野吉郎君) きわめてNHKの根幹に関する御質問でございます。 私は、過般、五十一年度の予算案を御審議いただくに当たりまして提案の趣旨を御説明を申し上げました。その中に、ただいま御指摘のような表現をとりましたことは事実でございます。NHKが果たさなければならない社会的使命は、これは申すまでもなく、国民のために、国民によって支えられておる経営基盤でございます。しかもNHKは社会公共の福祉増進
○参考人(小野吉郎君) もちろん経営委員会は、国民を代表する意味合いにおいて、基本は地区代表になっております。そのほかに、地区いかんにかかわらず任命される委員もありますけれども、これはやはり内部の役員機構に一応形はなっております。したがいまして、これが完全にやっぱり外部の意見を取り入れたという、一〇〇%そういう感じを持っていただくにはこれはまだ十分でないのではないかと思いますし、したがって外部の意見
○参考人(小野吉郎君) もちろん経営委員会としても重大な関心を持っておられたわけでございますし、外部のそういった公正な意見を取り入れることについては非常に賛意を示されまして、この基本問題調査会の発足については全面的な御賛同を得ております。
○参考人(小野吉郎君) NHKも非常な経営の曲がり角に参っておりました。五十年度の予算の御承認に当たりましても、そういった面については非常に抜本的な検討をして将来の財政の安定についても心がけよと、こういう附帯決議もいただいておりまして、したがいまして、財政問題を初め経営全般につきまして検討を要する時期に際会しておったわけでございます。 もちろん、NHK内部におります私どもとしても、そういった点については
○参考人(小野吉郎君) ただいま議題となっております日本放送協会の昭和五十一年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして、御説明申し上げます。 協会は、昭和四十三年度以来八年間にわたり、受信料月額を据え置き、業務の効率化を図りつつ事業運営に努めてまいりましたが、最近の経済的諸条件の変動と受信料収入の伸びの鈍化とにより、協会の事業運営はかつてない厳しい事態に直面し、昭和五十年度予算においては、二百十六億円
○小野参考人 ただいま昭和五十一年度NHK収支予算、事業計画並びに資金計画につきまして満場一致をもって御承認をいただきました。まことにありがとうございます。厚くお礼を申し上げます。 特にいまNHKは非常にむずかしい関頭に立っております。いわゆる一つの試験台の上に立たされておるようなものでございます。このような際に当たりまして、御審議中に賜りました貴重な御意見、特に予算の御承認に伴いまして付せられました
○小野参考人 御指摘のとおり、定年退職、自然退職の減を埋める程度ではそれはいわゆる活発な人事の刷新といったものはできかねることは御指摘のとおりでございます。 ただ、いろいろ人員の効率化、生産性の向上も期さなければなりませんし、片やそういうことによる財政の破綻を来すことがあってはなりませんので、きわめて過酷な労働強化にならない限りはここ数年定員は一名もふやさない、現状の定員を維持するということでまいっておりますので
○小野参考人 御承知のとおりNHKは、いわゆる関係団体といたしましてさほどはけ口のある団体を持っておりません。多少のそういう措置はいたしておりますけれども、また人事の新陳代謝は好ましいわけでございますけれども、なかなかそういったはけ口もない、こういうような悩みは持っておることは事実でございます。ただ、全然やらないわけではなく、多少のそういった配意も局限された範囲内ながら試みてはおりますけれども、何分
○小野参考人 お答え申し上げます。 支出の中に占めます諸経費の構成の比率につきましては、ただいま御指摘のとおり、人件費の占める比率が漸次増大をいたし、また減価償却の面については減少をいたしておるということは、お説のとおりでございます。これも非常にいまの財政運営の中におきましていろんな困難な状態に逢着をいたしておりますし、それがゆえに財政の安定のために料金の改定に手をつけなければならない、こういう事態
○小野参考人 いろいろほらを吹きまして非常に恐縮でございました。 ただいま御指摘の新料金体制下におけるNHKの理解度、支持層をふやすためには、これはやはりいろんな努力をしなければならないと思います。現在そういった面で特に集中的に努力をしなければならないのは大都市であろうと思います。現在の収納の状況を見ましても、都会と田舎ではずいぶん違っております。それだけ都市の構造というものが、生活構造が非常に複雑
○小野参考人 御指摘のとおりでございまして、公共放送の道はきわめて険しいものがあると思います。私はこの公共放送の存続、これは国民的要望であり、この情報化時代においてぜひ堅実な永続を考えなければならないと思います。しかし行く手には非常に険しいものがあろうかと思います。特に財政的な措置として値上げをやればやはり抵抗があることは自然でございます。これを抵抗なくやりますためには公共放送が公共らしい行動をすることであろうと
○小野参考人 日本の放送の体制が公共放送と民放の二本立てで両者相まってその技を競いつつ国民の負託に沿っていき、堅実な発展をすることが好ましいことは、これは御指摘のとおりでございます。世界の各放送体制の現状を見ましても、日本のいまの放送体制、この二本立ての放送体制は、今日の情報化時代に即しまして国民の負託に沿うためには、世界におきましても最もすぐれた進んだ制度であろうと思います。この制度は堅持しなければならないと
○小野参考人 暫定予算の関係で百二十億円の減収を来すことは明確でございます。それではそれがどのように今後の計画に影響をもたらすかでございますけれども、現在のNHK受信料改定の基礎作業は、将来、向こう三年間はこの料金によって財政的には安定してやっていけるという計画のものでございました。それが百二十億の穴があいたわけでございます。三年間の安定経営を目指しておりますので、初年度の五十一年度につきましては、
○小野参考人 御案内のとおり、暫定予算のもとにおきましては、新規の建設工事を行うわけにはまいりません。前年度におきまして御承認を受けました建設工程の継続分、残工事分だけしかできません。その意味におきましては、五十一年度本予算におきましては、かなり前年度よりも上回る置局、共聴の難視聴解消の努力を盛り込んでございますけれども、これは四月、五月は着手するわけにはまいりません。本予算の成立を待って初めて着手
○小野参考人 お答え申し上げます。 本予算の御承認がおくれまして、暫定予算を組まなければならないことは非常に残念でございますけれども、現在四月いっぱいの暫定予算を組んでおります。しかし、現下の情勢から申しますと、四月いっぱいに本予算の御承認を受ける見通しもございません。したがいまして、五月の国会の会期ぎりぎりいっぱいまでの暫定予算を用意しておる次第でございます。 これによります減収は、大体受信料
○小野参考人 お考え申し上げます。 現在の受信料のたてまえから申しますと、月額をもって受信料の額は決まっております。もとより、本予算が承認になりますと、承認の日から発効をいたしますので、理論上から言えば日割り計算もできるのではないかということも考えられますけれども、これは受信料が月額によって決まっておるということと、現実の処理としては日割り計算というものは非常に複雑でございます。そういうことで、五月
○小野参考人 お答え申し上げます。 ただいま四月いっぱいの暫定予算を組んでおりますことは御承知のとおりでございます。またただいま御指摘のとおり、この暫定予算期間中に本予算が衆参両院において承認をされる見込みも今日においてはもう絶望だということも言えましょう。そうなってまいりますと、五月以降につきましてはさらに暫定予算を組まなければならないと思います。これは一般には暫定予算の補正ということを言われますけれども
○小野参考人 お答え申し上げます。 ただいま御指摘のとおり、私どもといたしましては放送法のたてまえ上、また協会の性格の上から申しまして、国民の全体の支持の上に立っておる協会でなければなりません。そういう意味合いから、受信機があれば当然に契約をしてもらうように努力をしなければなりません。現在精いっぱいの努力をいたしておりますけれども、その成果の関係から言えば、これが本当に十分であるとは私は考えません
○小野参考人 千葉にもございますし、また石神井でございましたか、ここにもやはりそういう同盟を結成しておられる向きもございます。これは番組の偏向とかあるいは自分たちの番組の編成に参与できないから、こういうような理由を挙げておられます。先生の御指摘のあるいは番組の偏向、これは見方でございますけれども、NHKといたしましてはどこまでも不偏不党、厳正公正な態度を貫くことを理念といたしておりますし、そのような
○小野参考人 不払いの——これは意識的な不払いと申しますものは、伝えられるほどさほど多くはございません。現在約四万五千件ぐらいでございましょうか、全世帯から申しますと非常に微々たるものでございます。しかし、これは放置できない問題でございます。そのほかにいろんな不払い、こういう意識的な支払い拒否、こういうものではございませんけれども、いわゆるいろんな事情で支払いが滞るものがございます。これはあるいは共
○小野参考人 お答え申し上げます。 同和問題は民主国家にとっては非常に重要な問題と思います。人権が最高度に尊重され、人間平等の原理が貫徹されますことは、民主国家の発展、維持のためにきわめて緊要な問題でございますし、そういうような観点から、現行憲法におきましても、日本国憲法も人権の尊重と人間の平等の規定を厳然とうたっております。このようなことから、私どもは同和問題につきましては民主国家にふさわしい状態
○参考人(小野吉郎君) 多数の意見は、現在の三公社五現業等の現状につきましては、当事者能力が皆無とは申しませんけれども、非常に局限されたものでありまして、正常なる労使関係が樹立されるような状態にはないと、こういうように認識をいたしております。そういうことでございますので、これは私の意見ではなく、総体の意見であったわけでございます。そういうようなことのために、当事者能力強化のためには、経営形態の問題はこの
○参考人(小野吉郎君) 私が座長を務めたことは事実でございますけれども、座長といたしましては全体の意見を素直に、冷静に受けとめまして、これを集約することが任務でございます。私の私見を押しつけたり、あるいは全体の意見でないものを私がつけ加えたりする立場にはございません。私はきわめて冷静に、全体の意見を集約する座長の役目を忠実に果たしてきたということに尽きるわけでございます。
○参考人(小野吉郎君) 私どもが、いわゆる重点に考えましたのは、当事者能力の強化でございます。経営形態の問題は、専門懇として専門にこの問題に取っ組んだわけではございません。ただ、当事者能力の強化にもいろいろ限界がございましょう。あるいはよく言われます料金法定主義の撤廃、あるいは給与総額の撤廃ないし緩和、いろいろ言われますけれども、そういうことをもっていたしましても、これで十全な経営能力が与えられるとは
○参考人(小野吉郎君) 事、放送番組の関係で申し上げますと、これがNHKの主たる生命でございますが、この関係につきましては、いわゆる高度成長時代が非常に静かな控え目な成長時代に、低成長に変わりましても、そういう変動の中において情報に対する国民の要望はますます高まるであろうと思います。そういった環境の中におきまして、番組面については決してこれを質を落とすようなことがあってはならないと思います。コンパクト
○参考人(小野吉郎君) きわめて大事な点でございます。過般の基本問題調査会におきましても、この受信料制度の問題は検討の重点事項として非常に多くの意見を賜りました。その意見を総括をいたしてみますと、やはり放送の自由を守りNHKの自主性を貫いていくためには、国家財政に依存することも好ましくないし、また広告放送に依存することも好ましくない。一〇〇%完全とは言えないまでも、いろんな考えられる制度を比較してみますと
○参考人(小野吉郎君) 先月十二日から二十三日まで、国会開会中にもかかわらず、アジア放送連合の総会出席のために不在をいたしました。その間、十八日、二十日と私どもの方の四十七年度決算の御審議をいただきまして、大事なそういう逓信委員会の際に不在をいたしましたことをここにおわびを申し上げますとともに、不在にもかかわらず御審議を賜りましたことを厚くお礼を申し上げます。 御審議の模様は帰りまして報告を受けておりますけれども
○小野参考人 ただいま大臣からお答えがありましたように、臨時放送関係法制調査会におきまして長年検討されました結果、NHKの受信料の性格につきましては、公共の福祉に沿うために特別に設置された日本放送協会の必要な業務を行うために要する経費を国民が分担をするいわゆる特殊の負担金、こういうような定義づけをされております。自来私どもはNHKの受信料の性格をそのようなものと考え、これは税金ではもちろんございませんし
○小野参考人 目下あらゆる角度から検討いたしておりますけれども、もちろんそのような計算もいたさなければなりません。これは仮定の数字で先ほどお答え申し上げましたように、仮に一〇%経費増を来す要因があるといたしますと、現在の五十年度の予算をベースに考えますと三百七十億ぐらいの赤字になるであろう、こういうことは予想できます。
○小野参考人 目下非常に作業をいたしておりまして、あらゆる角度から検討をいたしておりますが、数字的に明年度の赤字がどのくらいになるかということはいままだお答えできる段階ではございません。今年度、五十年度すでに二百十六億の赤字を出しておりますので、五十一年度にはこれを上回る相当な赤字になることは予想できますけれども、いま作業をいたしておりますのは、NHKが国民の負託にこたえてやらなければならない仕事、
○小野参考人 過般の予算審議に際しまして、先生からいろいろ有益な示唆も賜りました。当然そうあるべきでございまして、私どもはこの五十年度予算の御承認を受けました直後、四月早々に局を挙げましてそういった問題に取り組むような体制をつくりました。経営改善委員会というものをつくりまして、このキャップには副会長を委員長とし、全役員を委員といたしております。ただ、そればかりでなしに、この下で作業をいたしますいわゆる
○小野参考人 お答え申し上げます。 私どもが、この委員会で予算あるいは決算の御審議を受けます際に賜りますいろんな御意見なり、あるいはその承認に当たりまして付せられます附帯決議等につきまして、場当たりにこれをやっておる節があるのではないかというようなむなしい気持ちを持っておると言われますことは、私ども非常に残念に思います。実は私どもそういうようなことは毛頭考えませんで、国民を基盤にし、国民のための放送機関
○小野参考人 ただいま郵政大臣から日本放送協会の昭和四十八年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書の概要につきまして御説明がございましたが、委員長の御指名によりまして、補足説明を申し上げることといたします。 まず、当年度末現在の資産総額は、一千五百八十億八千七百万円で、この内訳は、流動資産三百二十三億五千五百万円、固定資産一千二百四十七億六千七百万円、特定資産八億八千六百万円、繰り延べ勘定七千九百万円
○参考人(小野吉郎君) ただいま申されました基本理念、私も同感でございます。 NHKは毛頭権力団体ではございません。民主主義社会といえどもいわゆる高い指導性とまた価値判断の基準について確固たるものを持たなきゃならぬことはこれは論を待ちません。そうでなければ民主主義も恐らく非常な意見が分かれるわけでございますので収拾するところを知らない結果になるのではないかと思います。ただ、その指導理念なりあるいは
○参考人(小野吉郎君) いろいろ民主主義については言われておりますけれども、私の理解いたします限りにおきましては、いわゆる人間尊重の基本の点に立脚をいたしまして、しかも人間の最大限の自由の享受、こういった点を発展さしていくことが民主主義の基本であろうと思います。 NHKといたしましても、そういったような面から人間尊重、あるいは少数な意見でありましてもこれを軽視しない、こういったような態度が必要ではないかと
○参考人(小野吉郎君) 先般の予算に対する御説明の中では、予算という技術的な一つの問題点についての御説明にとどまっておりました。今日のNHKが当面をいたしております現状に照らして、NHKとしての問題点というものはこの間の説明に尽きるものではございません。これはよく私も承知をいたしております。 いまや世界は大きな曲がり角に立っております。日本もさようであります。いままで高度成長、高度成長で非常な成長
○参考人(小野吉郎君) 結果といたしましては、五十年度予算では金額的には四十九年度と同じ金額を計上しておりますけれども、諸物価高騰、工事費等の高騰の折から、同じ金額では同じ仕事が通常ではできないことは当然でございます。その意味におきましては、ある程度質的低下を来したと申されても、これはこれに対してお答えする言葉を持たないのでございますけれども、要は先ほども申し上げましたように、長期の構想のもとに五十年度
○参考人(小野吉郎君) ただいま申されましたとおり、前年度予算の審議に当たりまして、五十年度予算の編成そのものを単年度的に考えるのでなくて、在来の長期計画を見直し、将来にわたる長期構想を策定した上で、その計画の中の一環として五十年度予算を編成すべきだと、こういう御趣旨に対しまして、私は全面的に賛同を表しました。 そしてその審議の過程におきまして、五十年度予算編成時までには、五十年以降の三年になりますか
○参考人(小野吉郎君) ただいま議題となっております日本放送協会の昭和五十年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして、御説明申し上げます。 協会の昭和五十年度の事業運営は、前年度以来の社会、経済情勢の激しい変動と受信料収入の伸びの鈍化とにより、きわめて困難かつ重大な事態に際会しておりますが、四十三年度改定以来七ヵ年維持してまいりました現行受信料の月額を、諸般の事情を勘案して、なお五十年度も据え
○小野参考人 お説のとおり、現在のNHKの受信料につきましては罰則がございません。ただ、それがゆえに法律的に言えば義務なしとは言えないのでありまして、支払いの義務は放送法三十二条の第一項、同第二項、三十七条の第四項、これらを勘案してみますと、明らかに支払い義務があるわけでございます。ただ、その支払い義務を法の力によって罰則までつけて拘束するということについてはいろんな配意があると思います。諸外国におきましては
○小野参考人 傾向としてはお説のようなことになろうかと思います。どうやら普及の限界に達しておりますので、これは年々の収入の伸び等から見ましても顕著にあらわれてまいっておるところでございまして、おそらく早晩横ばいになるような状態に至ろうかと思います。
○小野参考人 テレビの普及が非常に限界に近くなっておりますことはお説のとおりでございます。その限りにおきましてはほとんど全世帯がテレビを視聴しておられる。特にとりわけカラー時代になりましても、大方その八五%はカラーに親しんでおられるというような状況でございます。 テレビ視聴のいわゆる時間的内容の点から申しますと、これは年々ふえておるようでございます。いろいろあるいはレジャーの多様化によってそういった
○小野参考人 お説ごもっともでございまして、私どもが最も意を用いなければならない点だと思います。できるだけこういった面につきましては、予算審議のせっかくのいい機会でございますので、厳しくおっしゃっていただくことが非常にありがたいことでございます。私どもはそれを謙虚に受けとめております。また世間からもいろいろと非常に厳しい御批判もございます。その中にはいわゆる真をついたものもありますし、そうでないものもあります
○小野参考人 ただいま御指摘の数字的経過につきましては、担当理事から御答弁を申し上げますが、まず私から冒頭に。 特に、ここ数年間、非常な御叱正、御激励を賜りましたその関係で、結果的に申しますと、当時非世帯の関係の把握はきわめて不十分でございましたそれが、その後における御叱正、それにこたえるための努力をいたしました結果、後刻担当理事から説明を申し上げますけれども、今日では、おおよそ私どもがテレビを設置
○小野参考人 ただいま御指摘のとおり昭和五十年度の予算を見ますと、収入の伸びははなはだしい頭打ちでございまして、どう努力をいたしましても四・一%しか伸びがございません。それに対しまして支出の伸びは、近来の例から見ますとかなり大幅な伸びのように見えますけれども、これは現下の物価の上昇の関係、そういった関係等から見まして、一例を番組の制作費にとりましても昭和四十八年度がわずかに二・二%でございます。また