1982-03-25 第96回国会 参議院 予算委員会 第14号
○国務大臣(小川平二君) 最初の御質疑の御趣旨を多少取り違えておったかと存じまして恐縮でございます。 いま御指摘の点は、確かにこれからの教育行政の上の大きな問題点と心得ておりまするので、十分研究をいたしまして真剣に対処してまいるつもりでございます。
○国務大臣(小川平二君) 最初の御質疑の御趣旨を多少取り違えておったかと存じまして恐縮でございます。 いま御指摘の点は、確かにこれからの教育行政の上の大きな問題点と心得ておりまするので、十分研究をいたしまして真剣に対処してまいるつもりでございます。
○国務大臣(小川平二君) 最近青少年の非行あるいは校内暴力ということが頻発いたしておりまして、私もこれには心を痛めておる次第でございます。これが出てまいりまする原因を一言にして申しますれば、家庭、学校、あるいは社会、それぞれの教育機能が低下しているということでございますから、これに対処いたしますためには学校、地域社会、家庭、連携して、一体となって取り組んでいく必要がございます。 一つの問題は、乳幼児期
○国務大臣(小川平二君) 仰せのとおりに、経済が急速に成長いたします過程で、物質的な環境はますます豊かになっていく反面、心の大切さということが忘れられておる今日の風潮、これが今日の少年の非行あるいは校内暴力等を引き起こす根本の原因だと心得ておりますので、御承知のとおり学校教育におきましてもゆとりのある教育を行うために努力をいたしておるわけであります。また、文部省におきましては、豊かな心を育てる施策推進会議
○小川国務大臣 少年非行あるいは校内暴力が出てまいりまする原因、背景は先ほど申し上げたとおりでございますので、学校、家庭あるいは地域社会が緊密に連絡をとりつつ対処していくべき問題だと存じております。 家庭におけるしつけにつきましては、子供のしつけ方について学習をする機会を提供いたしますために、家庭教育講座というようなものも開催し、あるいは家庭教育相談事業というようなものも実施いたしておるわけでございますが
○小川国務大臣 少年非行あるいは校内暴力の実態は、ただいま臼井先生御指摘のとおりだと存じております。このことにつきましては、私も心を痛めておるのでございますが、一口に申しますれば、家庭、社会、学校、それぞれの教育機能が低下しておるということに起因いたしますいろいろな要因が複雑に絡み合って出てきている現象ではなかろうか、こう考えておるわけでございまして、いわゆる核家族化が進行いたしますために、非常に大事
○小川国務大臣 申し上げるまでもなく、教育はいわゆる国家百年の計でございまして、いかなる状況のもとにおいても、いつでも国政の基本でなければならない、かようにかたく信じまして、教育、学術、文化の振興のためにあとう限りの努力を注いでまいりたい、このように考えております。
○国務大臣(小川平二君) 運動方針におきまして、自主憲法制定のために研究を開始すべしという提案があったことは仰せのとおりでございます。私自身の考えておりますることは、冒頭に申し上げましたとおりいささかも変わっておりません。
○国務大臣(小川平二君) 鈴木総理大臣は、かねてから国会におきまして現行憲法を改正する意図は毛頭ない生言明をしておられます。私もまた鈴木内閣の閣僚といたしまして、この方針に従ってまいるつもりでございます。
○国務大臣(小川平二君) 私は、憲法の掲げておりまする平和主義、民主主義並びに基本的人権の尊重というこの理念は、将来とも長きにわたって堅持されなければならない、このように考えております。
○国務大臣(小川平二君) 事故発生の原因につきましては、ただいま通産省においてその解明に努めておるわけでございますが、これが埋設管の腐食によるものであるか、あるいは仰せのような地盤沈下によるものであるか、だんだんこれは判明してくるに違いございません。報告を求めました上で、学校施設の技術担当者の会議等におきまして安全対策の徹底を期してまいるつもりでございます。
○国務大臣(小川平二君) 学校施設の安全確保という点につきましては、従来から設置者等の指導に努めてきておりますが、最近一部の学校でガス漏れ事故が出てきておるということ、まことに遺憾なことだと存じております。文部省といたしましては、ことしの二月に都道府県教育委員会と関係者に対しまして、ガス漏れ対策に万全を期するようにという通知を出しております。また、現に通産省が行っております緊急一斉点検に協力をいたしております
○小川国務大臣 ただいま申し上げましたとおり、いかなる時代においても教育政策の目標としてこれは追求されなくてはならないことでございますが、今日これらの問題が特に緊切な教育政策の課題としてあらわれておる、かような認識を持っておりますためにこのように書いておるわけでございます。いつの時代でも追求していなければならない目標であるに違いない、この点について先生の仰せといささかも異なるところはございません。
○小川国務大臣 ここにいろいろなことを書いておるわけでございますが、たとえば生涯教育でございます。人間というものは本来生涯を通じて絶えず学んでいくべきものでございましょうし、それによって人格の完成を目指していくべきでございましょう。このことは中国の聖賢も繰り返して説いておることだと思います。 しかし今日、改めて申すまでもないことでございますが、社会環境、経済環境に非常に大きな、またきわめて急速な変化
○小川国務大臣 仰せのとおり、ここに述べております事柄は、ただいまおっしゃいましたように、古今を通じて変わることのない教育の目標だと信じております。
○国務大臣(小川平二君) これは改めて申し上げるまでもないことでございますが、この制度を導入いたしました趣旨は、憲法の規定しております義務教育無償の精神をより幅広く実行に移していこうというのがこの制度の趣旨でございます。次の時代を担う少国民に対して、りっぱな頼もしい国民になってくれよ、こういう願いを込めて国が贈っておるプレゼントでございまして、国と生徒児童を結びつけておるただ一つのきずなでございますから
○国務大臣(小川平二君) これは、申し上げましたように、教科用図書検定調査審議会がみずからお決めになった内規でございますから、それにふさわしい取り扱いを従来いたしてきておるわけでございます。ただ、たってのただいまお申しつけでございます、国会からの御要求がありますれば、まず審議会の御意見を承った上で決定いたしたいと思います。
○国務大臣(小川平二君) 教科書の検定に際しましては、申請されております図書が教科用として真に適切であるかどうかということを厳正な態度で判断をいたしております。その際、一つの手法として、採点による方式を用いまして一定の点数以上を合格とする、かようなやり方を教科用図書検定調査審議会が用いておりますことは事実でございます。これは、判断を公正かつ客観的ならしめるという趣旨から見て適切なやり方だと考えておりますが
○国務大臣(小川平二君) 文部省所管の特殊法人の役付職員の構成につきましては、事業内容に応じまして適切かつ有機的なものといたしております。特殊法人の事業の継続的な充実発展を図っていきまする上で、プロパーの職員を登用していくということは重要なことと考えております。現在、文部省所管の特殊法人全体では、役付職員に占めるプロパーの比率は九三%に達しておりますが、その業務の性格上、プロパーの比率の低い所管二法人
○国務大臣(小川平二君) 私は長野県でございまして、岐阜県と隣接しておりまする部分が選挙区でありますから、林業の被害について切実な訴えを聞いてきております。同時にまた、関係省庁がきわめて真剣な姿勢でこの問題に取り組んでおるその姿をも見てきておるところでございます。文化庁といたしましては、先ほどからるる申し上げましたとおり、林業被害を防止するための各種の事業に対して助成を加えておるわけでございまするし
○国務大臣(小川平二君) 高槻市立第六中学におきましては、ただいま仰せがございましたように職員会議が最高の決議機関とされておりますために校長の正当な権限が機能しておらない。その結果、各種のきわめて憂慮すべき事態が出てきております。目下、設置者であります高槻市の教育委員会が是正の指導を行っておりますが、大阪府並びに文部省がこれをバックアップいたしまして、是正に努力をいたしておるところでございます。
○国務大臣(小川平二君) 最近、青少年の性非行が著憎いたしておりまして、人工妊娠中絶の件数もふえてきている。いま仰せのようなまことに憂慮すべき状況が出てきておるわけでございます。 こういう状況に立ち至りました背景はいろいろ考えられると存じますが、一つは、青少年が非常に早熟になってきておるということ、同時にまた昨今の社会の風潮、環境の乱れということもございましょうし、あるいは性に対する青少年の意識がきわめて
○国務大臣(小川平二君) 中小企業は日本経済の活力の源泉でございますから、広い視野と実務的な知識を兼ね備えた後継者を育成確保するということ、仰せのとおり非常に大切な問題だと心得ております。しかし、臨調の第一次答申も出ておることでございまして、大学の新設はもとより学部の創設も厳しく抑制しなければならない現状でございますから、早急な実現はきわめて困難だと申し上げざるを得ません。しかし、大学の設置を要望いたします
○国務大臣(小川平二君) これはきわめて技術的な問題になりますから、必要でありますれば政府委員からお答えを申し上げさせますが、いずれにいたしましても、文部省としてはただいま申し上げましたような基本的な姿勢で検定に当たっていくつもりでございます。 それから、大学入試センターについていろいろのお尋ねがございましたが、大学入試センターにおきましては、あらかじめ教科専門委員会において配点の基準を設定しておりまして
○国務大臣(小川平二君) 自衛隊員の募集についてお尋ねがございましたので、お答えをいたします。 文部省におきましては、労働省と連携いたしまして高等学校の新規卒業者の就職に関する手続が適切に行われまするよう、求人申し込みの受理の期日あるいは選考開始の期日等について学校や企業にかねてから指導を行っております。自衛隊員につきましては、自衛隊法に基づいて直接募集することが認められておるわけでございますが、
○国務大臣(小川平二君) ただいま事務当局が参っておりませんので、危険校舎の数等については私自身は知悉いたしておりませんが、危険校舎の改築につきましては、昭和五十二年度の第二次補正予算におきまして、建物の耐用点数、従来四千五百点でありましたものを五千五百点に引き上げまして、これによって改築を促進しよう、あわせて景気の浮揚に役立てよう、かような改正をいたしたわけでございまして、従来継続しております。五十七年度
○小川国務大臣 学校の規模が過大になりますと、ただいまのお言葉にもありましたように、教職員全体が一致協力の体制を整えていく上で、あるいはまた個々の生徒と緊密な人間関係を形づくっていくという上で相当な困難があるに違いない、このことが直ちに青少年の非行に結びつくものではないという判断を私たち持っておりますことは、局長が答弁申し上げたとおりでございますが、望ましい教育活動を行う上でいろいろの障害が出てきておるに
○小川国務大臣 著作物の複製物を貸与するという行為につきましては、ただいま文化庁長官から申し上げましたように、映画の場合を除いて現行の著作権法には規定がございません。しかも、利用者の非常に多くの者は家庭内で録音をしている。貸しレコード業の店舗は、すでに一千軒を超えているという現状でございます。これを放置いたします場合に、仰せのように音楽作家あるいはレコード製造業者の権利を不当に侵害するという事態が起
○小川国務大臣 僻地教育が今日なお解決を要する問題をたくさん抱えておることは、御指摘のとおりだと存じます。 そこで、先刻から御質疑のあります学校事務職員につきましても、計画的にこれの配置を図りまして、当面の目標では、昭和六十六年度には、一学級または二学級等のきわめて小規模な学校は別でありますが、ほとんどことごとく事務職員が配置されることになり、配置率九八%になる、このような改善を図っていきたいということを
○小川国務大臣 第二臨調は、申すまでもなく給食そのものを否定する趣旨の答申をいたしているわけではない、私も先生と同様に理解をしているわけでございます。 学校給食の意義ということになりますれば、改めて申し上げるまでもなく、給食を通じて子供の体位の向上に資するということもございましょう、あるいは礼儀作法を正しくするというようなこともございましょう、共同で作業をすることになじませるというようなこともございましょう
○小川国務大臣 東京女子医大の第二衛生学講座が行いました受託実験につきましては、適切を欠いた点があると存じております。 矢山先生の質問主意書に対して差し上げました答弁について、ただいまきついおしかりをいただいたわけでございますが、何分にも文部省は調査権を持っておりませんので、大学の当局について事情を聴取する以上に、立ち入っていろいろ詳細に真相をきわめるということができかねる事情も御賢察をいただきたいと
○小川国務大臣 仰せはまことに御同感でございます。御期待の方向で努力をしてみたいと考えておりますが、現在までやっておりますることにさらに改善、工夫の余地があるかないかを含めまして、ひとつ真剣に研究をいたしたいと思います。
○小川国務大臣 国別の外国語辞典につきましては、文部省としてはその開発研究を推進していこうという目的で科学研究費補助金を設けまして出版の助成をやっております。昭和四十七年度から現在までにハンガリー語、ベトナム語、ビルマ語、中世スペイン語、イタリー語、それぞれの辞典の出版について補助を行ってきております。さらに、文化庁におきましては昭和五十四年度から、母語別の学習辞典、日本語の意義、用法を学習者のその
○小川国務大臣 昭和五十七年度文部省所管予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 昭和五十七年度の文部省所管予算につきましては、いわゆるゼロシーリングのもとに、臨時行政調査会の第一次答申を尊重しつつ編成いたしたところでありますが、文教は国政の基本であるとの認識に立ち、教育、学術、文化の諸施策について予算の確保に努めたところであります。 文部省所管の一般会計予算額は、四兆五千八百四十八億三千四百万円
○小川国務大臣 教科書は、申すまでもなく学校教育において主たる教材として使用されておるものでございますから、記述に誤りがありますればもとより、適切を欠いておるものがありますれば、絶えず改善に努めていくべきものと存じております。 私は、生理学の知識はございませんので、お話の内容が実感的にはわかりませんけれども、仰せのとおり困果関係を単純化し過ぎて誤解を招くというような内容のものでありますれば、十分検討
○小川国務大臣 義務教育としての小中学校の教育は、人の一生を通じましての成長発達の基礎を培うものであると考えております。子供の成長していく過程に応じまして、基礎的な学問、技能、あわせて豊かな心を培うことに努めまして、将来りっぱな社会人として活動していく力と意欲を培っていくべきものだ、このように心得ております。
○小川国務大臣 仰せのように、近年、非木造建築の改築が漸増していく傾向にございます。そこで、従来は専門家の鑑定を受けて判定をいたしておったのでございますが、昭和五十二年度の第二次補正予算から、建築後五十年以上経過した建物で教育を行うのに著しく不適当なものにつきまして改築の補助対象とすることとして、制度の簡略化を図ってきたところでございます。 いま、きわめて適切な御質疑があったわけでございますが、昭和五十五年四月
○小川国務大臣 このたび政府から提出いたしました国立学校設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、昭和五十七年度における国立大学の大学院の設置、大学附置研究所の改組等について規定しているものであります。 まず第一は、島根医科大学の大学院の設置についてであります。 これは、昭和五十一年度から学部に学生を受け入れ、昭和五十六年度に学年進行
○小川国務大臣 第九十六回国会におきまして、文教各般の問題を御審議いただくに当り、所信の一端を申し述べます。 私は、教育、学術、文化の振興を図ることは、国政の基本であると考えます。特に、これからのわが国の教育は、一方では、変化する社会環境の中で生涯にわたってその個性、能力を伸ばし、他人を思いやる心の温かさと社会的な連帯意識を有し、生きがいのある充実した生活を送ることができるような国民の育成を目指し
○小川国務大臣 黛委員長は、あいさつに際して神武天皇に言及いたしましたときに、神武天皇は建国の事業を達成する際に自分の理想として八紘一宇ということを言っておられる、ただ、この言葉は本来平和主義の理念を言おうとした言葉である、こういうことを言っておるだけでございまして、重ねて申しますが、この言葉を引用することによってかつての戦争を肯定するというような言い方をしておりません。したがいまして、さして問題にするに
○小川国務大臣 いま朗読なさった文章については私、存じておりませんが、大東亜戦争を理由づけるために、正当化するためにこの言葉が引用されておったということは、事実だと存じます。
○小川国務大臣 戦前にこの言葉についてどのような教育をいたしておったか記憶いたしておりませんが、会合の席上、個人の発言としてこの言葉が使われたことは事実のようでございます。ただ、この言葉を引用することによって戦争を肯定するというような論旨でなかったことは明らかでございますので、格別問題にするに足らない、こう考えております。
○国務大臣(小川平二君) 第九十六回国会におきまして、文教各般の問題を御審議いただくに当たり、所信の一端を申し述べます。 私は、教育、学術、文化の振興を図ることは、国政の基本であると考えます。特に、これからのわが国の教育は、一方では、変化する社会環境の中で生涯にわたってその個性、能力を伸ばし、他人を思いやる心の温かさと社会的な連帯意識を有し、生きがいのある充実した生活を送ることができるような国民の
○小川国務大臣 文部省の立場はただいま申し上げたとおりでございます。私は実はそのフィルムをまだ見ておりません。御熱心な御提案でございますから、フィルムの現物をも見ました上で研究をいたしたいと存じます。
○小川国務大臣 ごもっともの仰せでございますが、対米関係と申しますよりは、すでに時間が経過しておることではございますけれども、なおかつ人権尊重という観点から、これはよほど慎重に扱うべき問題だ、かようにただいま考えておるわけでございます。
○小川国務大臣 昭和四十二年に仰せのフィルムが日本へ返還されるにつきましては、国会で質疑をなさる等、大原先生の御尽力があずかって力があったと伺っております。 このフィルムは、撮影に際して、学術記録として使用するのであって一般には公開しない、こういう了解のもとに被写体となった方々を撮影したという経緯がございます。そういう経緯もございますので、当時学識経験者の御意見も拝聴いたしまして慎重に検討いたした