1956-03-22 第24回国会 衆議院 商工委員会 第21号
○中崎委員 この点につきましてはまず第一に、今回の措置によりまして大臣は、一つの余剰価格といいますか、あまりもうけ過ぎているから、その金を政府の方で吸収するんだからいいじゃないかという考え方のようであります。従いましてそういう考え方の上に立つならば、この次も同じような方法によってやられるのかどうか。そうすれば結局においてやはり依然として高く入れた人がとっていく。しかも今度のような場合においても全芭連
○中崎委員 この点につきましてはまず第一に、今回の措置によりまして大臣は、一つの余剰価格といいますか、あまりもうけ過ぎているから、その金を政府の方で吸収するんだからいいじゃないかという考え方のようであります。従いましてそういう考え方の上に立つならば、この次も同じような方法によってやられるのかどうか。そうすれば結局においてやはり依然として高く入れた人がとっていく。しかも今度のような場合においても全芭連
○中崎委員 それではお尋ねいたしますが、今回のこの外貨割当の措置というものが、その結果において必ずしも適正でなかった、このことは通産当局においても、すでに認めておられるのであります。従いまして、今回のこの外貨の割当の実績というものは次の外貨割当については何ら基準にしないんだ、既成事実として何ら認めないということは、今回のそうしたことが結果的に見てもまずかったということをはっきり認めておられるわけであります
○中崎委員 時間の制約がありますので、きわめて要点をかいつまんで、農林大臣に主として質問いたします。 農林大臣の過般来の当委員会における発言によりますと、今回のバナナに対する外貨割当の措置というものはおおむね適当である。ただ輸入の後においての措置として、このバナナの価格が不当に上るというようなことになると工合が悪いというので、三十一年度のバナナに対する外貨割当等について、またその時期、金額等について
○中崎委員 二十九年度の価格差益の分はすでにもう処置をしてあるのじゃないですか。そうしますとこれはさかのぼって産特会計に入れるということは事実上なし得ないと思うのでありますが、その点はどういうことになりましょうか。
○中崎委員 国の予算はすべて国会の承認をとって、例のあの予算の計画書を通してやっていかれるわけでありますが、今回の十億円余りの暫定的な——これをジェトロと申しておりますが、実際においては政府の収納金と見ていいと思うのでありますけれども、それが予算的に措置が講じられないということになりますと、一体どういうことになるのでありますか。言いかえますと、いやしくも国民の租税に匹適するような一つの強制的なといいますか
○中崎委員 それでは質疑を続けますが、このバナナに関する問題は、実態的には農林省の所管に関するものが非常に多いために、その方針、政策を中心として、窓口である、通産行政の、ことに外貨の割当、為替の取扱い等の問題に触れてくるような関係もありますので、両大臣にそろっておいでいただかないと、統一のある有効的な質問ができないことになり、勢い質問をしましても重複にわたるようなおそれもありますので、すみやかに農林大臣
○中崎委員 今回の落札の結果、今全芭連の福田君の名前において発行した手形に対して、三和並びに東海銀行から二通——各一通と思うのでありますが、それによって保証された手形が合計六億七千六百万余円、こういうことになるわけでありますね。
○中崎委員 これは二十九年度までとってこられた方法とにらみ合せて考えてみたときに、財政法的にも多少問題があるのじゃないかと思うのでありますが、これはいずれ政府の方に対してあらためて質問することといたします。 さて、きのう問題となりましたのは、今回の入札に対しまして、従前の実績者よりも大幅に入札加入者がふえました。しかも落札の結果を見ると、従前の人たちに言わせれば、従前の実績者がもう完全にオミットを
○中崎委員 私はこの法案に対しまして、通産大臣と農林大臣に主として質問をしたいのであります。従いまして本日出ております参考人に対しましてあまり突っ込んだ質問をするという意図はありません。ただきのう質問の過程において、たまたまジェトロの方の意見を聞きたいという問題が起りましたので、その問題に限って一応お聞きしてみたいと思うのです。 そこで政府の方では、最初今回のバナナの入札について、一かご当り千八百十七円
○中崎委員 この表によりますと、約一月ほど前の二月十二日に五千かごほど輸入になったものが七千三百円であって、それが三月十日の輸入で七千九百円の浜相場ということになっておるのでありまして、これが事実こういうようなものであるとするならば、いずれにしても需要供給で値段がきまるとしても、われわれから考えますと、輸入というような場合は元来一定のマージンくらいで次の卸に卸されていいのじゃないかという考えです。インポーター
○中崎委員 このバナナの輸入、その以後における取り扱いに関する問題は、いわゆる利権に関係するものだとして、長い間日本国民の間に大きな問題となっておるのであります。その国民の間に大いに憂慮されておる問題が今回まざまざと表面に出てきておるものだと考えるものでありますが、こうした問題はきわめて重要でありますので、この法案審議の過程において通産大臣並びに農林大臣の出席を求めてさらに慎重に検討を加えたいと思うのでありますが
○中崎委員 ただいまの自由民主党の山本君の御発言━━━━━━━━━━━━━━━━━これが円滑に運営された場合であります。しかし最近における国会の運営を見ますと、全く自由民主党がその数の多数を頼んで、一方的にすべての議事をファッショ的に強引に押し通そうとするところに問題があるのでありまして、こうした民主主義を破壊するような行き方に対しては、社会党としては断固民主主義のために戦わなければならぬというところの
○中崎委員 農林政務次官は実情をよく知っておられない方でありますし、質問者の方としても農林大臣に質問をしたいということでありますので、この際どうしても今すぐにというわけではありませんから、農林大臣の出席があるまで一つ休憩していただきたい。
○中崎委員 先日の委員会においても、これは重要な問題でもあるし、農林大臣の出席がないと審議は進まないということはかねがね申し入れておきましたので、農林大臣が何時ごろ見えるかわかりませんが、見えるまで一応休憩していただきたいと思います。
○中崎委員 議事進行。数を見ますと定足数が足りないようであります。そこで定足数をそろえてもらうことと、同時に農林大臣にきてもらうことがかねがねの要求でありますから、農林大臣の出席方を一つお取り計らい願いたいと思います。
○中崎委員 それでは大蔵大臣に対する質問は一応あと回しにしておきたいと思いますが、とりあえず当面の問題について伺いたい。実は今首藤君が質問しておったようなことをもあわせて質問する予定でありましたが、なるべく重複は避けますが、取り上げる問題についてはやや同じような方向のものもあるということを御了承願いたいと思います。 中小企業金融公庫の代理貸しの手数料が四分二厘だが、これはあまりに高いので、この商工委員会
○中崎委員 ほとんど大蔵省に集中して質問すべき問題が多いのでありまして、関係者がほとんど出てとないという現状においては、私としてはそうした人が一応そろうまで質問を留保しておきたいと思うのであります。そこでだれか与党の方からでも質問があったら一つ……。
○中崎委員 きのうから大蔵大臣の出席を要求しておるのでありますが、一向見えないのであります。何しろ大蔵省は、御存じの通り中小企業金融については通商産業省と同じように共管の責任を持っておる。こうしたきわめて重要な問題を審議するに当りまして、しばしば要求しておるのにもかかわらず、大蔵大臣が出てこないということは、共管の権限と責任とを一切放棄する考えであるのかどうか。さらに委員長の側から、大蔵大臣の出席がないのに
○中崎委員 議事進行について。中小企業金融に関する問題の審議の都合上、資料の提供を要求しておきたい。まず中小企業金融公庫が政府から融資並びに投資等、その他金利のコスト、政府から幾らの金額をなんぼで預かり、片方は無利息でしょうが、どういう数量の出資があり、さらにどういうふうな金利で貸し出しをしておるか。それが代理貸しの場合にはどういうふうな金利になって、普通代理金融機関に対してはどういうふうな手数料を
○中崎委員 議事進行について。中小企業金融に関する問題はきわめて重要な問題でありまして、一般施政の質問の中にもかれこれ片言隻句をば質問をしてみたのでありますけれども、まだ十分にといいますか、この問題については相当論議すべき重要な問題も残っておるのであります。そこで、ただいま委員長が言いましたように、中小企業金融公庫の責任者に対する意見を質疑応答の形において聞くのもけっこうでありますが、さらに商工中金並
○中崎委員 議事進行について……。中小企業に関するこうした問題は、法案は明日上げるような段取りになっておるようでありますが、今までの論議の過程を通しましても、いろいろ重要な政策上の問題もあるし、さらに事大蔵省に関係しているような重要な問題もあるのでありまして、この席上において見受けますと、通産大臣も見えておらないし、大蔵省関係の人も来ていない。今までの例を見てみますと、大蔵省関係が、中小企業金融に関
○中崎委員 そこで一応考え方といたしましては、いかなる場合においてAA制というものを採用するのが妥当であるかを概略申し上げますと、まず原料の輸入、しかも国内において十分に生産されないで不足しておるところの原料品の輸入は、一応AA制として考えていくのに適当なものであるのではないかというふうに考えておるのであります。さらにまた今度は製品の輸入については、原則として国内のものを使うべきであって、製品の輸入
○中崎委員 考え方としてAA制の思い切った拡大ということは一応あり得るかと思うのでありますけれども、実際においては今通産大臣が言われるように国内の産業そのほかあらゆる面において大きな摩擦といいますか、支障があるということもまた事実でありまして、従って私たちはAA制をいかなる程度において、いかなる範囲において拡大されるかということについて重大な関心を持っておるようなわけであります。元来AA制を拡大するということは
○中崎委員 私は通商産業行政全般に関する質疑を行いたいのでありますが、すでに予算案も衆議院を通過したことでありまするし、だいぶ時日もたっておりまして、何だかもうすでに多少ずれたような感じもあるのでございまして、勢いこの経済五カ年計画とかあるいは通産行政の基本に関するような問題を一応抜きにいたしまして、大体具体的な問題を中心にして二、三の質疑を試みたいと思います。 まず通商に関する問題についてお聞きしたいのでありますが
○中崎委員 この点についてちょっと疑問があるのでありますが、過去の仕事はほとんど何もかもうまくいっていない。それをほったらかしにして、今度はセメント事業に新しく手を出していくわけで、一か八か、とにかくこれで行き詰まりを打開するという考え方は適当でないと思うのであります。過去に相当に広い範囲にわたって行われておったその事業をどういうふうに立て直すかというその立て直し策をまず第一に立てて、それと関連してこの
○中崎委員 もう一つ、この行き詰まった事業を具体的に政府の方でどういうふうに駆使して、どういうことで打開して過去の仕事の行き詰まりをよくするか、そういう問題を一つお伺いいたします。
○中崎委員 私はきわめて簡単に要点をかいつまんで質問してみたいと思うのです。 まず第一に、東北興業会社が相当広い範囲にわたって事業をやっておるようでありますが、全体的に見て事業そのものはうまくいっていないように見受けるのであります。そこでこうした事業が、いろいろやってもなおかつうまくいかないということになりますと、一つにはこの運営に当っておるところの人、いわゆる経営陣が適当であるかどうかということにも
○中崎委員 関連して……。いろいろ問題もあるようでございますが、一つ聞いておきたいのであります。この会社において採用せんとする例のシャフト・キルンの方法についてですが、この点については、今軽工業局長から、日本においては宇部興産に一つ例があると言われた。ところが宇部興産の場合においては、一体どういうような原料を使って、品質的にはどういうものであるか、さらにまたこれが事業採算的にはどういうものであるかということを
○中崎小委員 次に、三十二年度で一応の風倒木の処理も終えるようでございますが、その後における需要供給の見通しについてお伺いしたい。本来から言いますと、風害がない限りにおいては、北海道に関する限りはやや供給減の傾向だということを言われておるのでありまするが、三十二年度以降において ある程度の貯蔵か漸次使われていくと思うのでありますが、これも貯蔵の能力あるいは品質の低下等とにらみ合せて考えてみて、この一般用材
○中崎小委員 林野庁長官にお伺いします。ああした未曽有の大きな風倒木による北海道の被害に対しまして、この植林の方面にはどの程度の考慮が払われておるか、現在どの程度進行しておるかをお聞きしたいのであります。
○中崎小委員 木材利用の重要性にかんがみまして、昭和二十九年二月二十四日、ちょうど二年前の本月本日通商産業委員会の中に木材利用に関する小委員会が設けられました。不肖小委員長に任ぜられまして、自来二カ年間の月日をけみしたのであります。この間におきまして木材利用合理化に関する法律案を立案して、これを国会に提案することの必要を認めまして、政府側においてそれが準備に着手すべきことを委員会の毛において要請して
○中崎委員 それはおかしい。何百億あるというじゃないですか。
○中崎委員 そこに問題があると思うのであります。ことに国内におけるイモのごときは、農業政策の上において、できたイモはどうしても政府において買い上げて処理する。これはアルコールばかりじゃありません。そのほか食糧等、あるいは値段等によればゴム等にも使われるように聞いておるのであります。そうした面を総合的に考えなければなりませんので、ほとんど全部が輸入である糖蜜を主たる原料としてというか、この量を二対一というような
○中崎委員 関連して。先ほどの鹿町君の質問に関連しておるのですが、政府でアルコールを作っておる原料は、主として澱粉と糖蜜のように考えるのでありますが、その割合は一体どういうものであるか、それをちょっと聞きたい。
○中崎委員 金融の基調を見ますと、漸次市中銀行なども従前ほど金詰まりを感じていないようでありまして、全般的に見て地方銀行などを含めて相当緩和の傾向にあるのであります。この際におきまして、産業の積極的な建設の意味において、いわゆる再生産といいますか、拡大再生産というかもしれませんが、そういうふうな意味において必要な範囲における公債ですね、いわゆる市中銀行などをして引き受けしめるというような意味においての
○中崎委員 時間もだいぶ回ったようですし、何だかもう正月に近いような気分でもあるようでありまして、この際はあまり質問することをやめて一言だけお伺いいたします。 いよいよ年も迫りまして、来年度の予算を通産省の側においても相当突っ込んで検討されておるように承わっておるのでありますが、来年度においては大まかに見て通産行政が従前よりもどういう角度で変った行き方をするのか、さらに今までの点においても幾多考え
○中崎委員 関連して。今百八十万ドルの融資を受けるということでしたが、それは幾らの金利で借りることになっているか。またその後必要がなくなったということで、会社側で辞退したということですが、その辞退した当時においてこの会社は幾らぐらい銀行から金を借りておったのか、現在どういうふうな借金を持っている状態であるか、その点だけ参考にお聞きしておきたいと思います。
○中崎委員 たとえば今の問題についての経過をきのう以来聞いてみますと、初めは池田君が当時そんなものは国辱的なものでもあるし、日本の産業経済にも大きなるところの影響があるから、これは簡単に許可すべきものではないと言っておった。ところが今のような条件を持ち出して、それでは何とか考え直そうじゃないかということになって許可されたという結果になっておる。そういう重大なる事項について当局はただ何らの措置も講じないままに
○中崎委員 関連して。元来通産省で外資の許可をするような場合には、例の委員会にかけてたいていの場合許可の条件がついているはずです。それでこの場合についても今のような条件が許可の際に当然つけられたと考えておるが、一体当時許可の書類がどういうふうになっておるかということできのう以来こうした問題になっているのを、大臣はそうしたことがあるとかないとかいうような物事をただ軽率に受け流すとろに問題があるので、一体
○中崎委員 ちょっと関連して一言。ただいまずっと問題になりました外資に関する問題でありますが、これは近来相当露骨に日本の産業経済の上に、いろいろあの手この手で日本の産業資本を圧迫しつつあるというふうなことを見受けるわけであります。そこで先ほどお話がありましたように、五〇%程度の日本の会社に対する株を持っている事業が、しかも相当重要な産業の面においてもたくさんある。最近これについて外資委員会等において
○中崎委員 木材利用の合理化に関する小委員会の中間報告を申し上げます。 去る七月十七日より七月十九日までの間、北海道地区に風倒木の被害の状況及び整理計画施行の実情等を調査し、今後の木材利用の合理化に資する目的をもって現地調査を行なったのであります。 次に昨七月二十八日小委員会を開き、現地調査の結果を報告し、あわせて木材利用の合理化、風倒木の処理等につき、通商産業省、大蔵省、農林省及び建設省よりそれぞれ
○中崎小委員長 ただいま鹿野君から最も適切な発言がありました。木材利用合理化の問題はしばしば閣議決定において取り上げられているというほど重要な意味を持つほかに、今回の風倒木が予想外に大きな関係を持つ問題でありまして、ことにこの小委員会において取り上げられまして以来、内外ともに非常に大きな関心を巻き起していることもまた事実であります。従ってその現地調査に基く結果の跡始末をいかにするかということについて
○中崎小委員長 これより会議を開きます。 まず北海道における風倒木の処理に関する件について調査を進めます。 さきに本委員会から炭鉱地帯の現地調査のため北海道に委員を派遣されたのでありますが、その際かねて懸案となっておりました風倒木の被害及びその処理状況の現地調査を行なって参りましたので、この際本問題調査の参考のために、私から簡単に御報告を申し上げておきます。 すでに御承知の通り、昨年五月及び九月
○中崎委員 議事進行に関係しますか、今のは自由党ですから、今度は民主党の側の提案者に質問したいのであります。そこでだれか一人出てもらいたいと思います。 ただいま自由党を代表しての内田君の説明によりますと、重油については必要な面には必要な量を流すのであるから、価格等については困難はないであろう、従って価格などを押えるという考えはない。数量についての答弁はまだありませんが、数量についても同じような考え
○中崎委員 それでいいんです。大体の傾向を聞けばいいのですから……。 さて、そうなりますと、行政指導によっては現在の程度の重油の消費規正でもう手一ぱいである、そこでこれ以上の重油の規制をするがためには、何らか法的措置が必要であるという考え方の上に立って本法案が提案されたのは明らかだと思うのであります。そこで今政府の言われるように、今後五カ年の間に七十万キロ程度の規制をするとするならば、当然そうした
○中崎委員 きわめて簡単に質問いたしたいと思います。 石炭合理化法案の審議の際におきまして、政府の方では、石炭合理化の達成のために重油の消費量を計画的に漸次減少していくのだということで、その数量についても年々の規制の目標範囲であります。そこでこの際においてもう一度確認しておきたいと思うのでありますが、政府の方で重油の消費量を今後五カ年の間にどういうふうに規制していくような考え方を持っておるのかをあらためてお
○中崎委員 さらにまた失業対策の問題につきましても、この法案実施によって政府が用意をしておるところの直接の対策費は、四千人程度のものにすぎないというわけであります。果してそうであるとするならば、これは全くこうしたところの実情を認識しないことはなはだしいといわなければならぬのでございまして、現在多数の失業者のある上に、この法案実施の結果生ずるところの失業者、並びに社会不安の大きさ等を考えてみましたときに
○中崎委員 社会党を代表して両派社会党提出の臨時石炭鉱業安定法案に対して賛成をいたし、政府提出の法案に対して反対の意を表明せんとするものであります。 最近におきまする石炭業界の混乱はその極に達しておりまして、社会不安もまたゆるがせにすべからざるところの重大なる段階に立ち至ったのであります。これはひとり石炭関係事業のみにとどまりませんけれども、ことに石炭業界においてはその程度の深刻なることについて目
○中崎委員 議事進行について……。ただいまの片島君の発言はきわめて重要な問題だと思うのです。ことに人員が五万七千名であり、およそ買い上げるところの炭鉱を二百万トンを目標にして、一トン当りの炭価を乗じて、金利を下げて、それでなんぼ割り当てて、業者がなんぼの炭価でセーブして、それで払うという一つの計画が立てられておる。そういうふうなものについて、どういう炭鉱が買いつぶされるのか、それからその従業員はどうなるか
○中崎委員 まず金融が一番大きな問題であって、たとえば大企業に対する程度の割合において、中小企業が政府機関の金融並びに一般市中銀行からの金融をかち得るならば、これはある程度の危機は切り抜けられると思うのであります。しかし現在のようないわゆる乱売といいますか、お互いが競って値段をくずすというような態勢のもとにおいては、幾ら掘っても握っても、また金を借りてきても、結果においては行き詰まりが来るのではないかというふうな
○中崎委員 今回も北海道へ参りまして、関係業者の意見もいろいろ聞いてみたわけでありますが、その中に、政府は中小炭鉱に対してはほとんど何にもやってくれないというふうな意見もありました。そういうふうなことが一つの大きな要素となり、一面大きな炭鉱に対する一連の保護措置に反して、中小炭鉱には今みたいに非常に冷たい扱いがされておるというふうな意見がありました。 そこで私今日のこの石炭界における行き詰まりの現状