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2020-03-05 第201回国会 参議院 財政金融委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和
二年三月五日(木曜日) 午後零時十二分
開会
─────────────
委員
の
異動
一月三十日
辞任
補欠選任
山下
雄平
君
大家
敏志
君
田村
まみ
君
大塚
耕平
君 一月三十一日
辞任
補欠選任
三木
亨君 森
まさこ
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
中西
祐介
君 理 事 有村 治子君
中西
健治君 藤末 健三君
那谷屋正義
君 熊野
正士
君 委 員
大家
敏志
君 長峯 誠君 西田 昌司君 林 芳正君
藤川
政人
君 宮沢 洋一君 宮島 喜文君
大塚
耕平
君 勝部 賢志君 川合 孝典君 熊谷 裕人君 古賀 之士君 杉
久武
君 音喜多 駿君 小池 晃君
大門実紀史
君 浜田 聡君 渡辺 喜美君
国務大臣
財務大臣
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
金融
) )
麻生
太郎
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
宮下 一郎君
財務
副
大臣
藤川
政人
君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官 神田 憲次君
事務局側
常任委員会専門
員 前山 秀夫君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
財政
及び
金融等
に関する
調査
(
財政政策等
の
基本施策
及び
金融行政
に関する 件) ─────────────
中西祐介
1
○
委員長
(
中西祐介
君) ただいまから
財政金融委員会
を
開会
をいたします。
委員
の
異動
について御報告をいたします。 昨日までに、
山下雄平
君、
田村まみ
君及び
三木亨
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
大家敏志
君、
大塚耕平
君及び
森まさこ
君が
選任
をされました。 ─────────────
中西祐介
2
○
委員長
(
中西祐介
君)
財政
及び
金融等
に関する
調査
を議題といたします。
財政政策等
の
基本施策
及び
金融行政
について、
麻生太郎財務大臣
兼
内閣
府
特命担当大臣
から
所信
を聴取いたします。
麻生太郎財務大臣
兼
内閣
府
特命担当大臣
。
麻生太郎
3
○
国務大臣
(
麻生太郎
君) 本
委員会
の開催に当たり、
財政政策
及び
金融行政等
の基本的な考え方について申し述べさせていただきます。
日本経済
につきましては、
海外経済
の
減速等
を
背景
に外需が弱いものの、雇用・
所得環境
の改善、高水準の
企業収益等
により、内需を
中心
に緩やかな回復を続けております。一方で、昨年は、
自然災害
が相次ぎ、広範囲にわたり甚大な被害が発生をいたしております。また、通商問題をめぐる動向を始め、様々な不
確実性
が存在しており、
海外発
の
リスク
には留意していく必要があろうと存じます。 こうした
経済認識
の下、昨年十二月五日に
安心
と
成長
の未来を拓く
総合経済対策
を閣議決定し、十三兆円規模の
財政支出
を講じることといたしております。
総合経済対策
は、
自然災害
からの
復旧復興
を加速するとともに、
経済
の下振れ
リスク
を確実に乗り越え、
日本経済
の
生産性
、
成長力
の強化を通じて
民需中心
の持続的な
経済成長
の
実現
につなげていくことを目指しております。 また、急速な
高齢化等
を
背景
として、
社会保障給付費
が大きく増加している中、
国民
の
安心
を支える
社会保障制度
を次世代に引き渡す責任を果たすためにも、
財政
の
持続可能性
を今後とも維持することも重要であります。引き続き、新
経済
・
財政再生計画
に基づき、二〇二五年度の
プライマリーバランス黒字化
と同時に、
債務残高
対
GDP比
の安定的な引下げを目指してまいります。 さらに、
新型コロナウイルス感染症
による
経済
への
影響等
を注視しながら、引き続き、
経済財政運営
に万全を期してまいります。 次に、
令和
二年度
予算
及び
税制改正
の大要を御説明申し上げます。
令和
二年度
予算
におきましては、全
世代型社会保障制度
の構築に向け、
消費税増収分
を活用し、
幼児教育
、保育の
無償化
や
高等教育
の
無償化
を着実に実施するほか、
勤務医
の働き方
改革
の
推進
を始め、
社会保障
の充実を行うこととしております。また、
総合経済対策
を実行するため、臨時特別の
措置
を講じ、
キャッシュレスポイント還元事業
、マイナンバーカードを活用した
消費活性化策
や、防災・
減災
、
国土強靱化
のための三か年
緊急対策等
を実施することといたしております。 同時に、
歳出全般
にわたり
見直し
を行い、
一般歳出等
について、新
経済
・
財政再生計画
の目安を達成するなど、
歳出改革
の
取組
を継続いたしております。 これらの
取組
により、
経済再生
と
財政健全化
の両立を
実現
してまいりたいと存じます。
令和
二年度
税制改正
につきましては、持続的な
経済成長
の
実現
に向け、
オープンイノベーション
の促進及び
投資
や
賃金引上げ
を促すための
税制
上の
措置
を講ずるとともに、
連結納税制度
の抜本的な
見直し
を行うことといたしております。また、
経済社会
の
構造変化
を踏まえ、全ての一人
親家庭
の子供に対する公平な
税制
を
実現
するとともに、
NISA制度
の
見直し
を講ずることといたしております。このほか、円滑、適正な
納税
のための
環境整備等
を行うことといたしております。
金融行政
につきましては、多様な
利用者
の視点に立ち、いわゆる
金融処分庁
の印象から
金融育成庁
への転換を一層進めてまいります。 デジタライゼーションの進展も踏まえ、
金融サービス
の
仲介
や決済に関する
制度整備
を行います。国際的にも、
暗号資産
を含む、
金融技術革新
に伴う諸課題の解決に向けた
取組
に貢献してまいります。これらの
取組
を通じ、
利用者保護
に配慮しつつ、
イノベーション
を促進してまいります。 また、
国民
の安定的な
資産形成
に向けて、
金融経済教育
の
推進
や
NISA制度
の
普及等
の
施策
を包括的に進めます。あわせて、
顧客本位
の
業務運営
の
取組
の深化を図るなど、家計の
資産形成
に資する
資産
の好循環を
実現
してまいりたいと存じます。 さらに、
金融
をめぐる
環境
が変化する中、将来にわたり
金融システム
の
安定性
が維持され、
金融仲介機能
が発揮されるよう、
金融機関
の幅広い
関係者
と、
経営理念
の浸透、
経営戦略
の実行やガバナンスに関して、より深度のある対話を行ってまいります。加えて、
かんぽ生命
の不適正な
保険募集事案
については、先般の
行政処分
を踏まえ、適切にモニタリングしてまいります。 今後、御審議を
お願い
することを予定いたしております
財務省関係
の
法律案
は、
所得税法等
の一部を改正する
法律案
、
関税定率法等
の一部を改正する
法律案
、
国際金融公社
への
加盟
に伴う
措置
に関する
法律
及び
国際開発協会
への
加盟
に伴う
措置
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
及び
株式会社日本政策投資銀行法
の一部を改正する
法律案
であります。 また、
金融庁関係
の
法律案
は、
金融サービス
の
利用者
の利便の向上及び
保護
を図るための
金融商品
の
販売等
に関する
法律等
の一部を改正する
法律案
であり、以上、五法案であります。 本
法律案
の内容につきましては、今後改めて御説明をいたしますので、よろしく
お願い
を申し上げます。 以上、
財政政策
及び
金融行政等
の基本的な考えについて申し述べさせていただきました。 今後とも、皆様のお力添えを得て、内外の
経済情勢
を注視しつつ、
政策運営
に最善を尽くしてまいる所存であります。
中西委員長
を始め
委員各位
の御理解と御協力をよろしく
お願い
を申し上げます。
中西祐介
4
○
委員長
(
中西祐介
君) 以上で
所信
の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて
散会
をいたします。 午後零時十九分
散会