○室井邦彦君 どうもありがとうございます。
こういうビラを何枚も作っていただいて、御努力していただいていると承知をしております。
ただ、もう少し細かく、現場の苦労というのは、
局長も
大臣ももう御承知でしょうけれども、例えば輸出の荷物をある工場から積みます。そして、横浜港でも神戸港でも結構です、そこに荷物を運びます。そこでその荷物を降ろすわけでありますけれども、トラックが何十台も、五十台も六十台も並んでおると。そして、輸出のパレットというのは非常に、だんだん良くなっておるんですけれども、一つのパレットがかなり大きなパレットで、二十キロ、三十キロあるわけでありますから、それをよっぽどの力のある運転手でないと自分のトラックの
ところに持っていけないと。そういう、リフトの運転手さんにちょっとごますりをする、そうすると優先的にそのパレットを五枚ぐらい自分のトラックの
ところに置いてくれると。そうしたら、運転手はその輸出の荷物を一つ一つ、荷物の目を潰しながら高く積んでいくと。それを繰り返していきますから、まともにパレットが、リフトの運転手さんが何々運送の車の
ところに付けてくれると、スムーズにいっても積卸しに一時間、二時間、三時間掛かると。ましてや、待ち時間を入れると五時間、六時間掛かってしまうと。それはもう運賃に入れられてしまって料金にはならないという。中小企業、零細企業の運送業者はそういう
ところで苦労して会社を支えてきて、運転手に給料を払いながら、荷主さんに迷惑を掛けないようにしてきたわけであります。
もう一つの例は、トラックの荷物を積んで、そこの会社まで行きます。その会社の倉庫の係の人が、ああ、運転手さん、お兄ちゃん、ちょっと奥まで荷物降ろしてなと言われます。そしたら、運転手は二十キロ、三十キロの荷物を抱えながら、一つ一つ奥まで、そして上手に高く積み上げるのが倉庫のこれは必要条件でありますから、運転手がそうして高荷をしていくと。積み方が悪かったら電話されて、さっき来たトラック運送業者ごっつい態度悪いから、これからうちに出入りさすなと言われると、もう取引停止みたいなかなりのお叱りを受けると。
そんな環境に囲まれてトラック運送業者は今日来ているわけでありますので、その点をしっかりと、現場の現場をしっかりと見ていただいて、もう当然見ていただいているからこのような法改正が行われているというのは分かりますが、その点を十分に理解をしていただいて、現場のドライバーはいかにそういう
ところで苦労しているかということ、リフトの運転手さんにもそんたくをするというか、ごますりをしなくちゃ、自分の荷物を早く降ろして、早くまた現場に帰って、尼崎から神戸ですと二十キロですから、三回、四回乗るまでやられて、運賃決められますから、少しでも早く行かなくちゃいけないと。そういう、ドライバーはドライバーで別の
ところでサービス精神を出して働いているという、こういう現状だけ御理解を、御認識をしていただければ有り難いなというふうに思います。
それでは、次の
質問をさせていただきますが、改正貨物
自動車の運送事業法についてちょっと聞きたい、確認したいことがございます。
それは、ドライバーの労働条件の改善等を図ることを目的として成立した改正
貨物自動車運送事業法においては、荷主
対策の深度化、また標準的な運賃の告示制度の導入等が、措置が設けられておりますが、働き方改革を遅滞なく、措置が遅滞なく進めていくためにも、
早期のこの施行をするとともに、しっかりと取り組む、
強化をしていくべきだとこれは思っておりますが、特にこの点の部分につきましては、石井
国土交通大臣に御所見と、こういう環境を整えて、早急にも環境
整備をしていくための
大臣の御決意を確認をしておきたいと思います。