○
櫻井充君
国民民主党・
新緑風会の
櫻井充です。
私は
国会議員になって二十一年目になりますが、
自民党がこんなに強引な
国会運営をしたのは僕は初めてじゃないかと、そう思っております。
青木幹雄先生始め
自民党の
議員の方々は、
野党の
議員を非常に大切にしてくださいました。
野党の
立場を本当におもんぱかってくださいました。我々の
提案を時には本当に苦しい中でものんでいただいたこともあります。
しかし、今回の
やり方は余りにひど過ぎると、そう思います。昨日
提案されました。昨日
提案されて、今日ここの
委員会で
採決されるからといって、どうして我々
会派としてすぐに決定ができるんでしょうか。
私
たち国民民主党はずっと
反対していたわけではありません。六増の
法律に対しては六減の
法律を
対案として出させていただいている。そしてもう
一つは、
歳費削減に対しては、昨日になりますが、これも
党内手続を踏むことなく出さざるを得なくなりましたが、
選挙期間を十七日以上ではなくて十四日以上、一日約六億の
削減になりますから、こういう
経費削減を行うことによって何とか賄うことができるんじゃないだろうかと、そういう
対案も出させていただいているんです。
我々がお願いしたのは、党として決定するためには、火曜日に
常任役員会があるから、せめてそこまで待ってくれないかというお願いもいたしました。そしてもう
一つは、これは
野党からも反発をいただくことになりましたが、二十四日の本
会議でやることによって、ここの
委員会で
強行採決することを避けることはできないんですかという
提案もさせていただきました。
残念ながら、我々
野党として、別に
反対している、
反対というか、どこかで審議しなければいけないことは分かっているわけですから、
党内手続をきちんとやらせていただきたいとか、それからもう
一つは、何とか全体で一緒になって、ここでこうやって
強行採決するようなことをどうにかして防ぐようなことがないのかという
提案もさせていただきましたが、残念ながら全部飛ばされてしまいました。
それはそのはずです。これが終わった後にこれから
議運の
理事会が再開されます。
議運の
理事会が再開されて、今これは
強行採決で付託された
法案を来週の月曜日から
議論するんだそうです。まあ
趣旨説明だと言っています。
だけど、我々が
提案させていただいた
対案は、恐らく早くても水曜日の
倫選特で
趣旨説明をやらせていただけることになるだろうし、何回
質疑をさせていただけるのかどうか全く分かりません。
これまで、
憲政史上、これは後で
事務方に調べてもらわないと分かりませんが、
対案が同日に
議論、
趣旨説明がされないということは多分今までかつてなかったことだと思う。もちろん、期日が遅れて出されたもの、我々もこの間、何の
法案か忘れましたが、そうやって遅らせて出したものについては、確かに遅れて
趣旨説明、
質疑をやっていただいた、そういうものもございます。しかし、一般的に申し上げれば、
与党が
対案として認めていただいた、そうやって、しかも、つるしを下ろすという話になった際に、同日にですね、同日に審議をしていないというのは恐らくほとんど例がないのではないのかと。何例かはあるのかもしれませんが、非常に特異な例だということを
皆さん是非知っていただきたいと、そう思っています。
今回の
議運の
理事会は相当長くなりました。なぜ長くなったのかというと、具体的に申し上げて大変恐縮ですが、
与党の
筆頭理事から何と言われたかというと、とにかく今日で打ち切らないと
自分の首が飛ぶから困るんだと、そう言われました。こんなために何で我々が
議論をしなきゃいけないのでしょうか。それが通さなきゃいけない
理由ですか。そんなことおかしいじゃないですか。私
たちは
議論すると言っているんです。そして、先ほども、
繰り返しになりますが、二十四日にちゃんとやりますよと
提案もさせていただいているんです。ですから、ただ、いつまでもやらずに、だらだらだらだらやるものでも何でもないんです。
それともう
一つ、ここで、
皆さん、
委員会で付託ということになりましたが、これは
国会議員の
身分に関わることです。しかも、全
議員に関わることです。本
会議でやったらいいじゃないですか。本
会議でやれば、つるしを下ろす下ろさないということはないんですよ。
議運の
理事会で各党が
合意すればそれで下ろせることになるのであって、そういう
提案をさせていただいたんですが、残念ながら難しいということになりました。
国会議員の、
参議院の数が六人増えることになりましたが、これは三
党合意に違反するんですよ。あの当時、
政権与党であった我々と
自民党と
公明党さんと三
党合意を結んだ。これは何かというと、
消費税を引き上げることを考えていったときには身を切る
改革をしなければいけないという話になって、
定数を
削減するという
約束もしていたはずなんです。残念ながらその
約束もほごにされました。
それから、
与党の
筆頭理事は
野党の際にどうだったのかというと、
予算委員会ですぐ
駄目出しをして、すぐに
委員会を止められました。
テレビ中継が入ろうが何しようが
関係なく、すぐに出てきて、そしてそうやって傍若無人な振る舞いをされていましたが、我々はそれに対して
一つ一つ対応してきたつもりです。
残念ながら、
与党になっても態度は同じです。
与党の
議員であればもう少し
野党を大事にしてくると、そういうことをやっていかないと
信頼関係はできないし、
国会は
議論の場にならないだろうと、そう思っています。
後で東さんからも話があるかと思いますけれども、水曜日になったら、ちゃんと
説明を聞いた上で
自分たちはつるしを下ろしますとまで明言されました。
私は、全部の
会派がもしかすると
最後まで抵抗するのかもしれませんが、
一つの
会派でも
賛成に回るように努力をしてきた、これが今までの
自民党ですよ。
一つでも
賛成の
会派を増やすことによって、なるべく
皆さんの
合意を取った上で、それで
委員会を運営していきましょうということが私はこれまでの
自民党だったと思いますが、残念ながらそういうことになってきていません。
是非、
自民党の
皆さん、こういう
国会運営をまねしないでください。本当に、多くの
先輩方は立派な
国会議員の方が多くいらっしゃって、
繰り返しになりますが、
野党の顔を立てて
国会をうまく回してまいりました。そういうことをもう一度学んでいただきたいと、そう思っています。
今回のことで申し上げれば、もう一点、根回しが不十分だったと思います。何も聞かされずに急にやられるからこういうことになるんです。
末松筆頭の時代には何回も何回も
議論させていただいた。
お互いの
立場があって、
お互いの
立場があるからもちろん折り合えないところも何回もありましたが、でも
妥協点を探るということを何回も何回も
繰り返してやってまいりました。
今回は
委員長として御苦労いただいたと、そう思っています。この結果について、我々としては決して満足ではありませんが、ここまで御尽力いただいたことについては改めて感謝申し上げたいと思っています。
いずれにしろ、
手続上本当に大きな問題があって、こういう形でこの
法案がつるしを下ろされるということは非常に残念であって、私はこのことについて断固
反対であるということを申し上げて、私の
意見表明とさせていただきます。
ありがとうございました。