○
樽見政府参考人 まさに、いわゆる成り済まし対策、成り済ましの実例もあるという報告があるということを先ほど申し上げましたけれ
ども、おっしゃいますとおり、
国民からの
医療保険制度に対する信頼を確保する、あるいは
医療機関を受診する患者の誤認を
予防するという
医療上の点も含めまして重要だというふうに思います。
写真つきの被
保険者証をつくったらいいのではないかという御提案でございます。これにつきましては、被
保険者証一枚当たりの発行コストというのがそれなりに写真分でかかるということ、それから、例えば就職や出生に伴う新規加入、あるいは異動、転職、引っ越し、そういったようなところでまた写真つきのものをつくり直さなきゃいかぬ、あるいは、一定期間ごとに写真の更新というものが必要になってくるのではないかというところで、追加コストが被
保険者証の切りかえのたびに発生するというようなことがございます。
ということを踏まえますと、写真つきの被
保険者証の普及、メリットは先生おっしゃるようにあると思いますが、乗り越えなければならない点もかなりあるというふうに考えているところでございます。
年末に総合的対応策というところでお示しをしているんですが、
医療機関が必要と判断する場合には被
保険者証とともに本人確認書類の提示を求めることができるということで、近々通知を発出するということを考えておりますけれ
ども、例えば運転免許証でありますとかパスポートとかの写真つきの身分証と被
保険者証を併用することによる本人確認ということが当面現実的であるというふうに考えているところでございます。
一方で、マイナンバーカードは、先ほど
桝屋先生の御
質問でもありましたが、二〇二一年の三月からはこれが保険証になるということでございますので、そうしましたところでこのマイナンバーカードの利用が広がれば、結果的に成り済まし対策にもつながるというようなことになりますので、マイナンバーカードを普及していくということと、それから保険証と写真つきの身分証というものを併用しながら確認していくということと、いずれにいたしましても、そういうことを含めて御本人の確認ということについてはしっかり取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。