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2019-03-08 第198回国会 衆議院 厚生労働委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
国会召集日
(
平成
三十一年一月二十八日)(月曜日)(午前零時現在)における本
委員
は、次のとおりである。
委員長
冨岡
勉君
理事
大串
正樹
君
理事
小泉進次郎
君
理事
後藤
茂之
君
理事
田畑
裕明
君
理事
橋本
岳君
理事
西村智奈美
君
理事
大西
健介
君
理事
高木美智代
君
安藤
高夫
君
上野
宏史
君
大岡
敏孝
君
大隈
和英
君
木村
哲也
君
木村
弥生
君
国光あやの
君
小林
鷹之君
後藤田正純
君
佐藤
明男
君
塩崎
恭久
君
繁本
護君
新谷
正義
君
田村
憲久
君
高橋ひなこ
君
谷川
とむ君
丹羽
秀樹
君
船橋
利実
君
堀内
詔子
君 三
ッ林裕巳
君
山田
美樹
君
渡辺
孝一
君
阿部
知子
君
池田
真紀
君
尾辻かな子
君
吉田
統彦君
稲富
修二
君
岡本
充功
君
白石
洋一
君
山井
和則
君
桝屋
敬悟
君
鰐淵
洋子
君
高橋千鶴子
君
串田
誠一
君
中島
克仁
君
柿沢
未途君
平成
三十一年三月八日(金曜日) 午後零時十分
開議
出席委員
委員長
冨岡
勉君
理事
大串
正樹
君
理事
小泉進次郎
君
理事
後藤
茂之
君
理事
田畑
裕明
君
理事
橋本
岳君
理事
西村智奈美
君
理事
大西
健介
君
理事
高木美智代
君
安藤
高夫
君
石崎
徹君
上杉謙太郎
君
上野
宏史
君
大岡
敏孝
君
大隈
和英
君
木村
哲也
君
木村
弥生
君
国光あやの
君
小林
鷹之君
高村
正大君
佐藤
明男
君
繁本
護君
新谷
正義
君
田村
憲久
君
高橋ひなこ
君
谷川
とむ君
鳩山
二郎
君
船橋
利実
君
堀内
詔子
君 三
ッ林裕巳
君
村井
英樹
君
山田
美樹
君
渡辺
孝一
君
阿部
知子
君
池田
真紀
君
尾辻かな子
君
吉田
統彦君
稲富
修二
君
岡本
充功
君
白石
洋一
君
山井
和則
君
桝屋
敬悟
君
鰐淵
洋子
君
高橋千鶴子
君
丸山
穂高
君
中島
克仁
君
柿沢
未途君 …………………………………
厚生労働大臣
根本
匠君
厚生労働
副
大臣
大口 善徳君
厚生労働
副
大臣
高階恵美子
君
厚生労働大臣政務官
上野
宏史
君
厚生労働大臣政務官
新谷
正義
君
厚生労働委員会専門員
吉川美由紀
君
—————————————
委員
の異動 一月二十八日
辞任
補欠選任
串田
誠一
君
丸山
穂高
君 三月八日
辞任
補欠選任
国光あやの
君
上杉謙太郎
君
小林
鷹之君
鳩山
二郎
君
後藤田正純
君
石崎
徹君
塩崎
恭久
君
村井
英樹
君
丹羽
秀樹
君
高村
正大君 同日
辞任
補欠選任
石崎
徹君
後藤田正純
君
上杉謙太郎
君
国光あやの
君
高村
正大君
丹羽
秀樹
君
鳩山
二郎
君
小林
鷹之君
村井
英樹
君
塩崎
恭久
君
—————————————
一月二十八日
介護
・
障害福祉従事者
の
人材確保
に関する
特別措置法案
(
吉田統彦君外
九名
提出
、第百九十六回
国会衆法
第三八号)
保育等従業者
の
人材確保
のための
処遇
の
改善等
に関する
特別措置法案
(
西村智奈美
君外九名
提出
、第百九十六回
国会衆法
第三九号) 産後
ケアセンター
の
設置
の
推進
のための
児童福祉法
及び
社会福祉法
の一部を改正する
法律案
(
阿部知子
君外九名
提出
、第百九十六回
国会衆法
第四〇号)
児童福祉法
及び
児童虐待
の
防止等
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(
岡本充功
君外十名
提出
、第百九十六回
国会衆法
第四一号) 二月二十五日
患者負担
をふやさないことに関する
請願
(
青山雅幸
君
紹介
)(第二三号) 同(
岡本あき子
君
紹介
)(第二四号) 同(
岸本周平
君
紹介
)(第二五号) 同(
後藤祐一
君
紹介
)(第二六号) 同(
重徳和彦
君
紹介
)(第二七号) 同(
武内則男
君
紹介
)(第二八号) 同(
松田功
君
紹介
)(第二九号) 同(
村上史
好君
紹介
)(第三〇号) 同(
吉田統彦君紹介
)(第三一号) 同(
西岡秀子
君
紹介
)(第四四号) 同(
牧義夫
君
紹介
)(第四五号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第四九号) 同(
神谷裕
君
紹介
)(第八二号) 同(
近藤昭一
君
紹介
)(第八三号) 同(
関健一郎
君
紹介
)(第八四号) 同(
初鹿明博
君
紹介
)(第八五号) 同(早稲田夕季君
紹介
)(第八六号) 同(
鷲尾英一郎
君
紹介
)(第九五号) 同(
大串博志
君
紹介
)(第一二五号) 同(
岡島一正
君
紹介
)(第一二六号) 同(
山本和嘉子
君
紹介
)(第一二七号) 同(
柚木道義
君
紹介
)(第一二八号) 同(
亀井亜紀子
君
紹介
)(第一六一号) 七十五歳以上の
医療費負担
の原則二割化に反対することに関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第三二号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第三三号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第三四号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第三五号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第三六号) 同(
田村貴昭
君
紹介
)(第三七号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第三八号) 同(
畑野君枝
君
紹介
)(第三九号) 同(
藤野保史
君
紹介
)(第四〇号) 同(
宮本岳志
君
紹介
)(第四一号) 同(
宮本徹
君
紹介
)(第四二号) 同(
本村伸子
君
紹介
)(第四三号)
医療
・
介護
の
負担増
の中止に関する
請願
(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第四八号)
最低賃金引き上げ
、
食品衛生監視員
を大幅にふやすこと等に関する
請願
(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第六八号) 同(
畑野君枝
君
紹介
)(第六九号)
保育
、
医療
、
介護
、
年金
など
社会保障制度
の
連続改悪
をやめ、
拡充
を求めることに関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第七〇号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第七一号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第七二号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第七三号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第七四号) 同(
田村貴昭
君
紹介
)(第七五号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第七六号) 同(
畑野君枝
君
紹介
)(第七七号) 同(
藤野保史
君
紹介
)(第七八号) 同(
宮本岳志
君
紹介
)(第七九号) 同(
宮本徹
君
紹介
)(第八〇号) 同(
本村伸子
君
紹介
)(第八一号) 国の
責任
で
社会保障制度
の
拡充
を求めることに関する
請願
(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第一〇九号)
中小零細企業
の
社会保険料負担
の軽減、
国庫負担増
に関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第一一〇号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第一一一号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第一一二号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第一一三号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第一一四号) 同(
田村貴昭
君
紹介
)(第一一五号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第一一六号) 同(
畑野君枝
君
紹介
)(第一一七号) 同(
藤野保史
君
紹介
)(第一一八号) 同(
宮本岳志
君
紹介
)(第一一九号) 同(
宮本徹
君
紹介
)(第一二〇号) 同(
本村伸子
君
紹介
)(第一二一号) 七十五歳以上の
医療費負担
二倍化に反対することに関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第一二二号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第一二三号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第一二四号) 三月八日
子供
のための予算を大幅にふやし国の
責任
で
安心
できる
保育
・
学童保育
の
実現
を求めることに関する
請願
(
今井雅人
君
紹介
)(第一七六号) 同(
稲富修二
君
紹介
)(第三一三号) 同(
奥野総一郎
君
紹介
)(第三一四号) 同(
中川正春
君
紹介
)(第三一五号) 同(
宮本徹
君
紹介
)(第三一六号) 同(
矢上雅義
君
紹介
)(第三一七号)
患者負担
をふやさないことに関する
請願
(
今井雅人
君
紹介
)(第一七七号) 同(
奥野総一郎
君
紹介
)(第二四三号) 同(
中川正春
君
紹介
)(第二四四号) 同(
吉田統彦君紹介
)(第二八七号) 同(
篠原孝
君
紹介
)(第二九七号) 同(
古川元久
君
紹介
)(第三〇四号) 同(
馬淵澄夫
君
紹介
)(第三〇五号)
介護保険制度
の
改善
、
介護従事者
の
処遇改善等
に関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第二一二号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第二一三号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第二一四号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第二一五号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第二一六号) 同(
田村貴昭
君
紹介
)(第二一七号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第二一八号) 同(
畑野君枝
君
紹介
)(第二一九号) 同(
藤野保史
君
紹介
)(第二二〇号) 同(
宮本岳志
君
紹介
)(第二二一号) 同(
宮本徹
君
紹介
)(第二二二号) 同(
本村伸子
君
紹介
)(第二二三号) 同(
赤嶺政賢君紹介
)(第二五七号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第二五八号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第二五九号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第二六〇号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第二六一号) 同(
田村貴昭
君
紹介
)(第二六二号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第二六三号) 同(
畑野君枝
君
紹介
)(第二六四号) 同(
藤野保史
君
紹介
)(第二六五号) 同(
宮本岳志
君
紹介
)(第二六六号) 同(
宮本徹
君
紹介
)(第二六七号) 同(
本村伸子
君
紹介
)(第二六八号) 同(
近藤昭一
君
紹介
)(第三〇七号) 国の
責任
でお金の心配なく誰もが必要な
医療
・
介護
を受けられるようにすることに関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第二二九号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第二三〇号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第二三一号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第二三二号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第二三三号) 同(
田村貴昭
君
紹介
)(第二三四号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第二三五号) 同(
畑野君枝
君
紹介
)(第二三六号) 同(
藤野保史
君
紹介
)(第二三七号) 同(
宮本岳志
君
紹介
)(第二三八号) 同(
宮本徹
君
紹介
)(第二三九号) 同(
本村伸子
君
紹介
)(第二四〇号) 七十五歳以上の
医療費負担
二倍
化反対等
に関する
請願
(
本村伸子
君
紹介
)(第二四一号) 要
介護
・要
支援者
に対する
医療保険
による
外来維持期リハビリ
の存続に関する
請願
(
奥野総一郎
君
紹介
)(第二四二号) 国の
責任
で
社会保障制度
の
拡充
を求めることに関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第二四五号) 同(
笠井亮
君
紹介
)(第二四六号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第二四七号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第二四八号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第二四九号) 同(
田村貴昭
君
紹介
)(第二五〇号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第二五一号) 同(
畑野君枝
君
紹介
)(第二五二号) 同(
藤野保史
君
紹介
)(第二五三号) 同(
宮本岳志
君
紹介
)(第二五四号) 同(
宮本徹
君
紹介
)(第二五五号) 同(
本村伸子
君
紹介
)(第二五六号) 同(
近藤昭一
君
紹介
)(第三〇六号)
学童保育
(
放課後児童健全育成事業
)を
拡充
し、
子育て支援
の
充実
を求めることに関する
請願
(
馳浩君紹介
)(第二九六号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
国政調査承認要求
に関する件
厚生労働関係
の
基本施策
に関する件 ————◇—————
冨岡勉
1
○
冨岡委員長
これより
会議
を開きます。
国政調査承認要求
に関する件についてお諮りいたします。
厚生労働関係
の
基本施策
に関する
事項
社会保障制度
、
医療
、
公衆衛生
、
社会福祉
及び人口問題に関する
事項
労使関係
、
労働基準
及び
雇用
・
失業対策
に関する
事項
以上の各
事項
について、その実情を
調査
し、
対策
を樹立するため、小
委員会
の
設置
、
関係
各方面からの
説明聴取
及び資料の
要求等
の方法により、
本会期
中
調査
を進めたいと存じます。 つきましては、
衆議院規則
第九十四条により、議長の
承認
を求めたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
冨岡勉
2
○
冨岡委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————◇—————
冨岡勉
3
○
冨岡委員長
厚生労働関係
の
基本施策
に関する件について
調査
を進めます。 この際、
厚生労働大臣
から
所信
を聴取いたします。
根本厚生労働大臣
。
根本匠
4
○
根本国務大臣
厚生労働委員会
の開催に当たり、私の
所信
を申し上げます。
国民
の
皆様
の安全、
安心
の
確保
に万全を期すとともに、
我が国
の
経済社会
の発展に寄与すべく、
厚生労働行政
の諸
課題
に全力で取り組みます。 毎月
勤労統計
について、本来とるべき
統計調査
の変更の
手続
を行わず、
抽出調査
を行う際にとるべき
統計
的な処理を行わなかった結果、
政府
の行う
統計
に対する
信頼
が損なわれ、
雇用保険
や
労災保険
の
受給者
の方に
追加給付
が必要な
事態
を招いたこと等について、改めて
国民
の
皆様
に深くおわび申し上げます。 私は、省全体として、
統計
に対する姿勢を
根本
から正し、
再発防止
の
徹底
に努め、
厚生労働行政
に対する
国民
の
皆様
の
信頼
の回復に努めるとともに、
雇用保険等
の
追加給付
につきまして、できる限り速やかに、簡便な
手続
でお
支払い
できるよう、万全を期して必要な
対策
を講じてまいります。 本年十月の
消費税率
の
引上げ
及び
社会保障
の
充実
によって、二〇二五年を念頭に進められてきた
社会保障
・
税一体改革
が一区切りとなります。今後は、
団塊ジュニア世代
が
高齢者
となり、
現役世代
の減少が進む二〇四〇年ごろを見据え、全ての
世代
が
安心
できる
社会保障制度
の
構築
に向けて取り組みます。 このため、昨年十月に、私が
本部長
となって、二〇四〇年を展望した
社会保障
・
働き方
改革本部
を
厚生労働省内
に
設置
したところであり、今後、
国民
誰もが、より長く、元気に
活躍
できるよう、
高齢者
を始めとした多様な
就労
、
社会参加
の
促進
、その前提となる
健康寿命
の
延伸
、
労働力
の
制約
が強まる中での
医療
・
福祉サービス改革
による
生産性
の
向上
などの
検討
を着実に進めていきます。 まず、働く意欲のある
高齢者
がその
能力
を十分に発揮できるようにするため、七十歳までの
雇用
と
就業機会
の
確保
について、しっかりと
検討
を進めてまいります。 あわせて、働く
方々
の主体的な
キャリア形成
や再チャレンジが可能な
社会
としていくため、
中途採用
の
拡大
に取り組んでまいります。
年金制度
については、本年に
実施
する
財政検証
とその結果を踏まえた
制度改正
に向け、
受給開始
時期の選択肢の
拡大
や短時間
労働者
への
被用者保険
の
適用拡大
、
私的年金
の
充実
など、
人生
百年時代の到来や
国民
の多様な
働き方
に
対応
した
年金制度
を
構築
するべく
検討
を進めてまいります。
年金事業運営
については、引き続き事務の適切な
実施
に努めるとともに、本年十月の
年金生活者支援給付金制度
の
施行
に向けて準備を着実に進めます。
健康寿命
の
延伸等
を目指し、
予防
、
健康づくり
を
推進
していくことが重要です。第二次
健康日本
21に基づき、健康無
関心層
を含めた疾病の
発症予防
や
重症化予防
に向けた
取組
を進めるとともに、
保険者
による特定健診・
保健指導
や
糖尿病
の
重症化予防
などの
取組
について、インセンティブを
活用
しながら進めます。 また、
医療
・
福祉分野
において、
労働力
の
制約
が強まる中で、
専門人材
が
能力
を最大限発揮することができるよう、
人材
の
確保
にも取り組みつつ、効率的な
業務分担
の
見直し
や効率的な
配置
の
推進
、
AI
、ロボット、
ICT等
のテクノロジーの
徹底活用
や
組織マネジメント改革等
を進めます。 こうした
国民
の
健康寿命
の
延伸
や
医療
・
介護サービス
の
生産性
の
向上
を図るため、健康、
医療
、
介護
に関する
データ利活用基盤
の
構築
を軸に、被
保険者
の
予防
、
健康づくり
など
保険者
が果たすべき
役割
の
強化
や
ゲノム医療
、
AI等
の
最先端技術
の
活用
など、
データヘルス改革
を戦略的、一体的に
推進
します。また、
医療保険
の
オンライン資格確認
の導入、その
普及等
のための
医療情報化支援基金
の創設、
医療
と
介護
の
レセプト情報等
のデータベースの
連携
、
高齢者
の
保健事業
と
介護予防
の一体的な
実施
、
被用者保険
の被
扶養者要件
の
見直し
、
審査支払い機関
の
改革等
を行うための
法案
を今
国会
に
提出
しました。 さらに、本年十月の
消費税率引上げ
に伴い、
診療報酬等
の改定を行います。
地域包括ケアシステム
の
構築
を一層
推進
します。質が高く効率的な
サービス提供体制
の
整備
や
自立支援
、
重度化防止
に資する
サービス
の
実現
など、
国民
一人一人に必要な
サービス
が提供され、
地域
で
安心
して暮らすことができる
体制
の
構築
を目指します。 また、家族の
介護
のために離職せざるを得ない
状況
を防ぎ、働き続けられる
社会
の
実現
を目指します。このため、
介護
の
受皿
五十万人分の
整備
を進めるとともに、他の
産業
との
賃金格差
をなくしていくための
介護職員
のさらなる
処遇改善
のほか、
介護分野
への
アクティブシニア等
の
参入促進
、
介護
の仕事の魅力の
全国的発信
など、
介護人材
の
確保
に総合的に取り組み、二〇二〇年代初頭までに
介護離職
ゼロを目指します。
認知症施策
は、国を挙げて取り組むべき
課題
です。昨年十二月に新たに
設置
された
認知症施策推進関係閣僚会議
において、
関係省庁
との
連携
のもと、
厚生労働省
が
中心的役割
を果たし、共生と
予防
を車の両輪として
認知症施策
を
推進
します。
地域医療構想
の
実現
に向け、
医療機関ごと
の
具体的対応方針
の速やかな
策定
を進めます。
改正医療法
及び
改正医師法
に基づき、
医師
の
偏在
を可視化できる指標を
整備
し、都道府県が主体的に
医師確保対策
を
推進
する
体制
を
構築
するなど、
医師
の
地域偏在
、
診療科偏在
の
解消
に着実に取り組みます。
待機児童
の
解消
に向けて、
子育て安心プラン
に基づき、二〇二〇年度末までに三十二万人分の
保育
の
受皿
を
整備
するとともに、そのために必要な
保育人材
の
確保
や
処遇改善等
を更に進めます。
放課後児童対策
についても、
待機児童
の
解消等
に向けて、新・
放課後子ども総合プラン
に基づき、二〇二三年度末までに三十万人の
受皿整備
をしっかりと行ってまいります。
幼児教育
、
保育
の
無償化
について、内閣府を始めとした
関係省庁
とも緊密に
連携
し、本年十月からの円滑な
実施
に向け取り組むとともに、
保育
の質の
確保
、
向上
についても一層取り組んでまいります。
妊娠期
から
子育て期
まで切れ目なく
支援
する
子育て世代包括支援センター
の
全国展開
、産婦健診や産後
ケア
の
充実
、
不妊治療
への
支援等
にも取り組みます。
児童虐待
の
防止
については、今般の千葉県野田市の
虐待事案
を受け、
関係閣僚会議
を開催し、「「
児童虐待防止対策
の
強化
に向けた
緊急総合対策
」の更なる
徹底
・
強化
について」を決定しました。痛ましい
虐待事件
が繰り返されないよう、昨年末に
策定
した
児童虐待防止対策体制総合強化プラン
に基づき
児童相談所
と市町村の
体制強化
を図るなどの
取組
を進めるとともに、
児童虐待
に関する
相談支援体制
の
強化
及び
職員
の資質の
向上
を図るための
法案
を今
国会
に
提出
します。
虐待
などの
事情
により親元で暮らせない
子供たち
も、温かい家庭的な
環境
で育まれるようにする必要があります。
里親
のなり手をふやすため、
里親制度
の
広報啓発
や
里親家庭
に対する
相談援助体制
の
充実
に努めます。また、
児童養護施設等
の小規模、
地域分散化
や
職員配置基準
の
強化
などを
推進
してまいります。
子供
の
貧困対策
については、特に厳しい
経済状況
にある一人
親家庭
の
支援
を
充実
します。
児童扶養手当
について、本年十一月から、年六回の
支払い
を着実に
実施
するほか、就職に有利な
資格
の
取得支援等
に取り組みます。 一億総
活躍社会
の
実現
に向けて、
働き方
改革実行計画
の
推進
に努めてまいります。
働き方
改革関連法
については、働く方がそれぞれの
事情
に応じた多様な
働き方
を選択できる
社会
を
実現
するため、長時間
労働
の是正、多様で柔軟な
働き方
の
実現
、
雇用形態
にかかわらない公正な待遇の
確保
を着実に
推進
すべく、円滑な
施行
に取り組みます。具体的には、
働き方
改革推進支援センター
における
相談支援
や幅広い
周知広報
などにより、
企業
と働く
方々
に対して丁寧な
周知
を行ってまいります。また、
働き方
改革
の
実現
、定着に向けて、
IT化
や
業務効率化
など
生産性向上
に取り組む
中小企業
に対する
支援
などについてしっかり取り組みます。さらに、長時間
労働
の
事業場
への
監督指導
の
徹底等
の
対応
を行います。
医師
の
働き方
改革
については、
医師
の健康を守りつつ、
地域
の
医療提供体制
が維持できる
働き方
の
実現
を目指して、時間
外労働規制
の具体的なあり方や
労働
時間の
短縮策等
について本年三月を
めど
に結論を得るべく精力的に
検討
を行ってまいります。 また、全ての
人材
がその
能力
を存分に発揮できる
社会
や個々人の
人生
の再設計が可能となる
社会
を
実現
するため、
リカレント教育
を始めとした
人材育成
の
強化
、
女性
、若者、
高齢者
、
障害者等
の
就労支援等
を
実施
します。
女性
を始めとする多様な
労働者
が
活躍
できる
就業環境
を
整備
するため、
女性
の
職業生活
における
活躍
の
推進
に関する
一般事業主行動計画
の
策定義務
の
対象拡大
、
情報公表
の
強化
、
パワーハラスメント防止
のための
事業主
の
雇用管理
上の
措置義務等
の新設、
セクシュアルハラスメント等
の
防止対策
の
強化等
を内容とする
法案
を今
国会
に
提出
します。
改正出入国管理法
に基づく新たな
外国人材
の
受入れ
については、本年四月の
施行
に向けて、
介護
・
ビルクリーニング分野
における
受入れ環境
の
整備
、適正な
労働条件
と
雇用管理
の
確保
、
労働安全衛生対策
の
実施
、適切な
社会保険
の
適用促進
、安全、
安心
に
医療機関
を受診できる
環境
の
整備
などに取り組み、
外国人材
がその
能力
を有効に発揮できる
環境
を
整備
してまいります。また、
技能実習制度
については、引き続き
受入れ企業
における
労働関係法令
の遵守の
徹底
を図ること等により、
制度
の
趣旨
に沿った適正な運用の
確保
に努めてまいります。
最低賃金
については、
働き方
改革実行計画等
において、年率三%程度を
めど
として引き上げ、
全国加重平均
千円を目指すとされています。昨年は
全国加重平均
で二十六円引き上げ、
時給換算
になった
平成
十四年度以降、最大の上げ幅となりました。
中小企業
、
小規模事業者
が賃上げしやすい
環境
を
整備
するため、
生産性向上
のための
支援
を進めます。 また、二〇二三年の
技能五輪国際大会
の
我が国
への招致を通じた
技能尊重機運
の醸成に取り組むとともに、
我が国産業
の
基盤
である
物づくり技能
の一層の
向上
に努めます。 昨年、多数の国の
機関
において
障害者
の
法定雇用率
を満たしていない
状況
にあったことが明らかとなりました。
障害者雇用施策
を
推進
する立場として、
事態
を重く受けとめ、昨年十月に
関係閣僚会議
で取りまとめた
基本方針
に基づき、
再発防止
はもとより、
法定雇用率
の速やかな達成と
障害者
の
活躍
の場の
拡大
に向け、
政府一体
となって取り組んでまいります。 また、
公務部門
及び
民間企業
における
障害者雇用
の一層の
促進
を図るため、短時間
労働
以外の
労働
が困難な
状況
にある
障害者
を
雇用
する
事業主
を
支援
するとともに、
厚生労働大臣
から
国等
の
機関
の
任命権者
に対する
報告徴収
の規定を設ける等の
措置
を講ずる
法案
を今
国会
に
提出
します。
障害
のある
方々
が生き生きと
地域生活
を営むことができるよう、
生活
や
就労
の
支援
、グループホームの
整備
、
文化芸術活動
の
推進
などに引き続き取り組みます。また、
精神障害
のある
方々
が
地域
の一員として自分らしい暮らしをすることができるよう、包括的な
支援
を受けられる
仕組みづくり
を進めます。さらに、
障害福祉人材
のさらなる
処遇改善
を行います。
アルコール健康障害対策
を始めとする
依存症対策
については、
医療相談体制
の
整備
や
民間団体
の
活動支援等
に取り組みます。特に、
ギャンブル等依存症対策
は、
ギャンブル等依存症対策基本法
の
趣旨
を踏まえ、
関係省庁
とともに必要な
取組
を進めてまいります。
生活
困窮者
自立支援
制度
及び
生活
保護
制度
については、改正
生活
困窮者
自立支援
法及び改正
生活
保護法に基づき、
就労
、家計、住まい等に関する包括的な
支援
体制
の
強化
に向けた
取組
等を着実に進めます。 自殺
対策
については、自殺総合
対策
大綱等に基づき、若者が利用するSNS等を
活用
した相談
対応
の
強化
を図るなど、
関係
府省と
連携
し、誰も自殺に追い込まれることのない
社会
の
実現
に向けた
取組
を
推進
します。また、成年後見
制度
利用
促進
基本計画を踏まえ、全国どの
地域
においても、成年後見
制度
を必要とする人が
制度
を利用できるような
体制
整備
を進めます。 今後とも、
地域
住民が抱えるさまざまな
生活
課題
を解決につなげていくための包括的な
支援
体制
の
構築
等を進めることで、
地域
共生
社会
の
実現
を目指します。 医薬品、
医療
機器
産業
については、革新的な医薬品等の開発を
促進
する
環境
の
整備
に取り組むとともに、後発医薬品の使用
促進
やベンチャー
企業
への
支援
を
実施
します。また、医薬品等の安全性を十分に
確保
した上で、
国民
のニーズに応えるすぐれた医薬品等がより迅速かつ効率的に提供されるようにするため、先駆け審査指定
制度
、条件つき早期
承認
制度
を法制化します。あわせて、住みなれた
地域
で患者が
安心
して医薬品を使うことができる
環境
を
整備
するため、薬剤師による継続的服薬指導の
実施
の義務化などを内容とする
法案
を今
国会
に
提出
します。 受動喫煙
対策
については、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて
対策
を
徹底
することが必要です。このため、改正健康増進法の円滑な
施行
に向けた準備等を進め、望まない受動喫煙のない
社会
の
実現
を目指します。 がん
対策
については、第三期がん
対策
推進
基本計画に基づき、がん
ゲノム医療
の提供
体制
の
実現
、思春期
世代
や若年成人
世代
のがん
対策
、治療と仕事の両立
支援
、
地域
での
相談支援体制
の
充実
等を
推進
します。 風疹については、昨年十二月に追加的
対策
を取りまとめました。抗体保有率の低い
世代
の男性に対して、抗体検査を原則無料で受けていただいた上で、三年間原則無料で定期接種を行うなど、さらなる
環境
の
整備
に取り組んでまいります。 国際保健の分野においても、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの
推進
、薬剤耐性菌を含む感染症
対策
等のグローバルな
課題
に的確に
対応
します。 また、改正食品衛生法に基づき、広域的な食中毒事案への
対策
強化等
に取り組みます。 近年、災害の発生が相次いでいることを受け、昨年、
国民
の
生活
に欠かせない重要インフラの緊急点検を
実施
しました。その結果等を踏まえた防災・減災、国土強靱化のための三カ年緊急
対策
に基づき、災害拠点病院や
社会福祉
施設等における自家発電設備の
整備
や耐震化等に集中的に取り組みます。また、
平成
三十年度第一次補正予算に基づき、
医療
施設の災害復旧等の
取組
を
推進
します。 水道については、改正水道法に基づき、広域
連携
、水道事業者の適切な資産管理、多様な官民
連携
の
推進
により、老朽化した水道施設の更新、耐震化といった水道事業の
基盤
強化
に取り組みます。 東日本大震災の発生からもうすぐ八年が経過します。私はかねてより被災地の復興に取り組んでまいりましたが、引き続き、私自身も復興
大臣
であるとの強い意識のもと、被災者の心の
ケア
、
医療
・
介護
提供
体制
の
整備
、
雇用
対策
などに全力で取り組みます。 本年、
我が国
はG20の議長国となります。
厚生労働
分野においても、九月には愛媛県松山市においてG20
労働
雇用
大臣
会合を開催し、十月には岡山県岡山市においてG20保健
大臣
会合を開催する予定です。開催地の地方自治体と一体となって全力を挙げて取り組み、国際
社会
に貢献してまいります。 援護施策については、戦没者遺骨収集
推進
法に基づき、国の責務として、可能な限り多くの御遺骨を収容し、御遺族に引き渡すことができるよう、全力を尽くします。また、慰霊事業に着実に取り組むとともに、戦傷病者や戦没者遺族に対する
年金
等の支給、中国残留邦人等に対する
支援
策について、引き続き、きめ細かく
実施
します。
委員長
、
理事
を始め
委員
の
皆様
、
国民
の
皆様
に一層の御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。(拍手)
冨岡勉
5
○
冨岡委員長
次に、
平成
三十一年度
厚生労働省
関係
予算の概要について説明を聴取いたします。大口
厚生労働
副
大臣
。
大口善徳
6
○大口副
大臣
厚生労働
副
大臣
の大口でございます。 高階副
大臣
、
新谷
、
上野
両政務官とともに
根本
大臣
を支え、
冨岡委員長
を始め
委員
の
皆様
の御理解と御協力を得ながら、
厚生労働行政
の
推進
に邁進していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
平成
三十一年度
厚生労働省
関係
予算案の概要について説明いたします。
厚生労働省
所管一般会計予算案については、昨年度より二・九%増の三十二兆三百五十八億円となっており、また、
厚生労働省
所管特別会計予算案については、
労働
保険特別会計、
年金
特別会計及び東日本大震災復興特別会計に所要額を計上しています。 以下、
平成
三十一年度予算案の重点
事項
について説明いたします。 本予算案では、
人生
百年時代を見据え、誰もがその
能力
を発揮できる一億総
活躍社会
の
実現
に向けて、本年十月の
消費税率引上げ
による増収分を
活用
して子ども・
子育て支援
や
高齢者
に対する
支援
を
拡充
するなど、全
世代
型
社会保障
の
基盤
強化
に取り組むこととしています。 第一に、
働き方
改革
、人づくり革命、
生産性
革命について、誰もが
活躍
できる
労働
環境
を
整備
するため、
働き方
改革
や
生産性向上
に取り組む
中小企業
、
小規模事業者
への
支援
を
強化
するなどにより、長時間
労働
の是正、同一
労働
同一賃金の
実現
等を
推進
します。あわせて、多様な
人材
の
活躍
を
促進
するため、
女性
、若者、
高齢者
、
障害者等
の
就労
支援
、
外国人材
の
受入れ環境
の
整備
等に取り組むとともに、
リカレント教育
の
拡充
等を行います。また、
医療
、
介護
、
障害
、
保育
分野等の
生産性向上
等に取り組みます。 第二に、質が高く効率的な保健、
医療
、
介護
の提供について、
地域包括ケアシステム
の
構築
や
健康寿命
の
延伸等
を進めるため、
地域医療構想
を始めとした
地域
医療
確保
対策
の
推進
、
介護
の
受皿整備
、
介護人材
の
確保
等に取り組むとともに、
予防
、
健康づくり
、受動喫煙
対策
、感染症
対策
等を
推進
します。また、ソサエティー五・〇の
実現
を目指して、
データヘルス改革
、保健
医療
分野等の研究開発等を
推進
するほか、
医療
の国際展開、国際保健への貢献、医薬品、食品等の安全
確保
、水道事業の
基盤
強化等
に取り組みます。 第三に、全ての人が
安心
して暮らせる
社会
に向けた福祉等の
推進
について、
子供
を産み育てやすい
環境
づくりを進めるため、
子育て安心プラン
に基づく
保育
の
受皿整備
、
保育人材
の
確保
、
児童虐待防止対策
、
社会
的養育の迅速かつ強力な
推進
等に取り組みます。また、
地域
共生
社会
の
実現
に向けて包括的な
相談支援
等に取り組むとともに、
障害
福祉
サービス
の
確保
等による
障害
児や
障害者
の
支援
、
依存症対策
の
強化等
を
推進
します。さらに、持続可能で
安心
できる
年金制度
の運営、戦没者の遺骨収集等の
推進
、災害からの復旧復興の
支援等
を行います。 今後とも、
国民
生活
の安全、
安心
の
確保
に万全を期すとともに、
我が国
の
経済社会
の発展に寄与すべく、
厚生労働行政
の
推進
に一層努力してまいりますので、
皆様
の一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。(拍手)
冨岡勉
7
○
冨岡委員長
以上で
大臣
の
所信
表明並びに
平成
三十一年度
厚生労働省
関係
予算の概要についての説明は終わりました。 次回は、来る十二日火曜日午前八時四十五分
理事
会、午前九時
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時三十八分散会