○
櫻井充君
国民民主党・
新緑風会の
櫻井充です。
国民民主党・
新緑風会として、
足立理事の
動議に対して
反対の立場から
意見表明をさせていただきたいと、そう思っています。
人手不足であることはよく分かっています。
外国人労働者にもう頼らざるを得ないような
状況であることもよく分かっています。特に、私は
被災地宮城県の選出です。
被災地から人材が流出して、もう地元からは、
外国人労働者の
受入れを早く決めてほしいと、そういう要望も受けています。
我々は、
外国人労働者の
受入れに対して決して
反対ではありません。しかし、不明な点が余りに多過ぎると、そう思っています。
この
外国人の
労働者の
方々の身分は一体どうなるんでしょうか。これまで多くの
方々が失踪されてきていますが、低
賃金であったり、それから
労働環境が悪かったり、様々な問題があります。こういうことについてきちんと
議論がなされたのか、納得いくような回答が得られたのかというと、必ずしもそうではありません。
外国人労働者の方が入国されることになって、
地方の
人手不足は本当に解消されるんでしょうか。
衆議院で修正していただいて一応手だては取られましたが、具体的にどういうふうにされるのかは全く分かってきておりません。
社会保障の問題はどうでしょうか。
外国人の
労働者の
方々が来られた際に、今度は、自国に残っていらっしゃる
配偶者の方、子供さん方、こういう
方々は
日本の
医療保険制度を受けることが可能になりますが、今の
日本の
医療保険制度、
財政が逼迫している中で本当にこれを認めていくんでしょうか。
様々な問題がある中でそういう
議論がなされておりません。私は、きちんとした
議論を行うべきだと、そのことだけ常々申し上げています。今のようなことをやり続けていたら、言論の府であるこの
国会は本当に死んでしまうことになるんだろうと、そう思います。
質問通告の時間が僅かしかありません。そして、
質問通告をした後、
官僚の
皆さんがこれから
答弁を書かれる時間も本当に僅かしかありません。こういうことをやっていって本当に十分な
質疑ができるんでしょうか。十分な
答弁を書いていただけるんでしょうか。私は、問題が多過ぎると、そう思っています。
何も我々が
野党だから抵抗しているわけではありません。
日程で、今まで決まってきたことは一体なぜなのかという、前日の、
委員会であれば十二時でしょうか、本
会議だと二時なのかもしれませんが、そこまでに通告してくれということは、要するに、ちゃんとした
答弁書を書くために私はその時間があるんだろうと、そう思っていて、そういうことをきちんと守っていきましょうねというのがこれまでの
参議院だったと、そう思っています。
私がこの五月から
理事をやらせていただいていて、前日の、要するに水曜日の本
会議であれば、火曜日の
理事会ではなくて月曜日にやってほしいと、そうお願いしているのも、その前日までにちゃんと通告しましょうと、
官僚の
皆さんの夜なべもなくして、そしていい
答弁をしていただきたいという思いでやってきているだけの話です。
どうぞ
与党の
議員の
皆さんにもお考えいただきたい。こんなことをしていたら
国会は本当に駄目になりますよ。我々
国会議員が本当に官邸の下請になっていっていいんでしょうか。そのことを
是非お考えいただきたいと、そう思っています。
今回の根本的な問題は、我々
野党が、早くに
国会を
開会すべきなんだと、これは震災の
影響もあって
補正予算を早くに組まなきゃいけないんだ、そういうことでした。一日も早く
開会を望んでいながら、残念ながら
開会していただけなかった。
G20に今度は
総理が御
出席なさる、このことについて我々は
反対しておりません。大事な会合に行っていただいて国益のために一生懸命頑張っていただきたいと思いますが、そういう
日程は昨日とかおとといに決まったことではなくて、元々決まっている
日程です。そうであれば、そういう
日程を加味した上で
開会日を決めていただかないから、こういう形になってきてしまっているんです。
総理の
日程に合わせてこういうことをやり続けなきゃいけない、私は本当におかしなことだと、そう思っています。
今回はこういう形で
開会されることになったことは甘んじて受けなければいけませんが、
是非、繰り返しになりますけれども、
与党の
先生方、ちゃんとした
議論をやりましょうよ。ちゃんとした
議論を積み重ねていって、いい
法案を作っていこうじゃないですか。そして、いい
議論をして、これ
国民の
皆さんの生活をきちんと改善できるように努力をするのが我々の
仕事じゃないですか。我々の
質問権を奪うようなこういう
やり方をすることは決していいことではない、そう思っています。
是非これは、
礒崎筆頭も先ほど前例にしないというお話でした。我々はそれを信じるしかありませんが、いずれにしても、このような
運営の仕方に対して改めて
反対の意を
表明して、私の
反対の
意見の
表明とさせていただきます。
ありがとうございました。