○横光
委員 原子力防災体制に取り組む姿勢はそのとおりでございまして、よくわかります。そしてまた、再稼働については所管外であるということでコメントはできないと。
確かに、所管ではありませんよね、再稼働については。しかし、幾ら経営が大事あるいは経済が大事だといっても、こんなに周辺住民が反対や不安を示している中、なぜ四十年も経過した原発を延長する必要があるのでしょうか。
先ほど申し上げましたように、原子力安全
委員会は、安全性を
確保したということで認可した。そして、その安全性の
対策として、物すごい金がかかる。この金も原電にはないわけですけれども、いろいろなところから支援を受けようとしている。そこまでして再稼働を進めようとしている。
しかし、肝心の周辺の市村の皆さん方は、非常に心配されている、不安になっている。ですから、反対という意思表示をしている市もある。賛成と言っているところはほとんどないですよね、ほとんどが保留、こういった
状況ですよ。
ですから、しつこいようですが、私は、大事なのは民意である、このように思っております。沖縄県と同じですよ。民意なんですよ。民意を侮ってはならぬと思うのですよ。必ずしっぺ返しが来ますよ、民意を侮ると。
日本原電は、何よりもこの民意を尊重して事を進めていただきたい、いろいろなものはクリアしたかもしれないけれども、肝心のお膝元の人たちの声をやはり大事にしていただきたい、原電に。とりわけお願いを申し上げたいと思っています。
このような大きな、いろいろな
課題が
環境省にはいっぱいありますよね。
大臣もこれから多岐にわたってその力を発揮していただかなければならないんですが。
私は、こういった
環境問題、とりわけエネルギーを中心とした問題は非常に不信感を持っているんです。エネルギー計画にしても、今の
石炭火力発電に対する
対策にしても、この東海第二原発の進め方にしても、非常に
国民の思いと乖離しているな、こんな気がしてなりません。
そういった中で、一筋の光明と言っていいのか、そういったものを感じさせる新聞記事を拝見いたしました。先日の東京新聞朝刊の記事です。再エネ議連、自民百人に迫る。この記事、
大臣、読まれましたか。読まれていませんか。東京新聞に出ている。再エネ議連が自民党では百人近くに迫るという記事だったんです。発足時は二十人程度だった自民党の再生可能エネルギー普及拡大
議員連盟のメンバーが二年半で百人近くにまでふえたと。自民党所属の国
会議員の実に四人に一人が参加していることになりますよね、こうなりますと。
こうした
動きは、与党自民党が原発
推進一色ではなく、再エネをしっかりやっていこうという方々がふえているということであり、非常に良識のある、よい
動きだと私は思っておるんです。ですから、これも問題は、今までは原発の問題に対しては、与党と野党、非常に対立していましたが、与党の中でも個々の
議員はそれぞれお考えがあるということですよ。再エネをしっかりと、
環境省が最も力を入れている再生可能エネルギーにもっともっと力を入れようじゃないかという議連が百人近くなったということは非常にすばらしいことであると私は思っております。
大臣は所信で、原子力災害に対する備えに終わりや完璧はないと述べられました。そうでしょうか。私はちょっと違う考えです。私は、備えには完璧はないと思いますけれども、終わりはあると思っているんです。
これまで述べたような、また、
環境省が挙げて取り組んでいます再エネ
推進の
動きがどんどん拡大し、そして、いずれ、再生可能エネルギーが
日本のエネルギーの基幹電源にでもなれば、いや、いずれ来ると思いますが、そうなれば、私は原発依存から脱却するときが来ると思うんです。ですから、
環境省も一生懸命再エネ問題に取り組んでいる。ある
情報では、五〇年ごろにはもう再エネ中心の
日本のエネルギー計画だというような案があるということも聞いたわけです。
つまり、いずれ、この
日本国土から原発をなくして、そして全ての原発が廃炉になったとき、そのときが私は終わりだと思っているんです。
大臣の言う原子力災害に対する備え、これが必要なくなるわけですからね。ですから、これは終わりだと。完璧はないけれども終わりはある、私はこのように思っております。
そのためにも、さきの
通常国会では一顧だにしてくれませんでしたけれども、この臨時国会、短いんですが、経産省の中で、何とかして、我々が出した、立憲民主党が提案している原発ゼロ基本法案、これを何とか審議していただきたい。そして、
国民を含めて、この原発ゼロに向けての
議論を深めていただきたい。そのためには、与党の皆様方のこういった
意識が少しずつ変わりつつあるわけですから、再エネの問題も含めて、この原発ゼロ法案をぜひ国会で審議していただきますよう与党の皆さん方にも切にお願いを申し上げまして、私の
質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。