○藤末健三君 是非国際的な連携を強めていただきたいと思っています。
特に、私は、このポリオの根絶はメリンダ・アンド・ビル・ゲイツ財団が非常に力強く進めておりまして、先ほど
審議官からも御
説明いただきましたローンコンバージョン、我々が、
日本政府がお金を貸して、そして目的を達成すれば、目標を達成すればビル・ゲイツ財団が代わりにこの支払をするという仕組みをつくっておりまして、非常に私はアメリカと
日本の
協力としても重要じゃないかと思っておりまして、是非、
大臣におかれましてはビル・ゲイツに会っていただきたいなと思っています、正直申し上げて。ちょうど二〇一五年の十二月にビル・ゲイツが
日本に来られたときにいろいろ議論させていただいたんですが、私はビル・ゲイツに申し上げたのは、やはりこれは
日本とアメリカが共に
世界のために貢献している一つの
事例ではないかということをお伝えさせていただいていまして、是非それを
政府として
岸田大臣のイニシアティブの下に進めていただければ加速するんではないかと私は
考えております。
実際に私は、先ほど申し上げましたように、ポリオ根絶議員連盟の仲間と一緒に、二〇一五年十月にはパキスタンに伺ってきました。それで、実際にそのワクチンを接種している
現場、伺ってきたんですが、非常に環境厳しい中で、パキスタンの
方々が一生懸命ポリオのワクチンを配っていただく。そしてまた、実際に総理の補佐官をされている方、上院議員ともお会いしましたし、あと保健
大臣とも直接議論をさせていただきました。
そういう中で、実際の
現場を見させていただき、我々
日本の貢献がどれだけ期待されているかということも見させていただきましたし、また過去に振り返りますと、私、インドネシアに今からもう四、五年前に伺いました。何に驚いたかと申しますと、インドネシアにポリオワクチンの工場を
日本が
ODAで造ったんですね。びっくりしたのは、その
ODAの工場長、
日本のお金で造ったことを知らなかったというような
状況だったんですが、本当に一つのワクチンをもう十円以下の価格で作っているような工場を我々が過去に造って、それを
世界に配付しているような
状況でございまして、是非ともこの
日本の貢献が、今までずっと先輩方が続けてきた貢献を、もう少しでゴールに達することができる、これを是非我々が引き続き、過去のもう二十年以上のこの
努力を結び付けさせていただきたいと思っております。
このポリオ根絶の大きな
課題は、このワクチンを提供することだけではなく、先ほどパキスタンの議論を申し上げましたけれど、やはりパキスタンやアフガニスタン、ナイジェリア、治安の問題、そしてまた脆弱な保健
医療制度がございます。このような中で
我が国が具体的にどのような貢献をしていくか、それにつきまして是非
外務省の御意向をお聞かせいただきたいと思います。お願いいたします。