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鉢呂吉雄君 実は、JR
北海道は、七月二十九日にJR
北海道の今後の持続可能な
鉄道の在り方という形で公表しておる問題がございます。
時間がなくなりましたから少しはしょりますけれども、自社で、これはJR
北海道で
維持できない路線について秋までに公表すると。JR
北海道単独での
維持が困難な路線について
関係自治体と
事業の抜本的な
見直しに向けて
協議に入る方針という形を示して、
鉄道施設を
自治体が保有をして運行はJRが専念すると、上下分離方式等を
検討しなければならないと。
北海道の各道民の皆さん、
自治体の皆さんはこれを衝撃を持って迎えたわけであります。私も、選挙中あるいは選挙終わってからも、この
鉄道沿線の
自治体の皆さん、
住民の皆さんと論議をさせていただきました。もう七つ、八つ、日高線の皆さんはもちろんです、石北線、釧網線、宗谷線、根室線、札沼線、留萌線、現地
調査と
協議もさせていただきました。
沿線の皆さんは、
公共交通としての
鉄道、その定時性とか利用者の安全性、
交通弱者を救うという形で不可欠なものという
認識であります。安倍
内閣の
地方創生に全く相反するものではないかと。
先ほども
質問がありました。都会の方はどんどんどんどん、それは行政の
支援がなくても展開をしていると。しかし、
地方に行けば行くほど、私も十三年ぶりに
北海道全域を回らせていただきましたけれども、十三年前よりもずっと疲弊をした形になっております。
その一番大事なJR
北海道、全路線が赤字という中で、分割民営化して以降三十年ちょうど来年三月でたつんですけれども、本当の苦労をして、JR
北海道、頑張ってきております。
今日は時間がなくなりましたので、最初の分割に問題ありというのがどこの首長さんも言っております。これを単に切ってしまうということであってはならないと。郵便局にしてもあるいはNTTにしても、こういった
地域に細切れの方式はしなかった。一方で、本州の三
会社は巨大な利益を上げるような形で、ほぼ自己資金でリニアモーターカー、四兆円も五兆円も掛かるものをやれるという力がある中で、大変な努力をした。
当初、そういうことを見越して、橋本龍太郎運輸
大臣のときに経営安定基金というものを六千八百二十二億円貸し出す、その果実を使うと。当初の議事録を全部読まさせていただきました。当初から、本当に、七・三%の金利、四百九十八億なんですけれども、この金利の果実を運用して、それが安定して行けるのかと。発足当初から、四百九十八億からどんどんどんどん下がって今二百二十八億円です。半減の形になっております。一方で、様々な努力をしている。人員についてもほぼ三十
年間で半減して七千五百人程度。しかも、人件費もほぼ半減。様々な
鉄道外収益を充ててJR
北海道、今日まで来ました。
残念ながら、安全
対策に資金を投入できなかったということもあって、ああいった事故も多発して世の中のひんしゅくを買ったという形で、今その安全
対策を三百億円程度すれば、今、
平成二十八
年度の収支計画で百八十億円の赤と。どうしてもこの赤が埋められないという状況で呻吟し、苦労して、赤字路線を発表せざるを得ないと。
しかし、
自治体の皆さん、
住民の皆さんは、そんな簡単な経済の論理だけでいっていいのか、最初のボタンの掛け違えはどうだったのかと、こういった形です。もちろん、
住民の皆さんの利用のための様々な
取組も始められております。
今日の新聞でも、この前行った月形町なんかは、札幌と近郊といっても大分離れているんですが、札幌から月形町まで札沼線を利用して高校生を、大
都市の札幌から月形高校に来てもらうという、長年の苦労の中で高校運営を、道立高校ですけれどもやっておる。これが、札沼線が廃止になればまさにこの高校生の足がなくなる。
先ほどの日高線についても、静内高校というところは二百人近くは汽車通、汽車と言ったらおかしいですね、
鉄道を利用しておる。私行ったら、高校生を通わすことができなくなったから親共々その高校の所在地に引っ越しせざるを得ないと、もう実際引っ越した人もいるという形であります。私は、ですから、そういう中で、
是非この問題については国交
大臣に大きな判断をしていただきたいと。
あと、これはあと残り四分とか五分と出ないんですね。衆議院は出るものですから。(発言する者あり)ないんですね。ずっとやっていてもいいということではないようですので、そこはわきまえながら、今日は具体的な話をいっぱい持っておったんですが、できませんが。
先ほど、菅官
房長官はエアポートという、札幌と千歳
空港を目指す便数を二〇二〇年まで三割増やすと具体的なことを講演で言っているんですね。どちらが官
房長官かどちらが国交
大臣か分からない。こんなダイヤの増設することを官
房長官が言うこと自体、私は不見識だと思いますけれども。それだけの具体性があるのであれば、もっと国交
大臣に、このJR
北海道の問題、もっと国と道が真剣に入って、その沿線の
住民の代表と
協議するという形でこの問題に対応していただきたいと。
赤字路線だからといって、先ほど言った根室線と日高線はワースト十の中に、むしろ日高線の方がワーストのあれは高いんですよ。日高線をなぜ
調査もしない、復旧のどういったお金が掛かるのかも示さないということであっては私はならないと思いますから、国交
大臣のこの点についての御指導を
お願い申し上げまして、時間が来ましたので私の
質問を終わらさせていただきます。
ありがとうございました。