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渡辺政府参考人 ただいま御
指摘いただきました欧米での五・九ギガの周波数の
関係でございますが、
日本におきましては、これに極めて隣接します五・八ギガヘルツ帯の電波を使いまして、有料道路等において、いわゆる自動支払い、ETC、こういった形で
利用されているところでございます。
一方で、今、欧米等での動きというのも勘案いたしまして、五・八ギガ帯の電波の特性を踏まえて、より多くの
情報を伝送することが
技術的に可能になるということから、例えば車同士での正確な位置
情報ですとか速度
情報のやりとり、または道路に設置しました無線局から車への極めて細かい詳細な渋滞
情報の提供ですとか、こういったこと等を通じまして、より高度な安全運転支援
システムが実現するということが
期待されているところでございます。
こういった
状況から、五・八ギガヘルツ帯の周波数につきましては、ETCなどの既存
システムに配意しつつ、さらなる高度化に向けました
技術的な
検討を行っているところでございまして、総務省としては、こういった成果を
活用しつつ、
関係省庁とも連絡しながら具体化を進めていきたいというふうに思います。
また、先ほど
委員から御
指摘の五・九と五・八、周波数が若干ずれているんじゃないかなという
関係でございますが、
技術的な観点から見ますと、この五・八と五・九は周波数帯が極めて近いということから、例えばアンテナ等を含めた無線機の共用ということは
技術的にはかなり可能だろうというふうな
認識を持ってございます。
また、最近のスマートフォンですと、例えば一台の携帯電話から多くの周波数帯に
対応できるように、我々、これをマルチデバイスと言っていますけれども、そういった形で、国境等を越えてもいろいろ利
活用できるような、むしろ端末側が選択できるような、こういった
技術的な仕組みもでき上がっているということでございます。
こういったことから、ICTの
技術革新によりまして、さまざまな周波数帯に
対応できる、こういったデバイスが比較的安価に
利用できるのが現状でございまして、こういった形の
状況も見ながら、先ほど
お話もございました五・八の高度化ですとか、そういったことに関しましても、グローバル化ということも勘案しながら進めてまいりたいというふうに思ってございます。
〔
委員長退席、松本(文)
委員長代理着席〕