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坂本(哲)
委員 おはようございます。自由民主党の
坂本哲志でございます。
今回の
質問の機会を与えていただきました
委員の
皆様方に、心から
感謝を申し上げたいと思います。
私の選挙区は、
被害が甚大でありました
南阿蘇、それから
西原村、こういった
阿蘇地域を抱えます。一方で、現在操業がストップしております本田技研、ソニー、あるいは
東京エレクトロン、そして富士フイルム、こういった
製造業の
集積地でもございます。
人的被害あるいは
産業的被害、こういったものが非常に大きく、まだ混乱のさなかでございます。
しかし、そういうさなかにおきまして、今回、
熊本地震を激甚に
指定していただきました。このことによりまして
県民の士気がどれだけ上がるかわかりません。
感謝を申し上げたいと思います。
また、
初動に当たりましては、
河野大臣を初め
松本副
大臣、いち早く中央の
対策本部、そして
現場への、
熊本での
対策本部、それぞれ設置をしていただきまして、果敢な
初動をしていただきました。このことに対しましても深く
感謝を申し上げたいと思います。
さらには、
自衛隊、
警察、
消防、
医療チーム、そして他県からの、
地方自治体からの
派遣団、また
ボランティアの
皆さん方が続々と
熊本入りをされ、そしてさまざまな
活動をしていただいております。私
たちも
東日本大震災で一応のことはわかっていたつもりでありますけれ
ども、それぞれの
方々の
連携あるいはこういった
ボランティアというものがこれだけありがたいものかと肌で改めて感じるところでございます。
これからも
我が国一体となって震災の
復興のために取り組んでまいらなければならないと思っているところでございますので、今後の御
協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。
今回の
地震の
特徴は、何といっても二度にわたる激震があったということであります。四月十四日の
震度七、そして一日置いて十六日未明の
震度六ということ、なおかつ
余震が一日に三十回、四十回、
震度五、
震度六強の
地震が現在も続いております。
大分おさまりはしましたけれ
ども、もう既に九百回近くもなっているということであります。そういうことを考えますと、まだ
地震は
継続中でございますし、
被害もやはり
継続中でございます。
そういう中で、
規模としては、やはり
阪神・
淡路大震災、そして
東日本大震災、それと同じような
地震の
規模であり、そして
被害の
規模であると私
たちは思っております。
そういう中で、
死亡者が割かし少なかったということは、
地震発生が深夜であったために火災が
発生しなかった、あるいは、一度目の
地震で
屋外に
避難をされていたということで、二度目、
家屋が
崩落する際に、
屋外の
避難者が多く、
倒壊家屋に潰されるということが少なかったということが、
死者が割合と少ないというようなことになっておりますけれ
ども、
被害そのものは甚大でございます。
国土交通省管内で調べましただけでも、その
損害額は今のところ三千二百億円ということでございます。
これをどのようにしてこれから
復旧復興していくかということは気の遠くなるような話でございますけれ
ども、特に心配されますのが、
財政基盤の弱い
市町村が多いということでございます。私の
西原村、
年間予算は四十億円でございます。
南阿蘇村の
年間予算は八十七億円でございます。二桁台の億円、この町村というのが非常に多いわけでございます。そういう中で、四百億、あるいは八百億の
被害を出して、仮にその
市町村が一割
負担となったにいたしましても、村の
財政規模そのものが
負担になってくるというわけでございます。
今後、ありがたいことに、
安倍総理が数千億
規模の
補正予算、これを編成するということで宣言をしていただきました。与野党こぞって、一日も早いこの
補正予算の成立をお願いしたいところでございますけれ
ども、それと同時に、やはり、
財政基盤の弱い
市町村へいかに
負担を軽くするか、このことが最も大切であるというふうに思います。
そのためには、やはり
阪神・
淡路大震災、そして
東日本大震災並みの
特別措置法が必要である。その
特別措置法の中で、やはり
市町村に対してのきめ細かな、財政的な
支援をお願いいたしたい。それが、今後の長期間にわたる
復旧復興に至っての、やはり
安定感、
安心感につながると思っているところでございますので、この
特措法をぜひ成立させていただきたい、あるいは制定していただきたいというお願いでございますので、
防災大臣としての御
答弁をお願いいたしたいと思います。
各
地域を回っていますと、本当に、現在、
避難者の
方々が、それぞれの公民館あるいは体育館に
避難をされておられます。
家族ばらばらの
状態でございます。おじいちゃん、おばあちゃんは体が動けない、お父さん、お母さんは家の後片づけ、そして
孫たちは
消防団ということで、くたくたになって帰ってきて、そしてそれぞれ隣を気にしながら寝なければならないというようなことが、もう十数日続いているわけでございます。
仮設住宅は、いつ、どういう形で建設されるのか、そして
完成するのか。このめどぐらいは、やはり何としても
大臣の口から御
答弁いただきたい。その目標があれば、やはり踏ん張れるものだというふうに思います。
これから
熊本は豪雨の季節になります。一時間当たり百ミリ程度の雨量になることも珍しくありません。そして、夏を迎えますと、三十度から三十五度の酷暑でございます。こういう
状態になる前に、何としてでも
仮設の
住宅もお願いしたいと思うわけでございますけれ
ども、これも
防災担当大臣の御所見をお願いいたしたいと思います。