○吉野
委員 自由
民主党の吉野正芳です。
石原大臣を初め、政務三役の
皆様方には何回も
福島県を訪れていただき、県民を励ましていただき、
福島復興のために御尽力をいただいております。この場をかりて感謝を申し上げる次第であります。
さて、まず
除染について
質問をさせていただきます。
私は、二月十七日月曜日、今週の月曜日ですけれ
ども、
大熊町の現場を視察してまいりました。実は、
皆様の手元に地図があると思います。坂下ダムという、左端のダムがございます。ここにダム管
理事務所がありまして、じじい部隊という
方々がおります。おじいちゃん、おばあちゃんのじじいです。この
方々は、
大熊町役場職員のOBです。ですから、建設課長なんかはみんな
技術屋さんです。総務課長もいれば、いわゆる
大熊町をここまでつくり上げてきた、そういう現場の役人の
皆様方です。
この
方々が役場を退職して、今、いろいろなところに避難しているわけなんですけれ
ども、
大熊町をこのまま管理しなければ、自然に廃れてしまう。だから、自分たちがつくってきた農業用用水路とか道路とか、いろいろなものを管理して維持をしていきたい、そういう目的で結成された組織です。
ですから、大雨が降ると、自分たちのつくった農業用水門をあけに行きます。ごみがたまらないように、ごみがたまって水門が壊れないように。そして、道路に木材とか、木とか竹がかかれば、きちんとそこを切って、いわゆる自分たちが今まで整備をしてきた
大熊町のインフラを保守管理していくという、そんなことをしている
方々です。
この間、NHKにも取り上げられて放送されたんですけれ
ども、将来戻ることができれば稲が育つのかなということで、
除染をした田んぼと
除染をしない田んぼに稲を植えて、どのくらいの
放射性物質が入っているか、そんなところも実験をしているグループです。そこのところを見てまいりました。
それで、
除染なんですけれ
ども、六号線と熊川の北側、ここが
中間貯蔵施設に予定をされているところです。町としては、まだ
判断をしておりません。でも、国として予定
地域は、六号線と熊川以北、この広大な
面積を
中間貯蔵施設として予定しております。
私も、この第一原発のサイトの中、赤く塗られたところですけれ
ども、何回もこの中に入ってまいりました。この中も三千人働いているんです。働く人たちの健康、
環境、これを守ることも大事な大事な大きな仕事です。特に
環境省の大きな仕事だと思います。
平成二十四年、ですから、事故ってから一年後、ここに入ったときには、被曝量が三十七マイクロシーベルトでした、私の被曝量です。一年後、二十五年の五月の二十日に入りましたら、何と二十マイクロシーベルト。ですから、半分までは下がりませんけれ
ども、約半分の線量、被曝量であります。
ということは、このオンサイトの中でさえ
除染をしております。
除染をして働く人たちの
環境を守っていく、そういうことをして
除染をしているということ、ここのところを、
建屋を取ることも
除染につながりますけれ
ども、それも含めて、
除染をしているということをまず認識していただきたいと思います。
そして、
中間貯蔵施設の予定地、赤いピンで刺しています。これは、放射線が高いから赤いピンなんですけれ
ども、彼らは半年に一回きちんとはかり直して、全部測定してこのピンを立てております。この
中間貯蔵施設の予定地も、やはり何千人も働くと思います。働く人たちのためにきちんと
除染をしていくということ、これも私は必要なのかなと思うんですけれ
ども、その点についてはいかがでしょうか。