○坂本(剛)
委員 石原委員、どうも大変御苦労さまでございます。精力的に
審議会で
調査していただいておりまして、着々と
候補地選定に向かって
作業が進んでいるなという感じがいたします。とにかく国民も、関心のある国民はまだ少ないのですけれ
ども、この話が
具体化すると一気に加熱してくる、そういう要素をはらんでいるなと私は思いますので、どうかひとつできるだけ早く
作業を進められ、しかも慎重にと期待いたすものであります。
私は、どこへ
国会が行っても、今この
東京にあるよりははるかに効果があるだろう、こう思っております。したがって、根底から賛成する者の一人でございます。特に、九
項目の
選定条件もありますけれ
ども、
日本の
国会というのはやはり国の
中心、
日本民族のシンボルでなければならない。したがって、まあちょっと夢のような話でありますが、例の設計、これは国際的なコンペをやるのかなと思うのですが、これも、
日本民族というものをよく承知、熟知した、そういう方々にぜひ設計に参加していただくような、アメリカ・ワシントンのように、
最大の屈辱はあのワシントンの設計をフランス人に頼んだことだということでいまだに言っておりますけれ
ども、
日本人も、近隣諸国にいろいろな問題を抱えておりますから、その辺もひとつ心していただきたいと思うのです。
そこで、
東京に今まで何でもあって、なかった
一つは温泉なのですね。
日本の
文化は温泉
文化だと一部で言われておりますけれ
ども、国際社会の中でも、この温泉を日常生活にふんだんに取り入れた生活をしているのは
日本ぐらいなもので、この温泉の効果というものは外国人も認めているようですね、その
機会がないけれ
ども。国際政治
都市が真に心と心、人と人との触れ合いの場になるような意味でも、この温泉を多用した、そんな設計。よその国の議長さんが、議長在職中に一度
日本へ行って国賓待遇ですばらしい体験をしたいと言うような、こんな夢のある温泉の活用。あるいは外交、防衛その他の面で国際的な高官の交流もそういう中から生まれていく、成果が生まれていくような、そんな場の
設定なんかも必要なのじゃないか。そういうことであれば、
日本列島どこへ行っても温泉は出ますからこれはまあ差し支えないのですが、そんな視点をぜひ取り入れていただきたい。
さらにもう
一つは、北千住のお化け煙突という話、
石原委員は存じていますか。常磐線に乗っていますと、北千住のお化け煙突という、角度によっては一本に見えたり三本に見えたり五本に見えたり、五本のものが一本、二本に見える場合がある。私たち、上京するのが子供のころからの夢だったのですね。
日本の
国会、技術の粋を集めた
国会ですから、見る角度によっては宙づりになっている
国会議事堂というような感覚、しかもそれは、朝、日が当たるとなおそれが映えるとか夕日に映える、いろいろな
日本の自然
条件、日の本というこの国にふさわしい自然環境を備えたような、朝日と夕日に映えるような、私はそんな設計感覚もある面では必要なのじゃないかな、こんなようなこと。
ただ、この九
項目は、これは基本的なことでわかりますけれ
ども、さらに
日本の
文化性というものを取り入れようという考え方や、この国の民族というものを
国会新
都市に集約するのだということからすれば、そういう観点もあっていいのじゃないのかな、私はこんなような感じがいたすわけであります。そうすると、そんなような方面からも新
都市の
候補地というものもある面では視点として入れていってもいいのじゃないか。
それから、これはだれもがわかっていることでしょうけれ
ども、全国からやってくる修学旅行生のための
国会である。今は全然それがなっていません。雨が降れば
国会議事堂を
中心に写真も撮れない、こんな
国会です。ですから、ぜひ子供たちが
中心になるような、そして、子供たちが大人になっても年をとっても
国会へ三たび、四たび訪れる気持ちになるような、そんな
国会をぜひ念頭に置いて、これからいろいろ励んでいただきたいと思います。
以上でございます。