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2020-11-12 第203回国会 参議院 文教科学委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
令和
二年十一月十二日(木曜日) 午前十時開会 ─────────────
委員氏名
委員長
吉川ゆうみ
君 理 事
赤池
誠章
君 理 事
石井
浩郎
君 理 事
水岡
俊一
君
有村
治子
君
上野
通子
君
太田
房江
君 こやり
隆史
君
世耕
弘成君
高階恵美子
君
石川
大我
君
横沢
高徳
君 蓮
舫君
佐々木さやか
君
高瀬
弘美
君
梅村みずほ
君
松沢
成文
君
伊藤
孝恵
君
山下
芳生
君
舩後
靖彦
君 ─────────────
委員長
の
異動
十月二十六日
吉川ゆうみ
君
委員長辞任
につき、 その
補欠
として
太田房江
君を議院において
委員
長に
選任
した。 ─────────────
委員
の
異動
十月二十六日
辞任
補欠選任
こやり
隆史
君
水落
敏栄君
水岡
俊一
君
斎藤
嘉隆
君
高瀬
弘美
君
安江
伸夫
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
太田
房江
君 理 事
赤池
誠章
君
上野
通子
君
吉川ゆうみ
君
斎藤
嘉隆
君 委 員
有村
治子
君
石井
浩郎
君
世耕
弘成君
高階恵美子
君
水落
敏栄君
石川
大我
君
横沢
高徳
君 蓮
舫君
佐々木さやか
君
安江
伸夫
君
梅村みずほ
君
松沢
成文
君
伊藤
孝恵
君
山下
芳生
君
舩後
靖彦
君
国務大臣
文部科学大臣
萩生田光一
君 副
大臣
文部科学
副
大臣
高橋ひなこ
君
文部科学
副
大臣
田野瀬太道
君
大臣政務官
文部科学大臣政
務官
鰐淵
洋子君
文部科学大臣政
務官
三谷
英弘君
事務局側
常任委員会専門
員 戸田 浩史君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
理事
の
辞任
及び
補欠選任
の件 ○
国政調査
に関する件 ─────────────
太田房江
1
○
委員長
(
太田房江
君) ただいまから
文教科学委員会
を開会いたします。 議事に先立ちまして、
一言
御挨拶を申し上げます。 去る十月二十六日の本
会議
におきまして
文教科学委員長
に
選任
をされました
太田房江
でございます。
委員各位
の御
指導
、御
協力
を賜りまして、公正かつ円満な
委員会運営
に努めてまいりたいと存じますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手) ─────────────
太田房江
2
○
委員長
(
太田房江
君)
委員
の
異動
について御報告をいたします。 昨日までに、
吉良よし子
さん、
佐藤啓
さん、
衛藤晟一
さん、
三原じゅん子
さん、
高瀬弘美
さん、
水岡俊一
さん及びこやり
隆史
さんが
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
山下芳生
さん、
高階恵美子
さん、
有村治子
さん、
安江伸夫
さん、
斎藤嘉隆
さん、
水落敏栄
さん及び私、
太田房江
が
選任
をされました。 ─────────────
太田房江
3
○
委員長
(
太田房江
君)
理事
の
辞任
についてお諮りをいたします。
石井浩郎
さんから、文書をもって、都合により
理事
を
辞任
したい旨の申出がございました。これを許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
太田房江
4
○
委員長
(
太田房江
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。
理事
の
補欠選任
についてお諮りをいたします。
理事
の
辞任
及び
委員
の
異動
に伴い現在
理事
が三名欠員となっておりますので、その
補欠選任
を行いたいと思います。
理事
の
選任
につきましては、先例により、
委員長
の指名に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
太田房江
5
○
委員長
(
太田房江
君) 御
異議
ないと認めます。 それでは、
理事
に
上野通子
さん、
吉川ゆうみ
さん及び
斎藤嘉隆
さんを指名いたします。 ─────────────
太田房江
6
○
委員長
(
太田房江
君)
国政調査
に関する件についてお諮りをいたします。 本
委員会
は、
今期国会
におきましても、
教育
、
文化
、
スポーツ
、
学術
及び
科学技術
に関する
調査
を行いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
太田房江
7
○
委員長
(
太田房江
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
太田房江
8
○
委員長
(
太田房江
君) この際、
萩生田文部科学大臣
、
高橋文部科学
副
大臣
、
田野瀬文部科学
副
大臣
、
鰐淵文部科学大臣政務官
及び
三谷文部科学大臣政務官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。
萩生田文部科学大臣
。
萩生田光一
9
○国務大臣(
萩生田光一
君) おはようございます。 この度、引き続き
文部科学大臣
及び
教育再生担当大臣
を拝命いたしました
萩生田光一
でございます。 今後とも、委員長を始め、理事、委員の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。 第二百三回国会において各般の課題を御審議いただくに当たり、一言御挨拶申し上げます。 まず、
新型コロナウイルス感染症
により尊い命を落とされた方々に心から哀悼の意を表します。 この
新型コロナウイルス感染症
については、今なお予断を許さない状況が続きますが、政府としては、引き続き
社会経済活動
と
感染拡大防止
の両立に向けた取組を進めているところです。その中でも特に、
文部科学省
が担う
教育再生
や
科学技術イノベーション
、
スポーツ
及び
文化芸術
の振興は、我が国の未来を切り開く取組の中核であり、この
コロナ禍
においても、決して歩みを止めることが許されないものです。 こうした決意の下、安全な環境において
子供たち
の学びをしっかりと保障し、
子供たち
が自らの夢を実現することができるよう、関係省庁とも連携しつつ、持てる力の全てを尽くしてまいる所存です。 同時に、
新型コロナウイルス
及び将来の
感染症対策
に貢献する
研究開発
を加速し、研究者への支援を行うとともに、甚大な影響を受けている
スポーツ
、
文化芸術活動
の支援にも全力で取り組んでいかなければなりません。 他方、感染症への対応を進める中においては、既存のシステムが持つ課題に気付かされる場面もあり、中でも特に、
デジタル化
の推進は、今、社会全体で取組を進めなければならない課題であります。今、私は、
GIGAスクール構想
の実現、
デジタル社会
に向けた
最先端技術
、
教育研究基盤
の活用、
教育研究
の
デジタル化等
に鋭意取り組む必要があるとの意を強くしています。 菅内閣の下、これら目下取り組むべき
文部科学行政
における諸課題の解決に向け、
文部科学大臣
として私自らが先頭に立って、果敢に取り組んでまいる所存です。 教育は国の礎であり、
教育再生
は、菅内閣においても最重要課題の一つであります。 誰もが希望する質の高い教育を受けられる環境の整備は、我が国を支える基盤と言っても過言ではありません。安倍内閣においては、
子供たち
が自ら希望する進路に挑戦できる社会の実現を目指し、
幼児教育
、保育の無償化や
高等教育
の
修学支援
新制度の実現を始めとする取組を力強く推し進めてきました。 全ての
子供たち
に質の高い教育を保障するためには、こうした学びの
セーフティーネット
に加え、教育の質の向上を図るための取組を加速させる必要があります。 令和の時代にあって、
デジタル化
の推進は、質の高い教育を実現する上で必要不可欠です。菅内閣においては、
GIGAスクール構想
の実現に向けた取組を加速させ、
義務教育段階
の全ての
子供たち
に対して一人一台の端末の導入を本年度中に進めるとともに、SINETの
初等中等教育
への開放を含めた
ネットワーク等
の環境整備に取り組みます。また、並行して、質の高い教育の実現を図るため、学校における
ICT活用
の拡大に向けた教員研修の充実や
GIGAスクールサポーター
の配置促進、
オンライン学習システム
の全国展開、全国学力・
学習状況調査
のCBT化や
教育データ利活用
に関する検討を進めるとともに、今後の遠隔・
オンライン教育
の充実や
デジタル教科書
の普及促進に向けて、
児童生徒等
の発達段階を考慮しつつ、
ICT環境整備
の状況も踏まえながら、制度改正を含めた具体的な検討を進めてまいります。 また、少人数によるきめ細かな
指導体制
の計画的な整備は、
学校現場
において高いニーズがあります。新たな感染症の発生など、今後どのような状況においても
子供たち
の学びを保障するとともに、一人一台の端末の活用による
児童生徒
一人一人の特性や
学習定着度等
に応じたきめ細かな指導を実現するため、学級編制の標準の引下げを含め、しっかりと検討してまいります。 学校におけるICTの活用と、その効果を最大化する少人数によるきめ細かな
指導体制
は、まさに車の両輪です。新
学習指導要領
を着実に実施し、急激な社会的な変化が進む中で、多様な
子供たち
を誰一人取り残すことなく、全ての
子供たち
の可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びを実現することができるよう、令和の
日本型学校教育
の構築に取り組んでまいります。 そして、
教育再生実行会議
においては、
ポストコロナ期
における新たな学びの在り方について具体的な検討を進めてまいります。
学校現場
の先生方には、日々、
感染症対策
と
教育活動
の両立に向けて使命感を持って取り組んでいただいております。
感染症対応
のため学校における働き方改革が頓挫することがないよう、まずは、学校に対する外部人材の配置などの支援を通じ、この特別な時期を乗り越えることが重要です。学校における働き方改革は特効薬のない総力戦です。部活動の見直しや
教員免許更新制
の検証、小学校における専科指導の充実を始めとした
教職員定数
の改善、外部人材の活用などに取り組むとともに、
改正給特法
の趣旨も踏まえつつ、引き続き、国、学校、
教育委員会
があらゆる手だてを尽くして成果を出していけるよう、
文部科学省
が先頭に立って取り組んでまいります。
子供たち
の成長は、社会が一体となって寄り添い支えていくべきものです。地域と学校の連携、協働の推進、学校安全の推進、いじめや不登校への対応、
SNS等教育相談体制
の構築、
児童生徒
の自殺予防の取組の推進に加え、
道徳教育
や
人権教育
の充実、
教育支援センター
やフリースクールなど多様な
教育機会
の確保、夜間中学の設置促進、充実、
家庭教育支援
の充実、読書・体験機会の提供推進などにしっかりと取り組んでまいります。 高等学校においては、高校生の学習意欲を喚起し、実社会での様々な課題に対応できる力を身に付けられるよう、
普通科改革
や
職業教育
の充実などに取り組んでまいります。
児童生徒
を守り育てる立場にある教師が
児童生徒
に対して
わいせつ行為
を行うようなことは、決してあってはなりません。
教員免許状
の管理等の在り方をより厳しく見直すべく、制度改正を含めて必要な対策を講じてまいります。 学校は、
子供たち
の学習、生活の場であり、災害時には避難所となるなど、
国土強靱化
の観点からも重要な施設です。このため、非構造部材を含めた耐震化の早期完了を目指すとともに、
学校施設
の長寿命化を含む
老朽化対策
や
バリアフリー化
、防災機能の強化、空調や
給食施設等
の整備の推進に力を尽くしてまいります。 大学においては、
新型コロナウイルス感染症
への対応を進める中で、遠隔授業の実施にいち早く取り組むなど、学びを止めないための工夫がなされてきました。一方で、いまだ対面の機会が十分でないとする学生の声、特に新入生による声をしっかりと受け止める必要があります。大学において学生の理解が得られる学修機会が適切に確保されるよう、引き続き各大学による積極的な取組や工夫を促すべく働きかけてまいります。
ソサエティー
五・〇に向けた人材育成や
イノベーション創出
の基盤となる大学等の改革が急務です。
高等教育
の質の向上と
教育研究基盤
の強化を図り、
高等教育機関
の取組や成果に応じた手厚い支援と厳格な評価を徹底し、教育、研究、
ガバナンス
の
一体的改革
を推進してまいります。中でも国立大学は、社会変革を先導し、社会や地域から支えられる存在になることが重要です。
国立大学法人
の
戦略的経営
を実現するため、
ガバナンス
の在り方や
規制緩和策等
についての検討を進めてまいります。
大学入試改革
に関しては、まずは令和三年度入試について、この
コロナ禍
においても受験生が安心して受験できるよう、受験生第一の立場に立って引き続き必要な準備を進めてまいります。また、英語四技能評価や記述式問題を含め、ウイズコロナ、
ポストコロナ時代
の大学入試の在り方についての議論を進め、
高大接続改革
の推進に引き続き取り組んでまいります。
新型コロナウイルス感染症
への対応において、大学病院は我が国の医療を支える大変重要な役割を果たしています。医療提供や
教育研究活動
への
継続的支援
とともに、
感染症分野
の人材養成の強化に向けて尽力してまいります。
高等専門学校
は、創設以来約六十年にわたり五年一貫の
実践的技術者育成
を行っており、産業界や諸外国から高い評価を受け、これまで我が国の産業界を支える大きな役割を果たしてきました。今後、機能の高度化、
日本型KOSEN
の海外展開と国際化の
一体的推進
、
技術者教育
の基盤となる施設設備の整備とともに、地域に求められる
人材ニーズ
を踏まえた積極的な取組を促進するなど、その振興に努めてまいります。
リカレント教育
については、抜本的に拡充し、生涯にわたって学び続け、チャレンジし続けられる機会の確保を目指してまいります。 加えて、地方大学における地域の特性やニーズを踏まえた人材の育成や、数理、
データサイエンス
、AI教育を推進するとともに、
成長分野等
を踏まえた質の高い
専門職業人
を育成する観点からは、
専門職大学
や
専修学校等
における教育の充実に向けた取組の推進に努めてまいります。 また、これらの実現のためにも、
国立大学法人運営費交付金
や
施設整備費補助金
、私学助成など
基盤的経費
を安定的に確保するとともに、経営力の強化、
大学間連携
や統合の促進、財政支援のめり張り化等を通じ、強靱な大学への転換を促してまいります。 幼児期から
高等教育段階
までの切れ目ない形での教育の無償化、負担軽減を着実に実施する必要があります。
高校生等奨学給付金
など
修学支援
の充実や、
新型コロナウイルス感染症
による影響を受けた学生を含め、引き続き、学生等が進学、修学を断念することがないよう、必要な支援措置を講じてまいります。また、
幼児教育
、保育の無償化の対象でない施設を利用する方の負担軽減については、
子育て支援
の観点から、関係府省と連携しつつ、来年度からの支援の在り方について検討してまいります。これに加えて、質の高い
教育機会
の保障や学校と福祉機関との連携強化を通じ、子供の貧困対策に取り組んでまいります。
児童虐待
による悲劇を二度と繰り返してはなりません。
厚生労働省
など関係府省庁と緊密な連携を図りながら、スクールソーシャルワーカーの重点配置など
児童虐待
の防止にしっかりと取り組んでまいります。 障害者が一生を通じて自らの可能性を追求できるよう、支援に係る環境の整備が必要です。
福祉部局等
と連携した切れ目のない支援体制の構築や、
特別支援教育
の充実、障害者の生涯にわたる多様な学習活動の充実に取り組んでまいります。
グローバル社会
を生きていく
子供たち
や若者にとって、外国語を含めた
国際的素養
を身に付けていくことは極めて重要です。学校における
外国語教育
や、
留学生交流
の推進などの大学の
グローバル化
、
在外教育施設
の機能強化、
日本型教育
の海外展開、ユネスコが主導する持続可能な開発のための教育や
国際バカロレア
などを推進してまいります。 また、
外国人児童生徒等
への教育や外国人に対する
日本語教育
の充実、大学等における
留学生支援
や在籍管理の徹底等にしっかりと取り組むとともに、
義務教育段階
の外国人の
子供たち
の不就学等の状況を踏まえ、その実態把握や就学促進のための取組を進めてまいります。 これらの取組を着実に実現するため、必要な財源を確保しつつ、
教育投資
の充実に努めてまいります。 我が国が将来にわたって成長と繁栄を遂げるための要は、
科学技術イノベーション
です。国連が定めたSDGsの達成に
科学技術イノベーション
が果たす役割が極めて大きいことは国際社会の共通認識です。我が国の
科学技術イノベーション
の中核を担う
文部科学省
として、来年度施行される
科学技術
・
イノベーション基本法
に基づく新しい
科学技術
・
イノベーション基本計画
の策定に向けた検討に積極的に協力してまいります。また、かつてリーマン・ショックの後に
研究開発投資
が停滞しましたが、
コロナ禍
でその轍を踏まないよう、国として
科学技術予算
の確保に努めます。 我が国の研究力は諸外国に比べ相対的に低下傾向にあります。この現状を一刻も早く打破するため、
研究力向上
の鍵である
若手研究者
への支援の強化が重要です。博士課程の学生が生活面での心配をすることなく研究に打ち込めるような処遇の向上や優秀な
若手研究者
へのポストの重点化など、
博士課程学生
を含む
若手研究者
への支援の充実に取り組んでまいります。また、
研究成果
の切れ目ない支援の充実や新興・融合領域への取組強化などの
研究資金改革
、
研究設備等
の共用促進や
研究支援体制
の強化などの
研究環境改革
を
大学改革
と一体的に進め、絶えず
イノベーション
を生み続ける社会の実現に全力で取り組んでまいります。 持続的な
イノベーション
の創出には、その源となる
学術研究
、
基礎研究
が極めて重要です。科研費、
戦略的創造研究推進事業
の充実を図るとともに、
若手研究者
を中心とした多様な研究者が自由で挑戦的な研究に腰を据えて取り組めるよう、
創発的研究支援事業
を通じて支援してまいります。さらに、大学等の
研究力強化
を長期的な視野で安定的に支援していくため、
ファンド創設
などの新たな
仕組みづくり
に向けて具体的な検討を進めてまいります。 人材、知識、資金の好
循環システム
の構築に向けて、大学等の
マネジメント機能強化
や
産学官共創
の場の形成による
オープンイノベーション
、地域における
イノベーション創出
、
ムーンショット型研究開発
など、非連続な
イノベーション
を生み出す
研究開発
を進めます。また、
アントレプレナーシップ教育
の充実や
大学発ベンチャー
の創出に向けた
環境整備等
を図るとともに、
科学技術
の戦略的な国際展開を図ります。 近年、国際的に大学等における
技術管理
の重要性が高まっております。
技術流出防止
の強化と
研究成果
の創出、育成のバランスを図りながら安全、安心を実現していくことが重要であり、現場の研究者が萎縮することのないよう、しっかりと取り組みます。 本年六月、スーパーコンピューター「富岳」が、関係者の努力により、「京」以来八年半ぶりに
国際ランキング
で一位を奪還しました。既に
新型コロナウイルス感染症対策
への活用が進むなど、私たちの暮らしを守ることに貢献しております。これを研究者のみならず産業界に広く開放するとともに、
子供たち
にも体験機会を提供するなど、国民共有の財産として誰もが活用しやすい環境を整えてまいります。
ソサエティー
五・〇の到来を見据え、こうした「富岳」等の情報基盤の整備とともに、人工知能、
ビッグデータ等
の
研究開発
、活用などの研究の
デジタル化
の基盤となる
情報科学技術
を推進します。また、我が国が強みを持つ
再生医療等
の
ライフサイエンス
、マテリアル、
ナノテクノロジー等
の
研究開発
を進めます。量子技術については、我が国初の国家戦略に基づき、重点的な
研究開発
や
イノベーション拠点
の形成等を加速してまいります。我が国として二〇五〇年までに脱炭素社会を実現するという目標の達成に向けて、革新的な環境・エネルギーに関する
研究開発
、
ITER計画等
の
核融合研究
を推進するとともに、地震、津波、火山、豪雨等の防災・減災に関する
研究開発
などを進めます。
次世代放射光施設
など
物質科学等
を支える最先端の
研究基盤
を始めとする
大型研究施設等
の整備、共用を促進します。 国内外で大きな期待と関心が寄せられている宇宙・航空分野では、米国提案の
アルテミス計画
の推進や、「はやぶさ2」等の
宇宙科学
・探査、H3ロケットの開発などに着実に取り組みます。今月十五日には、野口聡一
宇宙飛行士
が搭乗する宇宙船が
国際宇宙ステーション
に向けて打ち上げられる予定です。来年秋には、新しい
日本人宇宙飛行士
の募集も行います。こうした今後の
宇宙開発利用
の充実に向けた取組を進めてまいります。さらに、
北極域研究船
の建造を含む海洋・極域に関する
研究開発
、「もんじゅ」の安全、着実かつ計画的な廃止措置の実施も含めた原子力に関する取組など、国主導で取り組むべき基幹技術を推進します。
スポーツ
には、体を動かし楽しむだけでなく、人々を夢中にさせ感動させる力があります。 来年に延期された
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
を人類が
ウイルス
に打ちかったあかしとして安全、安心に開催するため、
文部科学省
としても全力で取り組んでまいります。
国際競技大会
における
日本代表選手
の活躍は、国民に夢と希望、感動を与えるものです。東京大会はもとより、その先も見据えて、トップアスリートが安心して強化活動に専念できるよう、
感染症対策
の徹底とともに、
競技力強化
に係る支援の取組を進めることに加え、東京大会のレガシーを次世代にしっかりと継承し、更なる
スポーツ
の振興に取り組んでまいります。 安全、安心な環境の下に
スポーツ活動
を再開させ、第二期
スポーツ基本計画
を着実に実行し、全ての人々が
スポーツ
をする、見る、支える機会を確保することを通じ、
スポーツ立国
の実現を目指します。さらに、アスリートの
セカンドキャリア形成支援
、
スポーツ
を通じた健康増進、国際交流・協力や
地域活性化
、
大学スポーツ
の振興、
スポーツ
の
成長産業化
、
障害者スポーツ
の振興、学校体育の充実等にも力を尽くしてまいります。 また、
スポーツ活動
が公正かつ適切に実施されるよう、
スポーツ団体
に対し、
ガバナンス
コードの遵守を促すことを通じ、
スポーツ
インテグリティーの確保に努めてまいります。
文化芸術
は、我が国のアイデンティティーを形成する源であり、無限の可能性を秘めた世界に誇るべき重要な資源です。国難とも呼ぶべき現状においてこそ、人々の心を癒やし、勇気付ける文化や芸術の力が強く求められています。このため、
文化芸術活動
の再開、継続、発展を力強く支援するとともに、文化財の修理、整備、防火・
耐震対策等
を通じて、
文化芸術
の振興を着実に進めてまいります。 また、
インバウンド観光需要
の回復に向けた反転攻勢への基盤の整備や、
国内観光需要
の喚起にも資するよう、日本博を一層強力に推進するとともに、日本遺産を始め、地域の文化資源の磨き上げ、文化施設の機能強化や地域一体となった文化観光の推進への支援等を通じて、伝統文化から現代芸術まで幅広い
文化芸術
による国づくりをオールジャパンで推進し、日本文化の魅力を積極的に国内外に発信してまいります。 さらに、文化庁の京都移転も見据え、地方創生や観光などとも連携しつつ、
文化芸術
推進基本計画や文化経済戦略を着実に実行し、
文化芸術
立国の実現に取り組んでまいります。 東日本大震災や令和二年七月豪雨を始めとする災害に対しては、就学支援、
児童生徒
の心のケア、学習や学校再開への支援等を始め、復興を支える教育、人材育成、大学、研究機関による地域再生への貢献、
学校施設
や文化財の復旧など、被災者の心に寄り添った復興に引き続き取り組みます。さらに、廃炉に関する
研究開発
や人材育成、原子力損害賠償にも着実に取り組むとともに、原発事故の避難者を始めとする被災した
児童生徒
に対するいじめについては、関係機関とも連携して必要な取組を行ってまいります。 本年九月、新たに発足した菅内閣において、再度
文部科学大臣
の任を預かることとなり、大臣として二年目を迎えました。国民のために働く菅内閣の一員として、今、改めて、国家百年の計に立って、人づくりを始めとした
文部科学行政
における諸課題の解決に向け、果敢に取組を進めていく覚悟です。引き続き関係各位の御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
太田房江
10
○
委員長
(
太田房江
君)
高橋文部科学
副
大臣
。
高橋ひなこ
11
○副
大臣
(
高橋ひなこ
君) この度、
文部科学
副
大臣
を拝命いたしました
高橋ひなこ
でございます。 副
大臣
として、
大臣
をよく補佐し、日本の経済
成長
の原動力となる
科学技術イノベーション
の
推進
及び
文化芸術
立国の
実現
のための
文化
の
振興
に
全力
を尽くしてまいります。
委員長
、
理事
、
委員
の
皆様方
の御
指導
、御鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございます。
太田房江
12
○
委員長
(
太田房江
君)
田野瀬文部科学
副
大臣
。
田野瀬太道
13
○副
大臣
(
田野瀬太道
君) よろしくお願いします。 この度、
文部科学
副
大臣
兼内閣府副
大臣
を拝命させていただきました
田野瀬太道
でございます。 副
大臣
として、
大臣
をよく補佐し、日本の将来を担う人の育てる
教育
の再生、
国家戦略
としての
スポーツ
の
振興
及び
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
の成功に向けた
取組
に
全力
を尽くしてまいる
所存
でございます。 今後とも、
委員長
を始め、
理事
、
委員
の
皆様方
の御
指導
、御鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
太田房江
14
○
委員長
(
太田房江
君)
鰐淵文部科学大臣政務官
。
鰐淵洋子
15
○
大臣政務官
(
鰐淵
洋子君) おはようございます。 この度、
文部科学大臣政
務官
を拝命いたしました
鰐淵
洋子でございます。
大臣政務官
として、
大臣
、副
大臣
とともに、
教育
の再生及び
文化芸術
の
振興
に
全力
を尽くしてまいります。 今後とも、
太田
委員長
を始め、
理事
、
委員
の
皆様方
の御
指導
、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
太田房江
16
○
委員長
(
太田房江
君)
三谷文部科学大臣政務官
。
三谷英弘
17
○
大臣政務官
(
三谷
英弘君) この度、
文部科学大臣政
務官
兼内閣府
大臣政務官
を拝命いたしました
三谷
英弘でございます。
大臣政務官
として、
大臣
、副
大臣
とともに、
科学技術イノベーション
の
推進
、
スポーツ
の
振興
及び
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
の成功に向けた
取組
に
全力
を尽くしてまいります。 今後とも、
太田
委員長
を始め、
理事
、
委員
の
皆様方
の御
指導
、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
太田房江
18
○
委員長
(
太田房江
君) 本日はこれにて散会いたします。 午前十時二十七分散会